93 / 404
第3章 ニュダンガの道
ワダへの密命
しおりを挟む
フェニカリデ・グランデジアは美しい街並みを誇り〝花の都〟と渾名された。石材と木材を調和させた造りの建屋が建ち並び、程よく配置された木々や花々がそれに彩りを添える。初めてこの街を訪れた者は誰も皆、『鳳凰の名に相応しい』と納得せざるを得なかった。領土こそさして広くはないものの、近隣諸国より群を抜いて長い歴史を持つグランデジア、『魔法使いの国』と言われる王国の都の美しさはグランデジアの豊かさを物語っている。
だがそれも都のみ、フェニカリデより一歩出てしまえば広がるのは荒野であり、国境まで所々に集落があり、思い出したように街がある。国王リオネンデが治水に拘るのはそんな国土を有効に利用したいからに他ならない。
そのためのダム工事、現場で指揮を執るのがワダの仕事だった。そのワダが王宮内魔術師の塔を退出したのち落ち着いたのがフェニカリデの中心部にある、他の宿と比べても高級な宿の一室だった。
背負っていた薬草籠を降ろし、中からずっしりと重い革袋を取り出す。ジャラジャラと音を立てるその袋はサシーニャから預かってきたものだ。中身は見ずとも判っている。向こうひと月の間、ダム工事にかかる費用を賄うための金だ。いつも必要以上に渡される。
『ワダ、あなたの取り分も入っている』
多すぎると言うワダに、サシーニャはそう答えた。
『王はワダが抱える人々すべての生活を保障すると約束した。決して忘れてなどいない』
それでも多すぎる。言い募るワダにサシーニャが微笑む。
『ならば蓄えに――異変は予兆なく起きるもの。そんな時に備えておくとよいでしょう』
サシーニャの言うとおり、異変は予期せぬ時に起きた。突然崩れ落ちた土石、下敷きになったひとりの男、不幸中の幸いは命までは取られなかったこと。だが片足は元通りには治らない、明日からの暮らしに困ると嘆いた。
蓄えの中から治療費と、暫く暮らしに困らないほどの金を渡したワダだ。そして約束した。元通りではなくても、歩けるようにはなる。そしたら別の仕事を回してやる――男は大金とワダを見比べ涙ぐんだ。
「ありがてぇ……」
今まで何人も、仕事で負傷した人を見てきた。たいていが貧乏人だ。金持ちは自分じゃ働かない。だから怪我をするのは貧乏人だ。そして怪我をしたら解雇されるのがオチだ。そしてそれっきり、その日から怪我人は食うにも困る。それが常だった。
ワダは金持ちではない。貧乏人だ。それより悪い、盗賊だ。たまたまリオネンデに見出され、ダム工事を請け負っているだけだ。だからそうした。貧乏人ならきっと、そうして欲しいだろうと思う事をした。でも、これを聞いたら王たちはどう思うだろう?
顛末を聞いた時、サシーニャがうっすらと笑ったようにワダには思えた。
『ワダに任せた金をどう使おうが文句などありません』
そう言っただけだった。お叱りを受けるのでは? そう尋ねたらサシーニャは、
『誰かが怒っているのですか? リオネンデなら、そうか、と言って笑うことでしょう――回復した男に見合う職が見つかることを祈っています。難しかったら相談に来なさい』
と言ってワダを見詰めた。
なぜこんな国王と魔術師さまが率いる国で金持ちばかりがいい思いをしているのだろう? ワダの心に疑問が浮かぶ。サシーニャやリオネンデは実情を知らないのだろうか?
