4 / 6
4話
しおりを挟む黒竜池の先にあったのは豪邸のプールのような人工池だったわ。
池に落ちたのは幸運だったとしか言いようがないわね。
だって石畳の道だったら間違いなく落ちた時の衝撃で飛び降り自殺状態・・・スプラッター状態になっていたもの!
「何者だ!?」
「急いでアーデルヴェルト陛下に報告するんだ!」
兵士達は慌ててふためきながらアーデルヴェルトにヒロインが来た事を報告する為に王宮へと走って行ったわ。
う、嘘ーーーっ!!!
人工池までやって来た彼等を見てしまった思わず声を上げて驚いてしまったわよ!
だって、アーデルヴェルトだけではなくブラッドフォードにヴェルナーまで居たんだもの!!!
「あたしの本命はグレンヴァルト様なの!でもアーデルヴェルト!ブラッドフォード!ヴェルナー!あんた達も攻略対象者なだけあってハイレベルのイケメンだからあたしのハーレムに入れてあげるわ!!!」
突然の攻略対象者達の登場に喜んでしまったあたしは思わずそんな事を言ってしまったのだけど・・・・・・。
他の攻略対象者達がアーデルヴェルトのお城に居る事も疑問だったけど・・・アーデルヴェルトが目隠しをしていない?
アーデルヴェルトは自分の瞳が『あの女』と呼んでいる母親のセレスティと同じ色だという事実を疎んじていて普段から目隠しをしていたはずなのに!!
あれ?
あたし・・・何か変な事を言った?
兵士さん達だけではなく攻略対象者達も何か物凄く驚いている?
怒っていると言えばいいのかな?
恐怖が混じっていると言えばいいのかな?
驚きと怒りと恐怖が入り混じっているような顔をしているんですけど!?
何で?
何で兵士さん達に米俵のように担がれているの?!
あたしはヒロインでチートな聖女よ!!!
グレンヴァルト様から『聖なる乙女からの永遠の愛』を意味するローズマリアの名前を与えられる妃になるけど、あんた達もあたしのハーレムに加えてあげるって言っているのに!!!
えっ?
攻略対象者達はあたしを何で胡散臭そうな目で見ているの?
ヒロインがそう訴えているのにアーデルヴェルトは『この女は家族しか知らぬはずの母上が人間であった頃の名前を知っていた。我等と敵対勢力にある者の間者で王太后である母上の命を狙っているのかも知れぬ。誰に雇われたのか?目的は何なのか?どんな手を使ってでも吐かせよ!』って兵士達にあたしを拷問室に運ぶように命じたの。
31
あなたにおすすめの小説
聖女らしくないと言われ続けたので、国を出ようと思います
菜花
ファンタジー
ある日、スラムに近い孤児院で育ったメリッサは自分が聖女だと知らされる。喜んで王宮に行ったものの、平民出身の聖女は珍しく、また聖女の力が顕現するのも異常に遅れ、メリッサは偽者だという疑惑が蔓延する。しばらくして聖女の力が顕現して周囲も認めてくれたが……。メリッサの心にはわだかまりが残ることになった。カクヨムにも投稿中。
聖女は聞いてしまった
夕景あき
ファンタジー
「道具に心は不要だ」
父である国王に、そう言われて育った聖女。
彼女の周囲には、彼女を心を持つ人間として扱う人は、ほとんどいなくなっていた。
聖女自身も、自分の心の動きを無視して、聖女という治癒道具になりきり何も考えず、言われた事をただやり、ただ生きているだけの日々を過ごしていた。
そんな日々が10年過ぎた後、勇者と賢者と魔法使いと共に聖女は魔王討伐の旅に出ることになる。
旅の中で心をとり戻し、勇者に恋をする聖女。
しかし、勇者の本音を聞いてしまった聖女は絶望するのだった·····。
ネガティブ思考系聖女の恋愛ストーリー!
※ハッピーエンドなので、安心してお読みください!
乙女ゲームの断罪シーンの夢を見たのでとりあえず王子を平手打ちしたら夢じゃなかった
月
恋愛
気が付くとそこは知らないパーティー会場だった。
そこへ入場してきたのは"ビッターバター"王国の王子と、エスコートされた男爵令嬢。
ビッターバターという変な国名を聞いてここがゲームと同じ世界の夢だと気付く。
夢ならいいんじゃない?と王子の顔を平手打ちしようと思った令嬢のお話。
四話構成です。
※ラテ令嬢の独り言がかなり多いです!
お気に入り登録していただけると嬉しいです。
暇つぶしにでもなれば……!
思いつきと勢いで書いたものなので名前が適当&名無しなのでご了承下さい。
一度でもふっと笑ってもらえたら嬉しいです。
【完結】平民聖女の愛と夢
ここ
ファンタジー
ソフィは小さな村で暮らしていた。特技は治癒魔法。ところが、村人のマークの命を救えなかったことにより、村全体から、無視されるようになった。食料もない、お金もない、ソフィは仕方なく旅立った。冒険の旅に。
乙女ゲームのヒロインなんてやりませんよ?
喜楽直人
ファンタジー
一年前の春、高校の入学式が終わり、期待に胸を膨らませ教室に移動していたはずだった。皆と一緒に廊下を曲がったところで景色が一変したのだ。
真新しい制服に上履き。そしてポケットに入っていたハンカチとチリ紙。
それだけを持って、私、友木りんは月が二つある世界、このラノーラ王国にやってきてしまったのだった。
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
【完結】聖女の私を処刑できると思いました?ふふ、残念でした♪
鈴菜
恋愛
あらゆる傷と病を癒やし、呪いを祓う能力を持つリュミエラは聖女として崇められ、来年の春には第一王子と結婚する筈だった。
「偽聖女リュミエラ、お前を処刑する!」
だが、そんな未来は突然崩壊する。王子が真実の愛に目覚め、リュミエラは聖女の力を失い、代わりに妹が真の聖女として現れたのだ。
濡れ衣を着せられ、あれよあれよと処刑台に立たされたリュミエラは絶対絶命かに思われたが…
「残念でした♪処刑なんてされてあげません。」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる