追放された聖女はペットと一緒に田舎でスローライフを送る

白雪の雫

文字の大きさ
4 / 11

2.カメリアサイド-2-

しおりを挟む










 その隠しキャラというのが、ヒロインの清らかな心に惹かれて攫ってしまうアケローン魔王国の王であるラインハルト様♡

 ラインハルト様はね~、隠しキャラなだけあって七人の攻略対象者よりも長身で顔面偏差値100のイケメンなの♡

 しかもイケボ♡

 耳元で囁かれただけで妊娠してしまいそうなレベルのイケボなの~♡

 ラインハルト様を一刻も早く登場させたくて必死でリオール達を攻略したわ~。

 そんな前世を送っていたあたしなのだけど、どういう訳か、レモンチーズケーキ王国の聖女候補の一人であり、ブラックカフェ公爵家の令嬢であるカメリアとして転生していたの!!!

 聖女候補だからなのか或いは悪役令嬢だからなのか分からないけど、カメリアは小柄だけど立派なマスクメロンを持っているの!!!

 前世でもこれくらいのメロンがあれば・・・

 前世のあたしの愚痴はどうでもいいとして・・・

 お約束と言えばいいのか、攻略対象者は優秀な婚約者に対してコンプレックスを抱いていて、それをヒロインであるトレイシアが





『〇〇(攻略対象者の名前が入る)様には〇〇様の良さがあるのです』

『〇〇(攻略対象者の名前が入る)様の良さが分からない婚約者様って最低ですわ!婚約者様を見返してやりましょうよ!』





 セリフは色々あるけど、まぁこんな感じで攻略対象者を叱咤激励するの。

 結果、自信を取り戻し立ち直った攻略対象者は婚約者と婚約破棄してヒロインと結婚する訳。

 攻略対象者によって愛し愛される喜びを知った余波なのかしら?

 ヒロインが生きている間、レモンチーズケーキ王国は災害に見舞われる事なく平和な時代だったという形で締めくくられるの。

 大雑把だけどゲームについての説明はこれくらいにして、私が転生した悪役令嬢のカメリアについて軽く語るわね。

 カメリアはヒロインに匹敵する魔力を持っていて全属性魔法が使えるのだけど、それが判明したのはカメリアが十五歳を迎えてからだったの。

 公爵令嬢として十五歳まで公爵家で育ったカメリアに家事全般が出来ると思う?

 出来る訳ないじゃん!!!

 でも、我が家から聖女が出たとなればブラックカフェ公爵家にとっても名誉だし、やり方次第では王妃とは別の形で、民の心の拠り所として王家とは別の形で国の頂点に立つ事が出来る!

 そんな野望を持っている両親はカメリアを修道院に引き渡したの。

 修道院長と数人のシスターと共に修道院に着いたその時に初めてカメリアはヒロインと出会うの。

 同じ公爵令嬢なのに、家事全般だけではなく魔法を簡単に使いこなし、先輩・後輩シスター、民衆に慕われているヒロインがカメリアは気に食わないの。

 それでね、カメリアは公爵家の権力を駆使してヒロインを陥れようとするのだけど、ヒロインも公爵令嬢にして聖女候補。

 最悪な事に攻略対象者はヒロインに心を寄せているから、攻略対象者は実家と教会の権力を駆使してカメリアと婚約者を断罪するの。

 好感度にもよるのだけどカメリアと婚約者に対する罰は、父親か祖父と言っても過言ではない・・・どこかの老貴族か富豪の後妻になるのはまだマシな方で、平民になる、国外追放というのがあるわ。

 最悪なのが奴隷市場で売られるというものね。

 子供の頃から修道院で育って家事全般をこなしてきたヒロインと違って、深窓の令嬢とでも言うべき悪役令嬢と位置付けられている彼女達が働くなんて出来ると思う?

 出来る訳ないじゃん!!!

 でね、『こいつ、使えねぇーーー!!!』と判断された雇い主によって彼女達はどこかに売り飛ばされてしまうの。

 売り飛ばされるって何!?

 前世を思い出したと同時に最悪な未来を想像してしまったあたしは悩んだわ。

 何日くらい悩んだかしら?

 ある日、ふと気付いたの。

 そうだ!

 魔力測定と魔法の属性検査の時は思いっきり力を抜こう。

 検査の時は力を抜いたおかげで修道院に引き取られずに済んだわ!!!

 でもね、ゲーム補正が働いて攻略対象者達がヒロインに夢中になってあたし達が断罪されるかも知れない。

 ゲーム補正を恐れたあたしはヒロインよりも先に攻略対象者達を落とす事にしたの。

【IRIS~虹色の愛~】はラインハルト様を登場させる為に何度もプレイしていたから簡単に攻略対象者達を落とす事が出来たし、今では攻略対象者達はあたしに夢中で、教皇から聖女と認定されてもいないのに彼等はあたしが聖女だと信じているの。

 ヒロイン、攻略対象者達と一緒にあんたを返り討ちしてやるわ!!!

 そう意気込んで国王の即位二十年を祝うパーティーに出席したのだけど・・・・・・








しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ムカつく悪役令嬢の姉を無視していたら、いつの間にか私が聖女になっていました。

冬吹せいら
恋愛
侯爵令嬢のリリナ・アルシアルには、二歳上の姉、ルルエがいた。 ルルエはことあるごとに妹のリリナにちょっかいをかけている。しかし、ルルエが十歳、リリナが八歳になったある日、ルルエの罠により、酷い怪我を負わされたリリナは、ルルエのことを完全に無視することにした。 そして迎えた、リリナの十四歳の誕生日。 長女でありながら、最低級の適性を授かった、姉のルルエとは違い、聖女を授かったリリナは……。

無能と罵られた私だけど、どうやら聖女だったらしい。

冬吹せいら
恋愛
魔法学園に通っているケイト・ブロッサムは、最高学年になっても低級魔法しか使うことができず、いじめを受け、退学を決意した。 村に帰ったケイトは、両親の畑仕事を手伝うことになる。 幼いころから魔法学園の寮暮らしだったケイトは、これまで畑仕事をしたことがなく、畑に祈りを込め、豊作を願った経験もなかった。 人生で初めての祈り――。そこで彼女は、聖女として目覚めるのだった。

乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)

ラララキヲ
ファンタジー
 乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。  ……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。  でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。 ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」  『見えない何か』に襲われるヒロインは──── ※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※ ※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※ ◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。 ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げてます。

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

【完結】聖女の私を処刑できると思いました?ふふ、残念でした♪

鈴菜
恋愛
あらゆる傷と病を癒やし、呪いを祓う能力を持つリュミエラは聖女として崇められ、来年の春には第一王子と結婚する筈だった。 「偽聖女リュミエラ、お前を処刑する!」 だが、そんな未来は突然崩壊する。王子が真実の愛に目覚め、リュミエラは聖女の力を失い、代わりに妹が真の聖女として現れたのだ。 濡れ衣を着せられ、あれよあれよと処刑台に立たされたリュミエラは絶対絶命かに思われたが… 「残念でした♪処刑なんてされてあげません。」

婚約破棄が私を笑顔にした

夜月翠雨
恋愛
「カトリーヌ・シャロン! 本日をもって婚約を破棄する!」 学園の教室で婚約者であるフランシスの滑稽な姿にカトリーヌは笑いをこらえるので必死だった。 そこに聖女であるアメリアがやってくる。 フランシスの瞳は彼女に釘付けだった。 彼女と出会ったことでカトリーヌの運命は大きく変わってしまう。 短編を小分けにして投稿しています。よろしくお願いします。

悪役令嬢は伝説だったようです

バイオベース
恋愛
「彼女こそが聖女様の生まれ変わり」 王太子ヴァレールはそう高らかに宣言し、侯爵令嬢ティアーヌに婚約破棄を言い渡した。 聖女の生まれ変わりという、伝説の治癒魔術を使う平民の少女を抱きながら。 しかしそれを見るティアーヌの目は冷ややかだった。 (それ、私なんですけど……) 200年前に国を救い、伝説となった『聖女さま』。 ティアーヌこそがその転生者だったのだが。

馬鹿すぎる王子に婚約破棄され、国外追放が決まりましたので、しっかり復讐させていただきます。

冬吹せいら
恋愛
「マキナ・ティアベル! 貴様との婚約を破棄する!」  婚約者である王子に突然婚約破棄されたマキナ。  あろうことか、国外追放までされてしまった。  しかし、追放先でその国の王子を味方につけてから、華麗な復讐劇が始まる……!

処理中です...