(いいや、知っている。だからこそのダム工事なのだ)
氾濫を治めるだけではない。いずれは水路を建設し、国の隅々まで潤したい――国王は誰もが富める国を目指している。
生きている間に完工しないだろうとリオネンデは言ったが、そんなことはどうでもいい。工事の一端に微力ながらも携わり、そんな事業を始める国王に仕えられる。自分はなんと果報者なのだろうと感じる。
歴史にワダの名が残されることはない。だがリオネンデの名は深く強く鮮やかに刻まれるだろう。獅子王リオネンデ――グランデジア国に揺るぎない繁栄をもたらした王、と。その王に仕えた、それこそがワダの生涯を輝かせてくれる。
渡された金を小分けにした後、ワダは寝台に身を横たえた。夕飯の時刻には数名の手下が金を取りに来る。それぞれに役目を与えてある。夕飯を共に摂りながら仕事の報告を聞き、労い、終われば役目に応じて必要な金を渡す。これももちろん報酬込みだ。
手下どもは今日も着飾って、さも貴族という出立で来るだろう。似合わないぞ、と揶揄うのが楽しみだ。
フェニカリデ・グランデジアでも指折りの高級宿屋、もちろん貴族相手の宿だ。ワダが一休みしようと身を横たえた寝台はふかふかで、水鳥の羽毛をぜいたくに使った寝具だとすぐ判る。部屋の調度も手抜きなく、優雅な彫刻がさりげなく施されたものだ。
この宿にワダは勝手口から業者を装って入っている。ワダが魔術師の塔に出入りする薬草屋だと知る者に見られる危険があると思えば、正面からは入れない。こんな高級な宿を薬草売り風情が客として使えば不自然この上ない。
が、この宿はワダの持ち物だった。手下に差配を任せ、ワダの名は一切出てこないよう細工している。勝手口から入ったとしても警戒を怠ることなく、外部の目がないことを確認して隠し扉から客室に入っている。その部屋はワダ専用の部屋だ。たとえ空室でもほかの客を泊めることはなかった。
だが金を取りに来る連中は貴族に扮して正面から入ってくる。そう何人も勝手口からゾロゾロと入れるわけにはいかない。
彼らが来るにはまだ間がある。ワダは天井を見詰めながら、サシーニャの話を思い出していた。
(また面倒な――)
『ガンデルゼフトのジャジャを、本人に悟られないようフェニカリデに連れてきて欲しい』
できるだけ早く、とサシーニャは言った。
「来い、と命令を出せばよいのでは?」
「命令するには理由が必要だが、生憎いい口実が見つけられない」
サシーニャはワダを見ずにそう言った。いつでも真っ直ぐにワダを見て語るサシーニャにしては珍しい。言えない事情があって、それを隠している、そう感じた。
それを訊き穿るのは愚かと言うものだ。上の者が口を閉ざしたのならば、聞いてはいけない。言わないのは下の者を守るためかもしれない。あるいは知れば事を運ぶのに何か支障をきたすのかもしれない。
(それにしてもなぁ……)
ガンデルゼフトのジャジャ――リオネンデたちと出会ったあの日、森の隠れ里で、リオネンデがジャジャの事を気に掛けていた。そうだ、あの時は『魔法使い』を気にしていたんじゃなかったか?
グランデジアの魔法使いの多くは魔術師の塔に所属していると、最下層の平民ワダでも知っている。所属していないという事は魔法使いとは名ばかり、大して魔法も使えない、つまり魔術師の塔に所属させても貰えない落ち零れの魔法使いだ。つまりジャジャは魔法使いとは言ってもちょっと手妻が使えるだけ、ワダはそう考えていた。
だいたい、魔法なんか使えなくても魔法使いを名乗るヤツはいくらでもいる。それを咎められることもない。まして曲芸一座、演出とも考えられる。なのになぜジャジャをフェニカリデに?
命令の内容に疑問を持たないことを信条にしているワダが迷う。ジャジャは何かしでかしたのだろうか?
ジャジャを連れて来い、しかも本人に気付かれないように――サシーニャはなぜ目を逸らした? ワダには言えない何かを隠したからだ。その何かとはなんだ?
大酒飲みで喧嘩っ早く、ゲラゲラと大声で笑うジャジャ。気風も思い切りもいい。度胸なら、そこらの男にゃ負けやしない。豪快で裏表がない、だからこそ大勢に好かれるジャジャ。
知り合った男は誰も一度はジャジャに惚れる――ジャジャの取巻きは口々にそう言った。そしてワダ自身、ジャジャに夢中になった一人だ。
そんなジャジャを騙すような真似が果たして自分にできるだろうか? いいや、それ以前に、見抜かれずにやり遂げられるのか? ジャジャの勘の鋭さはよく知っている。だけど――
(ジャジャの姐御よぉ、いったい何をしちまったんだい? 俺はおまえを売るしかないようだぞ?)
ジャジャよりもサシーニャを、リオネンデを俺は選ぶ。それが俺たち貧困に喘ぐ者たちを救うのだと信じて。
寝台から体を起こし、テーブルに乗せたままにしてある金の入った袋を見る。さて、この仕事、誰に任せたものかな? そう思い、そして首を振る。
(いや、この仕事は俺がやる――もう一つは……ツリフに任せるか)
サシーニャからは二つほど新しい依頼を請けている。
(ジャジャ、あんたの面倒は俺が見るよ。そしてその結果、どうなるのかきっちり見届ける――なぁ、ジャジャ。おまえだってそのほうがいいだろう?)
なんか、思い上がってないかい?……一緒になってくれと縋るワダにジャジャが言い放った言葉を思い出す。どこか遠くで、ジャジャが笑ったような気がした――
だがそれも都のみ、フェニカリデより一歩出てしまえば広がるのは荒野であり、国境まで所々に集落があり、思い出したように街がある。国王リオネンデが治水に拘るのはそんな国土を有効に利用したいからに他ならない。
そのためのダム工事、現場で指揮を執るのがワダの仕事だった。そのワダが王宮内魔術師の塔を退出したのち落ち着いたのがフェニカリデの中心部にある、他の宿と比べても高級な宿の一室だった。
背負っていた薬草籠を降ろし、中からずっしりと重い革袋を取り出す。ジャラジャラと音を立てるその袋はサシーニャから預かってきたものだ。中身は見ずとも判っている。向こうひと月の間、ダム工事にかかる費用を賄うための金だ。いつも必要以上に渡される。
『ワダ、あなたの取り分も入っている』
多すぎると言うワダに、サシーニャはそう答えた。
『王はワダが抱える人々すべての生活を保障すると約束した。決して忘れてなどいない』
それでも多すぎる。言い募るワダにサシーニャが微笑む。
『ならば蓄えに――異変は予兆なく起きるもの。そんな時に備えておくとよいでしょう』
サシーニャの言うとおり、異変は予期せぬ時に起きた。突然崩れ落ちた土石、下敷きになったひとりの男、不幸中の幸いは命までは取られなかったこと。だが片足は元通りには治らない、明日からの暮らしに困ると嘆いた。
蓄えの中から治療費と、暫く暮らしに困らないほどの金を渡したワダだ。そして約束した。元通りではなくても、歩けるようにはなる。そしたら別の仕事を回してやる――男は大金とワダを見比べ涙ぐんだ。
「ありがてぇ……」
今まで何人も、仕事で負傷した人を見てきた。たいていが貧乏人だ。金持ちは自分じゃ働かない。だから怪我をするのは貧乏人だ。そして怪我をしたら解雇されるのがオチだ。そしてそれっきり、その日から怪我人は食うにも困る。それが常だった。
ワダは金持ちではない。貧乏人だ。それより悪い、盗賊だ。たまたまリオネンデに見出され、ダム工事を請け負っているだけだ。だからそうした。貧乏人ならきっと、そうして欲しいだろうと思う事をした。でも、これを聞いたら王たちはどう思うだろう?
顛末を聞いた時、サシーニャがうっすらと笑ったようにワダには思えた。
『ワダに任せた金をどう使おうが文句などありません』
そう言っただけだった。お叱りを受けるのでは? そう尋ねたらサシーニャは、
『誰かが怒っているのですか? リオネンデなら、そうか、と言って笑うことでしょう――回復した男に見合う職が見つかることを祈っています。難しかったら相談に来なさい』
と言ってワダを見詰めた。
なぜこんな国王と魔術師さまが率いる国で金持ちばかりがいい思いをしているのだろう? ワダの心に疑問が浮かぶ。サシーニャやリオネンデは実情を知らないのだろうか?
(いいや、知っている。だからこそのダム工事なのだ)
氾濫を治めるだけではない。いずれは水路を建設し、国の隅々まで潤したい――国王は誰もが富める国を目指している。
生きている間に完工しないだろうとリオネンデは言ったが、そんなことはどうでもいい。工事の一端に微力ながらも携わり、そんな事業を始める国王に仕えられる。自分はなんと果報者なのだろうと感じる。
歴史にワダの名が残されることはない。だがリオネンデの名は深く強く鮮やかに刻まれるだろう。獅子王リオネンデ――グランデジア国に揺るぎない繁栄をもたらした王、と。その王に仕えた、それこそがワダの生涯を輝かせてくれる。
渡された金を小分けにした後、ワダは寝台に身を横たえた。夕飯の時刻には数名の手下が金を取りに来る。それぞれに役目を与えてある。夕飯を共に摂りながら仕事の報告を聞き、労い、終われば役目に応じて必要な金を渡す。これももちろん報酬込みだ。
手下どもは今日も着飾って、さも貴族という出立で来るだろう。似合わないぞ、と揶揄うのが楽しみだ。
フェニカリデ・グランデジアでも指折りの高級宿屋、もちろん貴族相手の宿だ。ワダが一休みしようと身を横たえた寝台はふかふかで、水鳥の羽毛をぜいたくに使った寝具だとすぐ判る。部屋の調度も手抜きなく、優雅な彫刻がさりげなく施されたものだ。
この宿にワダは勝手口から業者を装って入っている。ワダが魔術師の塔に出入りする薬草屋だと知る者に見られる危険があると思えば、正面からは入れない。こんな高級な宿を薬草売り風情が客として使えば不自然この上ない。
が、この宿はワダの持ち物だった。手下に差配を任せ、ワダの名は一切出てこないよう細工している。勝手口から入ったとしても警戒を怠ることなく、外部の目がないことを確認して隠し扉から客室に入っている。その部屋はワダ専用の部屋だ。たとえ空室でもほかの客を泊めることはなかった。
だが金を取りに来る連中は貴族に扮して正面から入ってくる。そう何人も勝手口からゾロゾロと入れるわけにはいかない。
彼らが来るにはまだ間がある。ワダは天井を見詰めながら、サシーニャの話を思い出していた。
(また面倒な――)
『ガンデルゼフトのジャジャを、本人に悟られないようフェニカリデに連れてきて欲しい』
できるだけ早く、とサシーニャは言った。
「来い、と命令を出せばよいのでは?」
「命令するには理由が必要だが、生憎いい口実が見つけられない」
サシーニャはワダを見ずにそう言った。いつでも真っ直ぐにワダを見て語るサシーニャにしては珍しい。言えない事情があって、それを隠している、そう感じた。
それを訊き穿るのは愚かと言うものだ。上の者が口を閉ざしたのならば、聞いてはいけない。言わないのは下の者を守るためかもしれない。あるいは知れば事を運ぶのに何か支障をきたすのかもしれない。
(それにしてもなぁ……)
ガンデルゼフトのジャジャ――リオネンデたちと出会ったあの日、森の隠れ里で、リオネンデがジャジャの事を気に掛けていた。そうだ、あの時は『魔法使い』を気にしていたんじゃなかったか?
グランデジアの魔法使いの多くは魔術師の塔に所属していると、最下層の平民ワダでも知っている。所属していないという事は魔法使いとは名ばかり、大して魔法も使えない、つまり魔術師の塔に所属させても貰えない落ち零れの魔法使いだ。つまりジャジャは魔法使いとは言ってもちょっと手妻が使えるだけ、ワダはそう考えていた。
だいたい、魔法なんか使えなくても魔法使いを名乗るヤツはいくらでもいる。それを咎められることもない。まして曲芸一座、演出とも考えられる。なのになぜジャジャをフェニカリデに?
命令の内容に疑問を持たないことを信条にしているワダが迷う。ジャジャは何かしでかしたのだろうか?
ジャジャを連れて来い、しかも本人に気付かれないように――サシーニャはなぜ目を逸らした? ワダには言えない何かを隠したからだ。その何かとはなんだ?
大酒飲みで喧嘩っ早く、ゲラゲラと大声で笑うジャジャ。気風も思い切りもいい。度胸なら、そこらの男にゃ負けやしない。豪快で裏表がない、だからこそ大勢に好かれるジャジャ。
知り合った男は誰も一度はジャジャに惚れる――ジャジャの取巻きは口々にそう言った。そしてワダ自身、ジャジャに夢中になった一人だ。
そんなジャジャを騙すような真似が果たして自分にできるだろうか? いいや、それ以前に、見抜かれずにやり遂げられるのか? ジャジャの勘の鋭さはよく知っている。だけど――
(ジャジャの姐御よぉ、いったい何をしちまったんだい? 俺はおまえを売るしかないようだぞ?)
ジャジャよりもサシーニャを、リオネンデを俺は選ぶ。それが俺たち貧困に喘ぐ者たちを救うのだと信じて。
寝台から体を起こし、テーブルに乗せたままにしてある金の入った袋を見る。さて、この仕事、誰に任せたものかな? そう思い、そして首を振る。
(いや、この仕事は俺がやる――もう一つは……ツリフに任せるか)
サシーニャからは二つほど新しい依頼を請けている。
(ジャジャ、あんたの面倒は俺が見るよ。そしてその結果、どうなるのかきっちり見届ける――なぁ、ジャジャ。おまえだってそのほうがいいだろう?)
なんか、思い上がってないかい?……一緒になってくれと縋るワダにジャジャが言い放った言葉を思い出す。どこか遠くで、ジャジャが笑ったような気がした――
11
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる