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第3缶
3ー2
しおりを挟むぎ、ぎんた?
よく見ると袋の中からひょっこり顔出す。
ひょいっ
「あっクロミ様!置いてくなんて酷いですよ!こんな面白そうな場所にいるのに私も混ぜてくださいよ!」
目を輝かせながら私に訴えるぎんたを尻目に先生の顔をチラリと見た。
さすがに気がついた先生よりも
「実は、ぎんたちゃん鞄の中にあるお弁当にしがみついて離れなくてね、仕方なく連れて来たのよ。それにクロミちゃんまでなんでここに!?」
困惑するママさん。
先生が慌てて説明をし2匹がこのまま居ても子どもたちの生き物への勉強にもなるので大丈夫と伝えている。
「ところでクロミ様は何をしていたんですか?」
見ての通りこの世界の学ぼうとミサキちゃんについて学校で先ほどまで球遊びしていたんだ。
「球遊び?ですか!楽しそうですね!」
ん?先生の方からあぁそうですかとミサキちゃんママがどうやら帰るみたいだ。
それに少しミサキちゃんは寂しそうだが、致し方がない。
ママさんにも都合というものもあるだろうと考えてると
先生がパンパンッと手を鳴らし
「はーいみなさん聴いてくださいね?東大さんも帰られましたし、そろそろ良い時間なので教室に戻ってご飯にしましょうか!」
とみんなを促す。
ギュルルゥとぎんたの知らせと共にチャイムが鳴り響いた。
ぎんたのお腹はさすが正確なんだなと改めて思う。
その本人は尻尾を左右に揺らし嬉しそうに付いていく
自分の昼食があるかすら確認していないのに・・・。
タタタタッとみんなで教室に戻っていく
すると、先生がくるりと振り向いて
「手洗い、うがいとお着替えをしてからご飯を食べてくださいね!先生もお弁当を持って向かいますから!」
と呼びかけにみんなは「はーい」と返事をし教室に戻っていく
ちなみにぎんたは初めてみる古びた校内に興奮しつつミサキちゃんに抱かれつつ向かう。
ガラッ
タタタタッ
・・・ガヤガヤッ
「さて!ご飯にしよう!ぎんた!クロミ!」
いざ、着替えも終えミサキちゃんとアユミちゃんの膝の上にそれぞれ乗りご飯を食べる。
「「いただきまーす」」
パカッ
2人のお弁当は色鮮やかで特に魚が美味しそうだ。
私たちもお弁当に入っていた魚とカリカリとした奴が用意されていてさすが!ミサキちゃんママさんだと感心する。
もしゃもしゃカリカリッモグモグ
夢中で食べる向かいのぎんたにも感謝の気持ちを少しでも・・・
カリカリッ
少しでも・・・あって欲しいと強く思う。
さて、私もせっかくなので食べ始める。
モグモグ
「ねぇねぇ、アユミ思うんだけど、ミサキちゃんの猫って変わった毛色してるね?」
「ん?そうそう私もはじめは思ったけど、可愛いから良いかな!って」
「そっかぁ!」
やっぱりこの魚は美味しい。
ガラッ
「いやーお待たせ!先生もここで食べちゃうぞ!」
タタタタッ
「アユミちゃんとミサキちゃん一緒にいいかな?」
「いいよ!みんなで食べよっ」
「良かった、じゃあみんなで食べましょう!」
パカッ
・・・ふぅ
昼食も終え午後の授業も見ているだけだった為
さほどめぼしいことはなく、ぎんたに至っては昼寝をしていて、なんのために来たのか分からなかった。
それに先生がぎんたに転生した勇者だと説明した時も、本人自身一瞬、驚いたようだが、その時にもらった昼食のおかずで事なく終えてそのまま帰宅したし
もちろん、ミサキちゃんとアユミちゃんは気づいていない。
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