魔王城近くのNPCは勇者に『お引き取り願います』〜勇者が10年間も魔王討伐に来ないので、俺が魔王を倒しておきます〜

R.l

文字の大きさ
8 / 10
第一章

第八話 狐の子は面白。

しおりを挟む
「今晩は宴だぁああっ!!」
「「「「「うぉおおおおおっ!!」」」」」

 アリシアが村民を煽る……
 村民も彼女の声に応えるように歓声を張り上げる……

「テメェら盛り上がってっかぁああ!!?」
「「「「「うぉおおあ゙あ゙あ゙っ!!」」」」」

「あんたら、それで備蓄が無くなったんじゃ……」

 少年は盛り上がる村民から離れた場所で腰掛けスープを啜る。

「今夜の主役はコイツだぁっ!!」

 組み上げられたステージの上に紹介されるは。

「ゼぇええええっっパっ!!」

 宴のメインを飾るアンダーベアを仕留め。
 なによりも。

「自らの命を顧みず強敵に立ち向かい!!村民の!!我ら家族を身命を 賭して救った男!!コイツァこの村の英雄だぁあああ!!!オメェら盛り上がってっかぁああ!!!!」
「「「「「いぇぁああ゙あ゙っ!!!」」」」」

「うるさいねー」
「そだねー」

 隣でベアスープを 啜すするルリスと共に俺は遠い目をするのであった。

 その晩の宴は陽が昇るまで続き。
 多くの村人達は広場で朝……ではなく、昼を迎えていた…

 ■■■

「ルディ!!ゼパから聞いたぞ!?お前も逃げずにアンダーベアに立ち向かったそうだな!!すげぇな!!だっはっはっは!!」
「…は、はあ」

 村長宅、昼過ぎにルリスに呼ばれたと思えば、アリシアさんから 礼賛らいさんの言葉をもらう。

「なんだ、誇らしげじゃないな!?」
「あ、あうっ」

 そう言って俺の肩を掴み力一杯揺らす。
 楽しそうである……

「お母さん……ルディは呆れてるんだと思うよ?」
「ほう?して、何ゆえに?」

 身体を揺らされる俺に代わり、ルリスが代弁してくれる。
 その言葉にアリシアさんは眉を上げる。

「昨日の狩りで、どのくらい増えたの?」
「あー。……な、なにがだ?」

 とぼけるアリシアさんにルリスは問い詰める。

「む・ら・の・備蓄!!」

 お怒りである……

「そ、そりゃルディ達のかつやくで——」
「——村の共同蔵には二週間分の食糧しかなかったけど?どうせ、今日ルディを呼んだのも明日、狩りに行ってもらうためにゴマを 擂るためでしょ!?」

「…………くぅっ」
「最低っ!!」

 あ、ギリ、ぐうの音出ず……
 ルリスの言葉に 項垂うなだれるアリシアさん……
 そんな母を置いてルリスは俺の手を引き、勢いに任せて家を出る。


「ル、ルリス…アリシアさんあのままでいいのか?」
「いいの!!私ずっとイライラしてるの!!なんで、半年ぶりに戦場から帰ってきた子どもを狩りに連れてくの!?普通、労いとか休息を与えるべきでしょ!?」

 おあ、真っ当です、ルリスさん。
 さすが村長の孫娘……

「ありがとうルリス。嬉しいよ」
「それが、当然でしょ?」

 俺はルリスの心遣いに感謝する。
 しかし。

「けど、備蓄がないのは実際に問題だろ?」
「……」

 黙って俯く表情が母親にそっくりである。
 この子も本当は分かってるんだろうな。
 ……賢い子だなぁ。

「じゃあ、昨日は俺が帰ってきた宴って事で……どうかな?」

 自意識過剰ながらも、ルリスの心を 治おさめるには理由づけが必要である。

「……なら…許す」
「ありがとっ!!」
「ぐぅっ……」

 ルディは至極の笑顔を振り撒き。
 ルリスの心を苦しめるのであった。

 ■■■

 煌々と照らす朝日に影る、彼女の姿。
 毎日の日課とされている明け方の鍛錬は私の心を落ち着かせる……

「まぁ、むしゃ。しかし、毎日朝から…むしゃ。元気だなぁ。むしゃむしゃ」

 そんな私の心の落ち着きを奪い去っていく者が。

「……ディアーナ団長——」

 彼女の名前はディアーナ・フォン・ローズ。
 勇者パーティーの一員にして、フーリッシュ王国騎士団で総団長の地位にある。
 つまりは私の直属の上席にあたるお方です。

「ん?なんだペトラ?むしゃ。変な顔してむしゃ。トイレでも我慢してんのか?むしゃむしゃ」
「……」

 早朝より間の抜けた顔でふざけた事を仰る。

「…それ…鍛錬の邪魔なので……やめていただきたい……」
「ぁあ!!すまん、むしゃ、すまん。邪魔になってたか!!ゴクっとな」

 得体の知れない種類のパンを牛乳で流し込んだ団長はやっと間合いより出てくれる。
 逆に今の行動がなぜ邪魔じゃ無いと思ったのか聞いてみたい……

「人の素振りを避けつつ、朝食を食べる行動に何の意味が……?」
「え……意味はないが」

 なぜ、貴女が素っ頓狂な表情を浮かべれたのか。
 私には理解ができない…
 戦闘の時はあんなにかっこいいのに……

「それより、何ですかその変なパンは」

 団長の左手に持たれる……パンに焼きそばとクリームを挟んだもの——

「——焼きそばクリームパンだ」

 そのままか。

「ではなく。ご自身でお造りに?」
「むしゃ。いや、貰い物」
「は?貰い物ですか……?」

 勇者パーティーの方々にこんなモノを作る方が居ただろうか?

