26 / 30
いいなずけの幽霊
しおりを挟む
利用者は好きなところに停めていいのだろう。広い駐車場には、あちらこちらと不規則に車が置かれている。青少年センターの駐車場だ。ざっと隼人が見渡した。
「大丈夫、人は来ない。こんな時間なら研修所は出入り禁止になっているはずだ」
奏さんが請け合う。時刻は夜十一時を回っている。
うん……と気のなさそうな隼人の返事、例によって僕にしがみ付いている。空を見て『晴れてるね』と言い、それから北の山に視線を移した。
隼人に倣って北の山を見る。こんもりとした、山というより丘に近い低い山、このあたりの山はみんなそんな感じだ。なんの変哲もない。
「もし人間が来るようなことがあったら、その時はまた考えよう。失神させて、夢を見たとでも思わせる――バンちゃん、その時は頼んだよ」
僕は隼人に頷いた。至近距離で目を覗き込めば、僕は催眠術を掛けられる。人間ならば思い通りに操れる。
「ここにするしかない。ここでないとダメ」
ポツリと隼人が言い、朔と満が頷いた。神である三人には判る何かがあるのだろう。奏さんは『そうか』と言っただけだった。
僕たちは車を降りて、駐車場の一番奥に集まって立っていた。駐車場に設置された照明から離れた場所だ。薄闇に、物も言わずにひっそり佇む微動だにしない五人の人影、誰か人間が気付いたならば嘸かし驚くことだろう。集団幽霊と思うか? それとも警察に通報するか? 通報する人はかなり冷静だと僕は思う。
今日も夜鳴く鳥たちの声は聞こえない。これから起こる何かを感じて、固唾を飲んで見守っている。風はそよとも吹かずにいる。恐ろしいほど静かな夜だ。
僕の腕を掴む隼人の手に力が入ると同時に僕を含む全員が顔を上げ、ある一点を注視した。微かに地面が揺れる。耳鳴りのような地響きも聞こえる――来る。気配がどんどん強くなる。
今はまだ、何も見えない。けれど、そこには確実に濃密な空気が存在する。
街灯の光が届かない薄暗闇が、やがてぼんやりと白っぽく変わっていく。靄か、霞か? それとも霧か? いいや、霧雨だ。高さ二メートルで一メートル四方。そこにだけ降る霧雨だ。
「今夜は、トプトプちゃんはお休み……ううん、必要がなかった。ここに置いていくつもり、連れて帰る気はないようだね」
隼人の声がした。
霧雨の中にだんだんと姿が見え始めているのが娘なら、人身御供にされた娘なら、隼人のご供物は受け入れられたという事だ。龍神はかなり気前がいいってことか。
現れたのは白装束の小柄な女性、年のころは十五くらいか。長い黒髪を後ろに束ね、うつろな眼差しで前を見ている。
隼人が僕の腕を離し、霧雨に向かって歩んでいく。もう一歩で娘さんに手が届く、そう思った時、霧雨が不意にやんだ。地面の揺れも地響きも、スパッと消えた。
「バンちゃん、ボクのところに来て」
隼人が僕を呼ぶ。言われたとおり、僕は隼人の隣に立つ。近くで見て判ったけれど、娘さんは霧雨の中にいたのにまるきり濡れていない。久喜里はできる限りの手を尽くし、この娘さんを大事していると思った。
隼人が女性の肩にポンと触れる。すると女性のうつろな目に生気が戻り、僕を見詰めた。
「待っていてくれたのですね」
音のない声、女性の声が脳裏に聞こえた。僕に話しかけた? 僕は返答するべきか? どうしたらいい?
迷っているうち、何もしなくていいと答えが出る。
「待っていたとも――たとえこの身が朽ち果てようとも」
やはり音のない、今度は若い男の声。もちろん僕の声じゃない。僕を見つめる娘の目に涙が溢れる。
「なに!?」
再び地が揺れ鳴り響く。しっかり立っていなければ倒れそうなくらい、今度は激しい。大地震? いったいどうなる? 隼人が僕の腕にしがみ付いた。
「バンちゃん! 娘さんの手を取って」
見ると娘は地揺れに影響されることなく平然と、僕を見つめたまま立っている。差し出した僕の手を握りしめ、さらにまじまじと僕を見つめる。娘に手を握られた僕は地揺れを感じても姿勢が保てるようになった。なぜだ?
