鎌倉お宿のあやかし花嫁

小春りん

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2巻 夏色の初恋と忘れじの記憶

2-1

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「かわいそうに。お前は――……〝ひとりぼっち〟だ」


 視界がぬれ色に染められる。
 幼い少女を見つめる瞳は、深い孤独に囚われていた。


「愛など、この世のどこにも存在しない」


 冷たい声が耳の奥でこだまする。
 男の骨ばった指は、少女の額の中心に静かに触れた――……



   一泊目 しろへび令嬢の長期滞在


 七月。爽やかな風が、蒸し暑さを瞬間的に和らげる。
 夏はかまくらが一段と賑やかになる季節だ。
 騒がしいせみの声、青々と緑が茂る神社や寺院。
 陽光が差し込む古都の街並みと、潮香漂う広い海が、鎌倉に訪れた者の心を魅了する。

「なんだか、懐かしい夢を見たような気がするなぁ」

 夜明けとともに目を覚ましたほうじょうは、布団の中でまどろみながらつぶやいた。
 渇いた喉とは対照的に、額にはしっとりと汗をかいている。
 紗和はその汗をぬぐうように、指先で自身の額の中心に触れた。
 ……温かい。
 夢の中で紗和に触れた指は氷のように冷たかった。
 その指が誰のものであったのか、今一度目を閉じて考えてみたけれど思い出せない。

「紗和、おはよう」
「え?」

 と、つい眉間にシワを寄せていたら、真横から声がした。
 ハッとした紗和は寝転がったまま横を向いた。
 すると端正な顔立ちをした〝彼〟と目が合って、思わず喉が、ひゅっと鳴った。

「ああ、やっぱり寝起きの紗和も可愛いな」

 甘い声でささやいた男の額には、黒く短い角が二本生えている。
 紅いハイライトが入った艶のある黒髪は、さらりと目元にかかっていた。
 形のいいアーモンドアイ。筋の通った鼻、薄い唇。
 絶世の美男とは、まさしく彼のことだ。
 今日も凄絶な色気を放っている、あやかしの彼――常盤ときわは、紅く濡れた瞳を細めてほほ笑んでいた。

「な、な、なっ!」
「うん?」
「どうして私の布団の中に、常盤がいるの――――!?」

 紗和は叫んだ直後、上半身を素早く起こした。
 そして反射的に振り上げた右手を、綺麗な顔めがけて振り下ろしたのだった。


「紗和、本当にすまない。どうか機嫌を直してくれないか」

 一日の始まりである朝は忙しい。
 紗和は廊下を早足で歩く自分を追いかけてくる常盤を、恨めしそうにジロリと睨んだ。
 紗和が怒っている原因は、寝起きの一悶着だ。

「人が寝ている布団に潜り込んでくるのはやめてって、何度言ったらわかるんですか!?」
「面目ない。頭では、紗和の許可が必要だと理解しているんだ。だけど紗和の寝顔があまりに美しすぎて、どうしてもそばで眺めたくなってしまう」

 そう言う常盤は表面上こそ申し訳なさそうにしているが、本当はちっとも反省なんかしていない。

(ほんっっとうに、信じられない!)

 本気で反省していたら、〝ほぼ毎日〟同じことをしないだろう。
 手が出てしまったのは今日が初めてだが、ここ数日、紗和は寝起きに悲鳴を上げることが続いていた。
 この行き場のないやるせなさを、どこにぶつければいい?
 心の中で地団駄じだんだを踏んでいるうちに、紗和は目的地であるロビーにたどり着いていた。
 そこには紗和と同じなでし色の仲居着に身を包んだ美女がいた。
 勘のいい美女はふたりを見るなり事情を察して、呆れた様子でため息をついた。

「常盤様ってば、今朝もやらかしたんですか? ほんとに懲りないですよねぇ」

 そう言って肩を竦めた彼女の名前はいなという。
 紗和の仕事上の先輩で、常盤が主人を務める、ここ――あやかし専門のかく宿やどづまていで働く仲居のひとりだ。
 ちなみに稲女自身もあやかしで、首が伸びない代わりに頭が取れるという、珍しいろくろ首だったりする。そして、どこからどう見ても長い黒髪が似合う美女だが、実は心が乙女な男性なのだ。

