カフェ・ユグドラシル

白雪の雫

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⑯カステラとコーヒー-4-

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 豚しゃぶの冷製パスタ、ミネストローネ、温野菜サラダで夕食を済ませた次の日の朝

 市場に乳牛を連れ歩いた男性達の前に、主婦をはじめとする女性達が並んでいた。

 彼女達が並んでいるのはチーズやバターを作る為に必要な牛乳を買う為だ。

 (牛乳を買う為だけに並ぶのって何だか新鮮な気分だし、何より搾りたての牛乳がどんな味なのか興味あるのよね)

 彼女達に交じって大きめの牛乳缶を手にして並んでいる紗雪は、未知の味に心が浮き立っていた。

 (でも、搾りたての牛乳ってすぐに飲まないといけないのよね?という事は、レイモンドさんの家に戻るまでにはそれなりに時間が経っているから、買った牛乳は搾りたての牛乳とは言えない訳で・・・・・・。そもそもキルシュブリューテ王国と近隣諸国では牛乳を飲まないのよね)

 飲む習慣がない牛乳は飲む物ではなくチーズをはじめとする乳製品に加工する形で発展していっただけではなく、お菓子やケーキの材料の一つとして利用されていったのだろう。

 (殺菌した牛乳は飲む事が出来ると教えたら、ロードクロイツ領の食文化と酪農が発展する足掛かりになるのかしら?)

 「・・・・・・・・・・・・」

 深く考えるのはよそう。

「いらっしゃい、お嬢さん」

 考え事をしているうちに自分の番になった紗雪は男に牛乳缶を渡す。







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感想 3

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