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藤原梓
前編
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「1 始めの言葉 これから、M学園中等部第一学期始業式を行う。一同起立。礼。着席。2 生徒会長挨拶 生徒会長 藤原梓 」
「はい。 皆さん、おはようございます。皆さんは春休みを有意義に、楽しく過ごすことはできましたか?今日からは新しい学年になり、来週には……」
私が生きている意味はあるのだろうか。日々あの人の思い通りに動いている。私は、生き方も何もかも決められている操り人形にしかすぎない。
「梓、どうしたの?早く帰ろ~。」
「あ、麻衣!ちょっと待って~。」
「なんか、梓最近ボーッとしてるね。相談事とかあったら言ってね?梓は大切な友達から。」
「うん、ありがと。」
そんなこと、言えるわけ無いじゃないか。
多分話しても信じないだろう。どうせあなただって大したことはしてくれずに私から離れていくんだ。大切な友達だなんて、あるものか。
「ただいま。」
…そうか、あの人はもうここにはいないのか。でも、別にいなくても問題ないのだから構わない。
「藤原梓は優等生だ」
生徒会長を務めているのだから、そう思われても仕方ない。
ようやく手に入れた生活なのだ。満足してはいないが、まぁいい。誰にも壊させない。
「はい。 皆さん、おはようございます。皆さんは春休みを有意義に、楽しく過ごすことはできましたか?今日からは新しい学年になり、来週には……」
私が生きている意味はあるのだろうか。日々あの人の思い通りに動いている。私は、生き方も何もかも決められている操り人形にしかすぎない。
「梓、どうしたの?早く帰ろ~。」
「あ、麻衣!ちょっと待って~。」
「なんか、梓最近ボーッとしてるね。相談事とかあったら言ってね?梓は大切な友達から。」
「うん、ありがと。」
そんなこと、言えるわけ無いじゃないか。
多分話しても信じないだろう。どうせあなただって大したことはしてくれずに私から離れていくんだ。大切な友達だなんて、あるものか。
「ただいま。」
…そうか、あの人はもうここにはいないのか。でも、別にいなくても問題ないのだから構わない。
「藤原梓は優等生だ」
生徒会長を務めているのだから、そう思われても仕方ない。
ようやく手に入れた生活なのだ。満足してはいないが、まぁいい。誰にも壊させない。
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