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日常を知る売国奴と屈しない王子
27.帰ってきたフォーズ、変わらないルビヤ
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あぁ~なんだこれ~。
起きているのか寝てるのか、もはや曖昧な感覚が俺の全身包み込む。
――フォーズさん。
なんだ? 声?
これは、ルビヤの声だ。
――その・・・お礼させて下さい。
お礼?
何を言ってるんだルビヤの奴、畏まっているというよりも緊張しているよう思える。
声も少し震えている、俺を恐れている感じでは無い。
どちらかと言うと・・恥じらい?
――僕・・・あの、初めてで、その。頑張りますから
恥じらい。
緊張。
・・・お礼。
「何言ってんだぁああああああああああああ!!!!」
「おや、ようやく目が覚めましたかフォーズ殿」
あぁあああああああああああああ!!!!
駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ。
マズイってそれはぁああああああああああ!!!!
そうゆうヤツじゃねぇええええからぁああああああ!!!
「やはりそっちの毛がありましたか、枷をはめる箇所を増やす必要がありそうですねこれは」
「何処に付けるってんだよ!!!」
「何処って足か首ですかね?? やれやれ、何を想像なさっているのですかフォーズ殿は」
「てめぇえええ!!!この糞爺ぃぃぃぃいぃい!!!!!」
ガシャンッとエルターに襲い掛かる勢いで俺は飛び付いたが、当然のように鉄格子に阻まれたのであった。
そしてそこで初めて我に返った。
なん~~で、俺牢獄に戻ってきているんだ?
「はい、フォーズ殿が冷静になるまで2日と14時間とちょっとでしたー。ので、改めて状況説明を致しますので黙って聞くように。一度しか説明しませんのでよ~~く聞くように。質問は最後に一回だけ受け付けます」
こうして温まった体温を戻す事も無く問答無用に、エルターの説明が始まったのであった。聞く準備なんて当然整って無かった為に殆どの言葉が右から左で、一切頭に入ってこなかった。
「はい、質問は? ないですね。では私は帰りますので」
「待てぇえええええええええい!!!!」
どんな質問タイムだよ。最初から質問聞く気がなかったろ絶対。鬼教官でもそこまでじゃなかったぞ。
とはいえ、エルターを引き止めた俺の頭の中は真っ白で。それを見透かしたかのようにエルターの顔が無表情ながらに歪んでいるのがわかった。
どれだけ時間に追われているのかよくわかった。
だから・・・うん、これだけは聞かせろ。
「ルビヤは・・・元気だよな?」
「・・・もちろん、心配ご無用です」
それだけ言ってエルターは牢獄部屋を後にしていったのだった。
まぁ、ぶっちゃけそれだけ聞ければ後は問題ない、他は些細な事だ。
とは言え一応整理しておくか、今言ったエルターの言葉も思い出しながら。
「確か、ドギアだっけか? あれに勝ってからか、あやふやなのは」
俺は盗賊のリーダーに打ち勝った。ルビヤが俺に作ってくれた発明品のおかげで。
だが、その勝利の代償とでも言うのか。実は弱り切っていた俺の身体は完全に限界を超えていた。
骨から内蔵まで、全盛期の動きを無意識のうちにやってしまいその絶大な負荷に襲われていたのだった。
「あぁ~、エルター爺が言ってたな。思い出した」
本来ならドギアとの戦いが終わり俺はその場で大の字に倒れようとしたのだが、踏みと止まったのだった。
それは、この惨状を引き起こしやがった元凶へと向かったからだ。
ほぼ見た目は魔物のそれに近い血だらけの風貌で俺は奴の前にまで行った。
『あぁあああああああああああああああああああ!!!!!』
絶叫と共に馬車に乗り込みシアマ村から即座に消え去ったパーズとかいう男。
たしかそうだ、それから俺は完全に糸が切れて完全に気絶したんだった。
「情けねぇ・・・ダサ過ぎるだろう」
苦笑いを浮かべながら俺は牢獄の隅によっかかる。
その後は当然知らないし、エルターの説明もよくわからなかったからいいやもう。
懐に手を伸ばすと、柄が出てきた。
当然ルビヤが作ってくれたやつは手元には無い。別にここで使って逃げ出すつもりは無いが、まあこれは納得するしか無い。
あぁ~・・・どうするかなぁ。
これからの事なんてわかんないけど、まずは身体を本格的に鍛え直さないといけないというのがよくわかった。
ルビヤの発明品の力を十二分に発揮させる為にも必要だな。
「あぁ~、俺、カッコ悪い・・・本当に」
今はとにかく、そんな事しか思い浮かばず気持ちが乗らないなんて一番くだらない理由で体が動かないでいた・・・。
「フォーズさんは、カッコ良かったですよ?」
「あ、そう。ありが―――んっ!?」
隅で固まっていた身体が無駄に大きな反応を見せてしまった。
鉄格子の先には座って俺の様子を眺めている者が居た。
「よかった、大事が無くて・・・本当に」
「ど、どど。どうしたルビヤ、こんな所に」
「えっ、なんか用事が無くちゃダメ・・・でしたか?」
いや、そうゆうわけじゃないが。
あぁ、情けない姿を見せた後に追い打ちを掛けるかの如くの情けない格好を披露してる。あぁ、死にたい。
「えへへへっ」
「なんだ、どうした」
「いえ、別に。理由なんて無いですよ」
理由の無い笑みが、俺を襲う。非常に辛い。
でも・・・相変わらず、俺はこいつの笑い顔に釣られてしまうようで参った。
ついさっきまで色々考えていた事が、もはや何を考えていたのかさえわからなくなった。
はぁ・・・敵わないな。
「そんな事よりルビヤ!!」
「はい!?」
「今日の飯は!!?」
「そこの保存食、まだ残ってますよ?」
「本気で言ってる? それ」
「え・・・?」
「・・・え?」
長い旅路を終えた。
多くの事があった、きっと自分が知らない事を含めたらもっと凄い事があった違い無い。
誰もそれを経験し、成長し変わっていくのだと口ずさむのだろう。
だが、決して変わらない物。変えてはならない物もある事に気付かされる。
二人は、帰る場所へと戻ってきた。
頭で考えなくともきっと無意識の内に感じ取っていた。
それが大事である事を。
何処へ行こうと、ここに帰ってくる事が良い事なのだと・・・。
起きているのか寝てるのか、もはや曖昧な感覚が俺の全身包み込む。
――フォーズさん。
なんだ? 声?
これは、ルビヤの声だ。
――その・・・お礼させて下さい。
お礼?
何を言ってるんだルビヤの奴、畏まっているというよりも緊張しているよう思える。
声も少し震えている、俺を恐れている感じでは無い。
どちらかと言うと・・恥じらい?
――僕・・・あの、初めてで、その。頑張りますから
恥じらい。
緊張。
・・・お礼。
「何言ってんだぁああああああああああああ!!!!」
「おや、ようやく目が覚めましたかフォーズ殿」
あぁあああああああああああああ!!!!
駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ。
マズイってそれはぁああああああああああ!!!!
そうゆうヤツじゃねぇええええからぁああああああ!!!
「やはりそっちの毛がありましたか、枷をはめる箇所を増やす必要がありそうですねこれは」
「何処に付けるってんだよ!!!」
「何処って足か首ですかね?? やれやれ、何を想像なさっているのですかフォーズ殿は」
「てめぇえええ!!!この糞爺ぃぃぃぃいぃい!!!!!」
ガシャンッとエルターに襲い掛かる勢いで俺は飛び付いたが、当然のように鉄格子に阻まれたのであった。
そしてそこで初めて我に返った。
なん~~で、俺牢獄に戻ってきているんだ?
「はい、フォーズ殿が冷静になるまで2日と14時間とちょっとでしたー。ので、改めて状況説明を致しますので黙って聞くように。一度しか説明しませんのでよ~~く聞くように。質問は最後に一回だけ受け付けます」
こうして温まった体温を戻す事も無く問答無用に、エルターの説明が始まったのであった。聞く準備なんて当然整って無かった為に殆どの言葉が右から左で、一切頭に入ってこなかった。
「はい、質問は? ないですね。では私は帰りますので」
「待てぇえええええええええい!!!!」
どんな質問タイムだよ。最初から質問聞く気がなかったろ絶対。鬼教官でもそこまでじゃなかったぞ。
とはいえ、エルターを引き止めた俺の頭の中は真っ白で。それを見透かしたかのようにエルターの顔が無表情ながらに歪んでいるのがわかった。
どれだけ時間に追われているのかよくわかった。
だから・・・うん、これだけは聞かせろ。
「ルビヤは・・・元気だよな?」
「・・・もちろん、心配ご無用です」
それだけ言ってエルターは牢獄部屋を後にしていったのだった。
まぁ、ぶっちゃけそれだけ聞ければ後は問題ない、他は些細な事だ。
とは言え一応整理しておくか、今言ったエルターの言葉も思い出しながら。
「確か、ドギアだっけか? あれに勝ってからか、あやふやなのは」
俺は盗賊のリーダーに打ち勝った。ルビヤが俺に作ってくれた発明品のおかげで。
だが、その勝利の代償とでも言うのか。実は弱り切っていた俺の身体は完全に限界を超えていた。
骨から内蔵まで、全盛期の動きを無意識のうちにやってしまいその絶大な負荷に襲われていたのだった。
「あぁ~、エルター爺が言ってたな。思い出した」
本来ならドギアとの戦いが終わり俺はその場で大の字に倒れようとしたのだが、踏みと止まったのだった。
それは、この惨状を引き起こしやがった元凶へと向かったからだ。
ほぼ見た目は魔物のそれに近い血だらけの風貌で俺は奴の前にまで行った。
『あぁあああああああああああああああああああ!!!!!』
絶叫と共に馬車に乗り込みシアマ村から即座に消え去ったパーズとかいう男。
たしかそうだ、それから俺は完全に糸が切れて完全に気絶したんだった。
「情けねぇ・・・ダサ過ぎるだろう」
苦笑いを浮かべながら俺は牢獄の隅によっかかる。
その後は当然知らないし、エルターの説明もよくわからなかったからいいやもう。
懐に手を伸ばすと、柄が出てきた。
当然ルビヤが作ってくれたやつは手元には無い。別にここで使って逃げ出すつもりは無いが、まあこれは納得するしか無い。
あぁ~・・・どうするかなぁ。
これからの事なんてわかんないけど、まずは身体を本格的に鍛え直さないといけないというのがよくわかった。
ルビヤの発明品の力を十二分に発揮させる為にも必要だな。
「あぁ~、俺、カッコ悪い・・・本当に」
今はとにかく、そんな事しか思い浮かばず気持ちが乗らないなんて一番くだらない理由で体が動かないでいた・・・。
「フォーズさんは、カッコ良かったですよ?」
「あ、そう。ありが―――んっ!?」
隅で固まっていた身体が無駄に大きな反応を見せてしまった。
鉄格子の先には座って俺の様子を眺めている者が居た。
「よかった、大事が無くて・・・本当に」
「ど、どど。どうしたルビヤ、こんな所に」
「えっ、なんか用事が無くちゃダメ・・・でしたか?」
いや、そうゆうわけじゃないが。
あぁ、情けない姿を見せた後に追い打ちを掛けるかの如くの情けない格好を披露してる。あぁ、死にたい。
「えへへへっ」
「なんだ、どうした」
「いえ、別に。理由なんて無いですよ」
理由の無い笑みが、俺を襲う。非常に辛い。
でも・・・相変わらず、俺はこいつの笑い顔に釣られてしまうようで参った。
ついさっきまで色々考えていた事が、もはや何を考えていたのかさえわからなくなった。
はぁ・・・敵わないな。
「そんな事よりルビヤ!!」
「はい!?」
「今日の飯は!!?」
「そこの保存食、まだ残ってますよ?」
「本気で言ってる? それ」
「え・・・?」
「・・・え?」
長い旅路を終えた。
多くの事があった、きっと自分が知らない事を含めたらもっと凄い事があった違い無い。
誰もそれを経験し、成長し変わっていくのだと口ずさむのだろう。
だが、決して変わらない物。変えてはならない物もある事に気付かされる。
二人は、帰る場所へと戻ってきた。
頭で考えなくともきっと無意識の内に感じ取っていた。
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