 可能性としては……
 元来焼きそばは、東国より来たモノですし。

「キオナ様から頂いたのですか?」
「ん?いや、アイツじゃねぇよ?」

 であれば。
 あの方の意地悪という可能性が高いか。

「では、キリア様が……?」
「ううん」

 残るは……

「もしや、ムー様が実験的な意味で……?」
「ちげぇよ~」
「で、では。一体誰が……?」

 団長にどこの誰かどこからこんなモノを……?
 私は現状の空気感に原因不明の緊張を持ったのか頬に汗が滴る……

「ん~。ひみつ~」

 微かに紅潮させた笑顔で、返答する団長——

「ま、まさか団長に——いや、団長に限ってそんな事はありえないか……」

 全身からの汗がとまらないフーリッシュ王国騎士団・副団長、ペトラ・テティス。
 それは、自分の師と仰ぐ人物の変わり様に動揺したものか……
 早朝より激しく身体を動かしていたから……

「……そうなると…うちの団員に狂った食文化の持ち主が……?」

 それは、神のみぞ知る事象である——

 あ、現在、勇者パーティーおよび王国騎士団は魔王城内の調査を行なっております。

 ■■■

 夕方……
 お互いに頭が冷えた頃合いだろうと、ルリスを村長宅に送る。

「帰りたくない……」

 自分の家を前に口を尖らせ暗い顔をするルリス。

「そんなこと言ったってここがお前の家だろ?」
「いいえ?ルディの家が私の家よ?」

 当然の如くキョトンとした表情で否定する。
 ルリスの事は妹の様に思っているが、衣食住を共にするのは子どもだけでは辛いぞ?

「はいはい。第二の我が家なら大歓迎」
「ほんとっ!?」
「何だ冗談で言ってたのか?」
「いいえ!!本気よっ!!本気っ!!嬉しいわ!これって、つまりは結婚の承諾ってことよね!?」

 ん?話が湾曲してるが。
 まぁ少し、気分が上がったのは良かったよ……


「うぅ……私は村を束ねる立場として…いや……そもそも私は二人の母親として最低だ……うぅ」

 氷柱のより滑り落ちる雫の様にアリシアさんの瞳から涙が溢れていた。
 部屋の 隅すみっこ、三角座りでアリシアさんは一人、心の内を吐露している。

「アリシアさ~ん」

 ぶつぶつと呪言の様に唱え続けるアリシアさんに。
 俺は子猫に話しかける様に優しく言葉をかける。

「愛しの 娘ルリスが帰ってきましたよ~」
「だ、誰が『愛し』の——」
「——ル、ルリス?ルディ?」

 俺達の声が耳に入ったのか赤く腫らした目を擦り、アリシアさんは顔を上げる。
 淀んだ表情はパッと晴れやかになり。
 嬉々とした顔で俺達に抱きついてくる。

「「うぐっ」」
「二人ともごめんなぁあ!!ごめんなぁぁあ!!」

 様々な液体がアリシアさんより飛沫しているが……今は気にしない。
 自然と笑みを溢す俺とルリスは、顔を見合わせ——母に抱擁を返すのであった。

 ■■■

「……強く言って……ごめんなさい」

 俺の影に隠れ照れくさそうに謝るルリス。

「うぅ……私が悪いんだ謝らないでくれ…愛しのルリスぅうう!!」

 ルリスの謝罪に収まっていた涙が再燃し、勢いに乗せてルディ共々、もう離さないといった意気を感じるほどに強く抱きしめる。

「しかし、ルディの勇敢さは母親に似たんじゃな」

 感慨深そうに茶を啜るジジ村長。

「いたんですね」

 ジジ村長の存在の薄さを口にした俺に間髪入れず言葉が返ってくる。

「おるじゃろ!!儂のいえ——」
「——いたのか?」

 しかし、その言葉も家にずっといたはずのアリシアさんに遮られる。

「おったわ!!お前のこと慰めてやってだだろうにっ!?」
「いや、何も聞こえてない」

 村長——可哀想である。
 俺とルリスはそんな思いが表情に出ていたと思う。

「でもな、本当に。お前さんら二人を見ておると、子どもの頃のアリシアと"ガミーユ"の面影が目に浮かぶのぅ。アリシアも儂に謝る時は、よくガミーユの後ろに隠れておったわ。かっかっかっか」

『"ガミーユ"』

 ——ガミーユ・ド・オル

 ジジ村長が呼ぶ、この人は生前アリシアさんと姉妹の様に暮らしたとされるオル村の人物で。

「——僕の"母さん"ってどんな方でした?」

 ——ルディの母親である……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。

霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半…… まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。 そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。 そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。 だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!! しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。 ーーそれは《竜族語》 レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。 こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。 それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。 一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた…… これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。 ※30話程で完結します。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

処理中です...