134 / 190
episode T . ウィレムの場合 / ガストロミー・パーティー
Willem 002. Birthday Partyの招待状
しおりを挟む
性奴隷ウィレムの熱狂的なファンでいらっしゃる旦那さま方宛に、招待状が郵送で届けられた。
カードの表紙にはアントワーヌ・ヴォロンのバターの山がプリントされており、今にも溶けて親指に油分が着きそうな錯覚を覚える。
表紙を開くと、鮮やかな朱色のドレスに身を包む真っ白豊満な性の妖精、ウィレムのポートレイトがぶわりと目に飛び込んでくる。マシュマロのような太い首にはslave 刻印入りのネックカラーが食い込み、こちらもヴィヴィッドな朱色が目映い。
左側のページにはゴージャスなラメ入りの松染め色の文字で、
BIRTHDAY party の日時、場所が記されていた。
ウィレムは、彼のことをあいする旦那さま方に濡れる官能と不思議な歓びと大げさな感慨をもたらすことができる性奴隷だ。
彼が性奴隷として館で市民に仕えてから、
毎年、食と性の饗宴”BIRTHDAY party”が開かれており、
それは、テーブルマナー、摂取カロリーという名のモラルに縛られた善良な人々の人生にとってのサプリメント。
ウィレムは、性奴隷施設で一番肥っている。
ぽちゃぽちゃのむちゅむちゅである。
二年ほど前に、ウィレムは同じ施設内に数多く収容されている容姿端麗な青年たちに憧れ、20キロほどの減量に成功し、それはそれは美しい青年になったのだが、
旦那さま方から、クレームが殺到したために、
管理栄養士、スポーツドクター、セラピストの共同チームの作業によって
極めて健康的に25キロの増量に成功。
ふとっちょウィレムは、ふとっちょ好きな旦那さま方の性欲を満たすための生ける造形物である。
いよいよ
穏やかな秋晴れの午前中に、館のゴージャスな大部屋がウィレムのBIRTHDAY partyの会場として扉を開けた。
サフランイエローの壁紙の部屋はふたつのコンセプトで構成されていた。
ひとつは、ウォーホルのキャンベルスープがプリントされたライティングがポップなエリア。此方では主にジャンクフードが運ばれてくる。
もうひとつは、ルイーズ・モワヨンのさくらんぼ、ストロベリー、スグリのある静物が金の額で飾られた豪奢な空間で、
設置されたテーブルやキングサイズベッドに次々とラグジュアリーなご馳走とシャンパンが運び込まれる。
壁際で待機する肉便器たちも心なしか体格の良いグラマラスな青年が多い。
そこへ、
二十名もの旦那さま方が、日頃体を張って性欲を満たし癒してくれるウィレムへの感謝の贈り物を手に、
続々入ってこられた。
そして、この催しのインターネットライブ配信では四千九百八十人もの人々が視聴予約をしている。
皆其々、ご馳走をデリバリーして、モニターの前に集っているに違いないのだが…
そうら、それが遣って来ん、来んのじゃ諸君、一時間経ち、二時間経ち、十二時が過ぎ、半が過ぎ、どうじゃ諸君、やがて一時頃まで遣って来んぞ。
痺れを切らした旦那さま方は、肉便器を呼びつけ、キスやフェラチオをさせたり、床に横たえた肉厚な体を愛撫して遊び始めていた。
ちゅぷちゅぷと卑猥な水音と、肉便器たちの愛らしいあえぎ声と、料理の香りが充満し始め…
漸く、調教師がドアを開け放った。
フルヴォリュームの拍手喝采に呑み込まれながら
現れた
本日の主役は
ぽっちりと両つの眼を青貝のように列べて光らせている。
まるまる肥ったお餅ボディを
釦きらきらと羅紗の筒袖にぱつぱつ通し。
大座布団にその尻まですっぽりと安置に及んで、達磨を極めて、微笑んだ。
カードの表紙にはアントワーヌ・ヴォロンのバターの山がプリントされており、今にも溶けて親指に油分が着きそうな錯覚を覚える。
表紙を開くと、鮮やかな朱色のドレスに身を包む真っ白豊満な性の妖精、ウィレムのポートレイトがぶわりと目に飛び込んでくる。マシュマロのような太い首にはslave 刻印入りのネックカラーが食い込み、こちらもヴィヴィッドな朱色が目映い。
左側のページにはゴージャスなラメ入りの松染め色の文字で、
BIRTHDAY party の日時、場所が記されていた。
ウィレムは、彼のことをあいする旦那さま方に濡れる官能と不思議な歓びと大げさな感慨をもたらすことができる性奴隷だ。
彼が性奴隷として館で市民に仕えてから、
毎年、食と性の饗宴”BIRTHDAY party”が開かれており、
それは、テーブルマナー、摂取カロリーという名のモラルに縛られた善良な人々の人生にとってのサプリメント。
ウィレムは、性奴隷施設で一番肥っている。
ぽちゃぽちゃのむちゅむちゅである。
二年ほど前に、ウィレムは同じ施設内に数多く収容されている容姿端麗な青年たちに憧れ、20キロほどの減量に成功し、それはそれは美しい青年になったのだが、
旦那さま方から、クレームが殺到したために、
管理栄養士、スポーツドクター、セラピストの共同チームの作業によって
極めて健康的に25キロの増量に成功。
ふとっちょウィレムは、ふとっちょ好きな旦那さま方の性欲を満たすための生ける造形物である。
いよいよ
穏やかな秋晴れの午前中に、館のゴージャスな大部屋がウィレムのBIRTHDAY partyの会場として扉を開けた。
サフランイエローの壁紙の部屋はふたつのコンセプトで構成されていた。
ひとつは、ウォーホルのキャンベルスープがプリントされたライティングがポップなエリア。此方では主にジャンクフードが運ばれてくる。
もうひとつは、ルイーズ・モワヨンのさくらんぼ、ストロベリー、スグリのある静物が金の額で飾られた豪奢な空間で、
設置されたテーブルやキングサイズベッドに次々とラグジュアリーなご馳走とシャンパンが運び込まれる。
壁際で待機する肉便器たちも心なしか体格の良いグラマラスな青年が多い。
そこへ、
二十名もの旦那さま方が、日頃体を張って性欲を満たし癒してくれるウィレムへの感謝の贈り物を手に、
続々入ってこられた。
そして、この催しのインターネットライブ配信では四千九百八十人もの人々が視聴予約をしている。
皆其々、ご馳走をデリバリーして、モニターの前に集っているに違いないのだが…
そうら、それが遣って来ん、来んのじゃ諸君、一時間経ち、二時間経ち、十二時が過ぎ、半が過ぎ、どうじゃ諸君、やがて一時頃まで遣って来んぞ。
痺れを切らした旦那さま方は、肉便器を呼びつけ、キスやフェラチオをさせたり、床に横たえた肉厚な体を愛撫して遊び始めていた。
ちゅぷちゅぷと卑猥な水音と、肉便器たちの愛らしいあえぎ声と、料理の香りが充満し始め…
漸く、調教師がドアを開け放った。
フルヴォリュームの拍手喝采に呑み込まれながら
現れた
本日の主役は
ぽっちりと両つの眼を青貝のように列べて光らせている。
まるまる肥ったお餅ボディを
釦きらきらと羅紗の筒袖にぱつぱつ通し。
大座布団にその尻まですっぽりと安置に及んで、達磨を極めて、微笑んだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
174
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる