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アビスフリード争奪戦
街角は宵闇に灯されて④中編Ⅱ
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広い広いゲームセンターを走り回っていれば、そこはクレーンゲームゾーン。
「うわぁ……お人形やお菓子がいっぱい……」
「確かにいっぱいある……スフィア、欲しいものある?」
亜芽が低身長を更に縮ませて首をひねった。『何の台でプレイしたい』ではなく、『何が欲しい』と聞いているということは、それだけの自信と腕前があるということ。勿論、必中だ。
「うーん……あれ!」
スフィアが指差した台は、大きいぬいぐるみが積まれているものだった。
「わかった。最初は自分でやるべき」
ゲーマーたるもの、始めからアシストするような、失礼かつ傲慢な行為はしない。ゲームは見るのでも良いが、遊んでこそ真の楽しさに気づくものだ。
スフィアは亜芽の勧告と共に、代金を入力し、ボタンを押した。クレーンはスフィアの操作通りに動いてくれる。そして、クレーンは所定の位置で徐々に降下し……
「あっ、落ちちゃいました……」
つまんだまでは良いのだが、アームの握力が弱く、隙間からするんと落ちてしまった。
「うーん……」
「貸して」
亜芽がスフィアの体をどかす。
正確なボタンさばきはクレーンを精密に操作し、目的の物体へと直降下する。そして、弱い握力のアームをものともせず、ぬいぐるみは穴へとまっしぐら。
「わぁ!かわいい!」
「上手いな。流石は亜芽だ」
零弥が感嘆していると、亜芽が眼前まで近づいてくる。そして、低い身長を補う為につま先立ちをして……
「まぁ、零弥とは腕前が違うから」
「──アァ?」
全力で煽られ、流石に零弥も平常心ではいられなかった。
「勝負の事、忘れていないよね?」
「愚問だな。むしろ、俺に負けるのが怖いかもしれないからって、敢えて言わなかったことに感謝しても良いんだぞ?」
「へぇ……そんな事言っちゃうんだ」
二人の間にバチバチと閃光がぶつかり合っているように見えたのは、おそらく気のせいだろう。むしろ、それぐらいにお互いが威嚇しあっていると認識していただければそれで良い。
「あの……大丈夫ですわね?」
「行くぞ、亜芽……」
「こちらこそ」
「『勝負だ!』」
第一ラウンド、ハンドル操作型レースゲーム。
「お前!どんなルートを通ってくるんだ!」
「ふふ……コースアウト?なにそれ、美味しいの……?」
「クッソ……あっ!」
零弥のレーシングカーはあろうことかCPUに無残にはね飛ばされ、コースアウトした。第一ラウンド、亜芽の勝利。
第二ラウンド、太鼓の仙人。
二人は画面に対して二つの太鼓型コントローラの正面に立ち、二本のバチでリズム良く叩いていく。曲は亜芽が選択した。しかし、中盤になると徐々にミスが増えていく。勿論亜芽の方だ。
「うっ、盤面が……」
「どうした?さっきまでの威勢は何処に行ったのやら」
「うるさい!」
そんな会話をしながらも、零弥の腕は寸分たりとも狂わない。全良とまでは行かなくとも、フルコンボは達成できそうだ。
「これでおしまいっと」
「凄いですわ!ミスが一つもありませんの」
零弥はフルコンボを達成した。一つ目のミスの時点で、すでに勝負は決まっていたのだ。第二ラウンド、零弥の勝利。
最終ラウンド、エアホッケー。
ゲーマー要素と戦闘(?)要素が混じりあう、二人にとって勝負を決めるに相応しいゲームだ。ポイントは5点マッチ。パックはシンプルに一枚のみ。パックを増やすような野暮なことはしない。
「先攻は譲ろう」
「どうも」
零弥の方にパックは打ち出されたが、マレットではなく、自らの手で優しく放った。
「ふん!」
亜芽の第一激。角度のきつい反射を狙わず、そのまま端を狙った一撃。右利きのはずの零弥の左側、つまり亜芽から見て右側のゴールへと飛ばす。
「おっと」
やはり反応が良い。右手のマレットでパックの進行を阻み、すぐに返す。反射を利用した牽制の一撃。
「甘い!そんな事する暇があるわけ!」
また強い一撃。それに対して反応。それが何度も続く。
「──グッ、」
そして、数球後、ゆっくりしたためか、パックは亜芽によって強く打ち出され、零弥の右手側にゴールした!
「──よし」
亜芽が小さくガッツポーズ。
「──チッ」
軽く舌打ちをしつつ、零弥は足元の取り出し口に手を伸ばし、パックを拾う。
「やるじゃないか。だが、喜ぶには足らないぞ?」
「文句があるなら点を決めたら?」
「望むところだ!」
零弥のターン。強いショットが連発される。反射を利用したトリッキーな攻撃、真っ直ぐなストレート、そして、意表を突く正面への一撃が、亜芽のゴールに刺さる!
「どうした?こんなもんか……?」
「減らず口を!」
お互いに口喧嘩は達者だ。煽り合戦は終わらない。
「……二人とも、仲良くしてくれます……わよね?」
その後もゲームは続いた。ポイント、ポイント、ポイントポイントポイント……。トリックプレイ、パワープレイは当たり前。零弥が逆転すれば、亜芽が追い付き、亜芽が抜けば零弥が追い付き。ゲームは熱さを増していた。
そして、ポイントは四体四。
正真正銘のラストバトル。
「いい加減諦めろ?」
「断る」
強く撃つのはお互い様。弱い、隙を増やすような弾は無い。パックを目で追うだけでも精一杯なのに、二人はそれに追い付く。
パックは進み、進み、はね飛ばされ、また進む。勝負は一向に決まらない。
「熱いですわ……どっちが勝つのか」
二人はそんな言葉は聞かない。隙を伺い、だが防がれ、埒が明かなかった。
「そこぉ!」
亜芽が珍しく叫んだ一発は、零弥が追い付くだけでも精一杯で、パックを止めるだけでなく、そのまま弱く、隙だらけな攻撃が亜芽に向かった。
(来たっ!)
絶対外さない。ゲーマーとして。
(そして狙うは、零弥の左手!)
パックは自らの思い通り、零弥の左側に向かって、強いショットが打ち出される!
「勝った!」
亜芽の顔が綻ぶ。
「──馬鹿め……」
零弥は時計回りに体を回転させる。そして、その左手 には一つのマレットが!
「フン!」
零弥のカウンターパンチ。亜芽は呆然とパックを見送った。反応出来なかったのだ。
「──なぜ?」
思い出したように口を開いた。
「別に、俺は右手しか強いショットを打てないわけじゃない。普段から両手で剣と銃を使っているなら、当然理解できるはずだ」
「あっ……」
「えっ?」
零弥は小さく息を吸う。二人に見せつけるように。
「申し訳ないが、俺は両利きだ」
「……まさか、あんな負け方をするなんて……」
三人はゲームセンターから出場し、帰り道を歩いていた。
「残念だったな。まぁ、生のゲームだから出来た事だからな」
「最後までとっておくとか、性格悪すぎ」
「それが駆け引きってやつだ。普段から隠れた弾丸を最後に決めるようなやつには言われたくないな」
亜芽は不機嫌そうにそっぽ向く。
「良い勝負でしたわ!ニッポンの高校生はみんなあんな事が出来るんですのね!」
「いや……そんなことは無いがな……」
スフィアの無邪気さに零弥はまだ慣れなかったりする。
そして、相崎家に到着。
「では、ごきげんよう!」
「あぁ、またな」
亜芽を置いて、スフィアは真っ先に家に入っていった。
「全く、なかなか大変な奴だな」
「まぁ、家の中が賑やかになったから良いかな」
「そうか」
零弥は一息ため息をつく。流石に今日は遊びすぎたか。
「アイツは王女だからか、なかなか探求心が優れているんだな。分厚い本を何冊も読み、ゲームセンターでもあれだけ楽しんだし」
「探求心……そこは、零弥に似てる」
「俺に?」
意外な返答が帰って来た。
「追い求めるものが重大なものでも、全力で探そうとするところは零弥に似てる。まるで研究者のように」
「研究者……か」
零弥はその言葉に違和感はなくとも、何か引っ掛かるような感覚がした。そう、心のどこかで。
「……じゃあな。また明日」
「お疲れ」
零弥は帰り道を一気に走った。誰もいないので、能力を使おうかと思ったりしたが、止めといた。ユミの家は、曲がり角のせいでもう見えない。
「さて……」
亜芽は零弥の姿を見送った後、零弥とは逆方向の道に振り向いた。
「そこで何をしているわけ?ずっと追いかけてたみたいだけど」
亜芽が呟いた視線の先には、かつてスフィアを襲った、フードの者が立っていた。
「うわぁ……お人形やお菓子がいっぱい……」
「確かにいっぱいある……スフィア、欲しいものある?」
亜芽が低身長を更に縮ませて首をひねった。『何の台でプレイしたい』ではなく、『何が欲しい』と聞いているということは、それだけの自信と腕前があるということ。勿論、必中だ。
「うーん……あれ!」
スフィアが指差した台は、大きいぬいぐるみが積まれているものだった。
「わかった。最初は自分でやるべき」
ゲーマーたるもの、始めからアシストするような、失礼かつ傲慢な行為はしない。ゲームは見るのでも良いが、遊んでこそ真の楽しさに気づくものだ。
スフィアは亜芽の勧告と共に、代金を入力し、ボタンを押した。クレーンはスフィアの操作通りに動いてくれる。そして、クレーンは所定の位置で徐々に降下し……
「あっ、落ちちゃいました……」
つまんだまでは良いのだが、アームの握力が弱く、隙間からするんと落ちてしまった。
「うーん……」
「貸して」
亜芽がスフィアの体をどかす。
正確なボタンさばきはクレーンを精密に操作し、目的の物体へと直降下する。そして、弱い握力のアームをものともせず、ぬいぐるみは穴へとまっしぐら。
「わぁ!かわいい!」
「上手いな。流石は亜芽だ」
零弥が感嘆していると、亜芽が眼前まで近づいてくる。そして、低い身長を補う為につま先立ちをして……
「まぁ、零弥とは腕前が違うから」
「──アァ?」
全力で煽られ、流石に零弥も平常心ではいられなかった。
「勝負の事、忘れていないよね?」
「愚問だな。むしろ、俺に負けるのが怖いかもしれないからって、敢えて言わなかったことに感謝しても良いんだぞ?」
「へぇ……そんな事言っちゃうんだ」
二人の間にバチバチと閃光がぶつかり合っているように見えたのは、おそらく気のせいだろう。むしろ、それぐらいにお互いが威嚇しあっていると認識していただければそれで良い。
「あの……大丈夫ですわね?」
「行くぞ、亜芽……」
「こちらこそ」
「『勝負だ!』」
第一ラウンド、ハンドル操作型レースゲーム。
「お前!どんなルートを通ってくるんだ!」
「ふふ……コースアウト?なにそれ、美味しいの……?」
「クッソ……あっ!」
零弥のレーシングカーはあろうことかCPUに無残にはね飛ばされ、コースアウトした。第一ラウンド、亜芽の勝利。
第二ラウンド、太鼓の仙人。
二人は画面に対して二つの太鼓型コントローラの正面に立ち、二本のバチでリズム良く叩いていく。曲は亜芽が選択した。しかし、中盤になると徐々にミスが増えていく。勿論亜芽の方だ。
「うっ、盤面が……」
「どうした?さっきまでの威勢は何処に行ったのやら」
「うるさい!」
そんな会話をしながらも、零弥の腕は寸分たりとも狂わない。全良とまでは行かなくとも、フルコンボは達成できそうだ。
「これでおしまいっと」
「凄いですわ!ミスが一つもありませんの」
零弥はフルコンボを達成した。一つ目のミスの時点で、すでに勝負は決まっていたのだ。第二ラウンド、零弥の勝利。
最終ラウンド、エアホッケー。
ゲーマー要素と戦闘(?)要素が混じりあう、二人にとって勝負を決めるに相応しいゲームだ。ポイントは5点マッチ。パックはシンプルに一枚のみ。パックを増やすような野暮なことはしない。
「先攻は譲ろう」
「どうも」
零弥の方にパックは打ち出されたが、マレットではなく、自らの手で優しく放った。
「ふん!」
亜芽の第一激。角度のきつい反射を狙わず、そのまま端を狙った一撃。右利きのはずの零弥の左側、つまり亜芽から見て右側のゴールへと飛ばす。
「おっと」
やはり反応が良い。右手のマレットでパックの進行を阻み、すぐに返す。反射を利用した牽制の一撃。
「甘い!そんな事する暇があるわけ!」
また強い一撃。それに対して反応。それが何度も続く。
「──グッ、」
そして、数球後、ゆっくりしたためか、パックは亜芽によって強く打ち出され、零弥の右手側にゴールした!
「──よし」
亜芽が小さくガッツポーズ。
「──チッ」
軽く舌打ちをしつつ、零弥は足元の取り出し口に手を伸ばし、パックを拾う。
「やるじゃないか。だが、喜ぶには足らないぞ?」
「文句があるなら点を決めたら?」
「望むところだ!」
零弥のターン。強いショットが連発される。反射を利用したトリッキーな攻撃、真っ直ぐなストレート、そして、意表を突く正面への一撃が、亜芽のゴールに刺さる!
「どうした?こんなもんか……?」
「減らず口を!」
お互いに口喧嘩は達者だ。煽り合戦は終わらない。
「……二人とも、仲良くしてくれます……わよね?」
その後もゲームは続いた。ポイント、ポイント、ポイントポイントポイント……。トリックプレイ、パワープレイは当たり前。零弥が逆転すれば、亜芽が追い付き、亜芽が抜けば零弥が追い付き。ゲームは熱さを増していた。
そして、ポイントは四体四。
正真正銘のラストバトル。
「いい加減諦めろ?」
「断る」
強く撃つのはお互い様。弱い、隙を増やすような弾は無い。パックを目で追うだけでも精一杯なのに、二人はそれに追い付く。
パックは進み、進み、はね飛ばされ、また進む。勝負は一向に決まらない。
「熱いですわ……どっちが勝つのか」
二人はそんな言葉は聞かない。隙を伺い、だが防がれ、埒が明かなかった。
「そこぉ!」
亜芽が珍しく叫んだ一発は、零弥が追い付くだけでも精一杯で、パックを止めるだけでなく、そのまま弱く、隙だらけな攻撃が亜芽に向かった。
(来たっ!)
絶対外さない。ゲーマーとして。
(そして狙うは、零弥の左手!)
パックは自らの思い通り、零弥の左側に向かって、強いショットが打ち出される!
「勝った!」
亜芽の顔が綻ぶ。
「──馬鹿め……」
零弥は時計回りに体を回転させる。そして、その左手 には一つのマレットが!
「フン!」
零弥のカウンターパンチ。亜芽は呆然とパックを見送った。反応出来なかったのだ。
「──なぜ?」
思い出したように口を開いた。
「別に、俺は右手しか強いショットを打てないわけじゃない。普段から両手で剣と銃を使っているなら、当然理解できるはずだ」
「あっ……」
「えっ?」
零弥は小さく息を吸う。二人に見せつけるように。
「申し訳ないが、俺は両利きだ」
「……まさか、あんな負け方をするなんて……」
三人はゲームセンターから出場し、帰り道を歩いていた。
「残念だったな。まぁ、生のゲームだから出来た事だからな」
「最後までとっておくとか、性格悪すぎ」
「それが駆け引きってやつだ。普段から隠れた弾丸を最後に決めるようなやつには言われたくないな」
亜芽は不機嫌そうにそっぽ向く。
「良い勝負でしたわ!ニッポンの高校生はみんなあんな事が出来るんですのね!」
「いや……そんなことは無いがな……」
スフィアの無邪気さに零弥はまだ慣れなかったりする。
そして、相崎家に到着。
「では、ごきげんよう!」
「あぁ、またな」
亜芽を置いて、スフィアは真っ先に家に入っていった。
「全く、なかなか大変な奴だな」
「まぁ、家の中が賑やかになったから良いかな」
「そうか」
零弥は一息ため息をつく。流石に今日は遊びすぎたか。
「アイツは王女だからか、なかなか探求心が優れているんだな。分厚い本を何冊も読み、ゲームセンターでもあれだけ楽しんだし」
「探求心……そこは、零弥に似てる」
「俺に?」
意外な返答が帰って来た。
「追い求めるものが重大なものでも、全力で探そうとするところは零弥に似てる。まるで研究者のように」
「研究者……か」
零弥はその言葉に違和感はなくとも、何か引っ掛かるような感覚がした。そう、心のどこかで。
「……じゃあな。また明日」
「お疲れ」
零弥は帰り道を一気に走った。誰もいないので、能力を使おうかと思ったりしたが、止めといた。ユミの家は、曲がり角のせいでもう見えない。
「さて……」
亜芽は零弥の姿を見送った後、零弥とは逆方向の道に振り向いた。
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