大アジア戦争

ツカサメイ

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34話 大臣達の不安

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              34話 大臣達の不安

1942年7月5日 日本防衛会議
東条がスターリン秘密合意を明かした。
「陸軍は将兵の勇気と言ってたが海軍は疑念
を持っておったよ・・・」
「陸軍が強兵なのは本当である!」
「それよりも広大な占領地の治安をどうする?
内務省に人員はいないぞ、軍だけで出来るのか」
「早急に部隊を増援で送るべきだ」
「送るとしたら規模はどうする」
「満州と朝鮮から50万送る!」
「陸軍はそう言うが政府に予算は無いぞ・・・」
「大蔵大臣が軍の作戦に口を挟むな!」
「なんだと!」
「軍も大蔵も冷静にな・・・不安なのは外交だよ」
「何が外交だ、外交で出来ぬから軍が出たんだ」

少し冷静になると心に不安が広がる・・・
こんな嘘と騙し打ちをしては外国の態度が悪化する
表にでたら世界中の国が我が国の敵となるは確実。

「その点に付き東条の考えを述べたい」
全員が顔を見つめる
「確かに嘘と騙し打ちである。では諸外国の歴史
に無いのかと言えば在る!多くの争いに溢れてる。
現時点でスペインを考えれば・・・
ドイツ側に立つと言うなら同盟国である、一方
でイギリス艦隊は地中海を自由に行動している。
スペインが真にドイツ側ならば、ジブラルタル
海峡を封鎖しイギリス艦隊を遮断するであろう。
両岸で砲撃戦の最中に海峡突破は多くの艦艇に
大損害がでるだろう。海軍にお尋ねするが・・
砲撃戦の最中に海軍が損害無しで突破出来るか?」

「うーむ。突破できるが・・損害は出る・・・」

「考えは同じだ。現実にイギリス艦隊は通過して
いる、損害無しである。理由は何で有ろうか?」

「まさか・・・密約か・・・」
「密約・・・」
「フランコとチャーチルに密約が在る・・・」
「ばれたらフランコはお終いだ」
「ばれずとも海峡でイギリスを攻撃したらイギリス
に国ごと潰される・・・」
「東条さん・・・あんた、これを真似たのか?」

「嘘だ裏切りだと言われるだろうが国を保てる!
面識は無いがフランコは大人物と言えよう・・・
考えるべきは、日本を保てるか?これこそ第一」

「・・・ ・・・ ・・・」
「・・・ ・・・ ・・・」
「・・・ ・・・ ・・・」
「東条さんの策で行こう。我らは一蓮托生、一体だ」
「ありがたい・・心命を賭して策を講じる・・・」

状況を振り返ればドイツとソ連が密約を結び
強大な軍事力を建設したのが端緒・・・
ポーランド分割の合意で戦争を始めた、同類である。
ドイツによる攻撃で敵対は確定したに過ぎない。
イギリスとアメリカ間は独立戦争の恨みが残る。
イギリスとアメリカはソビエト連邦を砕きたい。
列強諸国全部が日本帝国をせん滅したい。
戦争の時代に安心出来る同盟が存在した事は無い。

会議の秘密決定として東条の策は危険領域に入る。










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