86 / 117
86.葛藤
しおりを挟む
「熱いから気を付けてね。」
サーチェは、前回同様、食べ方が分からず、固まった。ヤスオは、器からスプーンですくい、口でフーフーと息を吹きかけ冷まして食べて見せた。そして、熱くもないのに、熱いそぶりを見せ、しっかり冷まさないと熱いよ、のアピールをして見せた。サーチェはヤスオの真似をして、フーフーと息を吹きかける。そして、口に入れようとするが、熱いのを警戒して口先が象の鼻のように器用に動いて、食材を探る。熱くないのを確認すると一気に口の中に放り込む。
「あっちぃぃぃぃい、……さぁ。」
冷めていたのは、表面だけで中は、まだ熱かった。サーチェは口をおさえ、熱さに涙目になりながら味わう。
──すごく美味い。
サーチェは口の中のやけどを忘れ、一気に食らいつく。そして、おかわりを要求した。
ヤスオは、嬉しそうにその要求に従った。
鍋の中は、何もなくなり、ヤスオもサーチェも満足していた。サーチェは、満腹で眠くなったので、後を頼むと寝てしまった。ヤスオは仕方なく、調薬をして時間を潰した。サーチェが目を覚ましたのは夜になってからだ。身体を身震いさせると、洞窟から飛んで、どこかに行ってしまった。ヤスオが唖然とし途方に暮れていると、何事もなかったように、帰ってきた。
「ヤスオっち、なにか食べ物は、ないかさぁ?」
「あるけど、寝ていただけなのに、もうお腹が空いたの?」
「出す物、出したら、お腹空いたさぁ。」
──ああ、用を足しに出かけたのね。
ヤスオは、こんなこともあろうかと用意していた、鍋料理パート2を出して、サーチェに振舞った。前回は醤油ベースで、今回は味噌ベースだ。これも、サーチェは気に入り、美味しそうに食べる。
「この味は、久しぶりさぁね。」
「味噌を知っているのかい?」
「みそって言うかさぁ。以前、亡くなった人から拝借して、食べたことがあったさぁ。野菜につけて食べたさぁ。」
「亡くなった人?」
「戦争さぁよ。」
食事が終わり、軽く雑談をしたら、再び寝てしまった。森での生活は、ゆっくり寝ることができないのだろうか。安心しきった表情で寝ているから、頼られているようで嬉しい。その後、警告魔法を唱えてヤスオも眠りにつく。
深夜、突然サーチェが、起き上がり叫び始めた。
「奴さぁ、ミノの奴が、暴れているさぁ。怖いさぁ、怖いさぁね。」
全身、ブルブル震わせ両手で自分自身を抱きしめ、怖がっていた。ヤスオは、目を覚まし燻っていた焚火に薪を加えた。火が強くなり、周りの様子が見えるようになる。そして、サーチェの様子を伺った。
「サーチェ、どうした?何があった。」
ヤスオの警告魔法には反応がなく、近くに魔物は、いないはずだが。念のため、探知魔法をかけ、周りの様子を探った。
「大丈夫かサーチェ?近くには、何もいないから安心してくれ。」
サーチェはヤスオに飛びつき、しがみついた。そして、お腹のあたりに顔を埋め泣き叫ぶ。
「奴さぁ。ミノタウロスが暴れているさぁ。怖い…怖い…怖い…さぁ…。」
ヤスオは何度もサーチェの頭をさすり、安心させようとした。その効果が生まれ、サーチェは目に涙をいっぱい溜めて子供の様に、お腹を枕にして寝息を立て始めた。
「何なの、でしょう?」
(おそらく、ミノタウロスの気配を感じて起きたのね。)
「サーチェの睡眠不足の原因ですか?子供達といる時はそんな事、ないようでしたけど。」
(理由は分からないけど、サーチェの様子から見るに、気配を感じるようになったのは最近みたいね。多分、気配は感じるけど、どこにいるか分からないから、寝ないで、どこかに隠れていたのでしょう。)
──まさか、昨日から。
ヤスオは思い当たる節があり考え込んだ。今はどうにもならないと切り替える事にした。
「で、今、寝ているのはなぜです。」
(近くに何もいないと、聞いて安心したのでしょ。ヤスオもいるし。)
「今、どこかで、暴れているのですか。」
(たぶん。ハーピーの野生の勘は、侮れないからね。)
ヤスオは、とても眠れそうにないので、朝まで、焚火を見張る事にした。しばらくアリアドネと話していたが、返事がこなくなった。寝てしまったようだ。
──こ、これは。
ハーピーも一応、上半身は女性。それが、抱き着いて眠っている。太ももに当たる柔らかい感触。目じりが下がり、鼻の下が伸びる。アリアドネは寝ているようなので、今はヤスオ一人の感触。
──少しくらい触っても、気づきゃしねぇよ。
心の悪魔がささやく。
──ダメです。嫌われてしまいますよ。
心の天使が否定する。悪魔と天使はいがみ合い、頭の周りで空中戦を展開した。両者の攻防は互角で、決着がつかないまま時間だけが過ぎた。そんな空中戦が展開されている最中、ヤスオに新たな問題が発生する。
──あ、足が。
足が痺れてきた。サーチェに抱き着かれ、身動きが取れなかったのが原因だ。さらに、サーチェはヤスオより一回り大きい。体重もそれなりにあり、結構な圧力がヤスオの足に襲いかかっていた。
周りが明るくなってきて、スズメの鳴き声が聞こえてくる。サーチェは目を覚まし、ヤスオに抱きついていたことに気付き、慌てて起き上がる。
「ごめんさぁ。重かったさぁ?」
ヤスオの足は血の気が引いて真っ白になり、まったく感覚がなくなっていた。とりあえず四つん這いになり、足の血行を戻した。足に血液が通い始めるのが分かる。それと同時に、強烈な痺れが、つま先を襲う。
(何、何、これ。痛い、いたい、いたい、いたい。)
あまりの痺れに、アリアドネは目を覚ました。ヤスオにも苦悶の表情が浮かぶ。
「ごめんさぁ、ヤスオっち。つま先が痛いかさぁ。擦ろうか?」
「ま、待て、サーチェ。つま先には絶対に触れないでくれ。」
そんなヤスオの警告を無視して、サーチェはつま先を擦った。
「(ギャァァァァァ。)」
スケベ心を出したヤスオにはバチが当たり、アリアドネは巻き添えを食らった。
「ごめんさぁ、ヤスオッち。昨夜は怖くて、我を忘れたさぁ。」
「いえ、抱きつかれて嬉しかったですよ。」
「重かったさぁ?」
──はい。それは、もう、すごく。
などと口に出せる訳なく、口元がピクピクと痙攣を起こす。
「いえ。そんな事より、気安く触らないよう抑える方が大変でした。」
「そんなこと、気にしたかさぁ。わっちはヤスオにどこを触られても、嬉しいさぁよ。」
──ホントに?それを早く言ってよ。昨夜の空中戦は無意味だったのか。
サーチェは、前回同様、食べ方が分からず、固まった。ヤスオは、器からスプーンですくい、口でフーフーと息を吹きかけ冷まして食べて見せた。そして、熱くもないのに、熱いそぶりを見せ、しっかり冷まさないと熱いよ、のアピールをして見せた。サーチェはヤスオの真似をして、フーフーと息を吹きかける。そして、口に入れようとするが、熱いのを警戒して口先が象の鼻のように器用に動いて、食材を探る。熱くないのを確認すると一気に口の中に放り込む。
「あっちぃぃぃぃい、……さぁ。」
冷めていたのは、表面だけで中は、まだ熱かった。サーチェは口をおさえ、熱さに涙目になりながら味わう。
──すごく美味い。
サーチェは口の中のやけどを忘れ、一気に食らいつく。そして、おかわりを要求した。
ヤスオは、嬉しそうにその要求に従った。
鍋の中は、何もなくなり、ヤスオもサーチェも満足していた。サーチェは、満腹で眠くなったので、後を頼むと寝てしまった。ヤスオは仕方なく、調薬をして時間を潰した。サーチェが目を覚ましたのは夜になってからだ。身体を身震いさせると、洞窟から飛んで、どこかに行ってしまった。ヤスオが唖然とし途方に暮れていると、何事もなかったように、帰ってきた。
「ヤスオっち、なにか食べ物は、ないかさぁ?」
「あるけど、寝ていただけなのに、もうお腹が空いたの?」
「出す物、出したら、お腹空いたさぁ。」
──ああ、用を足しに出かけたのね。
ヤスオは、こんなこともあろうかと用意していた、鍋料理パート2を出して、サーチェに振舞った。前回は醤油ベースで、今回は味噌ベースだ。これも、サーチェは気に入り、美味しそうに食べる。
「この味は、久しぶりさぁね。」
「味噌を知っているのかい?」
「みそって言うかさぁ。以前、亡くなった人から拝借して、食べたことがあったさぁ。野菜につけて食べたさぁ。」
「亡くなった人?」
「戦争さぁよ。」
食事が終わり、軽く雑談をしたら、再び寝てしまった。森での生活は、ゆっくり寝ることができないのだろうか。安心しきった表情で寝ているから、頼られているようで嬉しい。その後、警告魔法を唱えてヤスオも眠りにつく。
深夜、突然サーチェが、起き上がり叫び始めた。
「奴さぁ、ミノの奴が、暴れているさぁ。怖いさぁ、怖いさぁね。」
全身、ブルブル震わせ両手で自分自身を抱きしめ、怖がっていた。ヤスオは、目を覚まし燻っていた焚火に薪を加えた。火が強くなり、周りの様子が見えるようになる。そして、サーチェの様子を伺った。
「サーチェ、どうした?何があった。」
ヤスオの警告魔法には反応がなく、近くに魔物は、いないはずだが。念のため、探知魔法をかけ、周りの様子を探った。
「大丈夫かサーチェ?近くには、何もいないから安心してくれ。」
サーチェはヤスオに飛びつき、しがみついた。そして、お腹のあたりに顔を埋め泣き叫ぶ。
「奴さぁ。ミノタウロスが暴れているさぁ。怖い…怖い…怖い…さぁ…。」
ヤスオは何度もサーチェの頭をさすり、安心させようとした。その効果が生まれ、サーチェは目に涙をいっぱい溜めて子供の様に、お腹を枕にして寝息を立て始めた。
「何なの、でしょう?」
(おそらく、ミノタウロスの気配を感じて起きたのね。)
「サーチェの睡眠不足の原因ですか?子供達といる時はそんな事、ないようでしたけど。」
(理由は分からないけど、サーチェの様子から見るに、気配を感じるようになったのは最近みたいね。多分、気配は感じるけど、どこにいるか分からないから、寝ないで、どこかに隠れていたのでしょう。)
──まさか、昨日から。
ヤスオは思い当たる節があり考え込んだ。今はどうにもならないと切り替える事にした。
「で、今、寝ているのはなぜです。」
(近くに何もいないと、聞いて安心したのでしょ。ヤスオもいるし。)
「今、どこかで、暴れているのですか。」
(たぶん。ハーピーの野生の勘は、侮れないからね。)
ヤスオは、とても眠れそうにないので、朝まで、焚火を見張る事にした。しばらくアリアドネと話していたが、返事がこなくなった。寝てしまったようだ。
──こ、これは。
ハーピーも一応、上半身は女性。それが、抱き着いて眠っている。太ももに当たる柔らかい感触。目じりが下がり、鼻の下が伸びる。アリアドネは寝ているようなので、今はヤスオ一人の感触。
──少しくらい触っても、気づきゃしねぇよ。
心の悪魔がささやく。
──ダメです。嫌われてしまいますよ。
心の天使が否定する。悪魔と天使はいがみ合い、頭の周りで空中戦を展開した。両者の攻防は互角で、決着がつかないまま時間だけが過ぎた。そんな空中戦が展開されている最中、ヤスオに新たな問題が発生する。
──あ、足が。
足が痺れてきた。サーチェに抱き着かれ、身動きが取れなかったのが原因だ。さらに、サーチェはヤスオより一回り大きい。体重もそれなりにあり、結構な圧力がヤスオの足に襲いかかっていた。
周りが明るくなってきて、スズメの鳴き声が聞こえてくる。サーチェは目を覚まし、ヤスオに抱きついていたことに気付き、慌てて起き上がる。
「ごめんさぁ。重かったさぁ?」
ヤスオの足は血の気が引いて真っ白になり、まったく感覚がなくなっていた。とりあえず四つん這いになり、足の血行を戻した。足に血液が通い始めるのが分かる。それと同時に、強烈な痺れが、つま先を襲う。
(何、何、これ。痛い、いたい、いたい、いたい。)
あまりの痺れに、アリアドネは目を覚ました。ヤスオにも苦悶の表情が浮かぶ。
「ごめんさぁ、ヤスオっち。つま先が痛いかさぁ。擦ろうか?」
「ま、待て、サーチェ。つま先には絶対に触れないでくれ。」
そんなヤスオの警告を無視して、サーチェはつま先を擦った。
「(ギャァァァァァ。)」
スケベ心を出したヤスオにはバチが当たり、アリアドネは巻き添えを食らった。
「ごめんさぁ、ヤスオッち。昨夜は怖くて、我を忘れたさぁ。」
「いえ、抱きつかれて嬉しかったですよ。」
「重かったさぁ?」
──はい。それは、もう、すごく。
などと口に出せる訳なく、口元がピクピクと痙攣を起こす。
「いえ。そんな事より、気安く触らないよう抑える方が大変でした。」
「そんなこと、気にしたかさぁ。わっちはヤスオにどこを触られても、嬉しいさぁよ。」
──ホントに?それを早く言ってよ。昨夜の空中戦は無意味だったのか。
11
あなたにおすすめの小説
最強剣士が転生した世界は魔法しかない異世界でした! ~基礎魔法しか使えませんが魔法剣で成り上がります~
渡琉兎
ファンタジー
政権争いに巻き込まれた騎士団長で天才剣士のアルベルト・マリノワーナ。
彼はどこにも属していなかったが、敵に回ると厄介だという理由だけで毒を盛られて殺されてしまった。
剣の道を極める──志半ばで死んでしまったアルベルトを不憫に思った女神は、アルベルトの望む能力をそのままに転生する権利を与えた。
アルベルトが望んだ能力はもちろん、剣術の能力。
転生した先で剣の道を極めることを心に誓ったアルベルトだったが──転生先は魔法が発展した、魔法師だらけの異世界だった!
剣術が廃れた世界で、剣術で最強を目指すアルベルト──改め、アル・ノワールの成り上がり物語。
※アルファポリス、カクヨム、小説家になろうにて同時掲載しています。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる