4 / 63
序章
第4話 太陽の匂いと、優しい花言葉
「……この日差し、最後に浴びたのはいつ頃だったかな」
私はデイルの小さな手に引かれ、屋敷の中庭へと足を踏み出していた。
外に出た瞬間、まばゆい光の粒子が視界いっぱいに広がる。
頬を撫でる風は柔らかく、土と草の混じり合った生命の匂いが鼻孔をくすぐった。
私は芝生の上に、大の字になって寝転がった。
ひんやりとした草の感触が、背中を通して伝わってくる。
かつての私は、遮光カーテンで閉ざされた研究室に篭り、魔導ランプの青白い光の下で羊皮紙と向き合うだけの日々を送っていた。
ビタミン生成のために魔法薬を服用し、生活リズムは魔力周期に合わせて昼夜逆転。
あれは、健康という観点から見れば最悪の生活だったろう。
不老不死の肉体があったからこそ耐えられたが、今のこの貧弱なエルシアの体なら、三日で倒れているに違いない。
「おねえちゃん、きてー! こっち!」
私が青空を流れる雲を目で追っていると、少し離れた花壇の方からデイルの弾んだ声が聞こえた。
デイルはしゃがみ込んで、色とりどりの花を覗き込んでいる。
どうやら、エルシアの母が丹精込めて育てている庭園のようだ。
「今行くね」
私はゆっくりと体を起こし、スカートについた草を払ってから、弟の元へと歩み寄った。
そこには、春の陽気を閉じ込めたような美しい光景が広がっていた。
幾何学模様に整備された花壇には、計算された配色で様々な花が咲き乱れている。
手入れが行き届いており、枯れた葉一枚落ちていない。
相当な愛情を注がれている証拠だ。
「きれいだー!」
「これは……すごい」
私は職業病のような目で、目の前の植物たちを観察した。
鮮やかな青色の小さな花弁。地面を這うように広がるその姿。
ネモフィラか。
千年の知識が、脳内の植物図鑑を高速でめくる。
この草は観賞用として有名だが、実は微弱ながら浄化作用を持ち、乾燥させた根は解熱剤の代用にもなる。
魔女としては薬草としての効能ばかり気にしていたが、こうして改めて見ると、空の色を映したような青は吸い込まれそうなほど美しい。
「おねえちゃん、これ、なんておはな?」
デイルが、花を指差す。
太陽に向かって大きく開いた、オレンジや黄色の明るい花だ。
「これは『ガザニア』だね。花言葉は『きらびやか』、そして……あなたを誇りに思う、かな」
エルシアの記憶によれば、この花壇を作ったのは母様だ。
魔力が少なくて落ち込んでいた娘のために、少しでも元気が出るようにと、明るく前向きな意味を持つ花を選んで植えていたのかもしれない。
そう考えると、この庭の景色がより一層、鮮やかに見えてくる。
その時だった。
背後の小道から、ザッ、ザッ、と優雅な足音が近づいてくるのが聞こえた。
「エルシアに、デイル? あら、私の花を見ていたの?」
振り返ると、そこには太陽の化身のような女性が立っていた。
エルシアの母、ヘルミナ・ラーザン・アシュレイン。
腰まで届く波打つような金色の長髪に、宝石のような琥珀色の瞳。
光を浴びて輝くその姿は、先ほどの女神よりもよほど神々しく見える。
彼女はふわりとドレスの裾を揺らして、私たちの前に屈むと、愛おしそうに二人の頭を撫でた。
「お花、きれいだったよ!」
「ふふ、ありがとうデイル。お母さん、頑張って手入れした甲斐があったわ」
母は鈴のような声で笑うと、私の顔を覗き込んだ。
その瞳には、隠しきれない安堵の色が浮かんでいる。
「二人とも、そろそろお昼の時間よ。今日はシェフに頼んで、特製のクリームシチューを作ってもらったの。皆で食べましょう?」
「わーい! しちゅー! たべる!」
デイルは、嬉しそうに屋敷の方へと駆け出していった。
子供の元気さは見ていて気持ちがいい。
シチュー……か。
その単語を聞いて、私は苦いような、懐かしいような記憶を呼び起こされた。
前世の私は、壊滅的に料理が下手だった。
材料の分量は「適量」という名の目分量。
加熱時間は、だいたい火が通るまで。
さらに悪いことに、マンドラゴラの粉末やサラマンダーの尻尾を、隠し味に入れてしまう癖があった。
その結果、出来上がるのはいつも、毒々しい紫色をしてボコボコと泡立つ、地獄の窯のようなスープだった。
『先生のシチュー、美味しいです』
それでも、あの弟子は笑って食べた。
スプーンですくうと糸を引くような怪しい液体を口に運び、「見た目はアレですけど、味は最高ですよ」と言ってくれたのだ。
あいつ、味覚が壊れていたのか、それとも気を使っていたのか……。
今となっては、確かめる術もない。
ただ、あの時「美味しい」と言われて胸が温かくなった感覚だけは、嘘ではなかったはずだ。
料理の湯気の向こうにあった笑顔。
あれがすべて演技だったのなら、あいつは大魔導師よりも役者になるべきだったろう。
しみじみと過去の感傷に浸りながら、デイルの小さな背中を見送っていると、ふいに温かい手が私の頬に触れた。
「……エルシア?」
ハッとして顔を上げると、母が心配そうに眉を下げて私を見ていた。
「少し顔色が悪いわよ……。これ以上、無理はしないで」
その声色は、真剣そのものだった。
彼女は知っているのだ。
私が魔力のコンプレックスから、隠れて無茶な特訓をしていたことを。
そして、そのせいで倒れかけたことを。
責めるような言葉は一切ない。
ただ、娘の身を案じる母の愛情だけがそこにあった。
前世では、誰かに体調を気遣われることなんてなかった。
『魔女様なら大丈夫でしょう』
『あなたに風邪なんてひく機能があるのですか?』
周囲の人間にとって、私は不老不死の超越者であり、守るべき対象ではなかったからだ。
けれど、今は違う。
私はただの、六歳の女の子だ。
「……うん、ごめんなさい。もう無理はしないよ、お母様」
私は自然と笑みを浮かべていた。
作り笑いではない。
心の底から湧き上がる安心感が、表情筋を緩ませる。
「それならいいの。さあ、行きましょう。美味しいものを食べて精をつけないとね!」
母は花が咲いたように微笑むと、私の手を優しく包み込んだ。
その手は、デイルの手とはまた違う、大人の、守ってくれる人の温かさがあった。
引かれるままに歩き出す。
右手に残るデイルの感触、左手に感じる母の温もり。
私は母の背中を見上げながら、小さく息を吐いた。
日差しの温かさも、花の美しさも、そして家族の優しさも。
二度目の人生では、これらを取りこぼさないように生きていこう。
食堂からは、食欲をそそる甘い香りが漂ってきている。
今度のシチューは、紫色ではない、真っ白で優しい味がするはずだ。
私は母の手をぎゅっと握り返し、一歩、また一歩と、幸せな食卓へと歩を進めるのだった。
私はデイルの小さな手に引かれ、屋敷の中庭へと足を踏み出していた。
外に出た瞬間、まばゆい光の粒子が視界いっぱいに広がる。
頬を撫でる風は柔らかく、土と草の混じり合った生命の匂いが鼻孔をくすぐった。
私は芝生の上に、大の字になって寝転がった。
ひんやりとした草の感触が、背中を通して伝わってくる。
かつての私は、遮光カーテンで閉ざされた研究室に篭り、魔導ランプの青白い光の下で羊皮紙と向き合うだけの日々を送っていた。
ビタミン生成のために魔法薬を服用し、生活リズムは魔力周期に合わせて昼夜逆転。
あれは、健康という観点から見れば最悪の生活だったろう。
不老不死の肉体があったからこそ耐えられたが、今のこの貧弱なエルシアの体なら、三日で倒れているに違いない。
「おねえちゃん、きてー! こっち!」
私が青空を流れる雲を目で追っていると、少し離れた花壇の方からデイルの弾んだ声が聞こえた。
デイルはしゃがみ込んで、色とりどりの花を覗き込んでいる。
どうやら、エルシアの母が丹精込めて育てている庭園のようだ。
「今行くね」
私はゆっくりと体を起こし、スカートについた草を払ってから、弟の元へと歩み寄った。
そこには、春の陽気を閉じ込めたような美しい光景が広がっていた。
幾何学模様に整備された花壇には、計算された配色で様々な花が咲き乱れている。
手入れが行き届いており、枯れた葉一枚落ちていない。
相当な愛情を注がれている証拠だ。
「きれいだー!」
「これは……すごい」
私は職業病のような目で、目の前の植物たちを観察した。
鮮やかな青色の小さな花弁。地面を這うように広がるその姿。
ネモフィラか。
千年の知識が、脳内の植物図鑑を高速でめくる。
この草は観賞用として有名だが、実は微弱ながら浄化作用を持ち、乾燥させた根は解熱剤の代用にもなる。
魔女としては薬草としての効能ばかり気にしていたが、こうして改めて見ると、空の色を映したような青は吸い込まれそうなほど美しい。
「おねえちゃん、これ、なんておはな?」
デイルが、花を指差す。
太陽に向かって大きく開いた、オレンジや黄色の明るい花だ。
「これは『ガザニア』だね。花言葉は『きらびやか』、そして……あなたを誇りに思う、かな」
エルシアの記憶によれば、この花壇を作ったのは母様だ。
魔力が少なくて落ち込んでいた娘のために、少しでも元気が出るようにと、明るく前向きな意味を持つ花を選んで植えていたのかもしれない。
そう考えると、この庭の景色がより一層、鮮やかに見えてくる。
その時だった。
背後の小道から、ザッ、ザッ、と優雅な足音が近づいてくるのが聞こえた。
「エルシアに、デイル? あら、私の花を見ていたの?」
振り返ると、そこには太陽の化身のような女性が立っていた。
エルシアの母、ヘルミナ・ラーザン・アシュレイン。
腰まで届く波打つような金色の長髪に、宝石のような琥珀色の瞳。
光を浴びて輝くその姿は、先ほどの女神よりもよほど神々しく見える。
彼女はふわりとドレスの裾を揺らして、私たちの前に屈むと、愛おしそうに二人の頭を撫でた。
「お花、きれいだったよ!」
「ふふ、ありがとうデイル。お母さん、頑張って手入れした甲斐があったわ」
母は鈴のような声で笑うと、私の顔を覗き込んだ。
その瞳には、隠しきれない安堵の色が浮かんでいる。
「二人とも、そろそろお昼の時間よ。今日はシェフに頼んで、特製のクリームシチューを作ってもらったの。皆で食べましょう?」
「わーい! しちゅー! たべる!」
デイルは、嬉しそうに屋敷の方へと駆け出していった。
子供の元気さは見ていて気持ちがいい。
シチュー……か。
その単語を聞いて、私は苦いような、懐かしいような記憶を呼び起こされた。
前世の私は、壊滅的に料理が下手だった。
材料の分量は「適量」という名の目分量。
加熱時間は、だいたい火が通るまで。
さらに悪いことに、マンドラゴラの粉末やサラマンダーの尻尾を、隠し味に入れてしまう癖があった。
その結果、出来上がるのはいつも、毒々しい紫色をしてボコボコと泡立つ、地獄の窯のようなスープだった。
『先生のシチュー、美味しいです』
それでも、あの弟子は笑って食べた。
スプーンですくうと糸を引くような怪しい液体を口に運び、「見た目はアレですけど、味は最高ですよ」と言ってくれたのだ。
あいつ、味覚が壊れていたのか、それとも気を使っていたのか……。
今となっては、確かめる術もない。
ただ、あの時「美味しい」と言われて胸が温かくなった感覚だけは、嘘ではなかったはずだ。
料理の湯気の向こうにあった笑顔。
あれがすべて演技だったのなら、あいつは大魔導師よりも役者になるべきだったろう。
しみじみと過去の感傷に浸りながら、デイルの小さな背中を見送っていると、ふいに温かい手が私の頬に触れた。
「……エルシア?」
ハッとして顔を上げると、母が心配そうに眉を下げて私を見ていた。
「少し顔色が悪いわよ……。これ以上、無理はしないで」
その声色は、真剣そのものだった。
彼女は知っているのだ。
私が魔力のコンプレックスから、隠れて無茶な特訓をしていたことを。
そして、そのせいで倒れかけたことを。
責めるような言葉は一切ない。
ただ、娘の身を案じる母の愛情だけがそこにあった。
前世では、誰かに体調を気遣われることなんてなかった。
『魔女様なら大丈夫でしょう』
『あなたに風邪なんてひく機能があるのですか?』
周囲の人間にとって、私は不老不死の超越者であり、守るべき対象ではなかったからだ。
けれど、今は違う。
私はただの、六歳の女の子だ。
「……うん、ごめんなさい。もう無理はしないよ、お母様」
私は自然と笑みを浮かべていた。
作り笑いではない。
心の底から湧き上がる安心感が、表情筋を緩ませる。
「それならいいの。さあ、行きましょう。美味しいものを食べて精をつけないとね!」
母は花が咲いたように微笑むと、私の手を優しく包み込んだ。
その手は、デイルの手とはまた違う、大人の、守ってくれる人の温かさがあった。
引かれるままに歩き出す。
右手に残るデイルの感触、左手に感じる母の温もり。
私は母の背中を見上げながら、小さく息を吐いた。
日差しの温かさも、花の美しさも、そして家族の優しさも。
二度目の人生では、これらを取りこぼさないように生きていこう。
食堂からは、食欲をそそる甘い香りが漂ってきている。
今度のシチューは、紫色ではない、真っ白で優しい味がするはずだ。
私は母の手をぎゅっと握り返し、一歩、また一歩と、幸せな食卓へと歩を進めるのだった。
あなたにおすすめの小説
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
遊鷹太
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
辺境伯に嫁いだので、可愛い義息子と楽しい辺境生活を送ります ~ついでに傷心辺境伯とのぐずぐずの恋物語を添えて~
空野 碧舟
ファンタジー
父が作った借金返済の代わりに、女好き辺境伯ヒューバートの後妻として差し出された子爵令嬢エメリーン・オルクス。
父と義母と義姉とに満面の笑顔で見送られたエメリーンだったが、ヒューバートは初夜ですら花嫁の元を訪れることはなく、その翌日エメリーンだけを辺境伯領へ向かう馬車に乗せた。
ーー過去に囚われている眉目秀麗な女好き辺境伯と、義賊の記憶持ちで口やかましい元子爵令嬢の、少し変わった子育てとぐずぐずな恋物語。
「私の言っていること聞こえていますか。耳はまだ腐っていませんか。とにかく何が言いたいかって言うと、今すぐ屋敷に戻ってきやがれ、ってことです。分かりましたか、このクズ旦那様」
チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~
ふゆ
ファンタジー
私は死んだ。
はずだったんだけど、
「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」
神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。
なんと幼女になっちゃいました。
まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!
エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか?
*不定期更新になります
*誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください!
*ところどころほのぼのしてます( ^ω^ )
*小説家になろう様にも投稿させていただいています
追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢のエリナは、婚約者である第一王子から「とんでもない悪役令嬢だ!」と罵られ、婚約破棄されてしまう。しかも、見知らぬ辺境の地に追放されることに。
絶望の淵に立たされたエリナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密のスキルがあった。それは、植物を育て、その成長を何倍にも加速させる規格外の「農業チート」!
畑を耕し、作物を育て始めたエリナの周りには、なぜか不思議な生き物たちが集まってきて……。もふもふな魔物たちに囲まれ、マイペースに農業に勤しむエリナ。
はじめは彼女を蔑んでいた辺境の人々も、彼女が作る美味しくて不思議な作物に魅了されていく。そして、彼女を追放したはずの元婚約者や、彼女の力を狙う者たちも現れて……。
これは、追放された悪役令嬢が、農業の力と少しのもふもふに助けられ、世界の常識をひっくり返していく、痛快でハートフルな成り上がりストーリー!