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2章 狭間に立つ元英雄たち
7話 革命
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朝、爆発音で目が覚めた。
「きゃー!」
城のあちこちから悲鳴が聞こえる。
幸い、今ツル様を護衛しているのは師匠だ。
すぐに向かう必要があるが、焦ることはない。
同時に起きたバドルと目が合う。
「俺はアマトと音が発生源に向かう。」
「わかった。カインが来るまではなるべく部屋から動かないようにする。」
そして俺はアマトを起こし、準備を済ませる。
「じゃあカイン、アマト。気をつけろよ。」
「バドルも何かあったら俺たちを待たず、ツル様を連れてすぐ逃げてくれ。」
廊下を走っているとアマトが口を開いた。
「ねぇ、なんで僕も連れてきたの?」
「もし、俺に何かあった時の連絡係だ。」
それに、バドルが行けば相当なことがない限り、ツル様やライアさんが死ぬことはない。
師匠もいる。
後のことを気にせず、俺は任務にあたることができる。
「カインは死ぬの?」
「いや…。」
アマトの質問に、言葉が詰まる。
俺は今、死ぬという可能性を考えに入れて、行動している。
人間は簡単に死んでしまう。それを踏まえて行動しなければならない。
しかし、任務に失敗しても、せめて大事なものは守りたい。
「大丈夫だ。」
はっきりとは答えられない。
我ながら情けないな。
俺の気持ちを察したのか、アマトはそれ以上聞いてくることはなく、無言で俺についてきた。
そしてついに音の発生源と思われるところについた。
そこは、壁に大穴が開いており、先に到着したであろう騎士たちが倒れていた。
死んではいないようだ。
しかし、皇城に穴をあけただけでなく、10名ばかりの精鋭の騎士を殺さず無力化したとなるとかなりまずい。
すでに城に侵入している。
すぐに報告に行かねば。
「おい、お前どこかで見た顔だな。」
来た道を戻ろうとした瞬間、後ろから声をかけられる。
「思い出した。剣聖と一緒にいたやつか。」
振り向くとそこにいたのは、あの時逃げた鬼だった。
「アマト、すぐにツル様たちのところに行くんだ。」
「でも、カインが、」
「いいから。すぐに追いつく。」
俺は腰から剣を抜く。
アマトが逃げれるくらいの時間は稼ぐ。
「行け!」
アマトが走り出す。
そして俺は死地へと踏み出した。
~同時刻 ライア編~
「ねぇライア、大丈夫かな。」
膝に座るツル様が不安そうな顔で私を見上げます。
「大丈夫ですよ。ここには剣聖様も、ミタマ様も、バドル様もいます。」
「カインとアマトは?」
「大丈夫です。すぐに戻ってきます。」
しかし、私の気持ちが伝わってしまっているのかツル様の表情は晴れません。
私はツル様の背中を撫でることしかできず、情けない気持ちでいっぱいになります。
「カインたちなら大丈夫じゃ。わしが鍛えたんじゃからな。」
そう言って剣聖様はツル様の頭を撫でました。
そして剣聖様は本気でそう思っているのでしょう。
ツル様の顔が少し明るくなり、ほっとします。
「さて、バドル。腹が減ったの。何かないのか。」
「そんなこと言われても…。」
「あ、昨日カインが買ってきてくれたお菓子がある!」
ツル様が急に飛び降りるとタンスからお菓子箱を取り出しました。
中には美味しそうな焼き菓子が10個。
「みんなで食べよう!」
先程の不安そうな顔はどこへ行ったのか、ツル様は眩しいくらいの笑顔で私たちにお菓子を配り始めました。剣聖様はすごいな、と心から思います。
でもなぜか私はまだ安心できません。
だからカイン様、早く帰ってきてください。
私は一人じゃないと感じさせた、あの時のように、私を不安から助けてください。
そう金色の髪飾りを手に、深く祈りました。
「きゃー!」
城のあちこちから悲鳴が聞こえる。
幸い、今ツル様を護衛しているのは師匠だ。
すぐに向かう必要があるが、焦ることはない。
同時に起きたバドルと目が合う。
「俺はアマトと音が発生源に向かう。」
「わかった。カインが来るまではなるべく部屋から動かないようにする。」
そして俺はアマトを起こし、準備を済ませる。
「じゃあカイン、アマト。気をつけろよ。」
「バドルも何かあったら俺たちを待たず、ツル様を連れてすぐ逃げてくれ。」
廊下を走っているとアマトが口を開いた。
「ねぇ、なんで僕も連れてきたの?」
「もし、俺に何かあった時の連絡係だ。」
それに、バドルが行けば相当なことがない限り、ツル様やライアさんが死ぬことはない。
師匠もいる。
後のことを気にせず、俺は任務にあたることができる。
「カインは死ぬの?」
「いや…。」
アマトの質問に、言葉が詰まる。
俺は今、死ぬという可能性を考えに入れて、行動している。
人間は簡単に死んでしまう。それを踏まえて行動しなければならない。
しかし、任務に失敗しても、せめて大事なものは守りたい。
「大丈夫だ。」
はっきりとは答えられない。
我ながら情けないな。
俺の気持ちを察したのか、アマトはそれ以上聞いてくることはなく、無言で俺についてきた。
そしてついに音の発生源と思われるところについた。
そこは、壁に大穴が開いており、先に到着したであろう騎士たちが倒れていた。
死んではいないようだ。
しかし、皇城に穴をあけただけでなく、10名ばかりの精鋭の騎士を殺さず無力化したとなるとかなりまずい。
すでに城に侵入している。
すぐに報告に行かねば。
「おい、お前どこかで見た顔だな。」
来た道を戻ろうとした瞬間、後ろから声をかけられる。
「思い出した。剣聖と一緒にいたやつか。」
振り向くとそこにいたのは、あの時逃げた鬼だった。
「アマト、すぐにツル様たちのところに行くんだ。」
「でも、カインが、」
「いいから。すぐに追いつく。」
俺は腰から剣を抜く。
アマトが逃げれるくらいの時間は稼ぐ。
「行け!」
アマトが走り出す。
そして俺は死地へと踏み出した。
~同時刻 ライア編~
「ねぇライア、大丈夫かな。」
膝に座るツル様が不安そうな顔で私を見上げます。
「大丈夫ですよ。ここには剣聖様も、ミタマ様も、バドル様もいます。」
「カインとアマトは?」
「大丈夫です。すぐに戻ってきます。」
しかし、私の気持ちが伝わってしまっているのかツル様の表情は晴れません。
私はツル様の背中を撫でることしかできず、情けない気持ちでいっぱいになります。
「カインたちなら大丈夫じゃ。わしが鍛えたんじゃからな。」
そう言って剣聖様はツル様の頭を撫でました。
そして剣聖様は本気でそう思っているのでしょう。
ツル様の顔が少し明るくなり、ほっとします。
「さて、バドル。腹が減ったの。何かないのか。」
「そんなこと言われても…。」
「あ、昨日カインが買ってきてくれたお菓子がある!」
ツル様が急に飛び降りるとタンスからお菓子箱を取り出しました。
中には美味しそうな焼き菓子が10個。
「みんなで食べよう!」
先程の不安そうな顔はどこへ行ったのか、ツル様は眩しいくらいの笑顔で私たちにお菓子を配り始めました。剣聖様はすごいな、と心から思います。
でもなぜか私はまだ安心できません。
だからカイン様、早く帰ってきてください。
私は一人じゃないと感じさせた、あの時のように、私を不安から助けてください。
そう金色の髪飾りを手に、深く祈りました。
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