16 / 21
第二章 アップデート
第十五話 謝罪
しおりを挟む
「ちょっと。こっち来なさいよ」
次の日、久しぶりにケイから誘われた。
僕は心躍らせながら、ケイの元へ向かった。
ところが、ケイは僕を睨みつけてこう言った。
「おまえ、昨日覗いたでしょう」
ベッドに足を組んでぼくを呼びつけるケイからは、これまででは考えられないほどの威圧感を感じた。
まさに蛇ににらまれたカエル。僕は凍り付いてしまった。
「謝りなさいよ」
穏やかに謝罪を求めるケイに、誤ればいいのか、と少しばかり安堵した。
「すみません。あと、僕、何も見てませんから」
それを聞いたケイの表情がさらに険しくなった。
「それ、謝ってるつもり? きちんと躾けないと分からないようね。覗きをしたんでしょう? 土下座! そんな時は土下座に決まってるでしょう」
あまりの剣幕に恐れおののき、僕は手と膝を床についた。
ケイは僕の横に立つと、いきなり頭を踏みつけてきた。
「これが土下座。さあ、許しを請いなさい」
なんと言って誤ればよいのか……僕が思案にくれていると、バシッ!
背中を鞭で打たれた。
「いたっ!」
僕は突然の衝撃に体を震わせた。
「早くしなさい。でないと、もう一発いくよ」
ケイの怒りが伝わってきた。
「ご、ごめんなさい。何でもしますから……許してください」
とっさに発したこの一言が、これからの僕とケイの立場を決定づけることとなった。
次の日、久しぶりにケイから誘われた。
僕は心躍らせながら、ケイの元へ向かった。
ところが、ケイは僕を睨みつけてこう言った。
「おまえ、昨日覗いたでしょう」
ベッドに足を組んでぼくを呼びつけるケイからは、これまででは考えられないほどの威圧感を感じた。
まさに蛇ににらまれたカエル。僕は凍り付いてしまった。
「謝りなさいよ」
穏やかに謝罪を求めるケイに、誤ればいいのか、と少しばかり安堵した。
「すみません。あと、僕、何も見てませんから」
それを聞いたケイの表情がさらに険しくなった。
「それ、謝ってるつもり? きちんと躾けないと分からないようね。覗きをしたんでしょう? 土下座! そんな時は土下座に決まってるでしょう」
あまりの剣幕に恐れおののき、僕は手と膝を床についた。
ケイは僕の横に立つと、いきなり頭を踏みつけてきた。
「これが土下座。さあ、許しを請いなさい」
なんと言って誤ればよいのか……僕が思案にくれていると、バシッ!
背中を鞭で打たれた。
「いたっ!」
僕は突然の衝撃に体を震わせた。
「早くしなさい。でないと、もう一発いくよ」
ケイの怒りが伝わってきた。
「ご、ごめんなさい。何でもしますから……許してください」
とっさに発したこの一言が、これからの僕とケイの立場を決定づけることとなった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる