恋愛が長続きしない俺の秘密

猫丸

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3.秘密がバレた!?

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 ベッドに敷いたバスタオルの上に下半身が来るようにして、俺はうつ伏せに寝かされた。タオルは精液や溢れたジェルがベッドを汚さないようにという配慮なのだろう。
 
「なに? なにすんの?」

 立花が俺の太ももの裏側をもみほぐした。(マッサージでもしてくれるのか?)と思っていたら尻をもみ始めた。
 ちょっとまて、一回で終わりのはずだろ?しかもこの体勢はまずい。
 尻にかかる力で身体が揺れる。かかった圧力が敷かれたタオルにちんこを押し付けるようになり、無意識に下腹部に力が入る。
 その下半身の変化に気づかれないよう、身体を起こし自重を和らげようとすると、立花の大きな手で背中を押さえられた。
 指が俺の肛門を何度か出入りし、切っ先がぴたりと当たった。
 立花のちんこは再び固さを取り戻していた。

「ちょっ、まって!! 一回だけっ、てっ……あっ…!!!!」

 一気に侵入してくる剛直に思わず声が漏れる。俺はうつ伏せのまま、両腕で顔を隠してその衝撃に耐えた。

「いやっ…んっ…んっ…んっ…」

 突き上げられる度に思わず声が漏れる。だがその声はベッドに吸い込まれていく。
 寝バック。ただ寝ている状態で、穴のみへの刺激。体が揺れる度に、敷いているバスタオルでちんこが擦れる。
 
「猫田の一回がまだ終わってないだろ?」

「俺、は……あっ……かま、わな…い、ぁ……あ……んんっ……んーっ、んーっ…」

 やばい。これホントやばい。
 その後はなにもいえず、ただシーツを掴んで顔を埋め、喘ぐだけの生き物になっていた。

「はぁっ……あっ……あっ……あっ……」

 立花に顔を見られていなくて良かった。なんの愛撫もない。ただひたすら下半身に集中するだけ。ただただ気持ちよさだけを追い求める。

「あっ……やば……イクっ……イクッ……」

 下腹、肛門、太ももを震わせて、湧き上がる快楽の波を受け止める。俺のペニスからもだらだらと精液が流れ出てバスタオルを汚した。その締まりと痙攣で、立花も再び俺の中でいった。
 やばい。頭の中が真っ白になる。
 
 ディルドやバイブではなく、人のちんこを入れてイッたのははじめてだった。
 心臓がどくどくうるさい。そのまま突っ伏していると、立花が俺の腰を少し上げさせた。
 タオルに垂れ流された俺の精液を内側に折りたたみ、そのまま軽く俺の下半身を拭いた。

「ちょっとそのまま待ってて」
 
 そう言うと、立花は洗面所から温かい濡れタオルを持ってきて、再度丁寧に俺の股間を拭いてくれた。

「あとで一緒にシャワー浴びよう?」

 立花に肩を抱かれ、二人でベッドに寝そべる。おでこにキスをされたのは、立花の唇が離れてから気づいた。
 なんだこれ、まるで恋人同士みたいじゃないか。

 ◇
 
「猫田は、乳首、感じる?」

「ちょっ、やめっ…くすぐったいって!!」
 
 こしょこしょと乳首をいじられ、身体を捩ってその刺激から逃げ出そうとするが、がっちり肩を抱かれていて逃げ出せない。

「ふーん、未開発かぁ。 なぁ、猫田。 俺とのセックス、どうだった?」

「俺? 俺…は……その……いや、俺が聞く方だから!!」

 思わず答えそうになって、ハッと気づく。俺が穴でオトコを教える側だったはずなのに。

「俺? 俺はめちゃくちゃよかったぜ? 猫田が俺のちんこ舐めて、俺の上で腰振ってるの見てるだけで最高だった。 しかも最後はちゃんと俺のでイッてくれたしな?」

 聞きながら恥ずかしさと嬉しさが込み上げてきた。 
 実は俺も控えめに言っても、めちゃくちゃよかったから余計嬉しい。途中からはセックスへのコンプレックスを忘れて感じていた。
 今まで、他人とセックスをして、男女関係なくその最中にちんこで射精したのははじめてだった。
 だが、そんなことを言えるはずもなく、ニヤつきながら言葉に詰まっていると、立花が軽く笑った。

「ふふ、猫田。 お前、してるだろ?」

「床オナ?」
 
「ちんこを床や布団に押し付けたり、擦ったりするオナニーだよ」
 
 俺はぎょっとして、思わず立花から身体を離そうとしたが、両肩を掴まれて、ベッドに仰向けに寝かされた。
 その上に覆いかぶさる立花。見上げたところ30センチのところに立花の顔がある。そして立花の膝が、程よい圧力で俺の股間を押しつぶした。

「んっ!?」
 
 ゆるく反応し始める俺のちんこ。
 
「やっぱりな。 お前、強い刺激じゃないとイケないんだろ?」

「なっ…なにを言って!?」
 
「勃つことは勃つが、普通の穴の締まりじゃゆるくてイケない。 腟内射精障害っていうの?」

 俺は次に繋げる言葉が見つからなかった。立花を睨んだが、まっすぐ向けてくる視線に戸惑い、横を向く。
 
 そうなのだ。俺は小さい頃からうつ伏せに寝る癖があった。そして、いつの間にか股間を擦り付けてオナニーするようになっていた。
 強い刺激に慣れたちんこは、更に強い刺激を求める。俺は穴ではイケなくなっていた。それは女性器でもアナルでも、だ。
 俺は元々バイだった。男でも女でもどちらでもよかった。だが、突っ込んで相手を満足させられないのなら、イケないのなら、俺が入れられる側になるしかなかった。だからといって、穴でイケるほど経験もない。

「だ、だったら何だよ。 立花に関係ないだろ?」

「俺にしとけよ。 俺ならお前を満足させられる」

「は? お前、なに言って!?」

 思わず顔をまじまじ見る。どうやら冗談を言っている顔ではなさそうだ。股間を押さえていた足が俺の脇へと移動し、立花の顔が近づいてくる。顔の横に置かれた手が、俺の頭を押さえつけ、抵抗しようとする俺の身体を、自らの体重で押さえ付けた。
 唇が重なる。捕食するように。
 唇全体にかぶりつき、俺の唇をこじ開け侵入してくる。舌を絡め、引っ張り、喉の奥までも蹂躙してくる。

「キスは、すりゃいいんだろ?」

 立花は息も絶え絶えな俺にそういって、にっこりわらった。
 こいつ、本当に俺のことを……?
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