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【雑誌・Movie &Musie 3月号】

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[特集]

映画の天才・楓宮孝一にインタビュー

現代の映画界においてトップを走り続ける楓宮孝一氏(62)。
彼の作品はコメディからアクションまで、あらゆるジャンルで世界に認められている。
そんな彼に今回インタビューをすることに成功しました。


〆◼️〆◼️〆◼️〆


記)楓宮監督、今回はよろしくお願いします。

楓)はい、よろしく。

記)早速なのですが、監督の映画はジャンルを問いませんがどこからインスピレーションが湧くのですか?

楓)インスピレーションなんかにはこだわらないかな。

記)となると?

楓)私はまず、出演者から決めるんだよ。その出演者を見て、どんなキャラでどんな行動でって決めていく。それらを合わせて今回はこんな風にすればより出演者を輝かせることができるかを考えて作っているよ。

記)そうなんですか!さすが、映画の天才ですね!

楓)天才なんていうのは私なんかに使う言葉ではないよ。

記)では、監督が思う天才とは?

楓)、、、私が天才だと認めるのは生涯でただ1人かな。初めてその子の演技を見た時、身体の芯から震えた。天才というのはこのことを言うのだと。その子は、自身の才能を理解していない。本当に感覚で本能のままに、清々しいほどの美しい演技力を持つ役者なんだよ。

記)監督がここまでいうとは、、、。その人物の名前を教えていただくことは出来ますか?

楓)それは私の流儀に反するから控えさせてもらうよ。

記)わかりました。では、その天才に向かって一言お願いします。

楓)そうだね、、、。君の入学を心待ちにしているよ、ですかね。

記)入学というのは、国立楓宮芸能学園のことですか?監督が理事長を務めていらっしゃる?

楓)えぇ。

記)心待ちにしている、ということは監督は天才に推薦状を?

楓)えぇ。

記)それは楽しみですね。その天才にインタビューしたいです。

楓)その天才が許可したのであれば、お好きなように。

記)はい、わかりました。さあ、まだまだ質問は続きますよ。

楓)お手柔らかに。
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