ひとりの獣人と精霊

わんコロ餅

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生命との狭間

ガンフゥ

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「ちったぁ汚いが、まぁ大丈夫だろう。さっ、入ってくれ!」

ガンフゥにドカドカと案内され中へ入ると2人は部屋を見て驚く

「汚いにゃ。」

「うぅ・・・申し訳ないですが、綺麗とは言えないですね。」

部屋の至る所にガラクタや石、剣や槍・・・甲冑など様々な物が無造作に置かれていた

「ガハハハッいやーすまんな。独り身の俺にとっては鍛治意外の事なんて・・・どうしても後回しになっちまう。」

2人の反応を気にする事なく部屋の中央にどかっと座るガンフゥ

「まぁ、適当に退かしてくれ!そこら辺にある奴は全部、廃品だ。」

「・・・はい。」「分かったにゃ。」

様子を見て座るエメレッタに気にする事なく座るぎんた

「で?お前らは不死鳥様に会いに来たっとか言ってな??そいつは本気か?」

胡座をかき掌サイズの黒い棒状の何かを口に加え話すガンフゥ

「え、えぇ・・・どうしてもお会いしたくて」

「そうにゃ。会いに来たにゃ!」

恐る恐る答えるエメレッタに淡々と答えるぎんた

「・・・まぁ、無理だろうな。」

ガンフゥは眉をひそめ、厳しそう表情をする

「にゃ!?」「な、何でですか??」

立ち上がる2人

「まぁまぁ、落ち着いてくれ!そいつには理由があるんだよ。」

両手の手のひらを下に向けてクイクイと2人に再度、座るよう動作するガンフゥ

「は、はい。」「何にゃ。」

ストンっと座る2人

「俺ら土石宝ドワーフ族は不死鳥様の加護を受けて長年この鍛治なりわいを続けてきた。」

落ち着いて話すをうんうんと頷く2人を見てガンフゥはそのまま話を続ける

「しかしだ。不思議な事にお会いした事なんてない。いる場所は分かるが、お会いした事がない・・・分かるか?」ガハハハッ

冗談うそみたいだろ?と言わんばかりの表情をするガンフゥ

「で、そんなお方にどうやって会うんだ?」と続けた

「・・・にゃ」

「そうですかぁ・・・」

2人は残念そうにする

「だが、まぁ・・・アレだ!加護が授かってるってのは実感しちまってる!いらっしゃる場所はだいたい分かる!だから、そのつまりだ・・・採掘場所と同じだから、ついでに案内はしてやれるってもんだ!ガハハハッ」

ガンフゥは、2人を気に入ったようで照れ臭そうに話す

「え?ありがとうございます。」

「助かるにゃ~。」

意図せず現れた案内役に2人は感謝する

「まぁドワーフわしらは、多種族なんて気にしちゃ居ねぇし、来る奴は拒まねぇ・・・が、気に入った奴だけだけどな!ガハハハッ」

ガンフゥは後ろを向き金属製のコップみたいな物を取り出す

「と言っても多種族なんて初めて見たんだけどよ?ま、飲め飲め」

コポコポと近くにあった飲み物を注ぎ2人に差し出す

「頂くにゃ」

「あ、ありがとうございます。」

コップを受け取り2人は口にする

「!!」「ゔぅ」

「ガハハハッお前らにはまだ、早かったか?」

2人の反応を見て笑うガンフゥ

「な、何にゃこれ・・・」「に、苦い」

顔をしかめる2人

「ガハハハッ土石宝ドワーフ族特有のみずだ!」

「「・・・」」

なんとも言えない皺くちゃな表情をする2人

「・・・クゥ、どうよ?癖にならないか?」

2人に入れた酒を飲んで嬉しそうに聞くガンフゥ

「いやいやいやいやいや、ぎんたには合わにゃいにゃ」

ぎんたは舌をチラッと出し苦そうにする

「ゔぇ、私もです。ごめんなさい。」

涙目になりながらも申し訳なくするエメレッタ

「ガハハハッそうか、そうか。まぁそんな正直なところが気に入ったんだがな!よしっ、いっぺん観に行くか!」

そう言い放つと立ち上がるガンフゥ

「え?あ、はい。お願いします。」

「分かったにゃ。」

それぞれガンフゥの後を追う2人

「おっと、他の土石宝ドワーフ族を見ても話しかけねーでくれ!なんせ、俺は変わり者で通っている!変に関わらないで貰えると助かるってもんだ!ガハハハッ」

「えぇー!」「大丈夫にゃ!」

ガンフゥから衝撃の言葉を聞かされた2人

当の本人は周りの目も気にせず、ズカズカと土石宝ドワーフの集落から離れた場所へ2人を案内していく

「・・・あれ?ぎんたさん、ぎんたさん」

「にゃ?」

ふと、違和感を覚えたぎんたに確認するエメレッタ

「ちょっと聞きたいんですが、何か先程より涼しく感じませんか?」

「にゃ??」

エメレッタからの意外な言葉に驚くぎんた

「ん?あーようやく聞き始めたか!そいつはさっき呑ました酒の効果だ!ガハハハッ良かったな!涼しく感じるだろ?」

2人の会話を聞いていたガンフゥが答える

「え??そんな効果があったんですか!?ありがとうございます。」

思えば、ガンフゥの家があった場所より明らかに周囲の風景は熱気で溢れかえり火山地帯特有のゴツゴツとした岩肌や溶岩が流れている

「本当かにゃ?ぎんたには全然分からにゃいにゃ!」

ケロっとしているぎんた

「はぁ、そうでした。そうでした。精霊ぎんたさんには無関係でした。」

下顎を少し前へ出し不満気に話すエメレッタ

「なら、最初から言わにゃいで欲しいにゃ。」

ニヤリとしながら答えるぎんた

「・・・はい。なんかすいません。」

色々と納得しないエメレッタ

「ガハハハッまぁ涼しいならいいじゃねーか!ほら、この先だ。行くぞ!」

2人のやり取りを気にしないマイペースなガンフゥ
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