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第十八魔法;TKZ作戦会議
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今、私は人生の中でもトップに入る程の難問に衝突していた。
「どうやって、チャミスを魔法界へ連れて帰るんだ?」
誰かがそう呟く。その誰かさんに拍手を送りたい。私も、同じことを考えていたからだ。まったく、こんな重大な問題を、なんで今まで忘れていたんだろう?
「誰か、何か考えが思いついた者は…いないか?」
アン先輩…いや、最高長官が苦しまぎれに聞いた。もちろん、私たちは何も思いついてないので、無言。沈黙が続く…。
「東洋の方では、”三人寄れば大魔法使い”みたいな言葉があるのに…。」
まぁ、所詮は言葉ですから…。必ずしもそうなるとは限らな…。
「あ!」
え!?カルトが大発見をしたエジソンみたいな顔をする。もしかして、この先人の知恵は正しかったのか!?
「チャミスがいなくなったら、これはこれで問題になるんじゃないか?」
なんだ、そんなことか……あっ!また重大な問題を忘れていた!
「そのことについては、もう解決している。」
えぇ~!今初めて、最高長官を尊敬した。
「カルトが昨日、私のフクロウでチャミスに手紙を届けただろう?」
「まぁ…。」
カルトが、小声で「バレてたのか…。」と言ったことは最高長官には黙っておこう。
「いつもなら攻撃魔法を喰らわすところだが、今回は褒めてやる。」
カルトが、大声で「俺ナイス!」と言ったことは最高長官も知っているだろう。
「私の”賢い”フクロウが、チャミスの家の位置を覚えていた。だから、もう一度そのフクロウを使って、チャミス家にある手紙を届けておいた。」
どういう手紙なんだろう?すると、最高長官お得意の感情読み取りシステムが稼働する。(”賢い”を強調しているのも何でだろう?自慢かな…?)
「私が、チャミスに擬態して”しばらく家を空けるからよろしくね☆”みたいな文章を書いておいた。」
「しばらく家を空けるからよろしくね☆」の部分を、高い声のトーンで言った。
「ホントに、大丈夫なんですかね…?」
「何か疑問でもあるのか?」
最高長官が、「喋ってもいいだろう」という雰囲気を出す。(上から目線だなぁ~)
「筆跡とかでバレてないですかね?」
いつもは探偵リズミールとして活動しているのに、今は助手の気分だ。
「安心しろ。インクをたっぷり入れたガラスペンで書いたから、字は滲んでいる。流石に、親でもあれだけ滲んだ字の筆跡特定は出来ないだろう。」
最高長官であるお方が、調子に乗っている中学生に見えるのは、私の目がおかしいからだろうか?よく見ると、アン先輩は自信過剰な態度をとっている。
「あぁ、私も一つ気になったことがある。」
自信過剰な長官が言う。無理やり隠そうとしている高い声だった。
「カルト、お前どうやってチャミスの家までフクロウを誘導したんだ?」
…確かに。チャミスの家は、私も知らない。そんなところに、どうやってフクロウを送ったんだろう?もしかして、チャミスを追跡してた?!ここまで考えると、カルトが睨んできた。いつしかチャミスに向けていた目だ。
「ちがう!…多分帰り道でチャミスに使った魔法が、まだ残ってたんだろ。」
ドウイウコト?最高長官を見ると、満足したようにうなずいていた。ナンデ?
「そこの訳が分からなくなっているミルリーズに説明してやろう。」
文章だけでは分からないと思うが、超上から目線な態度で言われた。
「カルトが、帰り道でチャミスに魔法を使ったんだろう。その時に放出された魔力が、チャミスの中に残っていた。そして、フクロウはチャミスに残っていた魔力の場所を特定でもしたんじゃないか?」
ふむ…まだよく分からないが、いいか。にしても…。
「カルト、チャミスとケンカしてたの?」
そう言うと、睨んでいた目が見開かれる。
「な…んでそうなった?」
「だって、いつもの二人の様子だと、ここは攻撃魔法でも使ってたんじゃないの?」
ここまで言い放つと、カルトは納得したような疑問がまだあるような、微妙な顔をしていた。
「確かに、いつもあいつがケンカを売ってくることは認める。」
ふむ。認めるというのね。認めると!犯人を特定した気分だ。
「でも、会った瞬間からそんなことは流石にしない。」
えぇっ!この時、初めてカルトを見直すリズミールだった…。
「あいつ、帽子から髪の毛出てたから、直してやったんだよ。」
この時、初めてカルトを尊敬したリズミールであった……。
「お前…私よりも先に親切な行動をするとは…大した奴だ。」
いや、あんたは親切な行動をしたことは無いんかい!という言葉を、すごい強力な魔力で飲み込む。
「まぁ、とにかくこの問題は解決したんだし、次いこうぜ。」
カルトが仕切りだす。でもな、カルト……最高長官がいる限り、私たちは司会進行役にはなれないんだよ。
「雑役、そこまでで良い。お前にしてはよくやった方だ。褒めてやる。」
一般的な視点でこの文を読むと、上から目線なセリフに思うだろう。しかし、アン先輩…最高長官は、素でこんなセリフを言う人なんだよ…。
「褒めてもらえて…苦ッ、光栄です。」
雑役が皮肉を込めに込めた、どす黒いオーラを出しながら言う。
「では、次の問題へと移る。」
暗黒なオーラを、最高長官の一言がぶっ飛ばした。私は今、この二人が玩具を取り合う子供にしか見えなかった。(高校生もまだ子供だって?キニシナイデス!)
「チャミスを魔法界へかっさらう方法だが…これでは何も意見がでなかったから、まずは魔力消去装置を止める方法から考えよう。」
…なんで?
「あんなものがあったら、人間界の入り口を調べられないじゃないか。」
あー、確かに…でも、入り口を調べてどうするんだろう?
「手がかりが見つかればいいな☆、と言えばいいか?」
前半を高い声で、後半をいつもの低い声で言った。こんなにも高低差が激しい声を出せるなんて…地味だけどすごい能力を発見した。
「魔力消去装置がどんな形かも知らないけど…止められるのか?」
雑役がそう発言すると、最高長官はとてつもなく驚いた。そして、ついには哀れな物を見る目になった。
「お前、チャミスが人間界に行った時を覚えてないのか?あのとき、光が眩しかっただろう?あれが多分、魔力消去装置だ。」
えぇ~!あ、あれがぁ~!私の頭の中で、「な、なんだって~!」という声が響く。
「あの光を放っている装置の元を破壊したいが…案はないか?」
あのー、今さっき光が魔力消去装置だと知ったんですけど…。残念ながら、この魂の叫びは最高長官には届かなかった。
「なぁ、光に当たらないようにするだけじゃダメなのか?」
カルトが質問する。正直私はアン先輩が、ここはいつも通り、上から目線×哀れな目を向けると思っていた。
「ふむ、光を遮る…。」
只今、最高長官の周りに”話しかけるなオーラ”が出ております。皆様、注意してください。そんなアナウンスが頭で流れる。
「よし、やるか…。」
最高長官が立ち上がる。後ろについていこうとしたが、直感が「やめろ!」と叫んだのでやめておいた。最高長官が大聖堂を出る。沈黙と戸惑いが続く。数分が経った。大聖堂のドアから、最高長官が無事に戻ってくる。
「待たせたな。」
そう言われた瞬間、息を飲む。最高長官の後ろに…校長がいた。
「ぇ…。」
驚きを隠せない私の横を、最高長官と校長が通り過ぎる。またもや、ついていこうとは思えなかった。
「では、お願いします。」
最高長官が珍しく、敬語を使う。二人は、人間界の入り口が隠されている壁の方で何かしていた。何をするのだろう?そう思ったのと同時に、校長の口が開く。
「オプード・アザン。」
壁の裏から扉が現れる。
「校長、もう一度お願いします。どうやら、二重ロックになっているようです。」
最高長官が言う。校長がうなずく。
「オプード・アザン。」
光が…ドアの隙間から差し込んでくる…。
「どうやって、チャミスを魔法界へ連れて帰るんだ?」
誰かがそう呟く。その誰かさんに拍手を送りたい。私も、同じことを考えていたからだ。まったく、こんな重大な問題を、なんで今まで忘れていたんだろう?
「誰か、何か考えが思いついた者は…いないか?」
アン先輩…いや、最高長官が苦しまぎれに聞いた。もちろん、私たちは何も思いついてないので、無言。沈黙が続く…。
「東洋の方では、”三人寄れば大魔法使い”みたいな言葉があるのに…。」
まぁ、所詮は言葉ですから…。必ずしもそうなるとは限らな…。
「あ!」
え!?カルトが大発見をしたエジソンみたいな顔をする。もしかして、この先人の知恵は正しかったのか!?
「チャミスがいなくなったら、これはこれで問題になるんじゃないか?」
なんだ、そんなことか……あっ!また重大な問題を忘れていた!
「そのことについては、もう解決している。」
えぇ~!今初めて、最高長官を尊敬した。
「カルトが昨日、私のフクロウでチャミスに手紙を届けただろう?」
「まぁ…。」
カルトが、小声で「バレてたのか…。」と言ったことは最高長官には黙っておこう。
「いつもなら攻撃魔法を喰らわすところだが、今回は褒めてやる。」
カルトが、大声で「俺ナイス!」と言ったことは最高長官も知っているだろう。
「私の”賢い”フクロウが、チャミスの家の位置を覚えていた。だから、もう一度そのフクロウを使って、チャミス家にある手紙を届けておいた。」
どういう手紙なんだろう?すると、最高長官お得意の感情読み取りシステムが稼働する。(”賢い”を強調しているのも何でだろう?自慢かな…?)
「私が、チャミスに擬態して”しばらく家を空けるからよろしくね☆”みたいな文章を書いておいた。」
「しばらく家を空けるからよろしくね☆」の部分を、高い声のトーンで言った。
「ホントに、大丈夫なんですかね…?」
「何か疑問でもあるのか?」
最高長官が、「喋ってもいいだろう」という雰囲気を出す。(上から目線だなぁ~)
「筆跡とかでバレてないですかね?」
いつもは探偵リズミールとして活動しているのに、今は助手の気分だ。
「安心しろ。インクをたっぷり入れたガラスペンで書いたから、字は滲んでいる。流石に、親でもあれだけ滲んだ字の筆跡特定は出来ないだろう。」
最高長官であるお方が、調子に乗っている中学生に見えるのは、私の目がおかしいからだろうか?よく見ると、アン先輩は自信過剰な態度をとっている。
「あぁ、私も一つ気になったことがある。」
自信過剰な長官が言う。無理やり隠そうとしている高い声だった。
「カルト、お前どうやってチャミスの家までフクロウを誘導したんだ?」
…確かに。チャミスの家は、私も知らない。そんなところに、どうやってフクロウを送ったんだろう?もしかして、チャミスを追跡してた?!ここまで考えると、カルトが睨んできた。いつしかチャミスに向けていた目だ。
「ちがう!…多分帰り道でチャミスに使った魔法が、まだ残ってたんだろ。」
ドウイウコト?最高長官を見ると、満足したようにうなずいていた。ナンデ?
「そこの訳が分からなくなっているミルリーズに説明してやろう。」
文章だけでは分からないと思うが、超上から目線な態度で言われた。
「カルトが、帰り道でチャミスに魔法を使ったんだろう。その時に放出された魔力が、チャミスの中に残っていた。そして、フクロウはチャミスに残っていた魔力の場所を特定でもしたんじゃないか?」
ふむ…まだよく分からないが、いいか。にしても…。
「カルト、チャミスとケンカしてたの?」
そう言うと、睨んでいた目が見開かれる。
「な…んでそうなった?」
「だって、いつもの二人の様子だと、ここは攻撃魔法でも使ってたんじゃないの?」
ここまで言い放つと、カルトは納得したような疑問がまだあるような、微妙な顔をしていた。
「確かに、いつもあいつがケンカを売ってくることは認める。」
ふむ。認めるというのね。認めると!犯人を特定した気分だ。
「でも、会った瞬間からそんなことは流石にしない。」
えぇっ!この時、初めてカルトを見直すリズミールだった…。
「あいつ、帽子から髪の毛出てたから、直してやったんだよ。」
この時、初めてカルトを尊敬したリズミールであった……。
「お前…私よりも先に親切な行動をするとは…大した奴だ。」
いや、あんたは親切な行動をしたことは無いんかい!という言葉を、すごい強力な魔力で飲み込む。
「まぁ、とにかくこの問題は解決したんだし、次いこうぜ。」
カルトが仕切りだす。でもな、カルト……最高長官がいる限り、私たちは司会進行役にはなれないんだよ。
「雑役、そこまでで良い。お前にしてはよくやった方だ。褒めてやる。」
一般的な視点でこの文を読むと、上から目線なセリフに思うだろう。しかし、アン先輩…最高長官は、素でこんなセリフを言う人なんだよ…。
「褒めてもらえて…苦ッ、光栄です。」
雑役が皮肉を込めに込めた、どす黒いオーラを出しながら言う。
「では、次の問題へと移る。」
暗黒なオーラを、最高長官の一言がぶっ飛ばした。私は今、この二人が玩具を取り合う子供にしか見えなかった。(高校生もまだ子供だって?キニシナイデス!)
「チャミスを魔法界へかっさらう方法だが…これでは何も意見がでなかったから、まずは魔力消去装置を止める方法から考えよう。」
…なんで?
「あんなものがあったら、人間界の入り口を調べられないじゃないか。」
あー、確かに…でも、入り口を調べてどうするんだろう?
「手がかりが見つかればいいな☆、と言えばいいか?」
前半を高い声で、後半をいつもの低い声で言った。こんなにも高低差が激しい声を出せるなんて…地味だけどすごい能力を発見した。
「魔力消去装置がどんな形かも知らないけど…止められるのか?」
雑役がそう発言すると、最高長官はとてつもなく驚いた。そして、ついには哀れな物を見る目になった。
「お前、チャミスが人間界に行った時を覚えてないのか?あのとき、光が眩しかっただろう?あれが多分、魔力消去装置だ。」
えぇ~!あ、あれがぁ~!私の頭の中で、「な、なんだって~!」という声が響く。
「あの光を放っている装置の元を破壊したいが…案はないか?」
あのー、今さっき光が魔力消去装置だと知ったんですけど…。残念ながら、この魂の叫びは最高長官には届かなかった。
「なぁ、光に当たらないようにするだけじゃダメなのか?」
カルトが質問する。正直私はアン先輩が、ここはいつも通り、上から目線×哀れな目を向けると思っていた。
「ふむ、光を遮る…。」
只今、最高長官の周りに”話しかけるなオーラ”が出ております。皆様、注意してください。そんなアナウンスが頭で流れる。
「よし、やるか…。」
最高長官が立ち上がる。後ろについていこうとしたが、直感が「やめろ!」と叫んだのでやめておいた。最高長官が大聖堂を出る。沈黙と戸惑いが続く。数分が経った。大聖堂のドアから、最高長官が無事に戻ってくる。
「待たせたな。」
そう言われた瞬間、息を飲む。最高長官の後ろに…校長がいた。
「ぇ…。」
驚きを隠せない私の横を、最高長官と校長が通り過ぎる。またもや、ついていこうとは思えなかった。
「では、お願いします。」
最高長官が珍しく、敬語を使う。二人は、人間界の入り口が隠されている壁の方で何かしていた。何をするのだろう?そう思ったのと同時に、校長の口が開く。
「オプード・アザン。」
壁の裏から扉が現れる。
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