78 / 109
アビスフリード争奪戦
侵掠すること火の如く②前編
しおりを挟む
ヘリコプターは大海を越えて、長い長い旅を終える着陸を行おうとしていた頃だった。正確にはまだ上空を飛んでいる。
「でかい……というか、かなり広くないか!」
零弥は驚いた。敷地内の面積が明らかに広すぎる。その上、障害物やオブジェクトがあちこちにちりばめられているのが確認できた。
一方、場所はリーピタン王国の首都、ベルフォード。正確にはヴァールリード家が代々住み続ける宮殿のヘリパッドだ。
運転手の腕は健在のようで、移動中も騒音を除けば快適なものだった。スフィアと久し振りに対面したときは肩を震わせていたが、それでも任務となると切り替わるのだろう。流石プロと言った所だ。一方、零弥の隣の女性はいささか落ち着かない模様だったが、そんなことはどうでもいい。
着陸し、回転が止まると、零弥はすぐさま外へと出た。しかしその前に、スフィアが飛び降りていた。
「スフィアお嬢様!」
「お嬢様!」
宮殿の者達が続々と駆けつけてくる。
嬉々として詰め寄る者、すすり泣いて立ち竦む者、零弥を冷たい目でじっと見つめる者までいた。これから大事な戦いがあるというのに、いささか緊張感に欠けるのではないか。しかし、それでもこの輪を切り裂くような野暮なことは、零弥はやらない。
「皆様、ご無事だったのですね……」
「お嬢様こそ!ご無事で何よりです。国を脱出しなさったときは私たちはずっと心配で……」
宮殿の者たちはスフィアの帰りを純粋に喜んでいる。しかし、それとは対照的に、スフィアはあまり笑顔とは言い切れない表情をしていた。
「──申し訳ありません。あの時は何の役にもたてなくて」
スフィアは笑顔を見せる皆の前にも関わらず、顔をうつむかせた。
「何を仰るのですか。次期国王のお嬢様は生き残っていただくことが、我々を始め、国民にとって十分な力になるのです。無事に帰ってくるだけで良いのですよ」
宮殿の者の一人はそう言う。
何となく励まされた。ただそれだけだ。スフィアにはその程度としか受け取れなかった。
むしろ、零弥の勘違いしそうな位の叱責の方が余計に心に響いた気がする。
スフィアは緑のペンダントを握りしめた。より深く、強く。
「そうそう、宮殿ではクーゲル様も待っておられますぞ!」
「──っ!?お兄様が!」
スフィアは思い出したように息を吹き替えした。そして、十一才らしい子供らしさに戻ったのか、宮殿の者達を放っておいて、一目散に駆けてしまった。
「……ったく、悲しいのか嬉しいのか」
「うわ……私お城の庭に来てるよ……」
まだ緊張していたのか、と零弥はため息をつく。
零弥は辺りを何となく見回した。
襲撃の痕はひどく残っている。魔術によって花は焼け、建物はあちこちボロボロになり、地面も激しい攻撃によってでこぼこしている。
「かなりの襲撃だったのか……こりゃ、修復には時間がかかるんだろうな」
「国の最重要区域でこれじゃ……」
息を吹き返したユミは、事の重大さを改めて確認した。
ボロボロになった周辺。
零弥は思い出した。
紅緒と出会ったあの事件。結局はあの病院も焼け野原となった。
当事者一人一人の心境は理解できなくとも、荒廃した空間の虚しさぐらいは感じ取れる。
「……行くぞ」
「……えっ?」
零弥はユミの手を引き、スフィアの後を追うように、宮殿の内部へと向かっていった。
「ひどい……」
先に一人向かったスフィアは、内部のひどさに肝を抜かれた。
照明は割れ、壁は所々穴が開き、修正された場所も多すぎる。
そして、最も辺りを彩っていたのは、暗赤色。
スフィアの視界が歪みそうになった。
あの悲劇が、再びフラッシュバックしそうにもなった。
ここから、今すぐ逃げ出したくなった。
それでも前に進んだ。見たくないもの、見てはいけないものには目をつぶり、ただひたすら、宮殿の奥へと進む。
その後ろを零弥達が追いかけていた。スフィアの速度がゆっくりのため、運動能力が格段に高い二人には容易に追い付けそうだ。
そうするうちに、スフィアが一足先に目的地へと到着した。
事件の夜、家族団欒のひとときを過ごしていた部屋。スフィアには何となくわかっていた。彼がそこで待っていることを。
「……お兄様」
「スフィア!?」
スフィアが扉を開けた瞬間、クーゲルが驚いた表情をしていたのだ。リーピタン王国の戦力の要、クーゲル・ヴァールリード。普段はクールな男が、こんな表情を見せるとは。スフィアも予想できなかった。
「お兄様ぁ……!」
スフィアはクーゲルに飛び付いた。そして、胸の中で、大きな声で泣きじゃくった。
「うあぁぁぁぁぁん!」
クーゲルは優しくスフィアを抱き締める。自然と笑みが浮かぶ辺り、自分も兄妹愛は捨てていなかったのだと、クーゲルは改めて自分を見直した。
「よくぞ生き残ったな。スフィア。やはり国はお前に任せるべきだったな」
「そんなこと……無いですわ」
スフィアははっきりとは言わず、少しだけ否定した。本心では国王の座を継ぎたくはなかったが、それでも冗談混じりに笑うことは出来た。
「俺には闘うことしか能が無いんだ。こういうことはお前が一番向いている」
クーゲルはスフィアを放し、顔をじっと見る。
「とにかく、帰ってきてくれてよかった。部屋にでも行って休もう」
クーゲルはスフィアを部屋へと送っていく。その頃には、もうスフィアは泣き止んでいた。
「あれが第五位、クーゲル・ヴァールリード……」
兄妹のやり取りを静かに見ていた零弥は、泣きじゃくるスフィアには目もくれず、ずっとクーゲルを観察していた。
おそらく、クーゲルは零弥を意識していないだろう。だが、零弥はクーゲルを意識している。もちろん、実力的な面で、だ。
今回はおそらく交戦することはないだろう。だが、クーゲルがどのような実力を見せるチャンスは来るかもしれない。それだけでも見ておきたいのだ。
「ここまでの被害を出させた攻撃にものともせず、むしろ群衆を一掃させた……リーピタン王国最強の兵士」
「あの人が、序列の話で言っていた人?」
ユミが小さな声で話す。
「正確には魔術師だが、まぁその通りだ。そして、序列の中でも最も情報が開示されている人物でもある」
序列制度はもともと、国同士の戦争を避けるための抑止力として、実力を公開する制度であった。しかし、あまりにも実力を開示しすぎれば、それはそれで国の防衛力を著しく下げかねない。そのため、ある程度秘密にすることは、暗黙の了解を得て行われていることでもある。
「……相当強そうだけど、一つ質問」
「……」
「あの魔術師と一対一で戦うとしたら……」
「零弥は勝てるの?」
突然の質問だ。さすがに零弥は簡単に答えることが出来なかった。
前述した通り、重力操作は確かに強い。
有効エリアを設定できるのなら、その攻撃は届くかもしれない。
「……相手の実力が完璧に知れていないからわからない」
と、零弥は言おうとしたが……
「さすがに序列相手じゃ無理か……ごめんね、変な質問して」
「いや、別にいいんだが……」
「あなた方が人類サイドのプレイヤーですか?」
「きゃぁっ!」
突然、背後から宮殿の者が現れる。あまりにも突然すぎたので、ユミが小学生のように驚いてしまった。それも、大きな声で。
驚かせた女性は、メイドのような服装だが、赤い髪が特徴的でメイド服には目がいかなかった。別に零弥にそのような趣味は無いのだが。
「部屋までご案内します。後ろをついてきてください」
「あぁ……どうも」
零弥は素っ気ない言葉と共に、女性の背後を何の疑いもなく付いていった。
「でかい……というか、かなり広くないか!」
零弥は驚いた。敷地内の面積が明らかに広すぎる。その上、障害物やオブジェクトがあちこちにちりばめられているのが確認できた。
一方、場所はリーピタン王国の首都、ベルフォード。正確にはヴァールリード家が代々住み続ける宮殿のヘリパッドだ。
運転手の腕は健在のようで、移動中も騒音を除けば快適なものだった。スフィアと久し振りに対面したときは肩を震わせていたが、それでも任務となると切り替わるのだろう。流石プロと言った所だ。一方、零弥の隣の女性はいささか落ち着かない模様だったが、そんなことはどうでもいい。
着陸し、回転が止まると、零弥はすぐさま外へと出た。しかしその前に、スフィアが飛び降りていた。
「スフィアお嬢様!」
「お嬢様!」
宮殿の者達が続々と駆けつけてくる。
嬉々として詰め寄る者、すすり泣いて立ち竦む者、零弥を冷たい目でじっと見つめる者までいた。これから大事な戦いがあるというのに、いささか緊張感に欠けるのではないか。しかし、それでもこの輪を切り裂くような野暮なことは、零弥はやらない。
「皆様、ご無事だったのですね……」
「お嬢様こそ!ご無事で何よりです。国を脱出しなさったときは私たちはずっと心配で……」
宮殿の者たちはスフィアの帰りを純粋に喜んでいる。しかし、それとは対照的に、スフィアはあまり笑顔とは言い切れない表情をしていた。
「──申し訳ありません。あの時は何の役にもたてなくて」
スフィアは笑顔を見せる皆の前にも関わらず、顔をうつむかせた。
「何を仰るのですか。次期国王のお嬢様は生き残っていただくことが、我々を始め、国民にとって十分な力になるのです。無事に帰ってくるだけで良いのですよ」
宮殿の者の一人はそう言う。
何となく励まされた。ただそれだけだ。スフィアにはその程度としか受け取れなかった。
むしろ、零弥の勘違いしそうな位の叱責の方が余計に心に響いた気がする。
スフィアは緑のペンダントを握りしめた。より深く、強く。
「そうそう、宮殿ではクーゲル様も待っておられますぞ!」
「──っ!?お兄様が!」
スフィアは思い出したように息を吹き替えした。そして、十一才らしい子供らしさに戻ったのか、宮殿の者達を放っておいて、一目散に駆けてしまった。
「……ったく、悲しいのか嬉しいのか」
「うわ……私お城の庭に来てるよ……」
まだ緊張していたのか、と零弥はため息をつく。
零弥は辺りを何となく見回した。
襲撃の痕はひどく残っている。魔術によって花は焼け、建物はあちこちボロボロになり、地面も激しい攻撃によってでこぼこしている。
「かなりの襲撃だったのか……こりゃ、修復には時間がかかるんだろうな」
「国の最重要区域でこれじゃ……」
息を吹き返したユミは、事の重大さを改めて確認した。
ボロボロになった周辺。
零弥は思い出した。
紅緒と出会ったあの事件。結局はあの病院も焼け野原となった。
当事者一人一人の心境は理解できなくとも、荒廃した空間の虚しさぐらいは感じ取れる。
「……行くぞ」
「……えっ?」
零弥はユミの手を引き、スフィアの後を追うように、宮殿の内部へと向かっていった。
「ひどい……」
先に一人向かったスフィアは、内部のひどさに肝を抜かれた。
照明は割れ、壁は所々穴が開き、修正された場所も多すぎる。
そして、最も辺りを彩っていたのは、暗赤色。
スフィアの視界が歪みそうになった。
あの悲劇が、再びフラッシュバックしそうにもなった。
ここから、今すぐ逃げ出したくなった。
それでも前に進んだ。見たくないもの、見てはいけないものには目をつぶり、ただひたすら、宮殿の奥へと進む。
その後ろを零弥達が追いかけていた。スフィアの速度がゆっくりのため、運動能力が格段に高い二人には容易に追い付けそうだ。
そうするうちに、スフィアが一足先に目的地へと到着した。
事件の夜、家族団欒のひとときを過ごしていた部屋。スフィアには何となくわかっていた。彼がそこで待っていることを。
「……お兄様」
「スフィア!?」
スフィアが扉を開けた瞬間、クーゲルが驚いた表情をしていたのだ。リーピタン王国の戦力の要、クーゲル・ヴァールリード。普段はクールな男が、こんな表情を見せるとは。スフィアも予想できなかった。
「お兄様ぁ……!」
スフィアはクーゲルに飛び付いた。そして、胸の中で、大きな声で泣きじゃくった。
「うあぁぁぁぁぁん!」
クーゲルは優しくスフィアを抱き締める。自然と笑みが浮かぶ辺り、自分も兄妹愛は捨てていなかったのだと、クーゲルは改めて自分を見直した。
「よくぞ生き残ったな。スフィア。やはり国はお前に任せるべきだったな」
「そんなこと……無いですわ」
スフィアははっきりとは言わず、少しだけ否定した。本心では国王の座を継ぎたくはなかったが、それでも冗談混じりに笑うことは出来た。
「俺には闘うことしか能が無いんだ。こういうことはお前が一番向いている」
クーゲルはスフィアを放し、顔をじっと見る。
「とにかく、帰ってきてくれてよかった。部屋にでも行って休もう」
クーゲルはスフィアを部屋へと送っていく。その頃には、もうスフィアは泣き止んでいた。
「あれが第五位、クーゲル・ヴァールリード……」
兄妹のやり取りを静かに見ていた零弥は、泣きじゃくるスフィアには目もくれず、ずっとクーゲルを観察していた。
おそらく、クーゲルは零弥を意識していないだろう。だが、零弥はクーゲルを意識している。もちろん、実力的な面で、だ。
今回はおそらく交戦することはないだろう。だが、クーゲルがどのような実力を見せるチャンスは来るかもしれない。それだけでも見ておきたいのだ。
「ここまでの被害を出させた攻撃にものともせず、むしろ群衆を一掃させた……リーピタン王国最強の兵士」
「あの人が、序列の話で言っていた人?」
ユミが小さな声で話す。
「正確には魔術師だが、まぁその通りだ。そして、序列の中でも最も情報が開示されている人物でもある」
序列制度はもともと、国同士の戦争を避けるための抑止力として、実力を公開する制度であった。しかし、あまりにも実力を開示しすぎれば、それはそれで国の防衛力を著しく下げかねない。そのため、ある程度秘密にすることは、暗黙の了解を得て行われていることでもある。
「……相当強そうだけど、一つ質問」
「……」
「あの魔術師と一対一で戦うとしたら……」
「零弥は勝てるの?」
突然の質問だ。さすがに零弥は簡単に答えることが出来なかった。
前述した通り、重力操作は確かに強い。
有効エリアを設定できるのなら、その攻撃は届くかもしれない。
「……相手の実力が完璧に知れていないからわからない」
と、零弥は言おうとしたが……
「さすがに序列相手じゃ無理か……ごめんね、変な質問して」
「いや、別にいいんだが……」
「あなた方が人類サイドのプレイヤーですか?」
「きゃぁっ!」
突然、背後から宮殿の者が現れる。あまりにも突然すぎたので、ユミが小学生のように驚いてしまった。それも、大きな声で。
驚かせた女性は、メイドのような服装だが、赤い髪が特徴的でメイド服には目がいかなかった。別に零弥にそのような趣味は無いのだが。
「部屋までご案内します。後ろをついてきてください」
「あぁ……どうも」
零弥は素っ気ない言葉と共に、女性の背後を何の疑いもなく付いていった。
0
あなたにおすすめの小説
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
精霊姫の追放
あんど もあ
ファンタジー
栄華を極める国の国王が亡くなり、国王が溺愛していた幼い少女の姿の精霊姫を離宮から追放する事に。だが、その精霊姫の正体は……。
「優しい世界」と「ざまあ」の2バージョン。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども
神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」
と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。
大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。
文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる