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えっ、そうなの?
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此処は既に庭園ではないようだわ。
私は目の前の小さなお屋敷に目が入った。
「はて、王宮にこんな場所はあったかしら?」
好奇心が勝ってしまい、私は小さなお屋敷を覗いてみた。
「どうやら人はいなさそうね。それにしても感じの良い屋敷だわ」
ちょっだけ入ってみたくなり、扉を開けた。
「お邪魔します」
小声で囁き、足を踏み入れた。
「まあ、可愛らしいパブリックで統一された素敵な部屋だわ。それに素敵な香り、これはローズマリーの香りかしら?」
廊下を渡り2階に上がると、人の呻き声が聞こえてきた。
「あっ、あん、あん、」
「いい、あっ」
「あっああ――」
誰か苦しんでいるのかしら?大丈夫だろうか?
私はそっと扉を少しだけ開けてみた。
そこには裸の男性が二人、絡み合っていた。
えっ?何をしているのかしら?
「あっ、あっあん、あん」
「いっ、いく――ああ――」
ぐったりとなった二人が、何度も何度も口付けを交わしている。
「ガーディン殿下、もうお時間では?」
「ああ、本当に面倒だ」
「そう言うわけにはいき…わっ、ちょっ」
そう言いながら、さらに口付けを交わし合い、貪り始めた。
もしかしてこれって、これって、そういうことなの?
私はその場を静かに離れて、小さな屋敷の外に出た。
庭園に向かいながら、私は頭の中を整理していた。
ガーディン殿下と確かに言っていたわ。もしかしなくても、ガーディン王太子殿下よね?
えっ、もしかして、そういうことなの?
それなら全てが納得出来るわ。
前の婚約者との結婚直前の婚約解消は、あれが原因なのでは?
私と全く会おうとしなかったし、手紙だって本人が書いた物なのか定かではない。 これは最初から結婚などするつもりがなかったのではないかしら?
これなら婚約解消も喜んでくれるのではないの?別に私は人の恋愛にケチを付ける気は全くないもの。
魔獣討伐に行くのは9割は男性だ。いくら魔法が使えても女性では体力的に劣るし、長い遠征生活は難しいから仕方がない。そんな中で男性同士がああいう関係になるのも珍しいことではないと聞いたことがある。それに、美しい二人が抱き合っている絵図は悪くはなかったもの。
私は殿下のお気持ちを尊重するわ。そして私は晴れて自由になり、しばらく外国で暮らすのも良いわ。
私のスキルでもある鞄作りでも、充分な生活はきっと出来るだろうから問題はない。
笑顔で庭園のテラスに腰を下ろした。
「やっと戻ったのか。随分遠くまで出歩いたようだな」
「はい、お父様。それで殿下はお見えになりました?」
「まだだ。すまないな、リンデル」
「お父様、急にどうされたんですか?」
「私もわかっているんだよ。殿下が結婚するつもりなどないことは……」
「お父様は国のことを考えて、私を婚約者にされたのですね?」
「ああ、でもリナーテに酷く怒られたよ」
リナーテというのは私の母であり、お父様の最愛の妻の名前だ。
「それでどうされるのですか?」
「殿下がお前と会ってどうするつもりなのかを、直接伺って決めるつもりだった」
「いらっしゃらないようですね」
「ああ、既に一時間以上経つのに誰も来ない。ここまでされれば、私とて大事な娘を差し出すわけにはいかん」
「お父様……」
お父様が立ち上がって帰ろうとしたところに、ガーディン王太子殿下が現れてしまった。
「侯爵、遅れて申し訳なかった。鍛錬をしていたらこんな時間になってしまい、本当に申し訳ない」
「いいえ、とんでもございません。お忙しい中、本日はお時間を作って頂き誠にありがとうございます」
殿下が席に座ると直ぐに、メイドがお茶と茶菓子を持ってきてくれた。
「こちらのご令嬢が侯爵の自慢の娘だな」
「はい、そうです。リンデル、挨拶をなさい」
「初めまして。リンデル・ドヴァーグと申します」
「私はガーディン・ブルネルだ」
驚くほどに整った容姿に、黄金のような美しい金髪で、まさに王子様だった。魔獣討伐を最前線でするのも嘘ではないのだろう。男らしい体格で、身長もかなり高いもの。
少し髪が乱れているのが、逆に色気を増している。これは男性だろうが女性だろうが、夢中になるだろう。
私が静かに殿下を見ていると、殿下は少し不思議そうな顔をして私に聞いてきた。
「ドヴァーグ侯爵令嬢、もし良ければ庭園を散策しないか?」
「実は先程一人で散策させて頂きました。もし宜しければ、少しこの場でお話しさせて頂いても宜しいでしょうか?」
お父様も黙っていたので、婚約解消の話を進めても良いということなのだろう。
「どうぞ」
「ありがとうございます。では、こちらの用紙にサインをお願い出来ますでしょうか?」
私は5分しか無いと聞いていたので、あらかじめ婚約解消届を自ら持参してきたのだ。これを出せば、周りくどい説明などなくても理解出来るだろう。
「これは……もしかして……婚約解消届では?」
「はい、その通りでございます。私ももうすぐ十七歳ですから、新たな婚約者を少しでも早く探す必要がありますので」
「私が婚約者ではダメなのか?」
「私では殿下のお相手は無理でございます。貴族ですから政略は仕方がないとは思っておりますが、結婚したら子供も欲しいですし、夫との語らいもしたいです。殿下のように二年の間に5分しかお会い出来ないとなると、私の望みは到底叶いませんもの」
「侯爵はどうなのだ」
「私は娘がそうしたいのであれば、それで構わないと思っております。それに既に陛下にも許可は頂いております」
初耳だ。(お父様、やるじゃない。)
「そうか、でもその願いを叶える気はない。ご令嬢が十七歳になったら、すぐにでも結婚したいと思っている」
何ですって。何を言い出すのかと思えば……。冗談じゃないわよ。絶対に嫌よ。
私は咄嗟にお父様を見た。
「殿下はバークマン伯爵令嬢と仲がよろしいと伺っております。バークマン伯爵家でしたら釣り合いも取れましょう」
えっ、そうなの?(お父様、そんな情報掴んでいたの?でもそれはちょっと違うかもですよ。)
「彼女とは何の関係もない。バークマン伯爵がしつこく娘を押し付けてくるだけだ」
「殿下、既に5分が経過してしまいましたので、私とお父様は失礼致します。婚約解消届は陛下にサインをして頂きます。ではこれで失礼致します」
私は丁寧にカーテシーをして、その場を去った。
「殿下、娘が大変失礼致しました。ですが娘は学校で色々と陰口を言われているのです。これ以上は娘を盾には出来ません」
「そうか、ではすぐにでも結婚するとしよう」
殿下は私の方へ走ってきて、いきなり抱きかかえた。
えっ?何が起こったの?ちょっと、どうして私が殿下に抱えられているのよ。
しかもお姫様抱っこ……どういうことよ。
「殿下、下ろしてください。人目に着いたら大変です」
「駄目だ。このまま人目に触れる場所まで連れていく」
「えっ、ちょっと、下ろして、下ろしなさいよ」
「暴れると落ちるぞ」
私は自身の身体を強化させて飛び降りた。
「なっ、君は……」
「殿下、私は貴方が嫌いです」
バチン
思い切り殴ってしまった。
「へ――面白い、気に入ったよ。益々手放せないね」
殿下の顔付きが変わり、意地悪そうな笑みを浮かべている。
「侯爵、悪いが俺は彼女が気に入った。会えないのが嫌だと言うなら、王宮に泊まれば良いし、遠征にだって同行すれば良い」
「絶対に嫌よ。私は商人になって外国へ行くのよ」
「悪いがそれは無理だ。その代わり、子供は好きなだけ産めばいい」
誰との子を産むの?愛人を作れってこと?それは何だか嫌だわ。やっぱり夫との子を産んで、共に育てたいもの。
結局、私とお父様が家に付いたのは夕方だった。
私は目の前の小さなお屋敷に目が入った。
「はて、王宮にこんな場所はあったかしら?」
好奇心が勝ってしまい、私は小さなお屋敷を覗いてみた。
「どうやら人はいなさそうね。それにしても感じの良い屋敷だわ」
ちょっだけ入ってみたくなり、扉を開けた。
「お邪魔します」
小声で囁き、足を踏み入れた。
「まあ、可愛らしいパブリックで統一された素敵な部屋だわ。それに素敵な香り、これはローズマリーの香りかしら?」
廊下を渡り2階に上がると、人の呻き声が聞こえてきた。
「あっ、あん、あん、」
「いい、あっ」
「あっああ――」
誰か苦しんでいるのかしら?大丈夫だろうか?
私はそっと扉を少しだけ開けてみた。
そこには裸の男性が二人、絡み合っていた。
えっ?何をしているのかしら?
「あっ、あっあん、あん」
「いっ、いく――ああ――」
ぐったりとなった二人が、何度も何度も口付けを交わしている。
「ガーディン殿下、もうお時間では?」
「ああ、本当に面倒だ」
「そう言うわけにはいき…わっ、ちょっ」
そう言いながら、さらに口付けを交わし合い、貪り始めた。
もしかしてこれって、これって、そういうことなの?
私はその場を静かに離れて、小さな屋敷の外に出た。
庭園に向かいながら、私は頭の中を整理していた。
ガーディン殿下と確かに言っていたわ。もしかしなくても、ガーディン王太子殿下よね?
えっ、もしかして、そういうことなの?
それなら全てが納得出来るわ。
前の婚約者との結婚直前の婚約解消は、あれが原因なのでは?
私と全く会おうとしなかったし、手紙だって本人が書いた物なのか定かではない。 これは最初から結婚などするつもりがなかったのではないかしら?
これなら婚約解消も喜んでくれるのではないの?別に私は人の恋愛にケチを付ける気は全くないもの。
魔獣討伐に行くのは9割は男性だ。いくら魔法が使えても女性では体力的に劣るし、長い遠征生活は難しいから仕方がない。そんな中で男性同士がああいう関係になるのも珍しいことではないと聞いたことがある。それに、美しい二人が抱き合っている絵図は悪くはなかったもの。
私は殿下のお気持ちを尊重するわ。そして私は晴れて自由になり、しばらく外国で暮らすのも良いわ。
私のスキルでもある鞄作りでも、充分な生活はきっと出来るだろうから問題はない。
笑顔で庭園のテラスに腰を下ろした。
「やっと戻ったのか。随分遠くまで出歩いたようだな」
「はい、お父様。それで殿下はお見えになりました?」
「まだだ。すまないな、リンデル」
「お父様、急にどうされたんですか?」
「私もわかっているんだよ。殿下が結婚するつもりなどないことは……」
「お父様は国のことを考えて、私を婚約者にされたのですね?」
「ああ、でもリナーテに酷く怒られたよ」
リナーテというのは私の母であり、お父様の最愛の妻の名前だ。
「それでどうされるのですか?」
「殿下がお前と会ってどうするつもりなのかを、直接伺って決めるつもりだった」
「いらっしゃらないようですね」
「ああ、既に一時間以上経つのに誰も来ない。ここまでされれば、私とて大事な娘を差し出すわけにはいかん」
「お父様……」
お父様が立ち上がって帰ろうとしたところに、ガーディン王太子殿下が現れてしまった。
「侯爵、遅れて申し訳なかった。鍛錬をしていたらこんな時間になってしまい、本当に申し訳ない」
「いいえ、とんでもございません。お忙しい中、本日はお時間を作って頂き誠にありがとうございます」
殿下が席に座ると直ぐに、メイドがお茶と茶菓子を持ってきてくれた。
「こちらのご令嬢が侯爵の自慢の娘だな」
「はい、そうです。リンデル、挨拶をなさい」
「初めまして。リンデル・ドヴァーグと申します」
「私はガーディン・ブルネルだ」
驚くほどに整った容姿に、黄金のような美しい金髪で、まさに王子様だった。魔獣討伐を最前線でするのも嘘ではないのだろう。男らしい体格で、身長もかなり高いもの。
少し髪が乱れているのが、逆に色気を増している。これは男性だろうが女性だろうが、夢中になるだろう。
私が静かに殿下を見ていると、殿下は少し不思議そうな顔をして私に聞いてきた。
「ドヴァーグ侯爵令嬢、もし良ければ庭園を散策しないか?」
「実は先程一人で散策させて頂きました。もし宜しければ、少しこの場でお話しさせて頂いても宜しいでしょうか?」
お父様も黙っていたので、婚約解消の話を進めても良いということなのだろう。
「どうぞ」
「ありがとうございます。では、こちらの用紙にサインをお願い出来ますでしょうか?」
私は5分しか無いと聞いていたので、あらかじめ婚約解消届を自ら持参してきたのだ。これを出せば、周りくどい説明などなくても理解出来るだろう。
「これは……もしかして……婚約解消届では?」
「はい、その通りでございます。私ももうすぐ十七歳ですから、新たな婚約者を少しでも早く探す必要がありますので」
「私が婚約者ではダメなのか?」
「私では殿下のお相手は無理でございます。貴族ですから政略は仕方がないとは思っておりますが、結婚したら子供も欲しいですし、夫との語らいもしたいです。殿下のように二年の間に5分しかお会い出来ないとなると、私の望みは到底叶いませんもの」
「侯爵はどうなのだ」
「私は娘がそうしたいのであれば、それで構わないと思っております。それに既に陛下にも許可は頂いております」
初耳だ。(お父様、やるじゃない。)
「そうか、でもその願いを叶える気はない。ご令嬢が十七歳になったら、すぐにでも結婚したいと思っている」
何ですって。何を言い出すのかと思えば……。冗談じゃないわよ。絶対に嫌よ。
私は咄嗟にお父様を見た。
「殿下はバークマン伯爵令嬢と仲がよろしいと伺っております。バークマン伯爵家でしたら釣り合いも取れましょう」
えっ、そうなの?(お父様、そんな情報掴んでいたの?でもそれはちょっと違うかもですよ。)
「彼女とは何の関係もない。バークマン伯爵がしつこく娘を押し付けてくるだけだ」
「殿下、既に5分が経過してしまいましたので、私とお父様は失礼致します。婚約解消届は陛下にサインをして頂きます。ではこれで失礼致します」
私は丁寧にカーテシーをして、その場を去った。
「殿下、娘が大変失礼致しました。ですが娘は学校で色々と陰口を言われているのです。これ以上は娘を盾には出来ません」
「そうか、ではすぐにでも結婚するとしよう」
殿下は私の方へ走ってきて、いきなり抱きかかえた。
えっ?何が起こったの?ちょっと、どうして私が殿下に抱えられているのよ。
しかもお姫様抱っこ……どういうことよ。
「殿下、下ろしてください。人目に着いたら大変です」
「駄目だ。このまま人目に触れる場所まで連れていく」
「えっ、ちょっと、下ろして、下ろしなさいよ」
「暴れると落ちるぞ」
私は自身の身体を強化させて飛び降りた。
「なっ、君は……」
「殿下、私は貴方が嫌いです」
バチン
思い切り殴ってしまった。
「へ――面白い、気に入ったよ。益々手放せないね」
殿下の顔付きが変わり、意地悪そうな笑みを浮かべている。
「侯爵、悪いが俺は彼女が気に入った。会えないのが嫌だと言うなら、王宮に泊まれば良いし、遠征にだって同行すれば良い」
「絶対に嫌よ。私は商人になって外国へ行くのよ」
「悪いがそれは無理だ。その代わり、子供は好きなだけ産めばいい」
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結局、私とお父様が家に付いたのは夕方だった。
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