大アジア戦争

ツカサメイ

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13話 抗議と恫喝

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              13話 抗議と恫喝

25日、大本営に届けられた東条の要望書は海軍軍令部作戦課で検討
され使用艦艇を選び出し連合艦隊に作戦命令が出された・・・
各艦は出撃し予定海域に到達し26日に展開は終えていた。
どの艦でも妙な命令と艦長と副長は顔見合せた・・・
日本海の大陸近くに展開したのは旧型の戦艦と巡洋艦。
日本海中央から北と南に展開してるのは駆逐艦。
海峡封鎖宣言を傍受して疑問は深まる・・・
肝心の海峡付近に展開する艦艇は一隻も無い。
これで封鎖が出来るのか?

津軽海峡に航行するアメリカ船籍の貨物船カロリア42の船長である
ロバートの迷いは大きい。日本による海峡封鎖宣言は傍受出来た。
対日関係は出港前でさえ戦争寸前だった・・・
海峡に侵入すれば沿岸砲台の巨砲が火を吹くかも知れない。
かといって太平洋を引き返せば大損害。
迷って3時間、海峡が見えた・・・臨検の軍艦は見当たらない。
低速で接近しても砲撃は無い、通過を決断し進む・・・
恐怖で汗が出ていたが警告も砲撃も受けない。
無事に通過すると緊張がとけて気も緩んだ。
カロリア42は速度を速め海峡を後にした。

海峡から太平洋に出ようとした船舶は日本海に追い返された。
ソ連領と海峡にはさまれた広い日本海に多数の船舶が当ても無く浮び
航行していた。すでに40隻を超えている。
1942年1月14日。
たまった船舶は124隻・・・
米英と船籍国からの抗議と非難は嵐のように続いている・・・
米国は抗議を飛び越え、艦隊派遣を辞さずと恫喝を宣言。
東条は内閣の考えを調整し大本営に要望を出した。

日本海に遊弋する船舶全てを臨検拿捕し本土に拘留する事。
なお貨物船カロリア42は除外する事。

わずか15日で123隻分の貨物と船舶を日本帝国は得た。

ようやく状況が届くと、スターリンは激怒した・・・
わずかな武器弾薬も欲しい時、123隻分もの物資を日本に取られた!
軍隊で撃滅したいがドイツ軍が眼前に迫りくる・・・
激怒を押さえ外務省に対し、強硬な抗議を行う様に命令。
ルーズベルトも困惑していた。
ソ連に送った物資が大量に日本に届いたとは・・・
日本は全乗組員の即時無条件解放を宣言し受け入れ船を要請してきた。
アメリカ船籍で乗員もアメリカ国籍の貨物船カロリア42は見逃してる。
これでは反日宣伝が広がらない・・・

対日戦争開始には無理が在る・・・

1942年1月28日、海峡を通る船舶は皆無。
生産された履帯式牽引車はすべて稚内に集合し準備を完了していた。
海峡封鎖に注目が集まる隙をついて大量の兵器が南樺太に輸送完了。
陸軍参謀部は何年も前に立てた作戦を大きく修正し大兵力による
短期占領を意図した。正面攻撃戦力26000、戦闘機60爆撃機24。
部隊編成、作戦配置、弾薬補給、医療体制も整えられて行く。
もう何時でも北樺太に攻撃可能。
樺太軍団、旅団6個と遊撃砲撃中隊が主戦力。



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