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閑話・セフィーリア-9-
しおりを挟むロードクロイツから一日かけて王宮の自室に戻るなり、レオルナードの拒絶に傷ついたセフィーリアは泣いた。
それはもう心の底から。
「姫様・・・」
セフィーリア付きの侍女達は嗚咽を漏らしている主に寄り添うしか出来ないでいる。
「姫様の素晴らしさを理解出来ない男なんて姫様から捨てたと思えばいいのですよ!!!」
「そうですよ!これからは気持ちを切り替えてマティウス様と共に生きて行くのです!!!」
「「幸せになって姫様を振った男を見返してやりましょう!!!」」
侍女達の言葉に腹を立てたセフィーリアは鉄拳制裁を食らわす。
「〇でぶっ!」
「〇べしっ!」
「お前達にレオルナード様の何が分かると言うの?!」
((私達、そのレオルナード様とやらが何者なのか知らないのですけど!?))
「レオルナード様は準男爵の息子で、あたくしは王女。身分が違い過ぎる故に自分が悪役になる事で、あたくしの想いを断ち切ろうとしたレオルナード様の気持ちが分からないの!?」
そこまで言ったセフィーリアは気付く。
「・・・・・・そう、だったのですね?レオルナード様はあたくしの幸せの為に、あのような言葉を?」
あたくしの幸せはレオルナード様と共に在る事ですわ♡
((これ・・・陛下に報告した方がいいよね?))
事情は分からないが女主に不安を覚えた侍女達はセフィーリアを止めて欲しいと頼む為、エセルバードの部屋へと向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
フォンリヒテル準男爵の子息からきっぱりと断られたはずなのに、その自信はどこから来るのだろう?
セフィーリア付きの侍女達から話を聞いたエセルバードは頭を抱える。
「そなた達はフォンリヒテル準男爵の子息と顔を合わせた事がある・・・訳ないか」
セフィーリアはカフェ・ユグドラシルに行くが、それはディートヘルムとセラフィーナの都合がいい時だけで侍女達を連れていない。
(この件に関しては私がフォンリヒテル準男爵と直接話をした方がいいのかも知れないな)
次にディートヘルム達がカフェ・ユグドラシルに行く時は自分も同伴させて貰うとしよう。
そう考えたエセルバードはワインをグラスに注ぐ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
数日後
「今日はお父様がご一緒ですのね?」
レオルナード様のお父様が作る料理はどれも美味しいですから、お父様も気に入りますわ
「・・・・・・そうか。実に楽しみだ」
(セフィーリアが言っていたようにフォンリヒテル準男爵の子息が娘を慕っているとしたら・・・ローゼンタール公爵家に対して、どのように詫びればいいのであろうな)
これからの事を思うと憂鬱になるエセルバードであった。
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