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しおりを挟むその後、優秀な弁護士をつけた公爵家によって膨大な借金を抱える羽目になってしまった伯爵家は先祖伝来の家宝や骨董品、土地を売り払ったりして金銭の工面をしたのだけど雀の涙くらいにしかならなかったらしく、一家全員奴隷落ちしてしまったのだとか。
ランディ様の有責で別れる事がミーシャお嬢様はというと・・・
「ありがとう、ケリー。貴女が協力してくれたおかげで貧相でパワハラでモラハラな粗チンと結婚せずに済んだわ」
「お嬢様のお役に立てて何よりです」
実はケリーって男爵家の令嬢というか元人妻なんだけど、夫と死別した事で路頭に迷っていたところをミーシャお嬢様がメイドとして雇った・・・腐女子というより貴腐人なの。
要するに私達のメイド仲間。協力者だった訳。もちろんアホ面とアホな言動はケリーの演技よ。
ちなみにケリーは粗チンと結婚せずに済んだという事でミーシャお嬢様から多額のお礼を貰った後、即売会で出会った自分の趣味を理解してくれる男性と再婚したわ。
もちろん、ケリーが結婚したのは同人誌に出てくるスーパー攻め様のように立派な男根を持っている甲斐性のあるマッチョよ。
そして私はと言うと、即売会で出会った筋骨隆々な公爵家の三男とコミケ婚したミーシャお嬢様にケリー、腐女子なメイド達と共にジャージ姿で男性向けと女性向けの18禁な同人誌を作ったり、物語に出てくる登場人物になり切ったりしてオタク生活を楽しんでいる───。
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