43 / 60
第43話 家族との対峙
しおりを挟む
レオルドが警戒していた通り、エリオット王太子の次の手は、アリアの実家、ローゼンベルク侯爵家を通じて打たれた。
王太子からの厳命と脅迫を受けたローゼンベルク侯爵夫妻は、老体に鞭打って(というよりは、保身と欲に突き動かされて)、辺境伯領までの長い旅路を経て、ヴァイスハルト城へとやって来たのだ。彼らにとって、この辺境の地は未開の野蛮な土地であり、道中の不便さや城の質実剛健ぶりに、終始不満を漏らしていたという。
城門でローゼンベルク侯爵夫妻の到着を知らされたアリアは、血の気が引くのを感じた。なぜ、今になって両親が? エリオット殿下の差し金に違いない。彼らは、きっと自分を王都へ連れ戻しに来たのだ。
(会いたくない……)
それが、アリアの正直な気持ちだった。自分を顧みず、家の体面と利益ばかりを優先する両親。彼らと顔を合わせれば、また心を乱され、傷つけられるだけだ。
しかし、彼らはアリアの実の両親であり、侯爵という地位もある。無下に追い返すわけにもいかないだろう。レオルド様にも迷惑がかかるかもしれない。
アリアが逡巡していると、レオルドが彼女の元へやってきた。彼はすでに侯爵夫妻の来訪を把握しており、その目的も察していた。
「……会うか、アリア?」
レオルドは、アリアの気持ちを尊重するように、静かに尋ねた。
「……はい。逃げてばかりもいられませんから。……でも、少し怖いです」
アリアは、正直な気持ちを打ち明けた。
「私がそばにいよう」
レオルドは、力強く言った。「君が望むなら、私が代わりに話をつけてもいい」
「いいえ、大丈夫です。自分の口から、はっきりとお断りしなければ。……でも、レオルド様がそばにいてくださると、心強いです」
アリアは、彼を見上げて微笑んだ。彼がいれば、きっと大丈夫だ。
覚悟を決めたアリアは、レオルドと共に、侯爵夫妻が通された応接室へと向かった。扉を開けると、そこには見慣れた両親の姿があった。しかし、彼らの表情は硬く、アリアを見る目には、以前のような軽蔑や無視ではなく、どこか探るような、そして計算高い色が浮かんでいた。
「まあ、アリア! 久しぶりね。少し見ない間に、綺麗になって……。辺境の暮らしも、悪くないのかしら?」
母が、猫なで声で話しかけてきた。そのわざとらしさに、アリアは内心でため息をついた。
「お父様、お母様。遠路はるばる、ようこそおいでくださいました。ですが、いったいどのような御用で……?」
アリアは、感情を抑え、冷静に尋ねた。
「おお、アリア。実はな、お前に良い話があって来たのだ」
父が、待ってましたとばかりに口を開いた。
「良い話、ですか?」
「そうだ。なんと、王太子殿下がな、お前のことを大変気にかけておられて……。過去の過ちを深く反省され、ぜひともお前を再び王都へ迎え入れたいと、そうおっしゃっておられるのだ!」
父は、さも素晴らしい報せであるかのように、得意げに語った。
「殿下は、お前を許し、再び婚約者として……いや、いずれは王妃として迎えたいとまで考えておられる! これは、ローゼンベルク家にとっても、またとない名誉なことだ! さあ、アリア、すぐに支度をして、我々と一緒に王都へ帰るのだ!」
母も、興奮した様子で捲し立てる。
彼らの言葉は、アリアの予想通りだった。エリオットの甘言を鵜呑みにし、家の利益のために、娘を再び売り渡そうとしているのだ。アリアの気持ちなど、欠片も考えていない。
アリアの心に、深い失望と、そして静かな怒りが込み上げてきた。
「……お断りいたします」
アリアは、低い、しかしはっきりとした声で言った。
「なっ……!? アリア、お前、今、何と……?」
父は、信じられないという顔で娘を見た。
「ですから、お断りいたします、と申し上げたのです。私は、王都へ戻るつもりも、王太子殿下と復縁するつもりも、一切ございません」
「な、何を言っているの、アリア! これは、王太子殿下ご自身の有り難いお申し出なのよ!? それを断るなんて、正気!?」
母が金切り声を上げる。
「正気ですわ、お母様。私は、自分の意志で、ここにいることを決めたのです。私の居場所は、このヴァイスハルト城であり、お仕えするのはレオルド公爵様、ただお一人です」
アリアは、毅然と言い放った。その瞳には、以前のような怯えや迷いはなく、確固たる意志の光が宿っている。
「アリア! 親の言うことが聞けんのか! お前をここまで育ててやった恩を忘れたとは言わせんぞ!」
父が、声を荒らげて恫喝するように言った。
