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第4缶
2ー4想い
しおりを挟むバタンッと慌てて車に乗り込みエンジンを掛ける
「よしっ」
いくぞ!
「!?」
私に気付いていなかったようでこちらを見て驚いてる
「クロミさん!?」
私も心配で付いてきた。
安心してくれぎんたは来ていないし、動物の嗅覚も必要だろう?
まして探すなら聴覚も頼りになるのだから
「・・・そうですね。分かりました。行きましょう!」
改めて私と英雄は倉木宅へと向かう。
走行中に情報を整理する。
古民家の倉木宅は我が家と同じくらいの大きさの二階建てで私は1度だけミサキちゃんに抱かれながら遊びに行った記憶がある。
それに英雄はまだ家庭訪問でしか伺った事がないらしいのでまさに猫の手を借りれるのは大きいだろう。
「・・・ついたよ!」
慌ただしく駐車し倉木宅の玄関に向かってインターホンを鳴らす。
向こうも待機していたようで、すぐさまドアを開けてもらえた。
倉木夫婦に英雄がパパさんの代わりとして来た事を伝えて一緒にいたアユミちゃんに状況を尋ねる。
「アユミちゃんどこでかくれんぼをしてたか分かるかな?」
不安で泣きそうな表情で口を開く
「・・・うんと、ご飯を食べたあとお休みの時間まで時間があったから2人でかくれんぼしようって私が話したの。最初はミサキちゃんが鬼で私すぐに見つかっちゃったから私が鬼になって探す事にしたの。そしたら・・・ずっと見つからなくて・・・グスン」
耐えきれずに泣いてしまったようだ。
「ごめんね、ありがとう。ちなみにどこで遊んでたのかな?2階?」
黙って頷く。
「そっかぁ、分かった。ありがとうね先生が必ず見つけてくるからね。」
そう話すと頭を撫でる。
「私たちも探してみたのですが、なかなか見つからなくて・・・申し訳なくて・・・」
震えながらも訴える倉木父さん
「倉木さん大丈夫です。みんなで探せば絶対に見つかりますから。」
「そうね。みんなで探しましょう!」
改めてみんなで捜索活動を開始する。
もちろん私もこそっとついて行き捜索し始める。
2階には長い廊下があって倉木家の寝室と物置があるそうで、夫婦の話によるとミサキちゃんは1階に降りてきた様子もないらしく2階に居るだろうとのことだ。
倉木母さんに各部屋を案内してもらう。
まずは倉木夫婦の寝室を開けてベッド、クローゼットなど、小学生が入りそうな所を粗方探す。
私も匂いとかで探してみたが、気配すらない。
次にこども部屋を捜索する。
先程と同様にベッド、クローゼット、玩具箱などを探していく。
・・・やはり見つからない。
残すのは物置とトイレくらいで濃厚なのは物置?
一度、物置の荷物を手分けして廊下に出す・・・
居ない。
ん?英雄あの上の奴なんだ?
「・・・!?すいません。あれは何ですか?」
私の声に気づいた英雄が物置内の天井部を指差す。
「え?・・・まさか、そこは天井裏でスペースがさほどないため使ってないんですよ!!」
「よ、よし、先生!一緒に見てみましょう!」
ギィと鈍い音が聞こえ扉が開く。
すると、そこには見覚えのある影が見える
「「い、居た!!」」
「「よ、良かったぁー」」
みんながミサキちゃんを見つけて安堵する。
「・・・ん?、みんなどうしたの!?」
至る所黒く汚れたミサキちゃんはいいところを見つけて隠れたのはいいものの寝てしまってたようだ。
「・・・寝ちゃったミサキちゃんを心配して迎えに来たんだよ?」
様々な気持ちも入り混ざりあった声で英雄は両手を広げ迎える
「そ、そうか、私かくれんぼの途中で寝ちゃったんだね。アユミちゃんごめんね?」
「ううん、ミサキちゃんが見つかったからもういい。」
涙でグシャグシャになった顔は安堵した表情もしている。
この後、倉木家に謝って、東大家に戻った私たちは東大夫婦に説明したあと再度着替えて無事、その日は終わった。
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