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追憶
副隊長
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「まぁ、お前の名前なんてどうでもいいにゃ」
ぎんたはフゥーとため息をついてやれやれと手を広げ左右に顔を振る
「そ、そうですよ!私たちはなぜ、わざわざ副隊長室へ呼ばれたんですか??」
せっかく城下町に心躍かせ入門したにも拘らず、出鼻をくじかれたエメレッタは不満げに話す
「そ、それは自分も悪かったって思ってるすけど、久方ぶりの再会じゃないっすか!それとそこの可愛い獣人さんは誰っすか?」
手を前に出しもっと再会を喜んでほしいとアピールしつつも、明らかに話を逸らす副隊長
「え?えぇ?か、可愛いですか?」
唐突に褒められ照れるエメレッタ
「そんなのどうでもいいにゃ!」
下あごを前に突き出し不満げにし、その場から出ようとするぎんた
「そ、それはっすね・・・英雄様一行が来られたら引き留めるように上から言われているんっすよ!」
慌てて引き留める副隊長
「にゃ!?」
驚くぎんた
「・・・どういうことですか?」
疑問符を浮かべるエメレッタ
「そりゃそうっすよ!以前この国を救ってくれた英雄は王のお客様なので!丁重に扱いたいっすよ!」
力説をする副隊長はふと気づく
「ってあれ??肝心のラクシス様がいらっしゃらないっすね?どこっすかね?」
深くため息をついたぎんたは「今更かにゃ・・・」と悪態をつく
「え?居ないんっすか?どこいったんすか??」
戸惑いつつもぎんたに迫る副隊長
「にゃたちが聞きたいくらいにゃ・・・」
机に俯せになるぎんた
「え?えぇ?どういうことっすか??」
そんなはずはないと慌てる副隊長
「お前に話してもあんま意味にゃいけど、今はそこに居るエメレッタとラクシス様に縁がある場所を巡る旅をしてるにゃ」
嫌そうに話すぎんた
「え?ちょっと・・・」
納得いかなそうにする副隊長
「え、えぇっとですね。ラクシスさんはとある事情で今、消息を絶っていまして・・・私たちも取り戻すために修業をしているんですよ・・・」
渋々、話すエメレッタ
「???ちょ、ちょっと待ってほしいっす!も、申し訳ないっすけど、この話・・・自分ではどうしようもできないっす!」
あたふたし始める副隊長
「う、上と掛け合うっす!」
慌ててバンッと扉を閉め部屋を去って行った
「えぇ・・・」
訳の分からないまま去って行った副隊長に対して若干引くエメレッタ
「まぁ、あいつは良く分からにゃいけど、悪い奴でもにゃいにゃ!それにここの王と大臣には会っておきたかったから丁度良かったと言えば、よかったかにゃ・・・」
副隊長が出ていった扉を尻目に見て話すぎんた
「そ、そうなんですね・・・私的に城下町も見ておきたかったんですけどね・・・」
副隊長を向かった所を推測してこのあと起こるであろう事を考え見てため息をつくエメレッタ
「そうにゃね・・・王との謁見後とかにでも見て回ってもいいかもしれにゃいにゃ」
エメレッタの意見を考慮し提案するぎんた
「それにしても長かったですね・・・ラクシスさんが連れ去られた後、突如ぎんたさんが消失してしまって、再び呼び出すまで師匠の元で相当修業しましたね・・・」
壮絶までの修業を思い出し感傷に浸るエメレッタ
「ぎんたもびっくりしたにゃ、突然、精霊界に戻されたと思ったらラクシス様との繋がりが切れて再び呼び出されたらこのサイズだったにゃ!」
うんうんと頷きつつもエメレッタに無自覚で追い打ちをかけるぎんた
「えっ?ま、まぁそうですよね・・・私も驚きましたよ?まさか、ラクシスさんが私にぎんたさんの継承をしていたなんて!」
聞いてよ!と言わんばかりに話すエメレッタ
「う~ん。もしかしたら、ラクシス様の事だからある程度、予想していたかもしれにゃいにゃねー」
今までのラクシスを思い出し推理するぎんた
そこへバンッと息を切らした副隊長が失礼極まりないドアの開け方をしてやってきた
「ハァハァ、お、お待たせしたっす!」
「そんにゃに待ってないにゃ・・・」
息を切らした副隊長を気遣うぎんた
「も、申し訳ないっすけど、と、とりあえず、く、詳しくは後で話すので、このまま王族専用の馬車へ乗車して欲しいっす!」
藪から棒に馬車に乗るよう促されるぎんたとエメレッタ
「にゃ?いきなりすぎるにゃ!」
迷惑そうにするぎんた
「こらこら、フルメイル副隊長殿、そんな不躾な対応ではぎんた様に失礼ではないか?」
副隊長の後ろからスゥッと現れたのはグラム大臣だった
「にゃ!懐かしいにゃ!」
グラム大臣の顔を見た瞬間、表情が明るくなり尻尾をクネクネとするぎんた
「いやはや、ご無沙汰しております。英雄の共、ぎんた様。あの時は大変、お世話になりました。」
ぎんたへ深々と頭を下げるグラム大臣
「い、いやーそんなことないにゃよ?」
満更ではない表情をするぎんた
「えぇ・・・とそしてそちらの方は?」
ぎんたの横に座っていたエメレッタを確認したグラム大臣はぎんたに尋ねる
「あー、エメレッタっていうにゃ!詳しくは後で話すにゃ!」
「ん?そうですか。分かりました。それでは・・・フルメイルよ。馬車の従者へ話を通してもらえるかな?」
穏やかな声でフルメイルに指示をするグラム大臣
その姿は以前に比べ年老いたが、穏やかさと人望の良さが滲み出る
「は、はいっす」
敬礼し、慌てて馬車へと向かうフルメイル副隊長
「ふふふ、ぎんた様、エメレッタ様、身内の事でご迷惑おかけしましたようで、申し訳ない」
2人に軽く頭を下げるグラム大臣
「い、いえ、とんでもないです。」「にゃ?気にしていないにゃ!」
グラム大臣へそれぞれの反応をする
「・・・それは良かった。では参りましょう。」
グラム大臣の案内で2人は馬車へと向かっていった
ぎんたはフゥーとため息をついてやれやれと手を広げ左右に顔を振る
「そ、そうですよ!私たちはなぜ、わざわざ副隊長室へ呼ばれたんですか??」
せっかく城下町に心躍かせ入門したにも拘らず、出鼻をくじかれたエメレッタは不満げに話す
「そ、それは自分も悪かったって思ってるすけど、久方ぶりの再会じゃないっすか!それとそこの可愛い獣人さんは誰っすか?」
手を前に出しもっと再会を喜んでほしいとアピールしつつも、明らかに話を逸らす副隊長
「え?えぇ?か、可愛いですか?」
唐突に褒められ照れるエメレッタ
「そんなのどうでもいいにゃ!」
下あごを前に突き出し不満げにし、その場から出ようとするぎんた
「そ、それはっすね・・・英雄様一行が来られたら引き留めるように上から言われているんっすよ!」
慌てて引き留める副隊長
「にゃ!?」
驚くぎんた
「・・・どういうことですか?」
疑問符を浮かべるエメレッタ
「そりゃそうっすよ!以前この国を救ってくれた英雄は王のお客様なので!丁重に扱いたいっすよ!」
力説をする副隊長はふと気づく
「ってあれ??肝心のラクシス様がいらっしゃらないっすね?どこっすかね?」
深くため息をついたぎんたは「今更かにゃ・・・」と悪態をつく
「え?居ないんっすか?どこいったんすか??」
戸惑いつつもぎんたに迫る副隊長
「にゃたちが聞きたいくらいにゃ・・・」
机に俯せになるぎんた
「え?えぇ?どういうことっすか??」
そんなはずはないと慌てる副隊長
「お前に話してもあんま意味にゃいけど、今はそこに居るエメレッタとラクシス様に縁がある場所を巡る旅をしてるにゃ」
嫌そうに話すぎんた
「え?ちょっと・・・」
納得いかなそうにする副隊長
「え、えぇっとですね。ラクシスさんはとある事情で今、消息を絶っていまして・・・私たちも取り戻すために修業をしているんですよ・・・」
渋々、話すエメレッタ
「???ちょ、ちょっと待ってほしいっす!も、申し訳ないっすけど、この話・・・自分ではどうしようもできないっす!」
あたふたし始める副隊長
「う、上と掛け合うっす!」
慌ててバンッと扉を閉め部屋を去って行った
「えぇ・・・」
訳の分からないまま去って行った副隊長に対して若干引くエメレッタ
「まぁ、あいつは良く分からにゃいけど、悪い奴でもにゃいにゃ!それにここの王と大臣には会っておきたかったから丁度良かったと言えば、よかったかにゃ・・・」
副隊長が出ていった扉を尻目に見て話すぎんた
「そ、そうなんですね・・・私的に城下町も見ておきたかったんですけどね・・・」
副隊長を向かった所を推測してこのあと起こるであろう事を考え見てため息をつくエメレッタ
「そうにゃね・・・王との謁見後とかにでも見て回ってもいいかもしれにゃいにゃ」
エメレッタの意見を考慮し提案するぎんた
「それにしても長かったですね・・・ラクシスさんが連れ去られた後、突如ぎんたさんが消失してしまって、再び呼び出すまで師匠の元で相当修業しましたね・・・」
壮絶までの修業を思い出し感傷に浸るエメレッタ
「ぎんたもびっくりしたにゃ、突然、精霊界に戻されたと思ったらラクシス様との繋がりが切れて再び呼び出されたらこのサイズだったにゃ!」
うんうんと頷きつつもエメレッタに無自覚で追い打ちをかけるぎんた
「えっ?ま、まぁそうですよね・・・私も驚きましたよ?まさか、ラクシスさんが私にぎんたさんの継承をしていたなんて!」
聞いてよ!と言わんばかりに話すエメレッタ
「う~ん。もしかしたら、ラクシス様の事だからある程度、予想していたかもしれにゃいにゃねー」
今までのラクシスを思い出し推理するぎんた
そこへバンッと息を切らした副隊長が失礼極まりないドアの開け方をしてやってきた
「ハァハァ、お、お待たせしたっす!」
「そんにゃに待ってないにゃ・・・」
息を切らした副隊長を気遣うぎんた
「も、申し訳ないっすけど、と、とりあえず、く、詳しくは後で話すので、このまま王族専用の馬車へ乗車して欲しいっす!」
藪から棒に馬車に乗るよう促されるぎんたとエメレッタ
「にゃ?いきなりすぎるにゃ!」
迷惑そうにするぎんた
「こらこら、フルメイル副隊長殿、そんな不躾な対応ではぎんた様に失礼ではないか?」
副隊長の後ろからスゥッと現れたのはグラム大臣だった
「にゃ!懐かしいにゃ!」
グラム大臣の顔を見た瞬間、表情が明るくなり尻尾をクネクネとするぎんた
「いやはや、ご無沙汰しております。英雄の共、ぎんた様。あの時は大変、お世話になりました。」
ぎんたへ深々と頭を下げるグラム大臣
「い、いやーそんなことないにゃよ?」
満更ではない表情をするぎんた
「えぇ・・・とそしてそちらの方は?」
ぎんたの横に座っていたエメレッタを確認したグラム大臣はぎんたに尋ねる
「あー、エメレッタっていうにゃ!詳しくは後で話すにゃ!」
「ん?そうですか。分かりました。それでは・・・フルメイルよ。馬車の従者へ話を通してもらえるかな?」
穏やかな声でフルメイルに指示をするグラム大臣
その姿は以前に比べ年老いたが、穏やかさと人望の良さが滲み出る
「は、はいっす」
敬礼し、慌てて馬車へと向かうフルメイル副隊長
「ふふふ、ぎんた様、エメレッタ様、身内の事でご迷惑おかけしましたようで、申し訳ない」
2人に軽く頭を下げるグラム大臣
「い、いえ、とんでもないです。」「にゃ?気にしていないにゃ!」
グラム大臣へそれぞれの反応をする
「・・・それは良かった。では参りましょう。」
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