「恩、ですか……? 私を『不要だ』と断じ、婚約破棄された時、お父様もお母様も、私を庇うどころか、責め立てましたわね? 私の気持ちなど、一度でも考えてくださったことがおありでしたか?」
アリアの言葉に、両親はぐっと言葉に詰まった。
「それは……あの時は……家のことを考えれば……」
父が、しどろもどろに言い訳をする。
「家のことばかり。私の幸せなど、どうでもよかったのでしょう? 今も、王太子殿下のご機嫌を取るために、私を道具として利用しようとしているだけではありませんか」
アリアの指摘は、的確に彼らの本質を突いていた。
「な、何を馬鹿なことを……! 我々は、お前の将来を心配して……!」
「もう結構です」
アリアは、これ以上彼らの言い分を聞く気にはなれなかった。
「私は、あなた方の言いなりになるつもりはありません。私の人生は、私が決めます。どうか、お引き取りください」
アリアは、静かに、しかし断固とした口調で告げた。
その時、ずっと黙って様子を見ていたレオルドが、一歩前に出た。
「――ローゼンベルク侯爵、奥方。話は聞かせていただいた」
彼の低い声には、有無を言わせぬ威圧感が込められていた。侯爵夫妻は、氷の公爵の迫力に、思わず身をすくませる。
「アリアの意志は、今聞いた通りだ。彼女は、自らの意志でここにいる。そして、私は彼女を保護し、その意志を尊重するつもりだ。王太子殿下の意向であろうと、親御であろうと、彼女の意志に反して、無理強いすることは許さん」
レオルドは、はっきりと宣言した。その言葉は、アリアを守るという、彼の揺るぎない決意を示していた。
「ま、まさか……公爵閣下は、王太子殿下にご異存を……?」
侯爵は、信じられないという顔でレオルドを見た。
「必要とあらばな。……これ以上、彼女を煩わせるというのであれば、相応の対応を取らせていただく。……お引き取り願おう」
レオルドの言葉は、穏やかでありながら、絶対的な拒絶を含んでいた。もはや、交渉の余地はない。
侯爵夫妻は、顔面蒼白になりながら、すごすごと応接室を後にするしかなかった。娘を説得するどころか、氷の公爵の逆鱗に触れてしまったのだ。王太子に何と報告すればいいのか、彼らの頭の中はパニックに陥っていた。
後に残されたのは、アリアとレオルド、そして重たい沈黙だった。
王太子からの厳命と脅迫を受けたローゼンベルク侯爵夫妻は、老体に鞭打って(というよりは、保身と欲に突き動かされて)、辺境伯領までの長い旅路を経て、ヴァイスハルト城へとやって来たのだ。彼らにとって、この辺境の地は未開の野蛮な土地であり、道中の不便さや城の質実剛健ぶりに、終始不満を漏らしていたという。
城門でローゼンベルク侯爵夫妻の到着を知らされたアリアは、血の気が引くのを感じた。なぜ、今になって両親が? エリオット殿下の差し金に違いない。彼らは、きっと自分を王都へ連れ戻しに来たのだ。
(会いたくない……)
それが、アリアの正直な気持ちだった。自分を顧みず、家の体面と利益ばかりを優先する両親。彼らと顔を合わせれば、また心を乱され、傷つけられるだけだ。
しかし、彼らはアリアの実の両親であり、侯爵という地位もある。無下に追い返すわけにもいかないだろう。レオルド様にも迷惑がかかるかもしれない。
アリアが逡巡していると、レオルドが彼女の元へやってきた。彼はすでに侯爵夫妻の来訪を把握しており、その目的も察していた。
「……会うか、アリア?」
レオルドは、アリアの気持ちを尊重するように、静かに尋ねた。
「……はい。逃げてばかりもいられませんから。……でも、少し怖いです」
アリアは、正直な気持ちを打ち明けた。
「私がそばにいよう」
レオルドは、力強く言った。「君が望むなら、私が代わりに話をつけてもいい」
「いいえ、大丈夫です。自分の口から、はっきりとお断りしなければ。……でも、レオルド様がそばにいてくださると、心強いです」
アリアは、彼を見上げて微笑んだ。彼がいれば、きっと大丈夫だ。
覚悟を決めたアリアは、レオルドと共に、侯爵夫妻が通された応接室へと向かった。扉を開けると、そこには見慣れた両親の姿があった。しかし、彼らの表情は硬く、アリアを見る目には、以前のような軽蔑や無視ではなく、どこか探るような、そして計算高い色が浮かんでいた。
「まあ、アリア! 久しぶりね。少し見ない間に、綺麗になって……。辺境の暮らしも、悪くないのかしら?」
母が、猫なで声で話しかけてきた。そのわざとらしさに、アリアは内心でため息をついた。
「お父様、お母様。遠路はるばる、ようこそおいでくださいました。ですが、いったいどのような御用で……?」
アリアは、感情を抑え、冷静に尋ねた。
「おお、アリア。実はな、お前に良い話があって来たのだ」
父が、待ってましたとばかりに口を開いた。
「良い話、ですか?」
「そうだ。なんと、王太子殿下がな、お前のことを大変気にかけておられて……。過去の過ちを深く反省され、ぜひともお前を再び王都へ迎え入れたいと、そうおっしゃっておられるのだ!」
父は、さも素晴らしい報せであるかのように、得意げに語った。
「殿下は、お前を許し、再び婚約者として……いや、いずれは王妃として迎えたいとまで考えておられる! これは、ローゼンベルク家にとっても、またとない名誉なことだ! さあ、アリア、すぐに支度をして、我々と一緒に王都へ帰るのだ!」
母も、興奮した様子で捲し立てる。
彼らの言葉は、アリアの予想通りだった。エリオットの甘言を鵜呑みにし、家の利益のために、娘を再び売り渡そうとしているのだ。アリアの気持ちなど、欠片も考えていない。
アリアの心に、深い失望と、そして静かな怒りが込み上げてきた。
「……お断りいたします」
アリアは、低い、しかしはっきりとした声で言った。
「なっ……!? アリア、お前、今、何と……?」
父は、信じられないという顔で娘を見た。
「ですから、お断りいたします、と申し上げたのです。私は、王都へ戻るつもりも、王太子殿下と復縁するつもりも、一切ございません」
「な、何を言っているの、アリア! これは、王太子殿下ご自身の有り難いお申し出なのよ!? それを断るなんて、正気!?」
母が金切り声を上げる。
「正気ですわ、お母様。私は、自分の意志で、ここにいることを決めたのです。私の居場所は、このヴァイスハルト城であり、お仕えするのはレオルド公爵様、ただお一人です」
アリアは、毅然と言い放った。その瞳には、以前のような怯えや迷いはなく、確固たる意志の光が宿っている。
「アリア! 親の言うことが聞けんのか! お前をここまで育ててやった恩を忘れたとは言わせんぞ!」
父が、声を荒らげて恫喝するように言った。
「恩、ですか……? 私を『不要だ』と断じ、婚約破棄された時、お父様もお母様も、私を庇うどころか、責め立てましたわね? 私の気持ちなど、一度でも考えてくださったことがおありでしたか?」
アリアの言葉に、両親はぐっと言葉に詰まった。
「それは……あの時は……家のことを考えれば……」
父が、しどろもどろに言い訳をする。
「家のことばかり。私の幸せなど、どうでもよかったのでしょう? 今も、王太子殿下のご機嫌を取るために、私を道具として利用しようとしているだけではありませんか」
アリアの指摘は、的確に彼らの本質を突いていた。
「な、何を馬鹿なことを……! 我々は、お前の将来を心配して……!」
「もう結構です」
アリアは、これ以上彼らの言い分を聞く気にはなれなかった。
「私は、あなた方の言いなりになるつもりはありません。私の人生は、私が決めます。どうか、お引き取りください」
アリアは、静かに、しかし断固とした口調で告げた。
その時、ずっと黙って様子を見ていたレオルドが、一歩前に出た。
「――ローゼンベルク侯爵、奥方。話は聞かせていただいた」
彼の低い声には、有無を言わせぬ威圧感が込められていた。侯爵夫妻は、氷の公爵の迫力に、思わず身をすくませる。
「アリアの意志は、今聞いた通りだ。彼女は、自らの意志でここにいる。そして、私は彼女を保護し、その意志を尊重するつもりだ。王太子殿下の意向であろうと、親御であろうと、彼女の意志に反して、無理強いすることは許さん」
レオルドは、はっきりと宣言した。その言葉は、アリアを守るという、彼の揺るぎない決意を示していた。
「ま、まさか……公爵閣下は、王太子殿下にご異存を……?」
侯爵は、信じられないという顔でレオルドを見た。
「必要とあらばな。……これ以上、彼女を煩わせるというのであれば、相応の対応を取らせていただく。……お引き取り願おう」
レオルドの言葉は、穏やかでありながら、絶対的な拒絶を含んでいた。もはや、交渉の余地はない。
侯爵夫妻は、顔面蒼白になりながら、すごすごと応接室を後にするしかなかった。娘を説得するどころか、氷の公爵の逆鱗に触れてしまったのだ。王太子に何と報告すればいいのか、彼らの頭の中はパニックに陥っていた。
後に残されたのは、アリアとレオルド、そして重たい沈黙だった。
548
あなたにおすすめの小説
【完結】全てを後悔しても、もう遅いですのよ。
アノマロカリス
恋愛
私の名前はレイラ・カストゥール侯爵令嬢で16歳。
この国である、レントグレマール王国の聖女を務めております。
生まれつき膨大な魔力を持って生まれた私は、侯爵家では異端の存在として扱われて来ました。
そんな私は少しでも両親の役に立って振り向いて欲しかったのですが…
