異世界から転生

omot

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魔力

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「そうだ。ここ、異世界だった。」
僕はそう思うと、右手の手のひらをレイラたちにかざし叫んだ。
時間操作バッグタイム
レイラたちの動きがピタリと止まった。
かと思うと、その場に倒れた。
僕は転生者の方を向いて言った。
「レイラたちの脳の時間を巻き戻した。これで洗脳も解けるはずだ。」
「小癪な...」
「少しお話をしようか。」
「なんだと。」
「君の目的は僕の力?」
「違う。僕はずっとお前が憎かった。」
「え?」
「ずっと、ずっとお前を探してきた。お前を探している時に、色んな転生者に会ったよ。そして、お前を見つけた。まさか勇者だったなんて、思いもしなかったよ。しかも、前世の記憶がなぜか無くて、僕のことなんて全然覚えてなくてビックリしたよ。」
「たしか、僕が魔王を倒しに行く前に立ち寄った村で、声をかけてくれたよね。あの時はわからなかったけど、今ならわかるよ。」
「ああ、そうだ。まさか、思い出したのか?」
「うん。全部思い出したよ。」
「そうか。なら、話は早い。俺はお前を殺す!」
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