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第4章:チーム結成と試験運用
第18話「凪の裏切り?」
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雨上がりの夜風が、都内湾岸の再開発地帯を吹き抜けていく。高層ビルの合間に挟まれた空きフロアの窓は暗く、街灯の光だけが濡れたアスファルトを照らしていた。根黒凪は携帯電話の画面を何度も見直しながら、階段を上っていく。濡れた靴音が静寂に響く。
午後十時。彼女のメールボックスに届いた一通のメッセージが、今夜の行動の起点だった。差出人は「内閣府・情報統括室」。件名は「帰還者情報提供に関する個別協議」。しかし、凪の鋭い目はメールの不自然さを見逃していた。ドメインの綴りが微妙に間違っている。gov.jpではなくgov.co.jp。署名欄には官庁特有の部署略称がない。それでも、提示された条件は魅力的だった。
高額報酬。監視の解除。そして何より、チームからの独立性の保証。
「死人は裏切らないが、生者は裏切る」
凪の持論だった。異世界で暗殺者として生き延びた経験が、彼女に単独行動の重要性を叩き込んでいる。チームワークは美しい理想だが、最終的に頼りになるのは自分の力だけだ。
空きフロアに到着した凪は、影渡りで室内の気配を探った。人の存在を二つ感知する。一つは待ち合わせの相手だろう。もう一つは何者か。凪は慎重に扉を開けた。
「お疲れ様です、根黒さん」
スーツ姿の中年男性が立ち上がって挨拶する。机の上には現金の束とUSBメモリ、使い捨て携帯電話が置かれていた。いかにも「裏取引」らしい演出だが、凪の目にはむしろ安っぽく映る。
「あなたが内閣府の?」
「ええ、まあ、そういうことです」男性は曖昧に答える。「今回は非公式な協議ということで、記録に残らない形での情報提供をお願いしたく」
凪は机の向かいに座った。現金束を一瞥してから男性を見据える。
「具体的には何を?」
「帰還者チームの内部情報です。戦力、弱点、連携の問題点。そして最も重要なのは、指揮官である間二屋宅男の人物像と戦略思考の詳細」
「それと引き換えに?」
「この現金。そして、あなたに対する監視の完全解除。チームから離脱して、個人として保護下に入ることも可能です」
男性は急かすように続けた。
「今すぐ決断していただければ、より良い条件も提示できます」
その時、フロアの隅で微かな音がした。凪は瞬時に警戒態勢に入る。影渡りで音の源を探ると、隠れて録音機材を操作している人影があった。
「お連れ様がいるようですが?」凪が皮肉な笑みを浮かべる。
慌てた様子で森下優斗が姿を現した。フリー記者の青年は、手にしたレコーダーを見せながら苦笑いを浮かべる。
「すみません、職業病で。これほど怪しい取引を見逃すわけにはいかなくて」
男性の顔色が変わる。
「何者だ、君は」
「森下優斗、フリー記者です。ちょっとお聞きしたいことがあるんですが、内閣府情報統括室の旧統制課長はどなたでしたか?」
唐突な質問に、男性は答えに詰まる。森下は続けた。
「あ、すみません。現在は情報統括室って呼んでますよね。旧称で言う癖があって。で、統制課長は?」
「それは、えーと」
「知らないんですか? 現職の方が知らないなんて、おかしいですね」
森下の質問は核心を突いていた。部署の略称、組織の変遷、人事の詳細。官僚なら常識的に知っているべき情報を、目の前の男性は答えられない。
「君、いい加減にしろ」男性が苛立ちを見せる。「邪魔をするなら、こちらにも考えがある」
森下に手を伸ばそうとした瞬間、フロア内の照明が一瞬消えた。影が不自然に揺らぎ、空気に冷気が混じる。どこからともなく、死者の囁きのような音が滲んだ。
「手を出すな」
凪の声が暗闇から響く。暗殺者としての殺気が、男性を金縛りにした。
「あなたは政府の人間じゃない。せいぜい、政府を騙る周辺業者かブローカーでしょう」
照明が戻ると、凪は男性の背後に立っていた。影渡りの能力で瞬時に移動したのだ。
「情報の値段を語るなら、もう少し勉強してからにしなさい」
その時、凪の携帯電話が振動した。短いメッセージが届いている。差出人は宅男だった。
「合図→復唱→停止。退避方向→右後方」
事前に決められた最小限の合図システム。宅男が状況を把握し、最低限の指示を送ってきたのだ。凪は一瞬迷ったが、森下を見て判断を下した。
「森下、右後方へ下がれ」
「え?」
「いいから」
森下が指示に従って移動した瞬間、フロアの入り口から足音が響いた。複数の人間が階段を上ってくる音だ。重い足音、統制の取れた動き。軍事訓練を受けた者の特徴だった。
偽装ブローカーの男性は慌てて現金とUSBを掴み、非常階段へと向かった。
「今度は本物の政府の人たちのようですね」凪が呟く。
米田美咲が部下を連れて入室した。陸上自衛隊特殊作戦群の隊員たちが、プロの動きで室内を制圧する。しかし、身柄の確保ではなく、撤退の促進が目的のようだった。
「根黒さん、森下さん、ご無事ですか」
「問題ありません」凪が答える。
「逃げた男性は?」
「追いません。身元の特定ができれば十分でしょう」
米田の判断は的確だった。過度な介入は避け、最小限の安全確保に徹している。
階段の音が遠ざかった頃、早川修一が姿を現した。防衛省情報官の彼は、いつもの冷静な表情を崩さない。
「お疲れ様でした。状況は把握しています」
「あなたが手配したの?」凪が尋ねる。
「宅男さんからの連絡を受けました。彼の判断で最小限の介入を行いました」
早川は凪を見据えて続けた。
「今後のために、正規窓口の条件を明確にしておきましょう。署名、記録、時刻の三点セット。これ以外は通しません」
「保護という名の拘束はしない、と?」
「保護は拘束の婉曲語ではありません。条件は文書化します。そして」早川の声に重みが加わった。「次に政府を騙る者が現れたら、まず私に連絡してください」
凪は少し考えてから答えた。
「売らない。だが、監視する」
「監視?」
「あんたたちを、よ。チームを信用しないのと同様に、政府も信用しない。でも裏切りもしない。それが私のスタンス」
森下がレコーダーを片付けながら口を開いた。
「今日の件、記事にしてもいいですか?」
「政府関連の部分は機密です」早川が即答する。「ただし、偽装ブローカーによる情報工作については、注意喚起として報道していただいて構いません」
「了解しました」
空きフロアに静寂が戻った。米田は部下と共に撤収し、早川も必要な確認を終えて退室する。残ったのは凪と森下だけだった。
「あんた、なかなかやるじゃない」凪が皮肉な笑みを浮かべる。
「職業病ですから」森下が苦笑いを返す。「でも、あのまま取引が成立していたらどうするつもりでしたか?」
「さあね。でも、あんたが囮の質問を投げなかったら、もう少し長引いていたかもしれない」
凪は一瞬だけ、森下に礼に似た視線を向けた。
「ありがとう、とは言わないけどね」
「言わなくて結構です」森下が手帳をしまいながら答える。「ただ、チームのためになったなら、それで十分です」
凪は影渡りで姿を消す準備をした。
「チームのため、か。まだそんなこと言ってるのね」
「凪さんも、結局はチームのために動いたじゃないですか」
「私は私のために動いただけ。あの男が偽物だと分かったから、切り捨てただけよ」
しかし、森下には凪の本心が透けて見えていた。彼女が森下を守るために影の力を使ったこと、宅男の合図に従ったこと、早川の提案を受け入れたこと。すべてが、チームへの一定の信頼を示している。
「それでも、ありがとうございました」
凪は答えずに影に溶けていった。
森下は一人になったフロアで、今夜の出来事を整理した。凪の複雑な心境、偽装ブローカーの手口、政府の対応。そして何より、宅男の的確な状況判断と最小限の介入。
携帯電話に宅男からのメッセージが届いた。
「お疲れ様でした。無事で良かったです。明日、詳細を教えてください」
森下は返信を打った。
「こちらこそ。凪さんの件、大丈夫だと思います」
翌朝、宅男は手帳に今夜の結果を書き込んだ。
「情報線=正規ルート合意/凪:観察継続/森下:囮成功」
凪の裏切りは寸前で回避された。しかし、それは偶然ではない。森下の機転、宅男の最小合図、早川の線引き、米田の抑制された介入。それぞれが役割を果たした結果だった。
凪はまだチームを完全には信頼していない。しかし、少なくとも敵に回ることはないだろう。そして今回の件で、情報戦における脆弱性と対処法が明確になった。
宅男は手帳を閉じた。次の課題は信頼の再構築だ。凪をチームに完全に統合するためには、もう一段階の努力が必要だろう。しかし、今夜の結果は悪くない。むしろ、将来への布石として価値のある経験だった。
窓の外では、夜が明け始めている。雨上がりの空気が清々しく、新しい一日の始まりを告げていた。
第18話 終わり
午後十時。彼女のメールボックスに届いた一通のメッセージが、今夜の行動の起点だった。差出人は「内閣府・情報統括室」。件名は「帰還者情報提供に関する個別協議」。しかし、凪の鋭い目はメールの不自然さを見逃していた。ドメインの綴りが微妙に間違っている。gov.jpではなくgov.co.jp。署名欄には官庁特有の部署略称がない。それでも、提示された条件は魅力的だった。
高額報酬。監視の解除。そして何より、チームからの独立性の保証。
「死人は裏切らないが、生者は裏切る」
凪の持論だった。異世界で暗殺者として生き延びた経験が、彼女に単独行動の重要性を叩き込んでいる。チームワークは美しい理想だが、最終的に頼りになるのは自分の力だけだ。
空きフロアに到着した凪は、影渡りで室内の気配を探った。人の存在を二つ感知する。一つは待ち合わせの相手だろう。もう一つは何者か。凪は慎重に扉を開けた。
「お疲れ様です、根黒さん」
スーツ姿の中年男性が立ち上がって挨拶する。机の上には現金の束とUSBメモリ、使い捨て携帯電話が置かれていた。いかにも「裏取引」らしい演出だが、凪の目にはむしろ安っぽく映る。
「あなたが内閣府の?」
「ええ、まあ、そういうことです」男性は曖昧に答える。「今回は非公式な協議ということで、記録に残らない形での情報提供をお願いしたく」
凪は机の向かいに座った。現金束を一瞥してから男性を見据える。
「具体的には何を?」
「帰還者チームの内部情報です。戦力、弱点、連携の問題点。そして最も重要なのは、指揮官である間二屋宅男の人物像と戦略思考の詳細」
「それと引き換えに?」
「この現金。そして、あなたに対する監視の完全解除。チームから離脱して、個人として保護下に入ることも可能です」
男性は急かすように続けた。
「今すぐ決断していただければ、より良い条件も提示できます」
その時、フロアの隅で微かな音がした。凪は瞬時に警戒態勢に入る。影渡りで音の源を探ると、隠れて録音機材を操作している人影があった。
「お連れ様がいるようですが?」凪が皮肉な笑みを浮かべる。
慌てた様子で森下優斗が姿を現した。フリー記者の青年は、手にしたレコーダーを見せながら苦笑いを浮かべる。
「すみません、職業病で。これほど怪しい取引を見逃すわけにはいかなくて」
男性の顔色が変わる。
「何者だ、君は」
「森下優斗、フリー記者です。ちょっとお聞きしたいことがあるんですが、内閣府情報統括室の旧統制課長はどなたでしたか?」
唐突な質問に、男性は答えに詰まる。森下は続けた。
「あ、すみません。現在は情報統括室って呼んでますよね。旧称で言う癖があって。で、統制課長は?」
「それは、えーと」
「知らないんですか? 現職の方が知らないなんて、おかしいですね」
森下の質問は核心を突いていた。部署の略称、組織の変遷、人事の詳細。官僚なら常識的に知っているべき情報を、目の前の男性は答えられない。
「君、いい加減にしろ」男性が苛立ちを見せる。「邪魔をするなら、こちらにも考えがある」
森下に手を伸ばそうとした瞬間、フロア内の照明が一瞬消えた。影が不自然に揺らぎ、空気に冷気が混じる。どこからともなく、死者の囁きのような音が滲んだ。
「手を出すな」
凪の声が暗闇から響く。暗殺者としての殺気が、男性を金縛りにした。
「あなたは政府の人間じゃない。せいぜい、政府を騙る周辺業者かブローカーでしょう」
照明が戻ると、凪は男性の背後に立っていた。影渡りの能力で瞬時に移動したのだ。
「情報の値段を語るなら、もう少し勉強してからにしなさい」
その時、凪の携帯電話が振動した。短いメッセージが届いている。差出人は宅男だった。
「合図→復唱→停止。退避方向→右後方」
事前に決められた最小限の合図システム。宅男が状況を把握し、最低限の指示を送ってきたのだ。凪は一瞬迷ったが、森下を見て判断を下した。
「森下、右後方へ下がれ」
「え?」
「いいから」
森下が指示に従って移動した瞬間、フロアの入り口から足音が響いた。複数の人間が階段を上ってくる音だ。重い足音、統制の取れた動き。軍事訓練を受けた者の特徴だった。
偽装ブローカーの男性は慌てて現金とUSBを掴み、非常階段へと向かった。
「今度は本物の政府の人たちのようですね」凪が呟く。
米田美咲が部下を連れて入室した。陸上自衛隊特殊作戦群の隊員たちが、プロの動きで室内を制圧する。しかし、身柄の確保ではなく、撤退の促進が目的のようだった。
「根黒さん、森下さん、ご無事ですか」
「問題ありません」凪が答える。
「逃げた男性は?」
「追いません。身元の特定ができれば十分でしょう」
米田の判断は的確だった。過度な介入は避け、最小限の安全確保に徹している。
階段の音が遠ざかった頃、早川修一が姿を現した。防衛省情報官の彼は、いつもの冷静な表情を崩さない。
「お疲れ様でした。状況は把握しています」
「あなたが手配したの?」凪が尋ねる。
「宅男さんからの連絡を受けました。彼の判断で最小限の介入を行いました」
早川は凪を見据えて続けた。
「今後のために、正規窓口の条件を明確にしておきましょう。署名、記録、時刻の三点セット。これ以外は通しません」
「保護という名の拘束はしない、と?」
「保護は拘束の婉曲語ではありません。条件は文書化します。そして」早川の声に重みが加わった。「次に政府を騙る者が現れたら、まず私に連絡してください」
凪は少し考えてから答えた。
「売らない。だが、監視する」
「監視?」
「あんたたちを、よ。チームを信用しないのと同様に、政府も信用しない。でも裏切りもしない。それが私のスタンス」
森下がレコーダーを片付けながら口を開いた。
「今日の件、記事にしてもいいですか?」
「政府関連の部分は機密です」早川が即答する。「ただし、偽装ブローカーによる情報工作については、注意喚起として報道していただいて構いません」
「了解しました」
空きフロアに静寂が戻った。米田は部下と共に撤収し、早川も必要な確認を終えて退室する。残ったのは凪と森下だけだった。
「あんた、なかなかやるじゃない」凪が皮肉な笑みを浮かべる。
「職業病ですから」森下が苦笑いを返す。「でも、あのまま取引が成立していたらどうするつもりでしたか?」
「さあね。でも、あんたが囮の質問を投げなかったら、もう少し長引いていたかもしれない」
凪は一瞬だけ、森下に礼に似た視線を向けた。
「ありがとう、とは言わないけどね」
「言わなくて結構です」森下が手帳をしまいながら答える。「ただ、チームのためになったなら、それで十分です」
凪は影渡りで姿を消す準備をした。
「チームのため、か。まだそんなこと言ってるのね」
「凪さんも、結局はチームのために動いたじゃないですか」
「私は私のために動いただけ。あの男が偽物だと分かったから、切り捨てただけよ」
しかし、森下には凪の本心が透けて見えていた。彼女が森下を守るために影の力を使ったこと、宅男の合図に従ったこと、早川の提案を受け入れたこと。すべてが、チームへの一定の信頼を示している。
「それでも、ありがとうございました」
凪は答えずに影に溶けていった。
森下は一人になったフロアで、今夜の出来事を整理した。凪の複雑な心境、偽装ブローカーの手口、政府の対応。そして何より、宅男の的確な状況判断と最小限の介入。
携帯電話に宅男からのメッセージが届いた。
「お疲れ様でした。無事で良かったです。明日、詳細を教えてください」
森下は返信を打った。
「こちらこそ。凪さんの件、大丈夫だと思います」
翌朝、宅男は手帳に今夜の結果を書き込んだ。
「情報線=正規ルート合意/凪:観察継続/森下:囮成功」
凪の裏切りは寸前で回避された。しかし、それは偶然ではない。森下の機転、宅男の最小合図、早川の線引き、米田の抑制された介入。それぞれが役割を果たした結果だった。
凪はまだチームを完全には信頼していない。しかし、少なくとも敵に回ることはないだろう。そして今回の件で、情報戦における脆弱性と対処法が明確になった。
宅男は手帳を閉じた。次の課題は信頼の再構築だ。凪をチームに完全に統合するためには、もう一段階の努力が必要だろう。しかし、今夜の結果は悪くない。むしろ、将来への布石として価値のある経験だった。
窓の外では、夜が明け始めている。雨上がりの空気が清々しく、新しい一日の始まりを告げていた。
第18話 終わり
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