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閑話・お米のアイスクリーム-2-
しおりを挟む「・・・・・・夢か」
子供の頃の夢を見たと、レオルナードは懐かしむ。
(・・・?)
見覚えのない天井に部屋のインテリア、そして広くて異国情緒のあるベッド。
「そうか。俺は・・・」
『セフィーリア王女。貴女はキルシュブリューテ王国の王女にして何れはローゼンタール公爵家のご子息に嫁ぐ大切な御身』
準男爵の息子では釣り合いが取れないと、断りの返事を入れてもセフィーリア王女が何度も言い寄ってくる事が原因でカフェ・ユグドラシルというかフォンリヒテル家に居る事が出来なくなったレオルナードは、両親と祖父母の勧めでリオンハルトが遊学しているプルメリア島に逃亡した事を思い出す。
(風邪を引いた時に食べたお粥とアイスクリームをヒントに思い付いた料理を父さんと母さん達に作ったんだよな)
『レオルナードが作ったお米のアイスクリーム、米の粒々の食感が面白い。米の仄かな甘さとアイスクリームの甘さがマッチしていて美味いな』
『レオルナードがレイモンドの後を継いでくれるのかどうか分からないけど・・・・・・貴方がレイモンドの後を継ぐと決めた時にこのアイスクリームをメニューに加えたらいいわ』
自分の人生は自分のものだから自分で選んだ道を歩んで欲しいというのが、レイモンドと紗雪の願いだ。
子供達は騎士になるかも知れないし、宮廷魔術師になるかも知れない。
或いは未知なる世界を求めて冒険者に、隠された歴史を探る考古学者になるかも知れない。
もしかすると服飾関係の職に就くのかも知れない。
そうなれば自分達の代でカフェ・ユグドラシルを閉める事になる。
それはそれで構わないという思いもあるが、後を継いでくれるかも知れないという複雑な思いを両親が抱いている事をレオルナードは察している。
子供達が跡を継いでくれる可能性を考えているレイモンドと紗雪は、レオルナード達が考案してくれた料理をカフェ・ユグドラシルのメニューに加えていないのだ。
(米の粒々がいいアクセントになっていて、ほんのりと米の甘さを感じるお米のアイスクリーム・・・美味しかったな~)
「久し振りに作ってみるか」
ベッドから起き上がり普段着に着替えたレオルナードは、まずは厨房で料理を作る許可を得る為にクリストフとセドリックの私室へと向かう。
※この頃のクリストフは息子のセドリックに譲位しているし、孫も居ます。夫婦であちこち旅をしたりと結構楽しく隠居生活を送っているし、世間を知って貰う意味でレオルナードと旅をする事もある。
セドリックはレオルナードとクローヴィスのどちらかを娘婿にしたいけど、二人の寿命が人間と変わりないので断念しています。
レオルナードとクローヴィスは伸びるアイスクリームや、もち米アイスといったデザートだけはなく、両親が作った料理を参考にして米粉でケーキやカレー粉で色んな料理を作っています。
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