3 / 22
第一章
三日目
ほんの一瞬だけ意識が途切れたような感覚がして、リカはいつの間にか保健室の外の廊下にいた。
首にはヘッドホンがかかったままで、傍にはエンが立っている。人の傷はそう簡単には治らないものだが、エンに手当てをしてもらった右足は、体重をかけても、もう不思議と痛むことはなかった。
「行こうか」
エンは言うと、リカの返事を待たずに歩き出す。
違和感は当然あったが、もう問いかけはしなかった。単純に、一日分の夢が終わって、次の日の夢がはじまっただけの話だ。
少し遅れてリカも歩き出し、背の高い彼の横に並ぶ。そうすると、リカの頭はエンの肩ほどの高さになる。ちらりと横目でエンの様子を窺ってそのことに気づき、身長差もちょうど良いような気がして、思わず浮かびそうになった笑みを噛み殺した。何が『ちょうど良い』のか、リカは自分でもよくわからなかったが。
「気持ちの悪ぃ笑い方だな」
ロミに指摘され、慌てて自分の口元を覆う。
「笑ってなんてないよ」
「エンの方ちらちら見て、笑ってただろ」
「そんなことしてないって!」
「お前には恋人がいるんだろうに、そんな風にエンに浮かれてていいのかねぇ」
リカはさらに言い返そうと口を開きかけたが、一拍遅れて、ロミの言葉の内容の方が引っかかった。
「私、彼氏いるの?」
「いるんじゃねぇの? 自分がつけてるネックレス、見てみろよ」
ロミに指摘されて初めて、リカは自分がネックレスをつけていることに気づいた。チャームを服の中に仕舞い込むような形でつけていたのだ。繊細な金属は肌に完全に馴染んで、違和感がなかった。
鎖骨の辺りから見えている細いピンクゴールドのチェーンを引っ張り、その先についているチャームを確認する。
チェーンと同じピンクゴールドでできた、パズルのピースをモチーフにしている。ピースの表面には、ハートの一部分のような図柄が彫り込まれていた。一目見て、片割れになるものと組み合わせるとハートが出来上がるのだと理解できるデザインだ。こんなペアアクセサリーを、相手がいない状態で身につける人などいないだろう。
ネックレスのことを理解し、リカは表情を曇らせる。
「本当だ。でも、彼氏のこと何も覚えてない。このネックレスのことも……きっと、プレゼントしてもらったか、一緒に買いに行ったかしたんだと思うんだけど」
「そりゃ、自分のことだって覚えてないんだから、恋人のことだって忘れてて当然だろ」
「そうだけど……」
ロミは慰めるようなことを言ったが、リカの表情は晴れない。
「彼氏のこと忘れてるって、すごく嫌。自分のことを忘れても、彼氏のことは覚えてるくらいじゃなきゃ、ロマンチックじゃない」
「現実なんてそんなもんだ」
間髪入れずに言うロミに、リカは唇を尖らせる。
「ロミさん、夢がなーい」
「ここはお前の夢の中なのにな」
テンポ良く返された言葉に、リカは思わずフフッと笑う息を漏らす。
と、横を歩いていたエンの足が止まった。
「楽しそうなところ悪いけど、着いたよ。ここだ」
エンが導いてやってきたのは、二階にある教室だった。教室の横のプレートには二年C組と記されている。
「ここは?」
「君にとって、思い入れ深いはずの場所だよ。さあ」
エンに促されるままに引き戸を開けて、教室の中へと足を踏みれた。そして、すぐさま凍りつく。ごく一般的な様子の整然とした教室の中で、リカの視線は一つの生徒用机に吸い寄せられていた。
机の上に置かれた小さな花瓶と、白い桔梗の花。その様はどう見ても、席の主である生徒が亡くなったことを示している。
リカは震えそうになる足をおさえながら机に歩み寄った。落書きや傷など、気になるものは一つもない、他の机と変わりない綺麗な机。しかし、中央に花瓶が乗っているだけで、雰囲気が周囲とは全く異質なものとなっている。
椅子を引き、机の中を確認すると、ノートが一冊だけ残されていた。引き出し、表紙を確認すると、タイトルに『現代文』とあるシンプルなノートの片隅には『高浜梨花』と名前が記されている。
おそるおそるノートを開くが、そこに元々何が書かれていたかは全くの判読不能だった。ノートの全てのページが、ボールペンやマーカーでぐちゃぐちゃに塗りつぶされていたからだ。執拗なまでの塗り潰し方は、それをした者の精神的な不安定さを否応なく感じさせる。
だが不思議と、リカはそのノートにどんな言葉が書き込まれていたのかを感じ取ることができた。
『汚い手でユウマにさわったな』
『ブス消えろ。めざわりなんだよ』
『ヘンタイ性病女』
『さっさと死ねビッチ』
『いやらしい目でユウマを見るな』
『お前と同じ空気吸うとビョーキがうつる』
『いつ死ぬんだよ。明日? 明後日? ねえ、たのむから今日にしよ?』
『ドリームパレスの前でりかちゃん発見』
授業の内容をまとめて、丁寧に書き留めた上から書き込まれていたそれらが、延々と続いた毎日のメッセージ。
リカは、筆圧のせいで凸凹したノートの表面をゆっくりと撫でる。
「私、これ……全部塗り潰したの、覚えてる。私がやったんだ」
それは、確実に自分の記憶だった。
ノートの一ページ一ページに書き込まれたメッセージを、必死の思いで塗り潰していった手の動き、その時の指先に伝わった、ペンが掻く紙の感触を、焦燥感を、覚えている。
「どうして、そんなことしたんだ?」
落ち着いた声色でロミが問いかけてくる。
「どうして……」
改めて理由を考えてみると、自分がノートを塗りつぶしていた時の記憶の一部に靄がかかったようになる。しかし、覚えていることもある。
「消さなきゃ、って、思ったんだ。誰かに見られる前に消さなきゃって。ここに書かれていたのは、あまりにもひどい言葉ばっかりだったから」
無惨な様子のノート越しに、机の上に咲く白い桔梗の花が見える。リカはゆっくりと顔を上げ、教室に入り口に立ったままのエンへ視線を向けた。
「ねえ。私、実はもう死んでるの?」
エンは口を開く様子も見せず、無表情のままだ。
「エンさん! 答えてください。ここって本当は私の夢の中じゃなくて、死んだ人がくるところなの?」
そう、声を張り上げたときだった。
黒い紙を貼り付けたような暗い窓の外から、高く、長く続く悲鳴が聞こえた。
リカは勢いよく振り返る。
視界に捉えた窓の外を、リカが着ているものと全く同じ制服姿の少女が落ちていった。背面から落下する少女の顔に、風に煽られた長い髪がゆらゆらと揺れながらも張り付いている。
まるでスローモーションのようにゆっくりと見えたのは、ただの気のせいだ。実際には、詳細を観察する暇もなく、少女の体は窓の上から下へと一瞬で通過して見えなくなっていった。
一拍後に響いたのは、鈍い衝撃音。一定の質量を持った人間の肉体が、地面に叩きつけられた時に発する音だ。
「いやああああああああああ!」
口から出たのが自分の声だと理解する間もなく、リカは絶叫していた。
ノートを取り落とし、その場にしゃがみ込んで、両手で頭を抱えて縮こまる。まるで自分の立っている足元が、今すぐに消えてなくなってしまうような感覚がした。全身が、いつまでもガタガタと震える。
きつく目を瞑っても、窓の外を落下していく少女の姿が瞼の裏に何度も何度も繰り返し再生されている。頭の中から追い出すことができない。
エンもロミも、しばらくは一言も言葉を発することはなく、ただただリカの様子を観察するように見つめていた。
判明したのは、揺るぎない一つの真実。
高浜梨花は、学校の屋上から身を投げて、死んだ。
首にはヘッドホンがかかったままで、傍にはエンが立っている。人の傷はそう簡単には治らないものだが、エンに手当てをしてもらった右足は、体重をかけても、もう不思議と痛むことはなかった。
「行こうか」
エンは言うと、リカの返事を待たずに歩き出す。
違和感は当然あったが、もう問いかけはしなかった。単純に、一日分の夢が終わって、次の日の夢がはじまっただけの話だ。
少し遅れてリカも歩き出し、背の高い彼の横に並ぶ。そうすると、リカの頭はエンの肩ほどの高さになる。ちらりと横目でエンの様子を窺ってそのことに気づき、身長差もちょうど良いような気がして、思わず浮かびそうになった笑みを噛み殺した。何が『ちょうど良い』のか、リカは自分でもよくわからなかったが。
「気持ちの悪ぃ笑い方だな」
ロミに指摘され、慌てて自分の口元を覆う。
「笑ってなんてないよ」
「エンの方ちらちら見て、笑ってただろ」
「そんなことしてないって!」
「お前には恋人がいるんだろうに、そんな風にエンに浮かれてていいのかねぇ」
リカはさらに言い返そうと口を開きかけたが、一拍遅れて、ロミの言葉の内容の方が引っかかった。
「私、彼氏いるの?」
「いるんじゃねぇの? 自分がつけてるネックレス、見てみろよ」
