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藤原梓
中編
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「梓~!学校遅れちゃう~!髪結って~。」
「朱里、私はもう行かなくちゃいけないのよ。生徒会長が遅刻だなんてあるまじき行為だし。朱里ももう中学生なんだから、髪ぐらい自分で結いなさい。」
「だって…」
「だって、何よ。」
「何でもない。」
私には妹が2人いる。中1の朱里と小4の愛里だ。朱里も愛里もとても明るい。2人とも私と全然違う。…当たり前のことか。
私が廊下を歩けば、皆私のことを話す。
「あの人が生徒会長の藤原梓?めっちゃ美人じゃん。」
「生徒会長って、頭良くて、スタイル良くて、クールな感じで羨ましいな~。」
ガラガラッ
「おはよう。」
「あ、梓!今日少し遅くない?」
「ごめんね、麻衣。妹のお世話してていつもより家出るの遅くなっちゃった。」
「え、梓のお母さんは?この前妹ちゃんの入学式にいたじゃん。」
「…事故で亡くなったの。」
「そうなんだ…ごめん…」
「ううん!気にしなくていいよ。」
キーンコーンカーンコーン
「席に着けー。ホームルーム始めるぞー。」
「さっきの数学意味分かんないんだけどー。」
「今日の授業少し難しかったよね。」
「藤原さーん、なんか妹さんが呼んでるみたいだけど。」
「あ、ごめんね!すぐ行く!」
「朱里、何の用事?1年が3年のフロアに来たらいけないんだけど。」
「梓、今日一緒に帰らない?」
「何言ってるの?友達と帰れば良いじゃない。」
「どうしてもなの!じゃあ放課後ね!」
どうして中3にもなって妹と一緒に帰らなければならないのだろう。
「梓って妹と仲良いんだね。あまり似てないけど、2人とも可愛いし。」
「そうかな?普通だと思うけど。」
仲が良い?ふざけるな。あの子と仲良くする気なんて、さらさら無い。
「朱里、私はもう行かなくちゃいけないのよ。生徒会長が遅刻だなんてあるまじき行為だし。朱里ももう中学生なんだから、髪ぐらい自分で結いなさい。」
「だって…」
「だって、何よ。」
「何でもない。」
私には妹が2人いる。中1の朱里と小4の愛里だ。朱里も愛里もとても明るい。2人とも私と全然違う。…当たり前のことか。
私が廊下を歩けば、皆私のことを話す。
「あの人が生徒会長の藤原梓?めっちゃ美人じゃん。」
「生徒会長って、頭良くて、スタイル良くて、クールな感じで羨ましいな~。」
ガラガラッ
「おはよう。」
「あ、梓!今日少し遅くない?」
「ごめんね、麻衣。妹のお世話してていつもより家出るの遅くなっちゃった。」
「え、梓のお母さんは?この前妹ちゃんの入学式にいたじゃん。」
「…事故で亡くなったの。」
「そうなんだ…ごめん…」
「ううん!気にしなくていいよ。」
キーンコーンカーンコーン
「席に着けー。ホームルーム始めるぞー。」
「さっきの数学意味分かんないんだけどー。」
「今日の授業少し難しかったよね。」
「藤原さーん、なんか妹さんが呼んでるみたいだけど。」
「あ、ごめんね!すぐ行く!」
「朱里、何の用事?1年が3年のフロアに来たらいけないんだけど。」
「梓、今日一緒に帰らない?」
「何言ってるの?友達と帰れば良いじゃない。」
「どうしてもなの!じゃあ放課後ね!」
どうして中3にもなって妹と一緒に帰らなければならないのだろう。
「梓って妹と仲良いんだね。あまり似てないけど、2人とも可愛いし。」
「そうかな?普通だと思うけど。」
仲が良い?ふざけるな。あの子と仲良くする気なんて、さらさら無い。
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