″らしく″いきましょう!異世界age♪召喚されたぽっちゃりな私〜

月詠寝

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出番まで黙ってるのが騎士道だぜ!

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無意識に言語処理が出来るなら
どんな魔法も簡単に扱えると思ったけど
異世界もそんなに甘くないらしく

自然的に発生し得ない現象を魔法で行う場合は
集中力と忠実なイメージ力が必要になるらしい
何もない空間に炎や氷を発生させる魔法とか物理的な現象だ

後はパトス(魂)の個人差によって能力地も大きく異なるらしい

例えば固有スキル
固有スキルはパトス(魂)に刻まれていてマナを消費して使用するが
パトスの操作が下手な場合はせっかく固有スキルを持っていても使えないらしい

逆に固有スキルを持っていなくても
パトスの操作に長けていればかなりの強者になれるらしい

魔法の操作方法を地球のゲーム感覚で云うと
マナが皆で共有型のマジックポイントで
パトスが各個人のメニューコマンド
メニューコマンドが豊富でも慣れないゲームだとアタフタして上手にいかない感じ
きっとあれに似ている感覚なんだと思う
ゲームでは無くリアルでやるなら確かに絶対難しい

後はマナを一気に使える量もパトスで個人差があるらしい

「帰れるまでここで魔法の修練を行いませんか?
 そして、厚かましいお願いではありますが、、、
 もし、一通りの魔法を熟るようになりましたら私達と共にデアの祠へ迎って欲しいのです。
 デアの祠には初代勇者のパトス(魂)が眠っているとされており相応しい後継者に聖なる魔法を授けて下さると言われています。
 貴方方はご自身で勇者では無いと仰いましたが、私はやはり最高神キュリオスが我々に示して下った光だと思うのです。」

アメジストの瞳を潤ませ此方を見つめるインサニアさん
つい頷きたくなる衝動をぐっと堪えて
私は菊花さんと目配せあった

「そこは危険な所なんですか?
 私は、成り行きとは言え此方の世界に来た以上出来る限りの協力はしたいと思います。」
「私も同じ気持ちです。」

菊花さんの言葉に続くように私も答える

「街の外は魔物の生息地ですし、魔王復活の兆しで以前より凶暴性も増しています。
 危険が無いとは言えませんが、その為に魔法を享受し護衛もしっかり付けましょう。」
「やっと俺らの出番だな。
 俺はアヴァールス帝国、騎士団長のエイダン・マルティネスだ。
 魔法なんか使えなくてもお嬢さん達を無事にデアの祠まで案内するから安心しな。」

壁にもたれ掛かり
今まで私達の会話に興味無さげに目を閉じていた赤髪の大柄の騎士が
インサニアさんの言葉に反応を示し自己紹介をした
荒々しくも人の良さそうな笑みを私達に向けてくれて、さながら童話の森のクマさんを彷彿させる
しかし、顔には小さめではあるが古傷やごく最近付けたらしい傷跡がいくつも付いており
かなりの歴戦を経験しているのだと実感させられた

「私はアヴァールス帝国騎士団所属、サフィラス・マーキスです。」

インサニアさんの後ろに直立していた金色碧眼の男性も自己紹介をした
インサニアさんには劣るが器量が良く
街中で見かけたら必ず振り返ってしまいそうな容姿だがその青い瞳は氷のように鋭く冷たく感じた

、、、感じただけで私の勘違いかも知れないけど、、、

「この2人は我が国を代表する騎士ですが、念のため彼ら以外にもアヴァールス帝国騎士団から選りすぐりの強者で編成された一個小隊を連れ向かう予定です。
 安全は保証致しますのでご安心下さい!!」

出会って1番だと思われるぐらいキラキラ輝く笑顔で話を進めるインサニアさん
まさに優秀な営業マンで勇者と書かれた書類があれば母印を迫られる気迫を感じる

あ~
私達が勇者だったらすぐに日程とか騎士団の編成とか細かい事決める予定で、その為の会議室だったんだ、それを勇者じゃないと紆余曲折してしまったんだ、、、そして結局は彼らのシナリオ通りの展開になっていくんだ、、、これがいわゆる大人のビジネススキルなんだな、、、と、この瞬間悟った、、、

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