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109.尋問
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ストーは動揺し、ヤスオを怒鳴りつけ立ち上がろうとする。すぐに両脇の衛兵に取り押さえられ無理やり座らされた。
「嘘ではありません。そして、助け出されたのが、マリナ、ボイ、ダニエル、ニーニョ…。」
そこでヤスオは口を詰まらせ、顔を伏せた。
「おい、助け出されたのは4人だけか?もう1人は?もう1人はどうしたぁぁ。」
ストーは再び立ち上がろうとしたので、衛兵が肩を押さえつけた。その眼からは大量の涙が溢れ、錯乱していた。
「あ、そうそう。もう1人はレンでした。無事でよかったですね、マルシャンさん。」
「あんた、たちが悪いよ。」
ストー改めマルシャンは落ち着きを取り戻し、観念した。あれだけ動揺して見せたのだから今更、違うとは言えない。
「レンが馬車に乗せられていた時点で、クランジャンは、あなたを裏切っていますよね。さらに、レンは衛兵団が監視していますから安全ですよ。もはや、かばう必要はありません。すべて、話してください。」
マルシャンは息子レンをクランジャンにさらわれ、指定する5人の子供を誘拐するよう脅された。そして、4人までを誘拐した。5人目のエンベデ商会で、ボイの妹ニナだけは、病弱で普段から家を出る事がなかったので、さらうことができずにいた。そんな中、北の街エヌコートの商人が子供を引き取りに来ると聞いた。身代金が取れないダニエルとニーニョを渡すだけだと聞いて安心していた。マリナに関してはさらった日が、引き渡し日だったので、急遽1人増やしたのだろうと思っていた。だが、実際は5人全員引き渡していた。その事は今日まで、知らなかったので、理由が分かるはずがない。それと、ミノに喰われた2人はエヌコートの商人が手配した者で、面識はないらしい。
「キャロルさんとグレンダさんはお姉さんですよね。よく自分の甥っ子や姪っ子をさらいましたね。」
「商会の嫁になり、成功した姉さん達とは違い、俺は貧乏だったので2人には疎遠にされていた。子供には会った事ないから、罪悪感はそれほど湧かなかったよ。」
「なぜ、クランジャンはあなた達、姉弟の子供を狙ったのでしょうか?」
「それについては、まったく分からない。」
「ダニエルとニーニョが、あなた方、姉弟に繋がりはあるのですか?」
「ないはずだ。少なくとも俺は知らない。だが俺にはむしろ、その2人の処理を急いでいたように見えたが。」
「そう思った根拠はあるのですか?」
「そう感じただけで、根拠はない。だが、気になる事ならある。2人をさらった後に、2人を探す保護者らしき老婆がいたのだが。」
「ああ、母親のティダブナルさんですね。」
「すっかり歳をとっていて、当初は分からなかったが、あれは間違いなく俺の母親だ。」
『はぁぁぁぁぁぁ?』
その場にいた、全員が驚き声を上げた。両脇の衛兵までもが声を上げていた。
「盲点だった。そういう事だったのか。」
「コメット団長。どういう事だ?」
「マルシャンの両親の店は、高齢を理由に6年前に閉じている。その後サウジンの街に移り住んだと聞いたが、ペルミ通りに移り住んだ老夫婦と年齢と時期がほぼ一致する。」
「だとしたら、ボホンがパーソンで、ティダブナルがオーデフラウと言う事になるな。」
「その通りなら、気の毒だな。」
「どういう事だ?」
口を滑らせたマチルダの言葉をマルシャンは、聞き逃さなかった。マチルダは顔をしかめ、舌を出して手を合わせヤスオに目配せを送った。ヤスオはうなずき、答えた。
「俺が、小鬼から救い出した老婆がティダブナルさんつまり、オーデフラウさんだと確認された。」
「小鬼だと?まさか?……そうなのか?」
「ああ、すまない。間に合わなかった。」
「嘘だぁ。そんなはずはねぇ。おふくろは、怖がりで街の外には絶対に出ない人だった。」
「冒険者組合の仕事なのでなぁ。我々も詳しくは把握していないが、間違いないみたいだぞ。」
最後はチャーフィーが嫌われ役を買って出てくれた。マルシャンは床に額を付け、叩きながら泣き叫んだ。さすがの衛兵もそれを防ごうとはしなかった。
「嘘だぁぁぁ。おふくろぉぉぉ。」
泣き崩れるマルシャンを衛兵に任せ、4人は先程の別室に移動した。
ソミュアがお茶とお茶菓子を用意する。ヤスオが紅茶を飲むと、突然ツンとした独特の辛みが鼻を抜け、涙が止まらなくなる。
──これは、わさび。
「アァ、ハハハハハ。ざまあみろ、平民め。これに懲りたら、コメット姉様に気安くすんじゃないわよ。」
──ブゥゥゥゥゥ。
あまりのひどい味に飲み込めずにいると、咳が出そうになる。耐え切れず、咳と一緒に含んでいたものが、勢いよく口から飛び出した。テーブルの上を汚さないよう、後ろに向かって発射するのが、精一杯の抵抗だった。
「キャァァァァァ。」
それは、後ろにいたソミュアに直撃した。しかも思わず叫んでしまい、少しだが口の中に入ってしまう。ソミュアにもツンとした辛みが鼻を抜ける。2人は鼻をつまみ涙目になりながら床に向かってゲホゲホと咳をしていた。
──ゴチン☆「キャン。」
そんなソミュアの頭にチャーフィーの拳が落ちる。頭に大きなコブを作り痛がっている。
「そなた先ほどから、何をしている。これ以上、無礼を働くと本気で怒るぞ。」
「そんなぁぁ。平民なんか庇わないでください。」
その言葉に、チャーフィーの目の色が変わった。その殺気に、ソミュアは慌てて立ち上がり「失礼します。」と頭を下げたら、慌てて部屋を出て行った。
「ヤスオ殿、侍女が失礼した。大丈夫か?」
「大丈夫です。随分、やんちゃな侍女ですね。」
「恥ずかしい限りだ。」
チャーフィー自ら紅茶を入れ直しヤスオに差し出したら、自分の席に腰を下ろした。
その間マークとマチルダは、お茶菓子を頬張り続けた。さらに足らないからと別の侍女に次を要求していた。そこに、チャーフィーも参加し食べ始める。本当に3人共よく食べる。この後、昼ご飯も食べるのだから驚きである。
「やはり、わしが思うのには、クランジャンが主犯であるのは間違いないようだ。」
「ああ、問題は、ダニエルとニーニォだな。マルシャン達、姉弟とどう関りがあるのか?チャーフィー、どう思う?」
「分からん。だが、繋がった。ダニエルとニーニォの保護者が、姉弟の親だった。」
「では何故。両親がダニエルとニーニォの保護者になったのでしょうか?」
「そうか、両親は孫を息子にしたと言っていた。マルシャンは知らないようだったので、キャロルかグレンダの息子、あるいは両方の息子と言う事か。」
「だったら、父親は誰でしょうか?」
『当然、クランジャンと言う事になるだろう。』
「嘘ではありません。そして、助け出されたのが、マリナ、ボイ、ダニエル、ニーニョ…。」
そこでヤスオは口を詰まらせ、顔を伏せた。
「おい、助け出されたのは4人だけか?もう1人は?もう1人はどうしたぁぁ。」
ストーは再び立ち上がろうとしたので、衛兵が肩を押さえつけた。その眼からは大量の涙が溢れ、錯乱していた。
「あ、そうそう。もう1人はレンでした。無事でよかったですね、マルシャンさん。」
「あんた、たちが悪いよ。」
ストー改めマルシャンは落ち着きを取り戻し、観念した。あれだけ動揺して見せたのだから今更、違うとは言えない。
「レンが馬車に乗せられていた時点で、クランジャンは、あなたを裏切っていますよね。さらに、レンは衛兵団が監視していますから安全ですよ。もはや、かばう必要はありません。すべて、話してください。」
マルシャンは息子レンをクランジャンにさらわれ、指定する5人の子供を誘拐するよう脅された。そして、4人までを誘拐した。5人目のエンベデ商会で、ボイの妹ニナだけは、病弱で普段から家を出る事がなかったので、さらうことができずにいた。そんな中、北の街エヌコートの商人が子供を引き取りに来ると聞いた。身代金が取れないダニエルとニーニョを渡すだけだと聞いて安心していた。マリナに関してはさらった日が、引き渡し日だったので、急遽1人増やしたのだろうと思っていた。だが、実際は5人全員引き渡していた。その事は今日まで、知らなかったので、理由が分かるはずがない。それと、ミノに喰われた2人はエヌコートの商人が手配した者で、面識はないらしい。
「キャロルさんとグレンダさんはお姉さんですよね。よく自分の甥っ子や姪っ子をさらいましたね。」
「商会の嫁になり、成功した姉さん達とは違い、俺は貧乏だったので2人には疎遠にされていた。子供には会った事ないから、罪悪感はそれほど湧かなかったよ。」
「なぜ、クランジャンはあなた達、姉弟の子供を狙ったのでしょうか?」
「それについては、まったく分からない。」
「ダニエルとニーニョが、あなた方、姉弟に繋がりはあるのですか?」
「ないはずだ。少なくとも俺は知らない。だが俺にはむしろ、その2人の処理を急いでいたように見えたが。」
「そう思った根拠はあるのですか?」
「そう感じただけで、根拠はない。だが、気になる事ならある。2人をさらった後に、2人を探す保護者らしき老婆がいたのだが。」
「ああ、母親のティダブナルさんですね。」
「すっかり歳をとっていて、当初は分からなかったが、あれは間違いなく俺の母親だ。」
『はぁぁぁぁぁぁ?』
その場にいた、全員が驚き声を上げた。両脇の衛兵までもが声を上げていた。
「盲点だった。そういう事だったのか。」
「コメット団長。どういう事だ?」
「マルシャンの両親の店は、高齢を理由に6年前に閉じている。その後サウジンの街に移り住んだと聞いたが、ペルミ通りに移り住んだ老夫婦と年齢と時期がほぼ一致する。」
「だとしたら、ボホンがパーソンで、ティダブナルがオーデフラウと言う事になるな。」
「その通りなら、気の毒だな。」
「どういう事だ?」
口を滑らせたマチルダの言葉をマルシャンは、聞き逃さなかった。マチルダは顔をしかめ、舌を出して手を合わせヤスオに目配せを送った。ヤスオはうなずき、答えた。
「俺が、小鬼から救い出した老婆がティダブナルさんつまり、オーデフラウさんだと確認された。」
「小鬼だと?まさか?……そうなのか?」
「ああ、すまない。間に合わなかった。」
「嘘だぁ。そんなはずはねぇ。おふくろは、怖がりで街の外には絶対に出ない人だった。」
「冒険者組合の仕事なのでなぁ。我々も詳しくは把握していないが、間違いないみたいだぞ。」
最後はチャーフィーが嫌われ役を買って出てくれた。マルシャンは床に額を付け、叩きながら泣き叫んだ。さすがの衛兵もそれを防ごうとはしなかった。
「嘘だぁぁぁ。おふくろぉぉぉ。」
泣き崩れるマルシャンを衛兵に任せ、4人は先程の別室に移動した。
ソミュアがお茶とお茶菓子を用意する。ヤスオが紅茶を飲むと、突然ツンとした独特の辛みが鼻を抜け、涙が止まらなくなる。
──これは、わさび。
「アァ、ハハハハハ。ざまあみろ、平民め。これに懲りたら、コメット姉様に気安くすんじゃないわよ。」
──ブゥゥゥゥゥ。
あまりのひどい味に飲み込めずにいると、咳が出そうになる。耐え切れず、咳と一緒に含んでいたものが、勢いよく口から飛び出した。テーブルの上を汚さないよう、後ろに向かって発射するのが、精一杯の抵抗だった。
「キャァァァァァ。」
それは、後ろにいたソミュアに直撃した。しかも思わず叫んでしまい、少しだが口の中に入ってしまう。ソミュアにもツンとした辛みが鼻を抜ける。2人は鼻をつまみ涙目になりながら床に向かってゲホゲホと咳をしていた。
──ゴチン☆「キャン。」
そんなソミュアの頭にチャーフィーの拳が落ちる。頭に大きなコブを作り痛がっている。
「そなた先ほどから、何をしている。これ以上、無礼を働くと本気で怒るぞ。」
「そんなぁぁ。平民なんか庇わないでください。」
その言葉に、チャーフィーの目の色が変わった。その殺気に、ソミュアは慌てて立ち上がり「失礼します。」と頭を下げたら、慌てて部屋を出て行った。
「ヤスオ殿、侍女が失礼した。大丈夫か?」
「大丈夫です。随分、やんちゃな侍女ですね。」
「恥ずかしい限りだ。」
チャーフィー自ら紅茶を入れ直しヤスオに差し出したら、自分の席に腰を下ろした。
その間マークとマチルダは、お茶菓子を頬張り続けた。さらに足らないからと別の侍女に次を要求していた。そこに、チャーフィーも参加し食べ始める。本当に3人共よく食べる。この後、昼ご飯も食べるのだから驚きである。
「やはり、わしが思うのには、クランジャンが主犯であるのは間違いないようだ。」
「ああ、問題は、ダニエルとニーニォだな。マルシャン達、姉弟とどう関りがあるのか?チャーフィー、どう思う?」
「分からん。だが、繋がった。ダニエルとニーニォの保護者が、姉弟の親だった。」
「では何故。両親がダニエルとニーニォの保護者になったのでしょうか?」
「そうか、両親は孫を息子にしたと言っていた。マルシャンは知らないようだったので、キャロルかグレンダの息子、あるいは両方の息子と言う事か。」
「だったら、父親は誰でしょうか?」
『当然、クランジャンと言う事になるだろう。』
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