ロミに指摘されて初めて、リカは自分がネックレスをつけていることに気づいた。チャームを服の中に仕舞い込むような形でつけていたのだ。繊細な金属は肌に完全に馴染んで、違和感がなかった。
鎖骨の辺りから見えている細いピンクゴールドのチェーンを引っ張り、その先についているチャームを確認する。
チェーンと同じピンクゴールドでできた、パズルのピースをモチーフにしている。ピースの表面には、ハートの一部分のような図柄が彫り込まれていた。一目見て、片割れになるものと組み合わせるとハートが出来上がるのだと理解できるデザインだ。こんなペアアクセサリーを、相手がいない状態で身につける人などいないだろう。
ネックレスのことを理解し、リカは表情を曇らせる。
「本当だ。でも、彼氏のこと何も覚えてない。このネックレスのことも……きっと、プレゼントしてもらったか、一緒に買いに行ったかしたんだと思うんだけど」
「そりゃ、自分のことだって覚えてないんだから、恋人のことだって忘れてて当然だろ」
「そうだけど……」
ロミは慰めるようなことを言ったが、リカの表情は晴れない。
「彼氏のこと忘れてるって、すごく嫌。自分のことを忘れても、彼氏のことは覚えてるくらいじゃなきゃ、ロマンチックじゃない」
「現実なんてそんなもんだ」
間髪入れずに言うロミに、リカは唇を尖らせる。
「ロミさん、夢がなーい」
「ここはお前の夢の中なのにな」
テンポ良く返された言葉に、リカは思わずフフッと笑う息を漏らす。
と、横を歩いていたエンの足が止まった。
「楽しそうなところ悪いけど、着いたよ。ここだ」
エンが導いてやってきたのは、二階にある教室だった。教室の横のプレートには二年C組と記されている。
「ここは?」
「君にとって、思い入れ深いはずの場所だよ。さあ」
エンに促されるままに引き戸を開けて、教室の中へと足を踏みれた。そして、すぐさま凍りつく。ごく一般的な様子の整然とした教室の中で、リカの視線は一つの生徒用机に吸い寄せられていた。
机の上に置かれた小さな花瓶と、白い桔梗の花。その様はどう見ても、席の主である生徒が亡くなったことを示している。
リカは震えそうになる足をおさえながら机に歩み寄った。落書きや傷など、気になるものは一つもない、他の机と変わりない綺麗な机。しかし、中央に花瓶が乗っているだけで、雰囲気が周囲とは全く異質なものとなっている。
椅子を引き、机の中を確認すると、ノートが一冊だけ残されていた。引き出し、表紙を確認すると、タイトルに『現代文』とあるシンプルなノートの片隅には『高浜梨花』と名前が記されている。
おそるおそるノートを開くが、そこに元々何が書かれていたかは全くの判読不能だった。ノートの全てのページが、ボールペンやマーカーでぐちゃぐちゃに塗りつぶされていたからだ。執拗なまでの塗り潰し方は、それをした者の精神的な不安定さを否応なく感じさせる。
だが不思議と、リカはそのノートにどんな言葉が書き込まれていたのかを感じ取ることができた。
『汚い手でユウマにさわったな』
『ブス消えろ。めざわりなんだよ』
『ヘンタイ性病女』
『さっさと死ねビッチ』
『いやらしい目でユウマを見るな』
『お前と同じ空気吸うとビョーキがうつる』
『いつ死ぬんだよ。明日? 明後日? ねえ、たのむから今日にしよ?』
『ドリームパレスの前でりかちゃん発見』
授業の内容をまとめて、丁寧に書き留めた上から書き込まれていたそれらが、延々と続いた毎日のメッセージ。
リカは、筆圧のせいで凸凹したノートの表面をゆっくりと撫でる。
「私、これ……全部塗り潰したの、覚えてる。私がやったんだ」
それは、確実に自分の記憶だった。
ノートの一ページ一ページに書き込まれたメッセージを、必死の思いで塗り潰していった手の動き、その時の指先に伝わった、ペンが掻く紙の感触を、焦燥感を、覚えている。
「どうして、そんなことしたんだ?」
落ち着いた声色でロミが問いかけてくる。
「どうして……」
改めて理由を考えてみると、自分がノートを塗りつぶしていた時の記憶の一部に靄がかかったようになる。しかし、覚えていることもある。
「消さなきゃ、って、思ったんだ。誰かに見られる前に消さなきゃって。ここに書かれていたのは、あまりにもひどい言葉ばっかりだったから」
無惨な様子のノート越しに、机の上に咲く白い桔梗の花が見える。リカはゆっくりと顔を上げ、教室に入り口に立ったままのエンへ視線を向けた。
「ねえ。私、実はもう死んでるの?」
エンは口を開く様子も見せず、無表情のままだ。
「エンさん! 答えてください。ここって本当は私の夢の中じゃなくて、死んだ人がくるところなの?」
そう、声を張り上げたときだった。
黒い紙を貼り付けたような暗い窓の外から、高く、長く続く悲鳴が聞こえた。
リカは勢いよく振り返る。
視界に捉えた窓の外を、リカが着ているものと全く同じ制服姿の少女が落ちていった。背面から落下する少女の顔に、風に煽られた長い髪がゆらゆらと揺れながらも張り付いている。
まるでスローモーションのようにゆっくりと見えたのは、ただの気のせいだ。実際には、詳細を観察する暇もなく、少女の体は窓の上から下へと一瞬で通過して見えなくなっていった。
一拍後に響いたのは、鈍い衝撃音。一定の質量を持った人間の肉体が、地面に叩きつけられた時に発する音だ。
「いやああああああああああ!」
口から出たのが自分の声だと理解する間もなく、リカは絶叫していた。
ノートを取り落とし、その場にしゃがみ込んで、両手で頭を抱えて縮こまる。まるで自分の立っている足元が、今すぐに消えてなくなってしまうような感覚がした。全身が、いつまでもガタガタと震える。
きつく目を瞑っても、窓の外を落下していく少女の姿が瞼の裏に何度も何度も繰り返し再生されている。頭の中から追い出すことができない。
エンもロミも、しばらくは一言も言葉を発することはなく、ただただリカの様子を観察するように見つめていた。
判明したのは、揺るぎない一つの真実。
高浜梨花は、学校の屋上から身を投げて、死んだ。
あなたにおすすめの小説
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
【完結】限界離婚
仲 奈華 (nakanaka)
ミステリー
もう限界だ。
「離婚してください」
丸田広一は妻にそう告げた。妻は激怒し、言い争いになる。広一は頭に鈍器で殴られたような衝撃を受け床に倒れ伏せた。振り返るとそこには妻がいた。広一はそのまま意識を失った。
丸田広一の息子の嫁、鈴奈はもう耐える事ができなかった。体調を崩し病院へ行く。医師に告げられた言葉にショックを受け、夫に連絡しようとするが、SNSが既読にならず、電話も繋がらない。もう諦め離婚届だけを置いて実家に帰った。
丸田広一の妻、京香は手足の違和感を感じていた。自分が家族から嫌われている事は知っている。高齢な姑、離婚を仄めかす夫、可愛くない嫁、誰かが私を害そうとしている気がする。渡されていた離婚届に署名をして役所に提出した。もう私は自由の身だ。あの人の所へ向かった。
広一の母、文は途方にくれた。大事な物が無くなっていく。今日は通帳が無くなった。いくら探しても見つからない。まさかとは思うが最近様子が可笑しいあの女が盗んだのかもしれない。衰えた体を動かして、家の中を探し回った。
出張からかえってきた広一の息子、良は家につき愕然とした。信じていた安心できる場所がガラガラと崩れ落ちる。後始末に追われ、いなくなった妻の元へ向かう。妻に頭を下げて別れたくないと懇願した。
平和だった丸田家に襲い掛かる不幸。どんどん倒れる家族。
信じていた家族の形が崩れていく。
倒されたのは誰のせい?
倒れた達磨は再び起き上がる。
丸田家の危機と、それを克服するまでの物語。
丸田 広一…65歳。定年退職したばかり。
丸田 京香…66歳。半年前に退職した。
丸田 良…38歳。営業職。出張が多い。
丸田 鈴奈…33歳。
丸田 勇太…3歳。
丸田 文…82歳。専業主婦。
麗奈…広一が定期的に会っている女。
※7月13日初回完結
※7月14日深夜 忘れたはずの思い~エピローグまでを加筆修正して投稿しました。話数も増やしています。
※7月15日【裏】登場人物紹介追記しました。
2026年1月ジャンルを大衆文学→ミステリーに変更しています。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
2026.1.4 73話見直した際、瑛士の台詞《本音/懺悔》を加筆しました。😇
☘ 累計ポイント/ 200万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています