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アビスフリード争奪戦
侵掠すること火の如く②後編
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「こちらが、人類陣営であるお二人様のお部屋です」
赤毛のメイドについていくと、そこには一つの部屋があった。
ホテルのような一室どころではない。部屋は思った以上に広く、天井も高かった。外への景色は二階でありながらも良く、やはり王族の宮殿の一面を見せられた気分だった。
メイドが先頭に立って、部屋へと入っていく。
メイドの説明は手短だった。要点要点を抑え、早口口調で聞き逃しそうだったが、長旅の終わりに長い説明を聞く苦行を味わうよりはましだった。
二人は荷物を適当に床に置く。
そして、ユミはようやく気づく。
「あの……ベッドが一つしか無いんですが」
そう、ユミの言葉の通り、部屋は布団と呼べるものが一つしかないのだ。
「申し訳ございません。先日の事件でいくつかの毛布類が焼けてしまいまして……ご覧になればわかると思いますが、部屋もいくつか傷ついております。しかし、布団はどうしようもなく、発注も間に合いませんでしたので、二人で共用するか、一人は床でお休みになっていただけませんか?」
はぁ……。
と、ユミは息を吐き出した後、数秒間思考が停止した。いや、違う。思考を回そうとしても動いてくれなかった。
こんな異国の地で、男子と同じ部屋で、同じベッドで、一夜を過ごす……それが三回。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「きゃぁっ!」
何かの文字の羅列にも見えなくもない叫びが、部屋中に響き渡った。
それはそれは大きな叫びで、メイドは思わず両耳を塞いでしまった。
「いきなり叫ぶなよ。周りに迷惑じゃないか」
「いやいやいや、ベッドが一つしか無いんだよ!?私達が一緒に寝るってことだから……」
ユミは急に顔を紅くして黙ってしまった。
一方、零弥はユミがどういう状態になっているのか全くわかっていない。何をしている、この鈍感男。
「で、俺達はいつ集まればいい?」
「あっ、六時から食事会を兼ねたオープニングがございます」
耳を塞いでいたメイドが慌てて説明する。明らかな反応の差に戸惑っている様子だが、そこは流石専属のメイドといったところだ。
「そうか、じゃあ俺はもう寝る……」
「零弥!?」
零弥は見境もなくベッドへと倒れるように飛び込み、掛け布団も着ずにぐっすり寝てしまった。
「……失礼致します」
一方、メイドは一帯タンスの方を向いた後、すぐさま部屋の外へと歩いていった。
「どうしてこうなるの!」
ユミは心の中で叫んだ。
「いかに襲撃があったからって……しかも、お城の部屋で同級生の男子と二人っきり……零弥は遠慮もなく寝ちゃって……あわわわわ……」
全力で慌てる。もう何をしたらいいのかわからない状態だった。
「何でこんな簡単に寝られるの?」
普通は寝床は男子が譲るところである。しかし、流石は零弥。そういう所はお構いなしだ。
「そういや、あの時出会ってから、零弥の寝顔なんて見たこと無かった……」
ユミはベッドの向こう側に顔を覗かせた。零弥の寝相はかなり良く、身動き一つしなかった。
「……案外、可愛いんだ」
そんなことを呟き、ユミはベッドの隅に座ったまま、ずっと過ごしたのである。
「はぁ!」
「よいしょ!」
人が軽々と投げられ、香りのいい藺草の畳に叩きつけられる。
日本古来の武術の一つ、柔道。
それは、身体的に鍛えるだけでなく、精神的にも効果があるとされ、一昔前では体育の授業で取り入れられていたとか。現在はその危険性が目立ち、取り止めている学校がほとんどだが。
それはさておき、今目の前で行われている柔道はほとんど身体的効果を見込んでのものである。
ここは防衛大学訓練所。その内の柔道場だ。
「投げが甘いぞ!それでも国防軍志望か!」
「はい!」
というように、日々、苦しい訓練を行い、自分を磨いているのだ。
そして、防衛大学の講師はもちろん防衛大学の厳しい訓練を生き残った勇士ばかりだ。会場の熱気と集中度はますます上がっていく。
そんな中、悪く言えば集中力が著しく欠けている、良く言えば邪魔しない程度に訓練を観察している二人がいる。
国防軍少佐、黒尾貴彦。
序列第八位、新井和希。
両者は防衛大学の訓練の見学名義で、ここを訪れていた。
無論、その事は学生には伝えられていなく、二人はガラスの向こうでずっと見つめるだけである。
「少佐、改めて聞きますけど……」
「今は任務外だぞ、黒尾でいい」
フランクな黒尾は笑顔でそう伝えた。
「……黒尾さん、目標は成田の付近に潜伏していると?」
「こちらとしても申し訳ない話なんだが……生憎、フェイルノートの日本のアジトは全く目星がついてない。日本最高峰のハッカーを利用してもこれだ。はっきり言って、これからも進展は見込めないだろうな」
黒尾はため息をつく。疲れとやるせなさに包まれたため息だ。
「それじゃ、僕は何のために?」
和希は質問をしながらも、黒尾の顔は見なかったりする。大体答えが読めている質問の返答は、面白いとは思えないだろう。つまり、期待していないのだ。
「海外逃亡、つまり日本への侵入を防いでいただきたい」
「そんなことのために、わざわざ僕を?」
この返答も形式的に近い。
「……上からの命令だ。『何とか最上級の能力持ちを警護に回してくれ』ってな。全く、こんなことぐらい警察や隊員に任せればいいものを……」
「たった一人の高校生に全部背負わせやがって……」
黒尾は悲しい目をしていた。それは、だれかを憐れむような、そんな顔だった。
「別に、僕はそれが宿命だと思ってますし、今さらどうにもならないですから」
和希も悲しい顔をしていた。
能力持ちはその力によって、戦闘面では大きく重宝される。逆に、得体の知れない力に、一般人は忌み嫌う。そんなジレンマに、いつも能力持ちは悩まされている。
大きな素質を持つものは当然目をつけられるものだ。そして、国の重要な機関に回され、利用されていく。
黒尾は、昔からこの風潮に大きな疑問を抱いていた。当然、口にできるような立場ではないが。そして、和希は彼が序列入りする前からの知り合い、いや、友人みたいなものだった。
黒尾は和希の国防軍入りを拒んだ第一人者だ。普通、そんなことをすれば不都合な事態が身に降りかかってくるのは容易に想像できる。しかし、和希を説得できるのも彼だけだ。だからこそ、今も少佐の役に居られている。
「君は国防軍の一員ではない。もし気に入らないのなら、この件は無かったことにしてくれても構わない。今回ぐらい、高校生らしく、正直に言ってくれないか?世界第八位ではなく、新井和希として」
「……そんなことをして、どんなリスクを背負ってるんですか」
「大丈夫だ。せいぜい、私のクビが飛ぶぐらいだぞ。君が戦地に赴くよりも軽傷だ」
「……全然軽傷じゃないし……」
和希は呆れ口調で下を向いた。この人は本当にそう思っているのか、人間的な疑いを持った常識人ならそう思うだろう。和希だってそうだ。
黒尾は自分の首を懸けてまで、和希の真意を問おうとしている。
そんな賭けに、和希は乗れない。
「……黒尾さん。僕は成田に行きます」
「そうか」
黒尾の返事は案外早かった。
彼なりに、引き受けてくれることは何となく読めていたのだろう。
「そこは、素直に『ありがとう』、って言う場面ですよ。相手はただの高校生なんですから」
「一本とられたかな」
黒尾は優しい笑顔を見せた。
「そういや、黒尾さんは武術をたしなんでいたのですか?」
訓練を見学しているうち、和希はふと疑問が浮かんだ。
「嗜む……といっても、素人だからな……テレビで目が肥えている国民からしたらまだまだ序の口だ」
「あら、訓練生時代は『黒帯』の名で馳せていた人が何を仰って?」
「たい……薬師上さん」
そこに現れたのは大尉の薬師上真琴。黒尾の同期兼部下だ。
「薬師上、お前も来ていたのか」
「たまたまですよ。まぁ、お取り込みならすぐに引き下がりますが」
飄々とした薬師上はなかなかつかめない。ただ、相当な実力があるのはよく分かる。ただ、それ以上に、黒尾に異名がつくほどの武術の心得があったことに、和希は純粋に驚いている。
「黒尾さん、やっぱり実力あったんじゃないですか」
「昔の話だ。あんまりほじくりかえさないでくれ」
黒尾はばつが悪そうにそっぽ向いた。
「和希君もいたのね。どう?一戦やらない?」
一戦、つまり組み手のことだ。
「僕は遠距離砲なので。近接の戦い方はあまり心得ていません。そして、僕は今はただの高校生ですから」
「あら、残念ね。また遊びに来てよ?いつでも相手するから」
そう言って和希は会場を後にした。
赤毛のメイドについていくと、そこには一つの部屋があった。
ホテルのような一室どころではない。部屋は思った以上に広く、天井も高かった。外への景色は二階でありながらも良く、やはり王族の宮殿の一面を見せられた気分だった。
メイドが先頭に立って、部屋へと入っていく。
メイドの説明は手短だった。要点要点を抑え、早口口調で聞き逃しそうだったが、長旅の終わりに長い説明を聞く苦行を味わうよりはましだった。
二人は荷物を適当に床に置く。
そして、ユミはようやく気づく。
「あの……ベッドが一つしか無いんですが」
そう、ユミの言葉の通り、部屋は布団と呼べるものが一つしかないのだ。
「申し訳ございません。先日の事件でいくつかの毛布類が焼けてしまいまして……ご覧になればわかると思いますが、部屋もいくつか傷ついております。しかし、布団はどうしようもなく、発注も間に合いませんでしたので、二人で共用するか、一人は床でお休みになっていただけませんか?」
はぁ……。
と、ユミは息を吐き出した後、数秒間思考が停止した。いや、違う。思考を回そうとしても動いてくれなかった。
こんな異国の地で、男子と同じ部屋で、同じベッドで、一夜を過ごす……それが三回。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「きゃぁっ!」
何かの文字の羅列にも見えなくもない叫びが、部屋中に響き渡った。
それはそれは大きな叫びで、メイドは思わず両耳を塞いでしまった。
「いきなり叫ぶなよ。周りに迷惑じゃないか」
「いやいやいや、ベッドが一つしか無いんだよ!?私達が一緒に寝るってことだから……」
ユミは急に顔を紅くして黙ってしまった。
一方、零弥はユミがどういう状態になっているのか全くわかっていない。何をしている、この鈍感男。
「で、俺達はいつ集まればいい?」
「あっ、六時から食事会を兼ねたオープニングがございます」
耳を塞いでいたメイドが慌てて説明する。明らかな反応の差に戸惑っている様子だが、そこは流石専属のメイドといったところだ。
「そうか、じゃあ俺はもう寝る……」
「零弥!?」
零弥は見境もなくベッドへと倒れるように飛び込み、掛け布団も着ずにぐっすり寝てしまった。
「……失礼致します」
一方、メイドは一帯タンスの方を向いた後、すぐさま部屋の外へと歩いていった。
「どうしてこうなるの!」
ユミは心の中で叫んだ。
「いかに襲撃があったからって……しかも、お城の部屋で同級生の男子と二人っきり……零弥は遠慮もなく寝ちゃって……あわわわわ……」
全力で慌てる。もう何をしたらいいのかわからない状態だった。
「何でこんな簡単に寝られるの?」
普通は寝床は男子が譲るところである。しかし、流石は零弥。そういう所はお構いなしだ。
「そういや、あの時出会ってから、零弥の寝顔なんて見たこと無かった……」
ユミはベッドの向こう側に顔を覗かせた。零弥の寝相はかなり良く、身動き一つしなかった。
「……案外、可愛いんだ」
そんなことを呟き、ユミはベッドの隅に座ったまま、ずっと過ごしたのである。
「はぁ!」
「よいしょ!」
人が軽々と投げられ、香りのいい藺草の畳に叩きつけられる。
日本古来の武術の一つ、柔道。
それは、身体的に鍛えるだけでなく、精神的にも効果があるとされ、一昔前では体育の授業で取り入れられていたとか。現在はその危険性が目立ち、取り止めている学校がほとんどだが。
それはさておき、今目の前で行われている柔道はほとんど身体的効果を見込んでのものである。
ここは防衛大学訓練所。その内の柔道場だ。
「投げが甘いぞ!それでも国防軍志望か!」
「はい!」
というように、日々、苦しい訓練を行い、自分を磨いているのだ。
そして、防衛大学の講師はもちろん防衛大学の厳しい訓練を生き残った勇士ばかりだ。会場の熱気と集中度はますます上がっていく。
そんな中、悪く言えば集中力が著しく欠けている、良く言えば邪魔しない程度に訓練を観察している二人がいる。
国防軍少佐、黒尾貴彦。
序列第八位、新井和希。
両者は防衛大学の訓練の見学名義で、ここを訪れていた。
無論、その事は学生には伝えられていなく、二人はガラスの向こうでずっと見つめるだけである。
「少佐、改めて聞きますけど……」
「今は任務外だぞ、黒尾でいい」
フランクな黒尾は笑顔でそう伝えた。
「……黒尾さん、目標は成田の付近に潜伏していると?」
「こちらとしても申し訳ない話なんだが……生憎、フェイルノートの日本のアジトは全く目星がついてない。日本最高峰のハッカーを利用してもこれだ。はっきり言って、これからも進展は見込めないだろうな」
黒尾はため息をつく。疲れとやるせなさに包まれたため息だ。
「それじゃ、僕は何のために?」
和希は質問をしながらも、黒尾の顔は見なかったりする。大体答えが読めている質問の返答は、面白いとは思えないだろう。つまり、期待していないのだ。
「海外逃亡、つまり日本への侵入を防いでいただきたい」
「そんなことのために、わざわざ僕を?」
この返答も形式的に近い。
「……上からの命令だ。『何とか最上級の能力持ちを警護に回してくれ』ってな。全く、こんなことぐらい警察や隊員に任せればいいものを……」
「たった一人の高校生に全部背負わせやがって……」
黒尾は悲しい目をしていた。それは、だれかを憐れむような、そんな顔だった。
「別に、僕はそれが宿命だと思ってますし、今さらどうにもならないですから」
和希も悲しい顔をしていた。
能力持ちはその力によって、戦闘面では大きく重宝される。逆に、得体の知れない力に、一般人は忌み嫌う。そんなジレンマに、いつも能力持ちは悩まされている。
大きな素質を持つものは当然目をつけられるものだ。そして、国の重要な機関に回され、利用されていく。
黒尾は、昔からこの風潮に大きな疑問を抱いていた。当然、口にできるような立場ではないが。そして、和希は彼が序列入りする前からの知り合い、いや、友人みたいなものだった。
黒尾は和希の国防軍入りを拒んだ第一人者だ。普通、そんなことをすれば不都合な事態が身に降りかかってくるのは容易に想像できる。しかし、和希を説得できるのも彼だけだ。だからこそ、今も少佐の役に居られている。
「君は国防軍の一員ではない。もし気に入らないのなら、この件は無かったことにしてくれても構わない。今回ぐらい、高校生らしく、正直に言ってくれないか?世界第八位ではなく、新井和希として」
「……そんなことをして、どんなリスクを背負ってるんですか」
「大丈夫だ。せいぜい、私のクビが飛ぶぐらいだぞ。君が戦地に赴くよりも軽傷だ」
「……全然軽傷じゃないし……」
和希は呆れ口調で下を向いた。この人は本当にそう思っているのか、人間的な疑いを持った常識人ならそう思うだろう。和希だってそうだ。
黒尾は自分の首を懸けてまで、和希の真意を問おうとしている。
そんな賭けに、和希は乗れない。
「……黒尾さん。僕は成田に行きます」
「そうか」
黒尾の返事は案外早かった。
彼なりに、引き受けてくれることは何となく読めていたのだろう。
「そこは、素直に『ありがとう』、って言う場面ですよ。相手はただの高校生なんですから」
「一本とられたかな」
黒尾は優しい笑顔を見せた。
「そういや、黒尾さんは武術をたしなんでいたのですか?」
訓練を見学しているうち、和希はふと疑問が浮かんだ。
「嗜む……といっても、素人だからな……テレビで目が肥えている国民からしたらまだまだ序の口だ」
「あら、訓練生時代は『黒帯』の名で馳せていた人が何を仰って?」
「たい……薬師上さん」
そこに現れたのは大尉の薬師上真琴。黒尾の同期兼部下だ。
「薬師上、お前も来ていたのか」
「たまたまですよ。まぁ、お取り込みならすぐに引き下がりますが」
飄々とした薬師上はなかなかつかめない。ただ、相当な実力があるのはよく分かる。ただ、それ以上に、黒尾に異名がつくほどの武術の心得があったことに、和希は純粋に驚いている。
「黒尾さん、やっぱり実力あったんじゃないですか」
「昔の話だ。あんまりほじくりかえさないでくれ」
黒尾はばつが悪そうにそっぽ向いた。
「和希君もいたのね。どう?一戦やらない?」
一戦、つまり組み手のことだ。
「僕は遠距離砲なので。近接の戦い方はあまり心得ていません。そして、僕は今はただの高校生ですから」
「あら、残念ね。また遊びに来てよ?いつでも相手するから」
そう言って和希は会場を後にした。
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