カフェ・ユグドラシル

白雪の雫

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㉟フレンチトーストのシャーベット添え-1-

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 ローゼンタール邸から戻った後、軽く夕食を済ませた紗雪とレイモンドは、ある料理の下準備をしていた。

 「レイモンド様とサユキ様の言葉通りに弱火で温めた牛乳を冷やしておきました」

 「ありがとうございます」

 「サユキ様、牛乳を使って何を作るのですか?」

 冷蔵ボックスから牛乳が入っている鍋を取り出した料理人の一人が紗雪に尋ねる。

 「フレンチトーストとシャーベット」

 「フレンチトースト?」

 初めて聞く名前に首を傾げる料理人に、卵液───甘いカスタードソースに浸したパンを焼いた料理なのだと教える。

 「話を聞く限り、パンプディングに似ていますね。フレンチトーストがどのような料理なのかが何となく思い描く事が出来ましたけど、シャーベットはどうするおつもりで?」

 「そうね・・・。フレンチトーストにシャーベットを添えようと思っているの。今回作ろうとしているのは温かくて冷たいデザートになるのかな?」

 「何だか、美味しそうですね・・・」

 「明日は皆に手伝って貰うけど、味見もして貰うわ」

 喜んで!!

 紗雪の言葉に料理人達が嬉しそうな声で返事する。

 「私は今からトッピングに使うジャムを作るから、レイモンドは牛乳と卵と練乳で作ったカスタードソースに厚めに・・・そうね、これくらいの太さにカットしたバゲットを浸けてくれないかしら?」

 そう言った紗雪が親指と人差し指で示したのは四枚切りの食パンくらいの太さだった。

 「それは構わないのだが・・・シャーベットは作らなくてもいいのか?」

 「ええ。シャーベットは明日の朝に作ったものを使おうと思っているの」

 フレンチトーストを食べた事も作った事もあるレイモンドだったが、温かくて冷たいデザートがどのようなものなのかイメージ出来ないと思いながらも紗雪に言われた通りにバゲットをカットしてからカスタードソースを作り始める。

 ボウルに割った卵を入れて泡立て器で混ぜた後、牛乳と練乳を加えてから更に混ぜた事で出来たのは甘いカスタードソース。

 そのカスタードソースを滑らかなものにする為、ザルで濾していく。

 「紗雪、今回はどれくらい浸ければいいんだ?」

 初めて作った時はカットした田舎パンが六枚切りの食パンくらいの太さだったので、カスタードソースに浸した時間は一時間もなかったように思う。

 「そうね・・・明日の昼食を終えた後のデザートとして出したいと思っているの」

 「では、今夜一晩冷蔵ボックスに置けばいいかな?」

 「ええ」

 カットしたバゲットが入っている四角い浅めのバットに濾したカスタードソースを注いだ後、冷蔵ボックスに入れる。









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