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生命との狭間
住まう場所
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ぎんたとエメレッタが楽しそうにしている横目で気にする事なく先にズカズカと進んで行くガンフゥ
火口に近づくにつれ周囲の風景もガラッと変わり、もはや人が近づけないほどの熱気が漂っている
目と鼻の先にある岩場さえ空気が歪み蒸気があちらこちらで噴き出しいる
火山地帯特有の硫黄臭が酷く獣人の血が色濃く流れるエメレッタと獣タイプのぎんたを苦しめた
「ゔぅ、鼻がひん曲がりそうにゃ」
「ゔぅ・・・そ、そうですね。これは辛い!ってぎんたさんは影響ないじゃないですか。」
「にゃ?あっそうだったにゃ~。」
ついつい雰囲気に呑まれ臭く感じてしまっていたが、気のせいだとエメレッタの言葉にふと気付かされたぎんた
精霊は自然エネルギーに干渉はないので、ぎんたのさじ加減で変わる
「ゔぅ・・・ぎんたさん。どうにか出来ないんですか?」
鼻を手で抑え辛そうにするエメレッタ
「そう言えば、そうにゃ!」
エメレッタの言葉に何かを思い出したぎんたは手をポンと叩く
「エメレッタとぎんたは繋がっているからぎんたの加護を共有させる事が出来るにゃ!ラクシスの時は必要なかったから忘れてたにゃー。すまないにゃ?チラッ」
「えぇ~!!それなら早く言って欲しかったです。」
ぎんたの信じられない発言に目をカッと見開き驚いてグチるエメレッタ
「はいはい。分かったにゃ。」
ぎんたはヤレヤレと大袈裟にため息を吐いて手をエメレッタに近づける
「ぎ、ぎんたさん?」
ぎんたの手を見て後退りするエメレッタ
「エメレッタどうしたにゃ?にゃにも怖くにゃいよ?」ニヤニヤ
ニヒルに笑うぎんた
「え、だってその手!なんか黒い光が纏ってません?」
冷や汗を掻くエメレッタ
「大丈夫にゃよ?ほらほら、これからさらに暑くなると思うし、ぎんたのコレを受け取ると良いにゃ?」ニヤニヤ
エメレッタにジリジリと近づくぎんた
「ん?何やってんだ?そんなもんさっさとすれば良いじゃねーか!」
2人のやりとりを見かねたガンフゥはエメレッタの背中からぎんたに向けて押す
「え?はっ?い、いや、ちょっとぉぉおおお・・・」
唐突の事で止められなず、涙するエメレッタ
ぷにっ
「・・・あれ?痛くない??そして、何ですかこの快適さ!す、素晴らしいです!!」
最初、警戒していた黒い光もエメレッタに触れると薄く包み込みスゥと消えた途端、エメレッタを快適にした
「目には見えにゃいけど、加護を付けたからよっぽどの高温、低温じゃにゃければ、大丈夫にゃ!」
ドヤ顔で説明するぎんた
「おう!なんだか分からねぇが、良かったじゃねーか!ガハハハッ」
気にするそぶりすらないガンフゥ
「ふふふ・・・でも、ぎんたさんありがとうございます。」
一気に快適となったエメレッタは上機嫌になる
「加護は契約した時の恩恵だから気にしにゃくていいにゃ!」
「そうなんですか???でも、ありがたいです!」
気にしないぎんたと浮かれるエメレッタ
「お~い!何してんだ?置いていくぜ?」
マイペースなガンフゥは少し離れた所で振り向いて2人を待っている
「にゃ!?」「えっ?もう、あんな所まで!?」
行き慣れているガンフゥに驚く2人
「ガハハハッ!そうか、そうか、早いか!だが、もう少しで着くから安心してくれ!」
少し勾配になっている坂の上で豪快に笑うガンフゥが見える
足早に向かう2人
「ガンフゥさん。は、早いですよ!」
「そうにゃ!もっとぎんたに気を遣って欲しいにゃ!」
不満をぶつける2人
「ガハハハッ、すまんすまん。だが、ここの壁沿いを越えた先が目的地だ。もう少しだ!」
そう言いつつ、前方を指差すガンフゥの視線の先は断崖絶壁がある
「ひ、ひぇ・・・」
「み、見たらダメにゃ」
2人が見た断崖絶壁の底は生命の塊が溶融した赤白く発光するマグマが流れている
チリチリと大気中の何かが燃えてガスや灰が舞っている
「大丈夫!毎回通っている俺がいるんだからな!ガハハハッ」
「えぇ・・・はい。そうですね。行かねばなりませんね・・・」
恐怖に表情が強張るエメレッタ
パラッ
「と、通れる幅が狭すぎるにゃ・・・」
どんどん前を進んでいくガンフゥについて行くのがやっとなぎんた
「ちょっと、ぎんたさん急に止まらないで下さい。」
ぎんたを後ろから煽る形になるエメレッタ
「そ、そんなこと言われても困るにゃ!」
煽られようともゆっくりと慎重に進むぎんた
チラッと前方を見るとガンフゥはいつのまにか到着していてこちらに手を振っている
「にゃ?な、なんにゃ?ガンフゥにゃにか言ってるにゃ?」
ぎんたは目を細め向こう側でガンフゥはこちらにジェスチャーで何かを教えようとしている
「・・・両手を降って・・・何か焦っているようにも見えますが・・・ん?下に指差していますね?何でしょう?」チラッ
ゴポッゴポッ
「にゃ!?」「え??」
ザバァッ
「な、何ですか!?あの浅黒、い、生き物は??」
「にゃ!?てか、にゃんで生物が居るにゃや~」
断末魔のような2人の叫び声がこだまする
火口に近づくにつれ周囲の風景もガラッと変わり、もはや人が近づけないほどの熱気が漂っている
目と鼻の先にある岩場さえ空気が歪み蒸気があちらこちらで噴き出しいる
火山地帯特有の硫黄臭が酷く獣人の血が色濃く流れるエメレッタと獣タイプのぎんたを苦しめた
「ゔぅ、鼻がひん曲がりそうにゃ」
「ゔぅ・・・そ、そうですね。これは辛い!ってぎんたさんは影響ないじゃないですか。」
「にゃ?あっそうだったにゃ~。」
ついつい雰囲気に呑まれ臭く感じてしまっていたが、気のせいだとエメレッタの言葉にふと気付かされたぎんた
精霊は自然エネルギーに干渉はないので、ぎんたのさじ加減で変わる
「ゔぅ・・・ぎんたさん。どうにか出来ないんですか?」
鼻を手で抑え辛そうにするエメレッタ
「そう言えば、そうにゃ!」
エメレッタの言葉に何かを思い出したぎんたは手をポンと叩く
「エメレッタとぎんたは繋がっているからぎんたの加護を共有させる事が出来るにゃ!ラクシスの時は必要なかったから忘れてたにゃー。すまないにゃ?チラッ」
「えぇ~!!それなら早く言って欲しかったです。」
ぎんたの信じられない発言に目をカッと見開き驚いてグチるエメレッタ
「はいはい。分かったにゃ。」
ぎんたはヤレヤレと大袈裟にため息を吐いて手をエメレッタに近づける
「ぎ、ぎんたさん?」
ぎんたの手を見て後退りするエメレッタ
「エメレッタどうしたにゃ?にゃにも怖くにゃいよ?」ニヤニヤ
ニヒルに笑うぎんた
「え、だってその手!なんか黒い光が纏ってません?」
冷や汗を掻くエメレッタ
「大丈夫にゃよ?ほらほら、これからさらに暑くなると思うし、ぎんたのコレを受け取ると良いにゃ?」ニヤニヤ
エメレッタにジリジリと近づくぎんた
「ん?何やってんだ?そんなもんさっさとすれば良いじゃねーか!」
2人のやりとりを見かねたガンフゥはエメレッタの背中からぎんたに向けて押す
「え?はっ?い、いや、ちょっとぉぉおおお・・・」
唐突の事で止められなず、涙するエメレッタ
ぷにっ
「・・・あれ?痛くない??そして、何ですかこの快適さ!す、素晴らしいです!!」
最初、警戒していた黒い光もエメレッタに触れると薄く包み込みスゥと消えた途端、エメレッタを快適にした
「目には見えにゃいけど、加護を付けたからよっぽどの高温、低温じゃにゃければ、大丈夫にゃ!」
ドヤ顔で説明するぎんた
「おう!なんだか分からねぇが、良かったじゃねーか!ガハハハッ」
気にするそぶりすらないガンフゥ
「ふふふ・・・でも、ぎんたさんありがとうございます。」
一気に快適となったエメレッタは上機嫌になる
「加護は契約した時の恩恵だから気にしにゃくていいにゃ!」
「そうなんですか???でも、ありがたいです!」
気にしないぎんたと浮かれるエメレッタ
「お~い!何してんだ?置いていくぜ?」
マイペースなガンフゥは少し離れた所で振り向いて2人を待っている
「にゃ!?」「えっ?もう、あんな所まで!?」
行き慣れているガンフゥに驚く2人
「ガハハハッ!そうか、そうか、早いか!だが、もう少しで着くから安心してくれ!」
少し勾配になっている坂の上で豪快に笑うガンフゥが見える
足早に向かう2人
「ガンフゥさん。は、早いですよ!」
「そうにゃ!もっとぎんたに気を遣って欲しいにゃ!」
不満をぶつける2人
「ガハハハッ、すまんすまん。だが、ここの壁沿いを越えた先が目的地だ。もう少しだ!」
そう言いつつ、前方を指差すガンフゥの視線の先は断崖絶壁がある
「ひ、ひぇ・・・」
「み、見たらダメにゃ」
2人が見た断崖絶壁の底は生命の塊が溶融した赤白く発光するマグマが流れている
チリチリと大気中の何かが燃えてガスや灰が舞っている
「大丈夫!毎回通っている俺がいるんだからな!ガハハハッ」
「えぇ・・・はい。そうですね。行かねばなりませんね・・・」
恐怖に表情が強張るエメレッタ
パラッ
「と、通れる幅が狭すぎるにゃ・・・」
どんどん前を進んでいくガンフゥについて行くのがやっとなぎんた
「ちょっと、ぎんたさん急に止まらないで下さい。」
ぎんたを後ろから煽る形になるエメレッタ
「そ、そんなこと言われても困るにゃ!」
煽られようともゆっくりと慎重に進むぎんた
チラッと前方を見るとガンフゥはいつのまにか到着していてこちらに手を振っている
「にゃ?な、なんにゃ?ガンフゥにゃにか言ってるにゃ?」
ぎんたは目を細め向こう側でガンフゥはこちらにジェスチャーで何かを教えようとしている
「・・・両手を降って・・・何か焦っているようにも見えますが・・・ん?下に指差していますね?何でしょう?」チラッ
ゴポッゴポッ
「にゃ!?」「え??」
ザバァッ
「な、何ですか!?あの浅黒、い、生き物は??」
「にゃ!?てか、にゃんで生物が居るにゃや~」
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