「そんなことばかりしていると、いつか本当に嫌われますよ」

 稲女の忠告もなんのその。

「愛する花嫁とひとつ屋根の下で暮らしていたら、寝顔を無限に眺めていたくなるのは自然なことだろう?」

 常盤は完全に開き直っている。
 紗和は痛む頭に手を添えて、この状況に至るまでの経緯を回顧した。
 ――二十二歳で大学を卒業した紗和は、四月から働く予定だった会社が倒産して無職の家無しになってしまった。
 そこから紆余曲折あり、鎌倉にあるあやかし専門のかく宿やど・吾妻亭で、常盤の仮花嫁兼仲居として働くことになった。
〝一年以内に、常盤と結婚できるかどうかを見極める〟という条件付きで。
 なぜ、人である紗和がこのような事態に陥ったのか。
 それは、紗和が生まれつきあやかしがえる〝える人〟で、子供のころに、常盤と結婚の約束をしたことが大きな理由だった。
 ちなみに紗和には、〝あやかし〟以外にも、特別にえるものがある。
 紗和は生まれつき共感覚が強くて、相手の本質を〝色〟でることができた。
 紗和のその力のことを知っているのは、紗和の亡き両親と静子しずこ
 そして、子供のころに結婚の約束をした常盤だけ。
 紗和と結婚の約束をしたあと、常盤は約十七年にわたって、紗和だけを一途に想い続けてきた。
 その愛の重さたるや、超重量級。
 両親の死後、静岡しずおかに住むに引き取られた紗和に、自身のしきがみはべらせてストーカーまがいのことをしていたほどだ。
 ところが、肝心の紗和はといえば、最近まで約束どころか常盤の存在自体を綺麗さっぱり忘れていた。
 しかし、これまたいろいろあって、今は常盤との出会いに関する記憶の一部を思い出すことに成功した。
 子供のころの紗和にとって、常盤と過ごした時間は何物にも代えがたい宝物のような日々だった。
 それなのに、紗和はなぜ、常盤に関する一切の記憶をなくしていたのか。
 紗和自身も不思議に思っているが、今日に至るまで、理由は解明していない。

(やっぱり、常盤が特別なあやかしだってことが関係しているのかな?)

 紗和が考え込みながら常盤に目を向けると、視線に気づいた常盤は嬉しそうに顔をほころばせた。
 常盤は人である紗和と違って、おにの父とようの母を持つあやかしだ。
 あやかしや神々が住まう幽世かくりよでは、常盤のようなふたつ以上の種族の血が混じったあやかしはじゃけつようと呼ばれていた。
 邪血妖は古くから純粋なあやかし――じゅんけつようから迫害の対象にされてきた。

(たしか、邪血妖は純血妖に比べて妖力が弱いんだよね)

 そのため純血妖たちは、邪血妖を異質な存在としてみ嫌っているのだ。
 ただし、常盤は特例とのこと。
 常盤は邪血妖でありながら、純血妖と同等かそれ以上に強い妖力を持っているからだ。

「紗和は、怒っていても可愛いなぁ」

 頬に平手打ちの痕がある常盤からは、微塵もすごさは感じられないところが残念ではある。

「ハァ……」

 ため息をついた紗和は、もう一度、自身の額の中心に触れた。
 邪血妖は、愛を知ると妖力が覚醒する。
 だから常盤は、紗和に恋をしたことで強大な妖力が覚醒し、純血妖たちにも一目置かれる存在になった。

「驚いたとはいえ、叩いてしまってごめんなさい。頬、まだ痛みますか?」
「うん? これは俺が悪いせいでこうなったのだから、紗和が気にすることではないよ」

 ニコニコ笑う常盤を見ていると、紗和の良心が痛む。
 常盤と再会して、同じ時間を過ごすうち、紗和は自然と〝常盤のことをもっと知りたい〟と思うようになっていった。
 それは恋の始まりの予感で、まだまだこれから〝好き〟という気持ちを育てていこうという段階だ。
 ところが紗和を溺愛している常盤の辞書には、自重するという言葉がない。
 そもそもふたりがひとつ屋根の下で暮らすことになったのも、吾妻亭の主人である常盤の職権濫用によるものだった。
 このままだと、恋愛初心者の紗和は身が持たない。
 いよいよ限界を感じた紗和は、

「私、今晩から裏山にテントを張って、寝泊まりしようと思います」

 と、ため息交じりにぼやいた。

「そ、そ、それは、屋敷から出ていくということか!?」
「はい。常盤を叩いてしまったのは今日が初めてだけど、今後また、同じことがあるかもしれないし」

 紗和が宣言すると、ようやく常盤の顔があおめた。

「ダ、ダメだ! 叩かれるようなことをした俺が悪いのであって、紗和が気にすることじゃないと言っただろう!?」
「そう言われても、気にします。私は、常盤のことを叩きたくないし。でも、またビックリした拍子に、うっかり手が出ちゃうことがあるかもしれない」
「だからと言って、なにも悪くない紗和が出ていくのはおかしいだろう!?」
「常盤様ったら、ちゃんと悪いって自覚はあるのにやってたの、笑えないですよ~」
「い、稲女は、ややこしくなるから会話に入ってこないでくれ!」

 理不尽に叱られた稲女が、「失礼しました~」と茶化して笑った。

「紗和、頼むから考え直してくれ!」
「じゃあ、もう二度と私が寝ている布団には入ってきませんか?」
「そ、それは……。たぶん、いや……きっと……し、しない……と、思う……」
(ダメだこりゃ)

 稲女と顔を見合わせた紗和は、ヤレヤレと首を左右に振った。

「常盤様、紗和さん。それに稲女さんも、こちらにいらしたのですね」

 そのとき、タイミングを見計らったかのように、落ち着いた声が三人の間に割って入った。

「あら、まきさん。なにかご用ですか?」

 代表して稲女が返事をすると、小牧と呼ばれた男は右手の腹で、かけている眼鏡の縁を持ち上げた。

「本日からご連泊予定のお客様について、お話をしておきたいと思いまして」

 淡々と告げた小牧の見た目は三十代前半で、和装の常盤とは対照的な、スマートな洋装を身にまとっていた。
 白いシャツに黒いベスト、黒いスラックスと革靴。首元には品のある細めのネクタイを締めていて、髪と瞳の色は黒。
 銀縁の丸眼鏡をかけたインテリジェンスな男性だが、頭には黒い猫耳。尾骨のあたりからは、先端だけ白くなった細くて長い、黒いしっが一本生えていた。
 小牧は、あやかしの猫又ねこまただ。ただし猫又ねこまたなのにしっが一本しか生えておらず、純血妖でありながら妖力が弱い。

「今日から連泊予定のお客様って、あの――……」

 と、紗和が小牧に聞き返そうとしたら、

「あー! みんな、ここにいたのかぁ!」

 今度はひときわ元気な声が、吾妻亭のロビーに響いた。
 現れたのは料理人見習いのさぶろうだ。
 義三郎ははく色の短髪にはく色の瞳を持つ、爽やかで明朗快活な好青年。〝空を飛べないからすてん〟で、吾妻亭のはないたせんしゅうの愛弟子として調理場で働いている。

さんも一緒なんですね」

 義三郎のそばには、仲居頭の阿波もいた。
 阿波はかまいたちとすなかけばばあの間に生まれた邪血妖で、背の低い白髪の老婆だが、常日ごろからかくしゃくとしている。
 ちなみに義三郎が師事するはないたの仙宗は、いかにも親方風な風貌をした、小豆あずきアレルギーの小豆あずきあらいだ。
 吾妻亭で働くあやかしたちは皆、ワケありのあやかしたちで、それぞれ複雑な事情を抱えていた。
 そんな彼らに吾妻亭という居場所を与え、リスペクトされているのが常盤なのだが――……

「ところで常盤様は、どうして〝ズーン〟という効果音付きで縮こまっているんですか?」

 義三郎がロビーの隅で体育座りをしている常盤を見て、悪気なく尋ねた。
 すると、達観している阿波が、

「どうせ紗和関係のことだろう。そのうち元に戻るから、無視でいいよ。面倒くさいからね」

 と、バッサリと斬り捨てた。

「すみません、話を戻してよろしいでしょうか」

 律儀に手を挙げた小牧は、コホンと咳払いをした。

「話っていうのは、本日からご連泊予定の〝しろへび令嬢〟の話だろう?」
「そうそう! 俺も、阿波さんが言った、そのしろへび令嬢には苦手な食べ物がないか、もう一度小牧さんに確認してこいって親方に言われて来たんですよ!」

 阿波と義三郎の言葉に、紗和だけがキョトンとして首を傾げた。

しろへび令嬢って、なんですか?」

 尋ねると、紗和の仕事上の先輩である稲女が代表して口を開いた。

「今日から夏の間、吾妻亭に連泊予定のゆず様の愛称よ」
「柚様は、あやかしの世界でも高貴な一族として知られている蛇族のご令嬢なのです」
「は、はい。それは昨日も小牧さんから伺ったので、承知しておりますが……」

 続けられた稲女と小牧の話はこうだ。
 本日、吾妻亭にチェックイン予定の柚は、蛇族の中でも最も神に近い存在として崇められるしろへびのあやかしらしい。あやかし界では〝しろへび令嬢〟と呼ばれていて、いわゆるインフルエンサー的存在だった。

「その柚様から、〝夏の間、吾妻亭に泊まりたい〟とのご連絡をいただいたときには驚きました」

 いつも冷静沈着な小牧が動揺するほどのことらしい。

「ちょうど、少し前まで紗和さんが使っていた吾妻亭内の客室の、大規模改装が終わったタイミングでよかったです」

 しろへび令嬢こと蛇のあやかしの柚は、今日から夏が終わるまでの間、その部屋に連泊するというわけだ。

「でも、夏いっぱいのご連泊なんてありえるんですね」

 今さらながらに紗和が尋ねた。

「まぁ、〝普通のお客様〟であればお断りしていたかもしれませんね」

 答えた小牧は、また手の甲で、かけている眼鏡の端を持ち上げた。

「かの有名なしろへび令嬢がご連泊された部屋となれば、できたばかりの部屋の格が上がりますから」
「もちろん、メリットがあればデメリットというか、リスクもあるけどね」

 小牧に仲居頭の阿波が口添えする。

「どんなリスクがあるんですか?」
「あやかし界でも一目を置かれるインフルエンサー・しろへび令嬢の不興を買えば、吾妻亭のイメージも悪くなって客足が遠のく原因になる」
「反対に、ご満足いただければ吾妻亭の人気はうなぎ登りってわけよ」

 阿波に続いたのは稲女だった。
 つまり、柚の吾妻亭でのご連泊は、のるか反るかの大一番でもあるわけだ。

「まぁでも、きっとなんとかなりますよ!」

 明るく言ったのは、いつも元気な義三郎だった。
 その正面にいた小牧が目を向けたのは……ロビーの隅で置物になっている常盤だ。

「心配事があるとすれば――……」

 視線を感じたらしい常盤が、膝にうずめていた顔を上げた。

「……心配せずとも、俺は紗和以外に興味はないよ」
「いや、そんな心配は誰もしていないと思います」

 紗和はすかさずツッコミを入れたが、落ち込む常盤は無反応だった。

「そもそも紗和が使っていた部屋というだけで、格は十分すぎるほど上がっているだろう。だから我々、吾妻亭の一同は、いつも通りの接客をするだけでいい」

 淡々と言った常盤は、ゆっくりと立ち上がった。
 紅く濡れた瞳で見つめられた紗和の心臓は、反射的にドキリと跳ねた。

〝我々、吾妻亭の一同は、いつも通りの接客をするだけでいい〟

 悔しいけれど、今の常盤の一言で、しろへび令嬢に対して身構えていた一同の緊張が和らいだ。

(なんだかんだ言っても、常盤は吾妻亭の主人なんだよね)

 幽世かくりよで居場所がなくなり現世に逃げてきたあやかしたちに、救いの手を差し伸べて、現世で生きていくための居場所を与えている男。
 吾妻亭で働くあやかしたちのほとんどは、常盤に導かれて今に至る者であった。
 そして、それは吾妻亭の面々に限らず、常盤は鎌倉現世に住むあやかしたちが住みやすいように、働き口や住居の手配なども行っていた。
 紗和と同じような〝える人〟を通じて、人とあやかしとの橋渡し役をしているのだ。

(そういう常盤だからこそ、私は心動かされたわけで……)

 胸の奥がくすぐったくなった紗和は、唇をキュッと噛みしめた。

「あの、常盤――」

 と、紗和が口を開いた瞬間、

「失礼する」

 凛とした声が、ロビーに響いた。
 ハッとした一同が吾妻亭の玄関に目を向けると、そこにはシックで品のある着物に身を包んだ、美少女が立っていた。
 見た目年齢は、女子高生くらいの年に見える。ただし、彼女があやかしであるなら、実年齢と見た目は比例しない。
 以前、紗和が小牧に聞いた話では、あやかしの見た目年齢はあいまいで、小牧はどう見ても三十代なのに、実年齢は百歳を超えていると知って紗和は驚いた。

(すごく鮮やかな本紫色だ……)

 美少女がまとう色のオーラをた紗和は、心の中で感嘆した。

「お出迎えができず、申し訳ありません。柚様、このたびは吾妻亭をお選びくださり、誠にありがとうございます」

 いの一番に応えたのは、つい今しがた、ロビーの隅で縮こまっていた常盤だった。
 さすがの変わり身の速さだ。
 常盤の言葉で我に返った紗和も、小牧に阿波、稲女に続いて深々と頭を下げた。

「そちらが謝る必要はない。柚が到着予定時刻よりも随分早く着いてしまったのが悪いのだ。すまぬな」

 そう言うと、美少女――しろへび令嬢の柚は、気品ある笑みをたたえた。
 おずおずと顔を上げた紗和は、あらためて柚を見て感心した。
 柚は、腰まである長い白髪が似合う、色素の薄い系美少女だった。
 凜とした雰囲気を持つ、THE・ご令嬢だが、お金持ち特有の嫌な感じは一切しない。

「このたびは、柚の無理な願いを聞き入れてくれたこと、心より感謝申し上げる。吾妻亭には本日よりしばらくの間世話になるが、よろしく頼む」

 羽根のように長いまつ毛を伏せた柚が持つ雰囲気は、優雅で洗練されていた。

「こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします」

 応えたのは仲居頭の阿波だ。

「柚様がご宿泊中は、わたくし稲女と、こちらにいる紗和がお部屋係を担当させていただきますので、なにかございましたら遠慮なくお声がけください」

 続いて稲女が、柚に負けず劣らずの気品をまといながら挨拶をした。


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