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異端児達の集結
エグゼキュート・コンプレックス②前編
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帰路についた……と言えども、それは流雅のみに当てはまる言葉で、零弥にとっては間違いであった。
この事を説明できる結果はただ一つ。二人は星高から流雅のアパートへと直行したのである。
理由はもちろん、プログラミングだ。
零弥にとってはストレスを発散したばかりで不本意だろうが、不思議と流雅はいつもの通り清々しい笑顔を向けていた。
流雅のアパートに到着するや否や、零弥は極度の脱力感に襲われた。身体が仕事を欲していないのだ。
だが、収入に対して背に腹は代えられない。零弥は渋々ノートパソコンを立ち上げた。
そんな様子を見かけたのか、流雅はあることを思い付いたようだ。
「お疲れのようだねー」
「誰のせいでこんなことになってんだ?」
零弥は疲れが混じった笑顔を向ける。
「まぁまぁ、そんな君に差し入れが待っています」
「なんだ?」
零弥は冷蔵庫に向かって歩く流雅の方を向く。
「それっ」
「おっと」
流雅はいくつかのボトルを投げ、無事零弥の手元に移動した。
「……水かよ」
零弥はがっかりした。心底がっかりした。
「よーくみてごらん」
零弥はラベルを観察する。ラベルは全て同じメーカーによって販売されたのか、ほとんど同一である。
ペットボトル自体、自販機での大型サイズではなく、百円程度で買えるミニサイズのものだ。
「えーっと、フレーバー付き天然水─」
零弥が手にしたのはブームは若干過ぎているが、それでも一般的によく出回っている香料付きの天然水だ。
「─この水は高地の水源より採取した天然水に香料を使用し、よりおいしく、飲みやすくなっています─」
零弥はその後の展開を読めてしまったのか、敢えて商品名の裏側にある説明から読み始めた。
その後、ボトルを180度回転させ、商品名を見る。
「─只者じゃない天然水……味は、ナタデココ味、ココナッツ味、アーモンド味……」
おかしいだろ。
フレーバーがどう見てもふざけているようにしか見えない。
ナタデココとココナッツはまだ許せるとして、アーモンドはどう見ても仕事中に飲むものじゃない……というかそもそも天然水のフレーバーにするものじゃない。
商品名からしてぶっ飛んでいるが、それ以上にフレーバー面が強烈だったため、そこに突っ込む余裕はなかった。
アーモンドを飲料に混ぜたものは一般的だが、アーモンドを香料など誰が想像できるのか。
しかも、アーモンドに関しては若干減っている。間違いなく新品ではない。
ラベルを凝視してあっけにとられている零弥を見た振りをして流雅は脇見でクスクス笑っている。
「流雅……お前これ飲んだだろ?」
零弥が若干イラついて流雅を見る。
「飲んだけど、別にスプ……いやコップに移して味わったから」
「お前今なんといいかけた?」
零弥が聞くが、流雅はスルーした模様だ。
「いや……その……ね?ちょっと味を見よっかなーって。まぁ、零弥くんの意見を聞きたいっていうか……」
「最初からその気だっただろ!」
読者の皆様にも理解しやすいように解説しよう。
まず、流雅が言いかけたのはお察しの通りスプーンだ。コップとスプーンの違いは外見からして一目瞭然だが、その代表的な違いとして、容積量を挙げてみよう。スプーンの方が圧倒的に少ない。要するに、味わえる量は少ないということだ。
つまり、自分で飲めばいいものの味には不安がある……というわけでなく、味には大きな結論が先に出ていたため、それを零弥で試して見てはどうなのかという考えが思い付いたのである。
要するに毒味だ。
一番怪しいアーモンド味を零弥で実験しようとしたのだ。
そりゃ、誰でも怒るだろう。
「まぁまぁ落ち着いて。ほら、茶番はここまでで、さっさと仕事を再開しようよ」
流雅が迫る零弥を止めるために両手の平を零弥に向ける。
零弥は不満そうにゲーミングチェアに座り、プログラムを打ち込んでいく。
まず、ここまで仕事のストレスの表面への出方に大きな差があるのは、二人の役割分担が要因となっている。
零弥もある程度の知識は持っているが、それでも流雅にはかなわない。大体のコードは流雅が打ち込んでいるし、ラウムツァイトのオリジナルはほとんどが流雅作だ。
では、零弥はどの役割なのか?
答えは、デバッガーである。
流雅自信が打ち込んだコードを自信が確認すれば、その注意能力は薄れるため、別人物が確認するのがデバッグには効果的である。
といっても、依頼主からの指定でコードを打っているので、ほとんどデバッグをするところはないし、コードによってはデバッグすらその段階ではできないのもある。
しかし、最近の依頼はデバッグをしなければいけないものであった。
もちろん流雅も手伝ってはいるが、たまに終わりが見えなかったりするのでそれはそれはストレスが蓄積されていくであろう。
「今日はここまでにしておこう。ちょっと遊ばない?」
流雅がテレビの下においてあるゲーム機の電源を入れた……
この事を説明できる結果はただ一つ。二人は星高から流雅のアパートへと直行したのである。
理由はもちろん、プログラミングだ。
零弥にとってはストレスを発散したばかりで不本意だろうが、不思議と流雅はいつもの通り清々しい笑顔を向けていた。
流雅のアパートに到着するや否や、零弥は極度の脱力感に襲われた。身体が仕事を欲していないのだ。
だが、収入に対して背に腹は代えられない。零弥は渋々ノートパソコンを立ち上げた。
そんな様子を見かけたのか、流雅はあることを思い付いたようだ。
「お疲れのようだねー」
「誰のせいでこんなことになってんだ?」
零弥は疲れが混じった笑顔を向ける。
「まぁまぁ、そんな君に差し入れが待っています」
「なんだ?」
零弥は冷蔵庫に向かって歩く流雅の方を向く。
「それっ」
「おっと」
流雅はいくつかのボトルを投げ、無事零弥の手元に移動した。
「……水かよ」
零弥はがっかりした。心底がっかりした。
「よーくみてごらん」
零弥はラベルを観察する。ラベルは全て同じメーカーによって販売されたのか、ほとんど同一である。
ペットボトル自体、自販機での大型サイズではなく、百円程度で買えるミニサイズのものだ。
「えーっと、フレーバー付き天然水─」
零弥が手にしたのはブームは若干過ぎているが、それでも一般的によく出回っている香料付きの天然水だ。
「─この水は高地の水源より採取した天然水に香料を使用し、よりおいしく、飲みやすくなっています─」
零弥はその後の展開を読めてしまったのか、敢えて商品名の裏側にある説明から読み始めた。
その後、ボトルを180度回転させ、商品名を見る。
「─只者じゃない天然水……味は、ナタデココ味、ココナッツ味、アーモンド味……」
おかしいだろ。
フレーバーがどう見てもふざけているようにしか見えない。
ナタデココとココナッツはまだ許せるとして、アーモンドはどう見ても仕事中に飲むものじゃない……というかそもそも天然水のフレーバーにするものじゃない。
商品名からしてぶっ飛んでいるが、それ以上にフレーバー面が強烈だったため、そこに突っ込む余裕はなかった。
アーモンドを飲料に混ぜたものは一般的だが、アーモンドを香料など誰が想像できるのか。
しかも、アーモンドに関しては若干減っている。間違いなく新品ではない。
ラベルを凝視してあっけにとられている零弥を見た振りをして流雅は脇見でクスクス笑っている。
「流雅……お前これ飲んだだろ?」
零弥が若干イラついて流雅を見る。
「飲んだけど、別にスプ……いやコップに移して味わったから」
「お前今なんといいかけた?」
零弥が聞くが、流雅はスルーした模様だ。
「いや……その……ね?ちょっと味を見よっかなーって。まぁ、零弥くんの意見を聞きたいっていうか……」
「最初からその気だっただろ!」
読者の皆様にも理解しやすいように解説しよう。
まず、流雅が言いかけたのはお察しの通りスプーンだ。コップとスプーンの違いは外見からして一目瞭然だが、その代表的な違いとして、容積量を挙げてみよう。スプーンの方が圧倒的に少ない。要するに、味わえる量は少ないということだ。
つまり、自分で飲めばいいものの味には不安がある……というわけでなく、味には大きな結論が先に出ていたため、それを零弥で試して見てはどうなのかという考えが思い付いたのである。
要するに毒味だ。
一番怪しいアーモンド味を零弥で実験しようとしたのだ。
そりゃ、誰でも怒るだろう。
「まぁまぁ落ち着いて。ほら、茶番はここまでで、さっさと仕事を再開しようよ」
流雅が迫る零弥を止めるために両手の平を零弥に向ける。
零弥は不満そうにゲーミングチェアに座り、プログラムを打ち込んでいく。
まず、ここまで仕事のストレスの表面への出方に大きな差があるのは、二人の役割分担が要因となっている。
零弥もある程度の知識は持っているが、それでも流雅にはかなわない。大体のコードは流雅が打ち込んでいるし、ラウムツァイトのオリジナルはほとんどが流雅作だ。
では、零弥はどの役割なのか?
答えは、デバッガーである。
流雅自信が打ち込んだコードを自信が確認すれば、その注意能力は薄れるため、別人物が確認するのがデバッグには効果的である。
といっても、依頼主からの指定でコードを打っているので、ほとんどデバッグをするところはないし、コードによってはデバッグすらその段階ではできないのもある。
しかし、最近の依頼はデバッグをしなければいけないものであった。
もちろん流雅も手伝ってはいるが、たまに終わりが見えなかったりするのでそれはそれはストレスが蓄積されていくであろう。
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流雅がテレビの下においてあるゲーム機の電源を入れた……
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