両親は私に関心が無く、翌年に生まれたライラに全ての関心が行き…私はいない者として扱われました。
そして時が過ぎて…
私は聖女として王国で役に立っている頃、両親から見放された私ですが…
レントグレマール王国の第一王子のカリオス王子との婚姻が決まりました。
これで少しは両親も…と考えておりましたが、両親の取った行動は…私の代わりに溺愛する妹を王子と婚姻させる為に動き、私に捏造した濡れ衣を着せて婚約破棄をさせました。
私は…別にカリオス王子との婚姻を望んでいた訳ではありませんので別に怒ってはいないのですが、怒っているのは捏造された内容でした。
私が6歳の時のレントグレマール王国は、色々と厄災が付き纏っていたので快適な暮らしをさせる為に結界を張ったのですが…
そんな物は存在しないと言われました。
そうですか…それが答えなんですね?
なら、後悔なさって下さいね。
【完結】聖女の私は利用されていた ~妹のために悪役令嬢を演じていたが、利用されていたので家を出て幸せになる~
ゆうき
恋愛
十七歳の誕生日を迎えた男爵令嬢のリーゼは、社交界では有名な悪役令嬢で、聖女と呼ばれる不思議な力を持っていた。
リーゼは社交界に出席すると、いつも暴言を吐き、粗暴な振る舞いを取る。そのせいで、貴族達からは敬遠されていた。
しかし、リーゼの振る舞いは全て演技であった。その目的は、か弱い妹を守るためだった。周りの意識を自分に向けることで、妹を守ろうとしていた。
そんなリーゼには婚約者がいたが、リーゼの振る舞いに嫌気がさしてしまい、婚約破棄をつきつけられてしまう。
表向きでは強がり、婚約破棄を了承したが、ショックを隠せないリーゼの元に、隣国の侯爵家の当主、アルベールが声をかけてきた。
社交界で唯一リーゼに優しくしてくれて、いつも半ば愛の告白のような言葉でリーゼを褒めるアルベールは、リーゼに誕生日プレゼントを渡し、その日もリーゼを褒め続ける。
終始褒めてくるアルベールにタジタジになりつつも、リーゼは父に婚約破棄の件を謝罪しようと思い、父の私室に向かうと、そこで衝撃の事実を聞いてしまう。
なんと、妹の性格は大人しいとは真逆のあくどい性格で、父や婚約者と結託して、リーゼを利用していたのだ。
まんまと利用され、自分は愛されていないことを知ったリーゼは、深い悲しみに暮れながら自室に戻り、長年仕えてくれている侍女に泣きながら説明をすると、とあることを提案された。
それは、こんな家なんて出て行こうというものだった。
出て行くと言っても、リーゼを助けてくれる人なんていない。そう考えていた時、アルベールのことを思い出したリーゼは、侍女と共にアルベールの元へ訪ねる。
そこで言われた言葉とは……自分と婚約をし、ここに住めばいいという提案だった。
これは悪役令嬢を演じていたリーゼが、アルベールと共に自分の特別な力を使って問題を解決しながら、幸せになっていく物語。
☆全34話、約十万文字の作品です。完結まで既に執筆、予約投稿済みです☆
☆小説家になろう様にも投稿しております☆
☆女性ホットランキングで一位、24hポイントで四位をいただきました!応援してくれた皆様、ありがとうございます!☆
【完結】王太子とその婚約者が相思相愛ならこうなる。~聖女には帰っていただきたい~
かのん
恋愛
貴重な光の魔力を身に宿した公爵家令嬢エミリアは、王太子の婚約者となる。
幸せになると思われていた時、異世界から来た聖女少女レナによってエミリアは邪悪な存在と牢へと入れられてしまう。
これは、王太子と婚約者が相思相愛ならば、こうなるであろう物語。
7月18日のみ18時公開。7月19日から毎朝7時更新していきます。完結済ですので、安心してお読みください。長々とならないお話しとなっております。感想などお返事が中々できませんが、頂いた感想は全て読ませてもらっています。励みになります。いつも読んで下さる皆様ありがとうございます。
婚約破棄されたはずなのに、溺愛が止まりません!~断罪された令嬢は第二の人生で真実の愛を手に入れる~
sika
恋愛
社交界で名高い公爵令嬢・アイリスは、婚約者である王太子に冤罪をでっち上げられ、婚約破棄と同時にすべてを失った。
誰も信じられず国外に逃れた彼女は、名を偽り辺境の地で静かに生きるはずだった――が、そこで出会った青年将軍が、彼女に異常なまでの執着と愛を向け始める。
やがて明らかになる陰謀の真相、そして王都から彼女を探す“元婚約者”の焦燥。
過去を乗り越え、愛を選ぶ彼女の物語は、痛快な逆転劇と甘く濃密な溺愛とともに幕を開ける。
義妹がやらかして申し訳ありません!