「幻覚?」
僕の問いかけに隼人は答えず、
「あの山、さっき見たあの山。やっぱりあそこだ、バンちゃん!」
と、北を見る。
「光ってる?」
「うん、ぼんやり光っているあそこ。あそこまで、ボクと娘さんを連れて飛んで行って」
「え?」
無理だ。僕の移動能力は、水平垂直、共に十メートル。あの山頂まで標高差五十メートル、水平距離は五百メートルくらいか? 完全にキャパオーバーだ。
「無理だってば、隼人!」
「大丈夫、バンちゃんならいける!」
何を根拠に?
「龍神が助けてくれる。そのための地揺れだ」
え? え? そのための地揺れ?
揺れの方向を確かめる。うん、うねりはあの山に向かっている。
「バンちゃん、思いきれ!」
「判った、行くよ!」
娘さんの手をしっかり握りながら、隼人に頷く。リズムを読んで、タイミングを見計らい、うねりに乗って跳躍する。
「今だ、せーーーのっ!」
えいっ! 踏み切って宙に身体を躍らせる。思わず、娘さんを片腕に抱きかかえた。確かに、何かが僕を押している。だが、届かない、もう少しなのに! あの山頂、かすかな光を放つあの場所、あそこに行けと隼人は言った。あそこでなきゃ、きっとダメなんだ。宙を蹴って再び僕は跳躍する。こんなことしたのは初めてだ。果たしてちゃんと飛べるかどうか――
「巧いよ、バンちゃん!」
隼人の嬉しそうな声が響いた。転がるように宙を進み、目指す山頂になんとかたどり着いた。きっと、龍神が助けてくれたんだ。
投げ出された僕と隼人、だけど娘さんはすっくとそこに降り立った。放した覚えはないのに、娘さんは僕の腕をすり抜けている。
そこにあるのは墓だった。そしてその墓の横に立つ人物が、うっすらと光を放っていた。
僕と同じ年頃の若者の幽霊が娘さんを真直ぐに見る。娘さんはもう僕を見ることもない。ゆっくりと近づく娘さんを若者が抱き締める。そしてそのまま二人とも、すーーーっと姿が消えていく。
「バンちゃん、頑張ったね」
隼人が嬉しそうに笑った。
墓と僕は思ったけれど、ただ石がいくつか積み重ねられただけ、誰のものだか、いつのものだか判らない。でも、今の光景を目にした。僕は墓と信じている。人身御供にされた娘の恋人とか、許婚とかだった若者が眠っているに違いない。
まじまじと墓を見る僕と違い、隼人は周辺を探っていた。そして墓から少し離れた藪を覗き込み、
「あったよ、バンちゃん」
と、僕を呼んだ。
行ってみるとそこには『雨止め祈祷の丘』と彫られた一メートルくらいの高さの石碑があった。
「ここで雨が止むのを願い、娘さんを置き去りにした、ってところかな――娘さんの遺体は見つかるはずもない、久喜里が連れて行ったからね。でも若者はこの場所で待ち続け、やがて命を落とした」
残された人たちは若者の思いにせめてもと、若者をここに葬った。亡くなった時、若者はすでに若者ではなかったかもしれない。でも、そんなことはどうでもいい。若者の時間は娘さんの喪失とともに止まった。だから娘さんは娘さんの姿のまま、若者は若者の姿のまま、再会しなければならなかった。再会したかったのだ。きっとそうだ。隼人は何も言わなかったけれど、僕はそう思った。
「それにしてもバンちゃん!」
急に隼人が僕を怒鳴りつける。
「こんなところにボクを連れてきて……いったいどうやって帰るつもり?」
「大丈夫、人は来ない。こんな時間なら研修所は出入り禁止になっているはずだ」
奏さんが請け合う。時刻は夜十一時を回っている。
うん……と気のなさそうな隼人の返事、例によって僕にしがみ付いている。空を見て『晴れてるね』と言い、それから北の山に視線を移した。
隼人に倣って北の山を見る。こんもりとした、山というより丘に近い低い山、このあたりの山はみんなそんな感じだ。なんの変哲もない。
「もし人間が来るようなことがあったら、その時はまた考えよう。失神させて、夢を見たとでも思わせる――バンちゃん、その時は頼んだよ」
僕は隼人に頷いた。至近距離で目を覗き込めば、僕は催眠術を掛けられる。人間ならば思い通りに操れる。
「ここにするしかない。ここでないとダメ」
ポツリと隼人が言い、朔と満が頷いた。神である三人には判る何かがあるのだろう。奏さんは『そうか』と言っただけだった。
僕たちは車を降りて、駐車場の一番奥に集まって立っていた。駐車場に設置された照明から離れた場所だ。薄闇に、物も言わずにひっそり佇む微動だにしない五人の人影、誰か人間が気付いたならば嘸かし驚くことだろう。集団幽霊と思うか? それとも警察に通報するか? 通報する人はかなり冷静だと僕は思う。
今日も夜鳴く鳥たちの声は聞こえない。これから起こる何かを感じて、固唾を飲んで見守っている。風はそよとも吹かずにいる。恐ろしいほど静かな夜だ。
僕の腕を掴む隼人の手に力が入ると同時に僕を含む全員が顔を上げ、ある一点を注視した。微かに地面が揺れる。耳鳴りのような地響きも聞こえる――来る。気配がどんどん強くなる。
今はまだ、何も見えない。けれど、そこには確実に濃密な空気が存在する。
街灯の光が届かない薄暗闇が、やがてぼんやりと白っぽく変わっていく。靄か、霞か? それとも霧か? いいや、霧雨だ。高さ二メートルで一メートル四方。そこにだけ降る霧雨だ。
「今夜は、トプトプちゃんはお休み……ううん、必要がなかった。ここに置いていくつもり、連れて帰る気はないようだね」
隼人の声がした。
霧雨の中にだんだんと姿が見え始めているのが娘なら、人身御供にされた娘なら、隼人のご供物は受け入れられたという事だ。龍神はかなり気前がいいってことか。
現れたのは白装束の小柄な女性、年のころは十五くらいか。長い黒髪を後ろに束ね、うつろな眼差しで前を見ている。
隼人が僕の腕を離し、霧雨に向かって歩んでいく。もう一歩で娘さんに手が届く、そう思った時、霧雨が不意にやんだ。地面の揺れも地響きも、スパッと消えた。
「バンちゃん、ボクのところに来て」
隼人が僕を呼ぶ。言われたとおり、僕は隼人の隣に立つ。近くで見て判ったけれど、娘さんは霧雨の中にいたのにまるきり濡れていない。久喜里はできる限りの手を尽くし、この娘さんを大事していると思った。
隼人が女性の肩にポンと触れる。すると女性のうつろな目に生気が戻り、僕を見詰めた。
「待っていてくれたのですね」
音のない声、女性の声が脳裏に聞こえた。僕に話しかけた? 僕は返答するべきか? どうしたらいい?
迷っているうち、何もしなくていいと答えが出る。
「待っていたとも――たとえこの身が朽ち果てようとも」
やはり音のない、今度は若い男の声。もちろん僕の声じゃない。僕を見つめる娘の目に涙が溢れる。
「なに!?」
再び地が揺れ鳴り響く。しっかり立っていなければ倒れそうなくらい、今度は激しい。大地震? いったいどうなる? 隼人が僕の腕にしがみ付いた。
「バンちゃん! 娘さんの手を取って」
見ると娘は地揺れに影響されることなく平然と、僕を見つめたまま立っている。差し出した僕の手を握りしめ、さらにまじまじと僕を見つめる。娘に手を握られた僕は地揺れを感じても姿勢が保てるようになった。なぜだ?
「幻覚?」
僕の問いかけに隼人は答えず、
「あの山、さっき見たあの山。やっぱりあそこだ、バンちゃん!」
と、北を見る。
「光ってる?」
「うん、ぼんやり光っているあそこ。あそこまで、ボクと娘さんを連れて飛んで行って」
「え?」
無理だ。僕の移動能力は、水平垂直、共に十メートル。あの山頂まで標高差五十メートル、水平距離は五百メートルくらいか? 完全にキャパオーバーだ。
「無理だってば、隼人!」
「大丈夫、バンちゃんならいける!」
何を根拠に?
「龍神が助けてくれる。そのための地揺れだ」
え? え? そのための地揺れ?
揺れの方向を確かめる。うん、うねりはあの山に向かっている。
「バンちゃん、思いきれ!」
「判った、行くよ!」
娘さんの手をしっかり握りながら、隼人に頷く。リズムを読んで、タイミングを見計らい、うねりに乗って跳躍する。
「今だ、せーーーのっ!」
えいっ! 踏み切って宙に身体を躍らせる。思わず、娘さんを片腕に抱きかかえた。確かに、何かが僕を押している。だが、届かない、もう少しなのに! あの山頂、かすかな光を放つあの場所、あそこに行けと隼人は言った。あそこでなきゃ、きっとダメなんだ。宙を蹴って再び僕は跳躍する。こんなことしたのは初めてだ。果たしてちゃんと飛べるかどうか――
「巧いよ、バンちゃん!」
隼人の嬉しそうな声が響いた。転がるように宙を進み、目指す山頂になんとかたどり着いた。きっと、龍神が助けてくれたんだ。
投げ出された僕と隼人、だけど娘さんはすっくとそこに降り立った。放した覚えはないのに、娘さんは僕の腕をすり抜けている。
そこにあるのは墓だった。そしてその墓の横に立つ人物が、うっすらと光を放っていた。
僕と同じ年頃の若者の幽霊が娘さんを真直ぐに見る。娘さんはもう僕を見ることもない。ゆっくりと近づく娘さんを若者が抱き締める。そしてそのまま二人とも、すーーーっと姿が消えていく。
「バンちゃん、頑張ったね」
隼人が嬉しそうに笑った。
墓と僕は思ったけれど、ただ石がいくつか積み重ねられただけ、誰のものだか、いつのものだか判らない。でも、今の光景を目にした。僕は墓と信じている。人身御供にされた娘の恋人とか、許婚とかだった若者が眠っているに違いない。
まじまじと墓を見る僕と違い、隼人は周辺を探っていた。そして墓から少し離れた藪を覗き込み、
「あったよ、バンちゃん」
と、僕を呼んだ。
行ってみるとそこには『雨止め祈祷の丘』と彫られた一メートルくらいの高さの石碑があった。
「ここで雨が止むのを願い、娘さんを置き去りにした、ってところかな――娘さんの遺体は見つかるはずもない、久喜里が連れて行ったからね。でも若者はこの場所で待ち続け、やがて命を落とした」
残された人たちは若者の思いにせめてもと、若者をここに葬った。亡くなった時、若者はすでに若者ではなかったかもしれない。でも、そんなことはどうでもいい。若者の時間は娘さんの喪失とともに止まった。だから娘さんは娘さんの姿のまま、若者は若者の姿のまま、再会しなければならなかった。再会したかったのだ。きっとそうだ。隼人は何も言わなかったけれど、僕はそう思った。
「それにしてもバンちゃん!」
急に隼人が僕を怒鳴りつける。
「こんなところにボクを連れてきて……いったいどうやって帰るつもり?」
10
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
捨てられた者同士でくっ付いたら最高のパートナーになりました。捨てた奴らは今更よりを戻そうなんて言ってきますが絶対にごめんです。
亜綺羅もも
恋愛
アニエル・コールドマン様にはニコライド・ドルトムルという婚約者がいた。
だがある日のこと、ニコライドはレイチェル・ヴァーマイズという女性を連れて、アニエルに婚約破棄を言いわたす。
婚約破棄をされたアニエル。
だが婚約破棄をされたのはアニエルだけではなかった。
ニコライドが連れて来たレイチェルもまた、婚約破棄をしていたのだ。
その相手とはレオニードヴァイオルード。
好青年で素敵な男性だ。
婚約破棄された同士のアニエルとレオニードは仲を深めていき、そしてお互いが最高のパートナーだということに気づいていく。
一方、ニコライドとレイチェルはお互いに気が強く、衝突ばかりする毎日。
元の婚約者の方が自分たちに合っていると思い、よりを戻そうと考えるが……
最弱Sランク冒険者は引退したい~仲間が強すぎるせいでなぜか僕が陰の実力者だと勘違いされているんだが?
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
冒険者のノエルはSランクパーティーの荷物もちだった。
ノエル自体に戦闘能力はなく、自分のことを足手まといだとすら思っていた。
そして、Sランクになったことで、戦うモンスターはより強力になっていった。
荷物持ちであるノエルは戦闘に参加しないものの、戦場は危険でいっぱいだ。
このままじゃいずれ自分はモンスターに殺されてしまうと考えたノエルは、パーティーから引退したいと思うようになる。
ノエルはパーティーメンバーに引退を切り出すが、パーティーメンバーはみな、ノエルのことが大好きだった。それどころか、ノエルの実力を過大評価していた。
ノエルがいないとパーティーは崩壊してしまうと言われ、ノエルは引退するにできない状況に……。
ノエルは引退するために自分の評判を落とそうとするのだが、周りは勘違いして、ノエルが最強だという噂が広まってしまう。
さらにノエルの評判はうなぎのぼりで、ますます引退できなくなるノエルなのだった。
他サイトにも掲載
クゥクーの娘
章槻雅希
ファンタジー
コシュマール侯爵家3男のブリュイアンは夜会にて高らかに宣言した。
愛しいメプリを愛人の子と蔑み醜い嫉妬で苛め抜く、傲慢なフィエリテへの婚約破棄を。
しかし、彼も彼の腕にしがみつくメプリも気づいていない。周りの冷たい視線に。
フィエリテのクゥクー公爵家がどんな家なのか、彼は何も知らなかった。貴族の常識であるのに。
そして、この夜会が一体何の夜会なのかを。
何も知らない愚かな恋人とその母は、その報いを受けることになる。知らないことは罪なのだ。
本編全24話、予約投稿済み。
『小説家になろう』『pixiv』にも投稿。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる