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episode X . ギュスターヴの場合 / 性奴隷虐めの代償
Gustave 002. 秘密の地下室
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何故、あんなことを
何故、こんなことに
憎悪を具体的に実行するには、想像以上のコスパがかかる。
罰を売り付けられるのは、私のような者の宿命だ。
普段は階段に立ち入り禁止の札がかけられ、
エレベーターも特別な鍵とパスワードが無ければそのボタンを押すことができない、
館の地下の一部が珍しくも一般に開放された。
といっても、地下の奥の、洗濯部屋や肉便器専用の食堂、風呂、ベッドルーム(何れも地下とは思えぬほど明るい雰囲気で新鮮な空気が絶えず供給されており、性奴隷のコンディションを保つシステムに余念が無い)は立ち入り禁止で、
一般の旦那さま方が見られるのは、階段を降りて一番最初に現れるドアだけである。
館には何れの部屋にも重厚でモダンなドアが取り付けられているが、
このドアときたら、ディスカウントショップの中古品のような薄汚れた合成の木製で蝶番もうっすら錆びている。
そして、平均的な身長の大人の目の辺りに十センチほどの丸い覗き穴がくり貫かれているのだが、
この穴も歪んだ円で、如何にもやっつけ仕事という風情に見える。
この悪ふざけにも思える簡素なドアこそが、地獄の門なのだ。
早速、好奇心にかられた旦那さまがひとり、階段を降りてドアの前に立った。
ドアにデカデカと書かれた「撮影厳禁」の文字を見て、端末機をガウンのポケットに仕舞いつつ
覗き穴に視線を合わせる。
フランク・ステラの絵画を思わせる同一の繰り返しの
ストライプの壁をバックに、
ひとりの男が重厚な木でできた開脚椅子の上に乗せられ、これまた重たそうな鉄の枷で腕を万歳の形、脚をひっくり返した蛙のような形で固定されている。
男の前に設置されている武骨なデザインのピストンマシンに取り付けられたリアルな極太ディルドが、
丸見えを強制されたアヌスをえぐっているのだが、
ピストンマシンはかなりの年期物のようで
「カタン―コトン、カタン―コトン、カタン―コトン」
「コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ」
と、耳障りな音を立てている。
あたまをゆすぶりゆすぶり、
覗いて見た旦那さまの頭に「標本」という言葉が浮かんだが、失敗作をこれみよがしに展示するほど、館のセンスは悪くない。これはこれで何かの成果物に違いない。
この館で市民への御奉仕の義務を果たしている性奴隷は勿論、数日間 名前と人格さえも奪われている肉便器たちも、皆身体のケアに余念がなく、
年齢、顔立ち、体型を問わずそれぞれ精一杯の魅力を放っている。
だが、この部屋で仕置きを受けているこの男ときたら、ぽっちゃりがチャーミングな豊満な性奴隷とは全く別物の運動不足の堕落した体に、処理をしていない体毛がどこもかしこももじゃもじゃしており、若いわりに肌の艶もそれほど無かった。
だが、どうも気に入りませんでした。顔をみているうちに、なんとなくぞうっと引きこまれるようなかんじがしてならず、旦那さまはドアから離れ階段をかけ上がっていった。
地獄の小部屋に繋がれ
自分の膂力では何をどうすることも出来ない男、
ギュスターヴ Gustave は、
下唇を強く噛み、ひとり思った
「あの寂しげな眼が、ちょうど鋏の刃のように、俺の心をひやっとさせたのだ」
何故、こんなことに
憎悪を具体的に実行するには、想像以上のコスパがかかる。
罰を売り付けられるのは、私のような者の宿命だ。
普段は階段に立ち入り禁止の札がかけられ、
エレベーターも特別な鍵とパスワードが無ければそのボタンを押すことができない、
館の地下の一部が珍しくも一般に開放された。
といっても、地下の奥の、洗濯部屋や肉便器専用の食堂、風呂、ベッドルーム(何れも地下とは思えぬほど明るい雰囲気で新鮮な空気が絶えず供給されており、性奴隷のコンディションを保つシステムに余念が無い)は立ち入り禁止で、
一般の旦那さま方が見られるのは、階段を降りて一番最初に現れるドアだけである。
館には何れの部屋にも重厚でモダンなドアが取り付けられているが、
このドアときたら、ディスカウントショップの中古品のような薄汚れた合成の木製で蝶番もうっすら錆びている。
そして、平均的な身長の大人の目の辺りに十センチほどの丸い覗き穴がくり貫かれているのだが、
この穴も歪んだ円で、如何にもやっつけ仕事という風情に見える。
この悪ふざけにも思える簡素なドアこそが、地獄の門なのだ。
早速、好奇心にかられた旦那さまがひとり、階段を降りてドアの前に立った。
ドアにデカデカと書かれた「撮影厳禁」の文字を見て、端末機をガウンのポケットに仕舞いつつ
覗き穴に視線を合わせる。
フランク・ステラの絵画を思わせる同一の繰り返しの
ストライプの壁をバックに、
ひとりの男が重厚な木でできた開脚椅子の上に乗せられ、これまた重たそうな鉄の枷で腕を万歳の形、脚をひっくり返した蛙のような形で固定されている。
男の前に設置されている武骨なデザインのピストンマシンに取り付けられたリアルな極太ディルドが、
丸見えを強制されたアヌスをえぐっているのだが、
ピストンマシンはかなりの年期物のようで
「カタン―コトン、カタン―コトン、カタン―コトン」
「コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ」
と、耳障りな音を立てている。
あたまをゆすぶりゆすぶり、
覗いて見た旦那さまの頭に「標本」という言葉が浮かんだが、失敗作をこれみよがしに展示するほど、館のセンスは悪くない。これはこれで何かの成果物に違いない。
この館で市民への御奉仕の義務を果たしている性奴隷は勿論、数日間 名前と人格さえも奪われている肉便器たちも、皆身体のケアに余念がなく、
年齢、顔立ち、体型を問わずそれぞれ精一杯の魅力を放っている。
だが、この部屋で仕置きを受けているこの男ときたら、ぽっちゃりがチャーミングな豊満な性奴隷とは全く別物の運動不足の堕落した体に、処理をしていない体毛がどこもかしこももじゃもじゃしており、若いわりに肌の艶もそれほど無かった。
だが、どうも気に入りませんでした。顔をみているうちに、なんとなくぞうっと引きこまれるようなかんじがしてならず、旦那さまはドアから離れ階段をかけ上がっていった。
地獄の小部屋に繋がれ
自分の膂力では何をどうすることも出来ない男、
ギュスターヴ Gustave は、
下唇を強く噛み、ひとり思った
「あの寂しげな眼が、ちょうど鋏の刃のように、俺の心をひやっとさせたのだ」
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