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第35話 質問
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「──大変申し上げにくいのですが、守秘義務がありますのでお答えする事は出来ません」
フラミーの事を訪ねたのの、職員はその内容を口にすることは無かった。
まぁ、普通ならそう来るだろうな?
ただ、ここで素直に引き下がる訳にも行かない──ならここは一つ。
俺はダンジョンに向かい指を指した。
「ほらな、フラミーはここに来ているらしいぞ?」
「ほんまかいな……フラミリアの奴ほんまとんでもない方向音痴やな!」
レオナも、意図することに気づいたようだな?
そして、俺はギルドの職員の顔をまじまじと見た……。
「え、え? なんで今のでそう言うことになるんですか!?」
サクラは……気付いていないのか。
ここは一つ、お勉強をかねて実演してみようか?
「いや、中に条件に該当する者がいるから、守秘義務を行う必要があるのだろ? もし来ていないのなら『知りません』『来ていません』で済むからな」
「でも、それがギルドで決められたお断りの決まり文句だったら、必ずしもそうとは……」
「まぁ、その可能性もありえるな。では、もう一度確認しようか」
俺はギルド職員のに詰め寄る。
顔を寄せ、彼に優しく問い掛けることにした。
「なぁ、君。その子が一人で入る様な自殺行為をみすみす見逃し通すとは、それはここのギルドマスターであるヨハネが望むところだと思っているのか? ルールに抵触はしないのであれ、死なせる必要の無い命を奪わせる。それは誇りあるギルドの職員として、些かどうなのかと思うが……。その当たり、役目を全うしたと思っているかね? もう一度聞くが、彼女はここに来たのだな?」
俺は職員が口を挟めぬ程に、次々とひっきりなしに言葉を並べた。
それに対し彼の視線はキョロキョロと動き、最終的に左上の空を見上げ、困る様に目線を反らした。
「さ、流石に私も自殺志願者を中に通すような真似は致しません。そ、それと、私は知りません……」
職員の男は伏せる様に視線を下げ頬をかく。
その後、目の前で書類仕事を始めた。
そうか、やはり中に居るのか。
「ほら、やっぱり中には居るらしいぞ?」
「自殺志願者じゃないから通したって解釈やな?」
「──そ、それは流石に、暴論がすぎるかと。っていうか、いまの会話でどうしてそんな結論になるんですか?」
サクラめ。このタイミングでいい質問だ。
「来ていないのなら『そのような方は通しておりません』や、もう一度『守秘義務がありますので』っ言うのが普通じゃないだろうか?」
まぁ、確信を持ったのは別の理由だがな?
「会話の内容から察するに『自殺志願者を中に通すような真似は致しません』部分は嘘をついていないだろう……」
職員の耳にも入るよう、少し大きめの声でサクラに伝えた。
すると職員は息をのみ、呼吸のリズムが一瞬ずれる。
「あ~。つまりフラミリアは一人で中に入ったわけでは無い……そう言う事かいな?」
「あぁ、どんな理由かは知らないが、複数人で中に入ったと俺はみている。君──俺の推測はどうだろうか?」
俺の問いかけに、ギルドの職員は深いため息をついた。
「守秘義……あの、そろそろ勘弁して頂けないでしょうか……?」
まぁ、彼も仕事柄『はい』とは言えないか。中々に立派な職員じゃないか。
「そうか、困らせてすまなかった。この後、準備を終えたのち三名中に入る事となった」
それだけ言うと、俺はアーセナルを取りに武器屋に戻り、二人には入れ違いにならぬよう待って貰う。
そして、最終的に彼の前に次々とギルドカードを提出して行く。
「君は嘘のつけない良い人間の様だ。こんど、ヨハネには君の事を素晴らしい職員だと伝えておくよ。そんな君にお願いだ、もしフラミーと言う女性が出てきたら、言伝を頼む」
賛辞の言葉を投げ掛け、お願いをする。それを彼は、引きつった顔を見せながら快く受けてくれた。
そしてその前を通りダンジョンの入り口に足を踏み入れる。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「──いや~。マサムネの尋問、久しぶりやわ~」
「尋問では無い、ただの質問だっただろ?」
ダンジョンに下る階段、レオナが不適切な発言をしたので俺は訂正をする。
「どうした、サクラ?」
「ほ、本当にフラミリアさんはここにフラミリアさんは居るのでしょうか?」
職員はダンジョン内に居る……っとは一言も言わなかったからな、心配なのだろう。
「あぁ、間違いなく来ているな」
「せやな、あれはまず間違いないわ」
サクラは若干納得が出来ていなののだろう「お二人が、そう言うのでしたら」っと、何やら悩んだ素振りを見せる。そして……
「でそれが本当なら……あの職員の方少しあわれでしたね」っと何故か、口にしたのだった……。
フラミーの事を訪ねたのの、職員はその内容を口にすることは無かった。
まぁ、普通ならそう来るだろうな?
ただ、ここで素直に引き下がる訳にも行かない──ならここは一つ。
俺はダンジョンに向かい指を指した。
「ほらな、フラミーはここに来ているらしいぞ?」
「ほんまかいな……フラミリアの奴ほんまとんでもない方向音痴やな!」
レオナも、意図することに気づいたようだな?
そして、俺はギルドの職員の顔をまじまじと見た……。
「え、え? なんで今のでそう言うことになるんですか!?」
サクラは……気付いていないのか。
ここは一つ、お勉強をかねて実演してみようか?
「いや、中に条件に該当する者がいるから、守秘義務を行う必要があるのだろ? もし来ていないのなら『知りません』『来ていません』で済むからな」
「でも、それがギルドで決められたお断りの決まり文句だったら、必ずしもそうとは……」
「まぁ、その可能性もありえるな。では、もう一度確認しようか」
俺はギルド職員のに詰め寄る。
顔を寄せ、彼に優しく問い掛けることにした。
「なぁ、君。その子が一人で入る様な自殺行為をみすみす見逃し通すとは、それはここのギルドマスターであるヨハネが望むところだと思っているのか? ルールに抵触はしないのであれ、死なせる必要の無い命を奪わせる。それは誇りあるギルドの職員として、些かどうなのかと思うが……。その当たり、役目を全うしたと思っているかね? もう一度聞くが、彼女はここに来たのだな?」
俺は職員が口を挟めぬ程に、次々とひっきりなしに言葉を並べた。
それに対し彼の視線はキョロキョロと動き、最終的に左上の空を見上げ、困る様に目線を反らした。
「さ、流石に私も自殺志願者を中に通すような真似は致しません。そ、それと、私は知りません……」
職員の男は伏せる様に視線を下げ頬をかく。
その後、目の前で書類仕事を始めた。
そうか、やはり中に居るのか。
「ほら、やっぱり中には居るらしいぞ?」
「自殺志願者じゃないから通したって解釈やな?」
「──そ、それは流石に、暴論がすぎるかと。っていうか、いまの会話でどうしてそんな結論になるんですか?」
サクラめ。このタイミングでいい質問だ。
「来ていないのなら『そのような方は通しておりません』や、もう一度『守秘義務がありますので』っ言うのが普通じゃないだろうか?」
まぁ、確信を持ったのは別の理由だがな?
「会話の内容から察するに『自殺志願者を中に通すような真似は致しません』部分は嘘をついていないだろう……」
職員の耳にも入るよう、少し大きめの声でサクラに伝えた。
すると職員は息をのみ、呼吸のリズムが一瞬ずれる。
「あ~。つまりフラミリアは一人で中に入ったわけでは無い……そう言う事かいな?」
「あぁ、どんな理由かは知らないが、複数人で中に入ったと俺はみている。君──俺の推測はどうだろうか?」
俺の問いかけに、ギルドの職員は深いため息をついた。
「守秘義……あの、そろそろ勘弁して頂けないでしょうか……?」
まぁ、彼も仕事柄『はい』とは言えないか。中々に立派な職員じゃないか。
「そうか、困らせてすまなかった。この後、準備を終えたのち三名中に入る事となった」
それだけ言うと、俺はアーセナルを取りに武器屋に戻り、二人には入れ違いにならぬよう待って貰う。
そして、最終的に彼の前に次々とギルドカードを提出して行く。
「君は嘘のつけない良い人間の様だ。こんど、ヨハネには君の事を素晴らしい職員だと伝えておくよ。そんな君にお願いだ、もしフラミーと言う女性が出てきたら、言伝を頼む」
賛辞の言葉を投げ掛け、お願いをする。それを彼は、引きつった顔を見せながら快く受けてくれた。
そしてその前を通りダンジョンの入り口に足を踏み入れる。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「──いや~。マサムネの尋問、久しぶりやわ~」
「尋問では無い、ただの質問だっただろ?」
ダンジョンに下る階段、レオナが不適切な発言をしたので俺は訂正をする。
「どうした、サクラ?」
「ほ、本当にフラミリアさんはここにフラミリアさんは居るのでしょうか?」
職員はダンジョン内に居る……っとは一言も言わなかったからな、心配なのだろう。
「あぁ、間違いなく来ているな」
「せやな、あれはまず間違いないわ」
サクラは若干納得が出来ていなののだろう「お二人が、そう言うのでしたら」っと、何やら悩んだ素振りを見せる。そして……
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