1 / 3
1話
しおりを挟む私、マカロン=ビターショコラと申します。
スイーツカフェ王国のビターショコラ公爵と、チリペッパー王国の王女を母に持つ公爵令嬢です。
そんな私には国王と、陛下に見初められた事で男爵令嬢から二番目の王妃となったマシュマロ殿の命令で決められてしまったディックという婚約者が居るのですが、この人・・・顔は良いのですけど無類の女好きなのですよね~。
女好きであっても仕事が出来て自分の女遊びをする分を稼げる人であれば、婚姻後も妾を持つ事を認めようとしていましたの。
一応、第二王子ですし?
何と言ってもこの人の事が大嫌いですから!!!
それでも親しくなろうと努力したのですよ?
ですが・・・・・・この人、クズ+ゲス+パワハラ+モラハラ+ギャンブル狂いという人間として生きている価値がないのですよ。
だけど国王と二番目の王妃にとってディック王子は目に入れても痛くない可愛い息子。
対してマシュマロ殿を妃に迎える為だけに離縁したカカオ王国の王女を母に持つ王太子殿下は頭脳明晰で容姿端麗。
しかも武芸に秀でているしお妃様一筋という立派な殿方ですのに・・・。
王太子殿下と第二王子・・・
どうしてここまで差が出たのでしょうか?
本人の資質でしょうか?
過去に己の研鑽をしてきたかどうかの差でしょうか?
それはともかく・・・ディック王子が無能である事を知っているお二方は、私と婚姻を結びビターショコラ家の婿養子にするようにと命じたのです。
『女の癖に出しゃばるな!!!』
『私のツケを払わないだと!?それは婚約者であるお前の役目ではないか!!お前は私の財布なのだから今すぎ払わぬか!!!』
『女の癖に手柄を立てるなど何事だ!分を弁えろ!!!』
『公爵令嬢の分際で私より目立つな!!!』
婚約者からのモラハラ攻撃でストレスフルな毎日を送っている私ですが、それもある目的を果たすまでの我慢です。
そんなある日、ディック王子が私に対して宣ったのです。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
33
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる