大アジア戦争

ツカサメイ

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5話 履帯式牽引車

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             5話 履帯式牽引車

新設の防衛装備研究部の部長として陸軍の安田中将が任命。
陸軍技術研究所は傘下に統合され陸軍機甲整備学校も統合された。
落合中将は副部長として任命。
本部の体裁を整えると同時に人員を少数集め実体として活動開始。
日本防衛会議で東条が発言していた
「複雑困難な課題は解決は難しい、防衛装備研究部に対しては容易な
課題を与え解決による実績を積ませる事がよろしいと考えるのである」
大臣は全員が頷いた、資金と労力を要する装備は計画がすでに在る・・
はっきり言えば利権がからむので現状を変えたくないのが本音。
東条が続ける・・・
「満州やシナ、樺太の駐屯軍は寒さに耐えていると聞く・・・
国内においても北海道は寒いと言う。移動式の小型兵舎を作らせて
現地で使用試験すれば装備研究部の実績と成り兵士も寒さを凌げる」
内務大臣が発言
「国家危急の一大事に、そんな事でよろしいのか?」

「一大事であるからこそ、こういう点の解決から始めたいのだ・・・」
「うーーーむ」
「総理が考えた事なら深い訳も在るのだろう、だが予算は無いぞ・・」
と大蔵大臣。
「この件は、東条が預かり詳細の指示も出そう・・・」

防衛装備研究部の開発製造案件は移動兵舎と決定。

略図を書いた、履帯式牽引車が10台の車両をけん引・・・
車両は空転するタイヤとそりを備え竹のフレームに大きな竹かごを乗
せた物。勾配を付けた側面は重ねる事が出来るので1台に10個積める。
エンジンは110馬力、95式戦車と同じ物を採用・・・




「履帯式牽引車は輜重隊の労苦を減らす目的が在る。
厳寒の地は零下30度も珍しく無い・・・馬の多くは倒れてしまう。
泥濘でも酷寒でも雪原でも問題無く補給出来る輜重隊としたいのだ」

「それに95式戦車の砲塔を無くすのだから燃料を増やせる、240キロ
以上、400キロを想定しても無理は無い」

防衛装備研究部は疑問を胸に竹かご作りに能力を振り向けた・・・

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