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第一章 目覚め
最終話 実力さ
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くっ、油断したわ。
今さら、走って逃げられる距離ではない。回避行動は絶望的だの。
「仕方がない!」
早口で詠唱をしてるような仕草のみをし、その最中わっちは無詠唱で魔術を放った。
すると炎弾は、激しい爆発音を上げ水蒸気となり消滅する。
「何だと!!」
魔術の相殺に驚いたのじゃろう。
シバだけではない、その場に居る全てのものが、目を丸くしておる。
それにしてもこのマナの手応え、どうやら間違いないようじゃ。
「このような所で会えるとはな。運命とは面妖なものよの」
「ガキ、何をぶつぶつ言ってるんだ! それより俺様の炎をどうやって消した!!」
「どうやって? 見ていたのなら分かるじゃろ。上じゃよ、上」
わっちは、指で上空を示す。
そこには、水で出来た鳥が浮かんでおった。
「炎じゃなく、水だと!? このガキ、二属性使いか……」
「ラインなど、そこそこ珍しい程度じゃろ? 天下の副隊長殿とあろうものが、そんなもので驚いておるのか?」
その後、シバは残りの火球も同時に飛ばして来た。
それをわっちの魔術は、羽ばたく仕草と共に、巨大な水弾を放ち、連続して炎弾を打ち消していく。
「まさか、属性の相性を知らぬわけでは無いじゃろうな? 何度やっても無駄じゃ、消すなど造作もない」
「──うるせぇ、相性さえ凌駕する炎を作ればいいだけだ!」
そう言葉にすると、シバは新たに詠唱を始める。
そして新たに、一振りの炎の槍を生み出した。
「ふむ、脳筋じゃの。阿呆みたいにマナを練り上げおって、勿体無い」
わっちは道具袋から瓶を取り出し、それを口に運ぶ仕草を行う……。
「てっめぇ──余裕かましてるんじゃねぇ!」
叫び声と共に、今しがた生み出した炎の槍を投擲した。
わっちは慌てるように瓶を放り、また水鳥の水弾で炎を消しにかかる。
「くっ、消えきらぬか!」
奴の言う通り、槍の火力は先程とは比べ物にならぬ程高いようじゃ。
わっちは仕方なく、水鳥本体をぶつけることに……。
「流石言うだけの事はあるの。今のが当たったら火傷しておったわ」
水蒸気爆発とでも言うのじゃろうか? 相殺を行った場所では、爆発により地面が抉れておる。
自分の服を叩き、飛び散った泥を払った。
挑発をされ、よっぽど怒っているのじゃろうな。シバのやつ、肩を震わせておるわ。
騎士たるものが、安い挑発で冷静さを欠きおって。
「そうか、よーく分かった。じゃぁ今のがもう数発動時だったら、貴様を焼殺せるか?」
「いや、止めておけ。その方が身のためじゃぞ?」
わっちの忠告と共に、シバの足元から蔓が生え、絡み付いて行く。
「な、何だ、この蔓草。こんなもの、どこから……」
体にまとわりつく蔓を掴み、千切ろうと試みておるようじゃな。
しかし無駄じゃ問題はそこではない。これは、勝敗が決まったの。
予想通りじゃ、シバの奴はわっちの警告を聞く事なく、炎の魔術詠唱を始めたのじゃった。
乗り気では無いが、致し方ない。
「終いにするかの。何、直ぐ消してやるから火傷ぐらいで済む……」
「──待ってくれ! その勝負、我々の敗けだ!!」
横やりを入れてきたのは、観戦していた騎士団長殿じゃった。
流石にその行為に、誰しもが驚きを隠せないようじゃ。
「何を言ってんだ隊長さんよ。こんな蔓、直ぐに焼き払って!」
「そうじゃない、シバ上を見ろ!!」
「上……。瓶? それが何だって」
「それは先程その少年が手に持っていた瓶だ、中身はきっと……」
ほぅ驚いた、流石隊長殿だ。この一瞬でそれに気付くとは。
それだけ言うと、隊長殿はわっちを見た。
どうやら説明を求められているようじゃな、ではその期待に応える事としよう。
「中身は揮発する可燃性の液体じゃ。魔法を唱える時にそれを掛けられておったら、言うまでもなく術者も黒焦げじゃの」
そう、気付かず蔦を焼き切っていようものなら、わっちは瓶の中身を掛けていた。
術者も使い手は人だ。体が焼け、熱くない者などいないじゃろう。
「トラップだと、このガキ!!」
「冷静になれシバ、この少年は桁外れの化け物だよ。それを成すには、木属性の他、地中に道を作る土属性も使えるはずだ」
「つまりなんだ……そのガキが四属性使いだって言うのか? そんな奴聞いたこともない、何かの間違いだ!」
今度は魔術では無く、何処からか取り出したナイフで蔦を切り始めた。
「シバ、やめろと言っている!」
「──やめねぇよ! 今更やめられる訳がないだろ‼ 例えスクエアだろうと、俺様が本気で…………。なんだ、雨だと?」
先程まで晴れていた空は、いつしかこの辺りのみ、雨雲に覆われている。
そしてポツポツと振りだす雨は、次第に勢いをます。
「シバと言ったか、往生際が悪いの。あまり本気を出させるでない、殺さぬのは難しいのじゃぞ? 手加減が出来なくなってしまうじゃろ」
いつしかわっちの周囲には、地を這い泥で濁った、強大な水の龍が姿を現していた。
「ま、まさかこのガキ、天候まで操って……」
わっちは、先ほどまでとは比較にならぬほどの殺気を放つ。
指一本動かして見ろ、その首一瞬で吹き飛ばして見せるぞと。
恐怖の余り、動けないでいるシバに変わり、隊長殿が水溜まりの上に片膝をつけ頭を垂れた。
「少年、この通りだ許してほしい。シバが暴走したとはいえ、約束は約束だ。君の望みを聞こう」
ふむ、物分かりが良くて結構なことじゃな。少しばかり、よすぎる位じゃな。
「わっちの望みは魔道騎士団で、汗をかかず、血生臭くない役職で雇って貰うことじゃ。そうじゃの、お主らを鍛える顧問……なんて良いの」
「……分かった少年。いや、先生。その約束は何としてでも守ろう、だからこの魔術を止めてはくれないだろうか?」
わっちは両手を空に掲げる。
すると、今まで降っていた雨はピタッと上がり、空は晴れ一筋の虹が掛かった。
「おっと、言い忘れておった。この力の事は、あまり口外せぬように。報告には精々、とても優秀な魔術師、程度で頼むぞ。じゃないとわっち、つい手が滑って町一つ消し飛ばしかねぬからの」
「またまた、御冗談を……。それは重大案件ですね、肝に免じておきます」
「うむ、よろしく頼むぞ」
他の魔道騎士どもも話しはしっかりと聞こえていたのじゃろう。一同顔をひきつらせておる。
「くっくっく、強引じゃったが無事計画通りじゃ。さてと、わっちの冒険はここからかのう」
無事に勤め先を得ることができ、事なきを得た。
この後、魔導騎士団を巻き込み世界規模の大問題を解決する事になるのだが……。
その話はいつかまたの機会になりそうじゃな。
お終いお終い。
今さら、走って逃げられる距離ではない。回避行動は絶望的だの。
「仕方がない!」
早口で詠唱をしてるような仕草のみをし、その最中わっちは無詠唱で魔術を放った。
すると炎弾は、激しい爆発音を上げ水蒸気となり消滅する。
「何だと!!」
魔術の相殺に驚いたのじゃろう。
シバだけではない、その場に居る全てのものが、目を丸くしておる。
それにしてもこのマナの手応え、どうやら間違いないようじゃ。
「このような所で会えるとはな。運命とは面妖なものよの」
「ガキ、何をぶつぶつ言ってるんだ! それより俺様の炎をどうやって消した!!」
「どうやって? 見ていたのなら分かるじゃろ。上じゃよ、上」
わっちは、指で上空を示す。
そこには、水で出来た鳥が浮かんでおった。
「炎じゃなく、水だと!? このガキ、二属性使いか……」
「ラインなど、そこそこ珍しい程度じゃろ? 天下の副隊長殿とあろうものが、そんなもので驚いておるのか?」
その後、シバは残りの火球も同時に飛ばして来た。
それをわっちの魔術は、羽ばたく仕草と共に、巨大な水弾を放ち、連続して炎弾を打ち消していく。
「まさか、属性の相性を知らぬわけでは無いじゃろうな? 何度やっても無駄じゃ、消すなど造作もない」
「──うるせぇ、相性さえ凌駕する炎を作ればいいだけだ!」
そう言葉にすると、シバは新たに詠唱を始める。
そして新たに、一振りの炎の槍を生み出した。
「ふむ、脳筋じゃの。阿呆みたいにマナを練り上げおって、勿体無い」
わっちは道具袋から瓶を取り出し、それを口に運ぶ仕草を行う……。
「てっめぇ──余裕かましてるんじゃねぇ!」
叫び声と共に、今しがた生み出した炎の槍を投擲した。
わっちは慌てるように瓶を放り、また水鳥の水弾で炎を消しにかかる。
「くっ、消えきらぬか!」
奴の言う通り、槍の火力は先程とは比べ物にならぬ程高いようじゃ。
わっちは仕方なく、水鳥本体をぶつけることに……。
「流石言うだけの事はあるの。今のが当たったら火傷しておったわ」
水蒸気爆発とでも言うのじゃろうか? 相殺を行った場所では、爆発により地面が抉れておる。
自分の服を叩き、飛び散った泥を払った。
挑発をされ、よっぽど怒っているのじゃろうな。シバのやつ、肩を震わせておるわ。
騎士たるものが、安い挑発で冷静さを欠きおって。
「そうか、よーく分かった。じゃぁ今のがもう数発動時だったら、貴様を焼殺せるか?」
「いや、止めておけ。その方が身のためじゃぞ?」
わっちの忠告と共に、シバの足元から蔓が生え、絡み付いて行く。
「な、何だ、この蔓草。こんなもの、どこから……」
体にまとわりつく蔓を掴み、千切ろうと試みておるようじゃな。
しかし無駄じゃ問題はそこではない。これは、勝敗が決まったの。
予想通りじゃ、シバの奴はわっちの警告を聞く事なく、炎の魔術詠唱を始めたのじゃった。
乗り気では無いが、致し方ない。
「終いにするかの。何、直ぐ消してやるから火傷ぐらいで済む……」
「──待ってくれ! その勝負、我々の敗けだ!!」
横やりを入れてきたのは、観戦していた騎士団長殿じゃった。
流石にその行為に、誰しもが驚きを隠せないようじゃ。
「何を言ってんだ隊長さんよ。こんな蔓、直ぐに焼き払って!」
「そうじゃない、シバ上を見ろ!!」
「上……。瓶? それが何だって」
「それは先程その少年が手に持っていた瓶だ、中身はきっと……」
ほぅ驚いた、流石隊長殿だ。この一瞬でそれに気付くとは。
それだけ言うと、隊長殿はわっちを見た。
どうやら説明を求められているようじゃな、ではその期待に応える事としよう。
「中身は揮発する可燃性の液体じゃ。魔法を唱える時にそれを掛けられておったら、言うまでもなく術者も黒焦げじゃの」
そう、気付かず蔦を焼き切っていようものなら、わっちは瓶の中身を掛けていた。
術者も使い手は人だ。体が焼け、熱くない者などいないじゃろう。
「トラップだと、このガキ!!」
「冷静になれシバ、この少年は桁外れの化け物だよ。それを成すには、木属性の他、地中に道を作る土属性も使えるはずだ」
「つまりなんだ……そのガキが四属性使いだって言うのか? そんな奴聞いたこともない、何かの間違いだ!」
今度は魔術では無く、何処からか取り出したナイフで蔦を切り始めた。
「シバ、やめろと言っている!」
「──やめねぇよ! 今更やめられる訳がないだろ‼ 例えスクエアだろうと、俺様が本気で…………。なんだ、雨だと?」
先程まで晴れていた空は、いつしかこの辺りのみ、雨雲に覆われている。
そしてポツポツと振りだす雨は、次第に勢いをます。
「シバと言ったか、往生際が悪いの。あまり本気を出させるでない、殺さぬのは難しいのじゃぞ? 手加減が出来なくなってしまうじゃろ」
いつしかわっちの周囲には、地を這い泥で濁った、強大な水の龍が姿を現していた。
「ま、まさかこのガキ、天候まで操って……」
わっちは、先ほどまでとは比較にならぬほどの殺気を放つ。
指一本動かして見ろ、その首一瞬で吹き飛ばして見せるぞと。
恐怖の余り、動けないでいるシバに変わり、隊長殿が水溜まりの上に片膝をつけ頭を垂れた。
「少年、この通りだ許してほしい。シバが暴走したとはいえ、約束は約束だ。君の望みを聞こう」
ふむ、物分かりが良くて結構なことじゃな。少しばかり、よすぎる位じゃな。
「わっちの望みは魔道騎士団で、汗をかかず、血生臭くない役職で雇って貰うことじゃ。そうじゃの、お主らを鍛える顧問……なんて良いの」
「……分かった少年。いや、先生。その約束は何としてでも守ろう、だからこの魔術を止めてはくれないだろうか?」
わっちは両手を空に掲げる。
すると、今まで降っていた雨はピタッと上がり、空は晴れ一筋の虹が掛かった。
「おっと、言い忘れておった。この力の事は、あまり口外せぬように。報告には精々、とても優秀な魔術師、程度で頼むぞ。じゃないとわっち、つい手が滑って町一つ消し飛ばしかねぬからの」
「またまた、御冗談を……。それは重大案件ですね、肝に免じておきます」
「うむ、よろしく頼むぞ」
他の魔道騎士どもも話しはしっかりと聞こえていたのじゃろう。一同顔をひきつらせておる。
「くっくっく、強引じゃったが無事計画通りじゃ。さてと、わっちの冒険はここからかのう」
無事に勤め先を得ることができ、事なきを得た。
この後、魔導騎士団を巻き込み世界規模の大問題を解決する事になるのだが……。
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