Bloody Lover(仮)

白雪の雫

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後編

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 (ゲームの俺は国王の愛妾であるミナーヴァ、王太子妃であるローズマリー、公爵子息の夫人であるジャスミンを落としてから、システィーナをモノにしたんだよな~)

 グラマラスなミナーヴァ、スレンダーなローズマリー、ツンデレなジャスミン。

 彼女達はチョロインであるが、それぞれ異なる魅力がある。

 「ジョナサン様~♡」

 エロゲーのヒロインよろしく、瞳にハートマークを浮かべている三人はジョナサンに子種を強請る。

 「では、私をその気にさせろ」

 「「「は~い♡」」」

 三人は嘗ての夫とは比べ物にならないくらいの、熱く脈打っているグロテスクなジョナサンの一物に舌を這わせたり、手で扱いたり、手練手管を駆使する。

 彼女達の奉仕にその気になりつつあるジョナサンだが、彼の本命はチョロインなど足元に及ばない超美少女のシスティーナである。

 (う~ん・・・)

 自分が治める領土の治安を良くし、経済を活性化させてからチョロイン達を落とした今、彼女達と淫蕩に耽る日々を送っているジョナサンは、どうやってシスティーナを落とすかを考える。

 (・・・・・・やっぱ、ヴェルターと戦うしかないのかな~?)

 最強と名高いヴェルターと戦いたくない。

 だって、死にたくないから。

 しかし、ヴェルターを倒さないとシスティーナを自分の女に出来ないのは確かだ。





 後に彼は己の命と引き換えに知る事になる。










 「ぐ、ぐはぁっ!!」

 「ヴぇ、ヴェルター?このイケメン吸血鬼・・・城を護っていた配下より弱かったような気がするのだけど?」

 「そうだな。もしかして、ロシュフォール地方の吸血鬼だけ特別に弱かったりするのか?」

 ヴェルターが強過ぎるというのが事実なのだが、それに気付いていない彼は某戦国ゲームの魔王を思わせる断末魔の悲鳴を上げて消えていくジョナサンを眺めながら腕を組んで考え込んでいる。

 (やはり、吸血鬼はヴァンパイアハンターに狩られる運命だったのだ・・・)

 次は人間に生まれ変わりたい

 そして・・・

 (チョロインだけではなく、エルフやケモ耳少女、何と言ってもシスティーナのような超美少女でハーレムを作りたい・・・!!)

 ヴェルターの技の一つである【雷の雨】を食らったジョナサンは、来世でハーレムを築く願いを抱きながらあの世へと旅立つのだった。









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