荒瀬ヤヒロ
恋愛
公爵令息エリオットはある日、男爵家の義姉妹の会話を耳にする。
何かを企んでいるらしい義妹。義妹をたしなめる義姉。
何をやらかすつもりか知らないが、泳がせてみて楽しもうと考えるが、男爵家の義妹は誰も予想できなかった行動に出て―――
義妹の脅迫!義姉の土下座!そして冴え渡るタックル!
果たしてエリオットは王太子とその婚約者、そして義妹を諫めようとする男爵令嬢を守ることができるのか?
聖女は記憶と共に姿を消した~婚約破棄を告げられた時、王国の運命が決まった~
キョウキョウ
恋愛
ある日、婚約相手のエリック王子から呼び出された聖女ノエラ。
パーティーが行われている会場の中央、貴族たちが注目する場所に立たされたノエラは、エリック王子から突然、婚約を破棄されてしまう。
最近、冷たい態度が続いていたとはいえ、公の場での宣言にノエラは言葉を失った。
さらにエリック王子は、ノエラが聖女には相応しくないと告げた後、一緒に居た美しい女神官エリーゼを真の聖女にすると宣言してしまう。彼女こそが本当の聖女であると言って、ノエラのことを偽物扱いする。
その瞬間、ノエラの心に浮かんだのは、万が一の時のために準備していた計画だった。
王国から、聖女ノエラに関する記憶を全て消し去るという計画を、今こそ実行に移す時だと決意した。
こうして聖女ノエラは人々の記憶から消え去り、ただのノエラとして新たな一歩を踏み出すのだった。
※過去に使用した設定や展開などを再利用しています。
※カクヨムにも掲載中です。
偽聖女の汚名を着せられ婚約破棄された元聖女ですが、『結界魔法』がことのほか便利なので魔獣の森でもふもふスローライフ始めます!
南田 此仁@書籍発売中
恋愛
「システィーナ、今この場をもっておまえとの婚約を破棄する!」
パーティー会場で高らかに上がった声は、数瞬前まで婚約者だった王太子のもの。
王太子は続けて言う。
システィーナの妹こそが本物の聖女であり、システィーナは聖女を騙った罪人であると。
突然婚約者と聖女の肩書きを失ったシスティーナは、国外追放を言い渡されて故郷をも失うこととなった。
馬車も従者もなく、ただ一人自分を信じてついてきてくれた護衛騎士のダーナンとともに馬に乗って城を出る。
目指すは西の隣国。
八日間の旅を経て、国境の門を出た。しかし国外に出てもなお、見届け人たちは後をついてくる。
魔獣の森を迂回しようと進路を変えた瞬間。ついに彼らは剣を手に、こちらへと向かってきた。
「まずいな、このままじゃ追いつかれる……!」
多勢に無勢。
窮地のシスティーナは叫ぶ。
「魔獣の森に入って! 私の考えが正しければ、たぶん大丈夫だから!」
■この三連休で完結します。14000文字程度の短編です。
追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜
三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。
「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」
ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。
「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」
メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。
そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。
「頑張りますね、魔王さま!」
「……」(かわいい……)
一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。
「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」
国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……?
即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。
※小説家になろうさんにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる