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異端児達の集結
The last thinking⑥後編
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ある日、月島亜芽はある場所で暮らしていた。だが、その場所は『家』というよりは『施設』に近かった。それは、確実に『家』と呼べる空間や雰囲気では無かったからだ。だが、父母ともに存命であり、離れ離れになっていたわけでもない。ただ、絵本や玩具が置かれただけの真っ白な部屋が、何か静けさを漂わせていた。
しかし、当の本人は特に憂鬱な心情ではなかった。いや、物心つくまえであるためか、それが当たり前と受け入れていただけなのかもしれない。
両親は亜芽をほとんど外につれていかなかったが、それでも毎日どちらかは家にいたし、虐待や育児放棄など、そんなことは一切無かった。
そんなときに、あの本に出会った。
あの本の題名は全く覚えていない。サビのところは全国的に有名なのに、いざその曲の名前を聞かれたらすぐに答えられない、もしくはそもそも知らないのと同じだ。
議題は変わるが、亜芽は昔から大人しい子供だった。
ほとんど親に反抗したことなど無いし、そもそもあまり喋らない子供だった。
そんな中、一つの『異変』が起こったのだ。
「私は子供の頃、いつもの部屋で本を読んでいた時に起こったこと。突然ふらふらして、感覚が遠のいていく気がした。親は、解離性障害による多重人格を疑っていたけど、記憶が全くないわけじゃないからその可能性は否定された。だけど、彼らは更に『青ざめた』」
亜芽は心の中で呟く。
「それから、彼らは私を何度も何度も問い詰めた。健康状態、異変の日時、内容、思考力、運動状態……それは、優しそうに見えていた二人が豹変した瞬間だった」
亜芽から一筋の雫が滴り落ちる。
「最終的に、私は眠らされた。そして気がつけば、どこか知らない路地の上。建物と建物の間の細い道で目を覚ました。私は……捨てられたんだ」
亜芽の脳内で当時の風景、感触、音、匂いが次々と蘇る。目が覚めた場所ではゴミがあちこちに散乱していて、数日間、空っぽの胃とともに過ごさざるを得なかった。それが、月島亜芽、六歳のときである。
亜芽は苦しい思いをした。六歳でありながらも、必死にいきようとする執念は持っていた。だからこそ、苦しんだ。それが今となって、死に対する恐怖を失う原因となっていたのだ。
その時である。亜芽の人生を大きく変える事が起こったのは……
「死にかけていた私に手をさしのべたのは、一人の男だった。私に、ついていかない選択は無かった」
今考えても、それは必ずしも間違っているとは言えなかった。だが、その先にはまたしても地獄が待っていた。
行き着いた先はペルティエの構成員になること。つまり、戦闘員になることだ。
亜芽は徹底的に訓練された。身体能力はそこまで上がらなかったが、銃の扱い方は組織内でもトップクラスだった。しかし、ペルティエではコードネームを使用したり、仮面で顔がわからなかったりするので、そこまで組織内で有名になることはなかったし、ほとんどの指導は唐木によるものだった。指導はとても辛く、苦しいもので、何度も何度も吐いていた。
そして、吐かなくなってきた頃には、もう心は消えかけていた。
学校には通っていたがコミュニケーション能力は低く、友達などまともにできなかった。教師もこの状況を打開できるはずがないと悟り、一人この苦しみを抱えていった。
何度も何度も組織を脱走したいと思ったが、ペルティエの監視はきつく、不可能に近いものだった。
「──そして、あのゲームに出会ったんだ」
亜芽はペルティエから逃げる代わりに、仮想の現実に一定期間逃げていたのだ。
彼女に、『ariadne』という名前をつけて。
亜芽はただ、八つ当たりのようにプレイしていた。立ち回りのノウハウは唐木から叩き込まれたものがすぐに役に立っていた。
そして、流雅のアバターと出会ったのだ──
「あなたのプレイングは、正直予想外なものも多かった。私自身、あなたとの対戦は楽しかった」
亜芽は我に帰る。
「ちゃんと過去と向き合ったんだね」
流雅が答える。
「だけど……私はここで終わり」
「──終わり?」
流雅が聞く。
「組織がつぶれる原因は、失敗したら『粛清』されるもの。それに、直に警察もやって来るだろうし。捕まってでも生きようとは思わないしね。だから、ここで終わりなの」
亜芽はポケットから青色のストラップを出した。どこかで見覚えがある。
「──それは……」
流雅が思い出したように口を開く。あのストラップは、入学式の日に亜芽が落としたものだ。そして、零弥達三人と、亜芽が対面する要因となったものだ。
亜芽はその蓋を開ける。中身は青色の液体が入っていた。亜芽の発言からしてなんとなく予想がつく。
──あれは猛毒だ。
「──さよなら」
亜芽は液体を躊躇無く飲んだ。しかし、流雅はそれを止めようとはしなかった。
液体を飲み終えた亜芽は、そっと目を閉じた……
………………
………………
………………
「──あれ……?」
「どうしたのかな?」
流雅がとぼけるように笑う。
「私、何で生きてるの?確かに飲んだはずなのに……」
亜芽はうろたえる。どうやら、亜芽は猛毒を飲んだつもりだったようだ。
「ふふっ♪残念だったね。その中身は僕が入れ換えておいたんだ」
流雅が楽しげに笑う。
「入れ換えた?いつ、どのタイミングで……まさか!?」
亜芽は気づいた。そう、一日だけあったではないか。ストラップに細工が出来たタイミングが。
「入学式の日、家に帰ってから調べさせてもらったよ。あのストラップ、青色で中に何か入っているように見えてたからね。その結果、あれはシアン化水素、いわゆる青酸だったとはね」
流雅が説明する。
「そんな!」
「さらに、よりリアリティーを出すために、偽物の液体はアーモンド風味の水に着色料を垂らしたんだ。ほんと、あの天然水は只者じゃないよね。飲んだ本人ですら間違えちゃうんだもん」
青酸物は、確かにアーモンド臭がすると言われている。
零弥に飲ませようとした天然水、アーモンド味が減っていたのはそのためだったのだ。
亜芽は呆気にとられてもう何も言えなくなった。だが、一呼吸置いて……
「──でも、私が生きていたら、あなた達だって困るんじゃないの?」
当然の質問だった。零弥達どころか、星高にだって影響しかねない。
だが、流雅の返答は意外なものだった。
「それだったらとっくに君を殺してる。そうしないってことは、君が予想だにしないことが起こるかもしれないんだよ?」
流雅が笑う。
「どうやら、君は僕たちと同類みたいだ。そして、君は過去を振り返って何か気づいた事があるんじゃないかな?」
流雅が問いかける。そう、亜芽が過去を振り返っていくうちに、自分でもわからなかったことがいろいろある。自分が産まれた場所、暮らしていた時間、両親、自分が味わった謎の感触……いや、本当に知りたいことは……
「両親が、私を捨てた理由を知りたい!」
亜芽の目が生き返る。その時、もう死にたいして何も感じなかった亜芽の姿は無かった。
「よし、じゃあ一緒に行こう!」
「え……?」
「僕たちと一緒に、自分の目的を達成するんだ」
流雅は話す。
「そして、『現実』では君に勝った。だけど、『仮想』ではまだ勝てていない。だから今度は、
──仲間として、『ゲーム』で遊ぼう!」
流雅の誘いは、亜芽の心を強く揺り動かした。これはあの時のような辛いものではなく、先には希望が見えてくるものだった。
流雅は右手をさしのべる。亜芽にはもう、選択肢は無かった。
「……うん」
亜芽は初々しく、その手を握った……
亜芽が読んでいたあの物語、実は本当の結末が残されていた。
『アリアドネは、テーセウスをうしなって、いつもないていました。そのとき、なきつづけるアリアドネをみかけたおとこのこがいました。
そのおとこのこはディオニューソスといいます。
ディオニューソスはアリアドネをなぐさめました。
そうしていくうちに、ふたりには、きってもきれないきずながうまれていたのです。
そのふたりは、トアース、スタピュオス、オイノピオーン、ペパレートスという、よにんのこどもにめぐまれたとさ。
おしまい!』
亜芽が流雅の手を握っていたとき、お互いにいままで味わったことの無いような感情があったのは、それはまた別の話である──
しかし、当の本人は特に憂鬱な心情ではなかった。いや、物心つくまえであるためか、それが当たり前と受け入れていただけなのかもしれない。
両親は亜芽をほとんど外につれていかなかったが、それでも毎日どちらかは家にいたし、虐待や育児放棄など、そんなことは一切無かった。
そんなときに、あの本に出会った。
あの本の題名は全く覚えていない。サビのところは全国的に有名なのに、いざその曲の名前を聞かれたらすぐに答えられない、もしくはそもそも知らないのと同じだ。
議題は変わるが、亜芽は昔から大人しい子供だった。
ほとんど親に反抗したことなど無いし、そもそもあまり喋らない子供だった。
そんな中、一つの『異変』が起こったのだ。
「私は子供の頃、いつもの部屋で本を読んでいた時に起こったこと。突然ふらふらして、感覚が遠のいていく気がした。親は、解離性障害による多重人格を疑っていたけど、記憶が全くないわけじゃないからその可能性は否定された。だけど、彼らは更に『青ざめた』」
亜芽は心の中で呟く。
「それから、彼らは私を何度も何度も問い詰めた。健康状態、異変の日時、内容、思考力、運動状態……それは、優しそうに見えていた二人が豹変した瞬間だった」
亜芽から一筋の雫が滴り落ちる。
「最終的に、私は眠らされた。そして気がつけば、どこか知らない路地の上。建物と建物の間の細い道で目を覚ました。私は……捨てられたんだ」
亜芽の脳内で当時の風景、感触、音、匂いが次々と蘇る。目が覚めた場所ではゴミがあちこちに散乱していて、数日間、空っぽの胃とともに過ごさざるを得なかった。それが、月島亜芽、六歳のときである。
亜芽は苦しい思いをした。六歳でありながらも、必死にいきようとする執念は持っていた。だからこそ、苦しんだ。それが今となって、死に対する恐怖を失う原因となっていたのだ。
その時である。亜芽の人生を大きく変える事が起こったのは……
「死にかけていた私に手をさしのべたのは、一人の男だった。私に、ついていかない選択は無かった」
今考えても、それは必ずしも間違っているとは言えなかった。だが、その先にはまたしても地獄が待っていた。
行き着いた先はペルティエの構成員になること。つまり、戦闘員になることだ。
亜芽は徹底的に訓練された。身体能力はそこまで上がらなかったが、銃の扱い方は組織内でもトップクラスだった。しかし、ペルティエではコードネームを使用したり、仮面で顔がわからなかったりするので、そこまで組織内で有名になることはなかったし、ほとんどの指導は唐木によるものだった。指導はとても辛く、苦しいもので、何度も何度も吐いていた。
そして、吐かなくなってきた頃には、もう心は消えかけていた。
学校には通っていたがコミュニケーション能力は低く、友達などまともにできなかった。教師もこの状況を打開できるはずがないと悟り、一人この苦しみを抱えていった。
何度も何度も組織を脱走したいと思ったが、ペルティエの監視はきつく、不可能に近いものだった。
「──そして、あのゲームに出会ったんだ」
亜芽はペルティエから逃げる代わりに、仮想の現実に一定期間逃げていたのだ。
彼女に、『ariadne』という名前をつけて。
亜芽はただ、八つ当たりのようにプレイしていた。立ち回りのノウハウは唐木から叩き込まれたものがすぐに役に立っていた。
そして、流雅のアバターと出会ったのだ──
「あなたのプレイングは、正直予想外なものも多かった。私自身、あなたとの対戦は楽しかった」
亜芽は我に帰る。
「ちゃんと過去と向き合ったんだね」
流雅が答える。
「だけど……私はここで終わり」
「──終わり?」
流雅が聞く。
「組織がつぶれる原因は、失敗したら『粛清』されるもの。それに、直に警察もやって来るだろうし。捕まってでも生きようとは思わないしね。だから、ここで終わりなの」
亜芽はポケットから青色のストラップを出した。どこかで見覚えがある。
「──それは……」
流雅が思い出したように口を開く。あのストラップは、入学式の日に亜芽が落としたものだ。そして、零弥達三人と、亜芽が対面する要因となったものだ。
亜芽はその蓋を開ける。中身は青色の液体が入っていた。亜芽の発言からしてなんとなく予想がつく。
──あれは猛毒だ。
「──さよなら」
亜芽は液体を躊躇無く飲んだ。しかし、流雅はそれを止めようとはしなかった。
液体を飲み終えた亜芽は、そっと目を閉じた……
………………
………………
………………
「──あれ……?」
「どうしたのかな?」
流雅がとぼけるように笑う。
「私、何で生きてるの?確かに飲んだはずなのに……」
亜芽はうろたえる。どうやら、亜芽は猛毒を飲んだつもりだったようだ。
「ふふっ♪残念だったね。その中身は僕が入れ換えておいたんだ」
流雅が楽しげに笑う。
「入れ換えた?いつ、どのタイミングで……まさか!?」
亜芽は気づいた。そう、一日だけあったではないか。ストラップに細工が出来たタイミングが。
「入学式の日、家に帰ってから調べさせてもらったよ。あのストラップ、青色で中に何か入っているように見えてたからね。その結果、あれはシアン化水素、いわゆる青酸だったとはね」
流雅が説明する。
「そんな!」
「さらに、よりリアリティーを出すために、偽物の液体はアーモンド風味の水に着色料を垂らしたんだ。ほんと、あの天然水は只者じゃないよね。飲んだ本人ですら間違えちゃうんだもん」
青酸物は、確かにアーモンド臭がすると言われている。
零弥に飲ませようとした天然水、アーモンド味が減っていたのはそのためだったのだ。
亜芽は呆気にとられてもう何も言えなくなった。だが、一呼吸置いて……
「──でも、私が生きていたら、あなた達だって困るんじゃないの?」
当然の質問だった。零弥達どころか、星高にだって影響しかねない。
だが、流雅の返答は意外なものだった。
「それだったらとっくに君を殺してる。そうしないってことは、君が予想だにしないことが起こるかもしれないんだよ?」
流雅が笑う。
「どうやら、君は僕たちと同類みたいだ。そして、君は過去を振り返って何か気づいた事があるんじゃないかな?」
流雅が問いかける。そう、亜芽が過去を振り返っていくうちに、自分でもわからなかったことがいろいろある。自分が産まれた場所、暮らしていた時間、両親、自分が味わった謎の感触……いや、本当に知りたいことは……
「両親が、私を捨てた理由を知りたい!」
亜芽の目が生き返る。その時、もう死にたいして何も感じなかった亜芽の姿は無かった。
「よし、じゃあ一緒に行こう!」
「え……?」
「僕たちと一緒に、自分の目的を達成するんだ」
流雅は話す。
「そして、『現実』では君に勝った。だけど、『仮想』ではまだ勝てていない。だから今度は、
──仲間として、『ゲーム』で遊ぼう!」
流雅の誘いは、亜芽の心を強く揺り動かした。これはあの時のような辛いものではなく、先には希望が見えてくるものだった。
流雅は右手をさしのべる。亜芽にはもう、選択肢は無かった。
「……うん」
亜芽は初々しく、その手を握った……
亜芽が読んでいたあの物語、実は本当の結末が残されていた。
『アリアドネは、テーセウスをうしなって、いつもないていました。そのとき、なきつづけるアリアドネをみかけたおとこのこがいました。
そのおとこのこはディオニューソスといいます。
ディオニューソスはアリアドネをなぐさめました。
そうしていくうちに、ふたりには、きってもきれないきずながうまれていたのです。
そのふたりは、トアース、スタピュオス、オイノピオーン、ペパレートスという、よにんのこどもにめぐまれたとさ。
おしまい!』
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