21 / 26
夢で逢えたら、あなたに笑顔で話をしよう
しおりを挟む
「獏って自分の夢も操れたりすんの?」
後輩の疑問に、そっちに顔を向けた。
オッドアイのその子は、特段興味なさそうに。ゲームに目を落としながらあたしの回答を待ってるようだった。それはもう何度目かもわからないから、慣れてしまっていて。
「そんなことないわよぉ」
あたしも自分の手元のマニキュアに目を落としながら答えた。
あったかくて眠たくなるような春の陽気。
ぽかぽかしてて、まぶたはいつも以上に重くなる。
それでもやり遂げたいマニキュアの実験のために、この後輩にアドバイスを聞きたくてやって来た。いつも通りアポなしには呆れた顔されたけど、それももう慣れっこだから部屋に入れてもらって。
向こうがゲームしてる横で、あたしはたまにアドバイスを聞きながらマニキュアの実験を進めていく。
その合間に、会話も。
「なんで急にぃ?」
「んや、ほんとにふとした疑問」
蓮はカチカチゲームを操作しながら、もっかい言った。
「夢を操れる獏って、自分の夢はどうなんだろうなぁって。操れたりすんのか疑問に思っただけ」
それに、一度「ふうん」と返して。
笑う。
「なに?」
「ん-ん」
向こうも笑ったのが聞こえて、この笑いはあんたの疑問に対してじゃないという意味で首を横に振って。
「操れたらどんだけよかったか」
そう、小さくこぼした。
夢を操ることができる獏の家系は、別に万能じゃない。
相手の意識に干渉して、相手の夢を操れるっていうだけ。それには当然魔術が必要なわけで。
自分の意識になんて魔術は使えないから、獏は自分自身の夢を操れるわけじゃない。
だから。
「……」
夢は、きっと他の人と同じように。ただただ、そこで起きることを体験することになる。
「お、フィノア姉」
「……はぁい」
今日も、大好きな親友が目の前に現れてしまった。
あの頃のように笑ってあたしを呼ぶ春風に、少しだけぎこちなく笑みを返して。
「あのさー」
「んー?」
始まる、他愛のない会話をよく聞けるように、隣へと腰を下ろした。
「そんでね」
「うん」
「この前陽真がさ、プレゼントくれて」
「よかったじゃなぁい」
「なんだったと思う?」
「春風の好きなものとかぁ?」
「並ばなきゃ買えないお菓子!」
にっと笑う春風は、本当にこの場に生きているようで。
あたしの笑う顔に、どうしたって悲しさが混ざるのがわかった。
けれど気づかない春風は、話を続けていく。
それがおいしくてね。
そのあとこんなところに行ったんだ。
フィノア姉も、今度一緒に行こうよ。
あの頃、した会話だった。
夢だから、ほんの少しだけ違う部分もあるけれど。
陽真と付き合い始めた当時の頃の話。
それを、楽しそうに話して、同じ場所に、あたしともまた行きたいって言ってくれて。
そんなこの子を見て、思う。
―――あぁ。
目が覚めたくないなぁ、って。
夢って、結構早く目覚めたい、なんていうのもあるけれど。怖い夢だったならわかる。
でもさ。
「ね、フィノア姉!」
大好きな子に逢える夢だったら、目覚めたくなくない?
このまま起きることなんてなければいいのに。
このまま、この子と思い出話をして。
たくさん笑って。
あの頃のように、たくさんたくさん、いろんなところに行ければいいのに。
それができないと知ってるから。
「フィノア姉?」
「なんでもなぁい」
こんなに、涙があふれてくるよ。
「なんで泣いてんだよ」
「目にゴミが入っちゃってぇ」
「ここそんなに風強いか?」
「風が吹かなくてもたまに目にゴミなんて入るでしょぉ」
「まぁそうだけど」
ゴミが入ったとは思えないほど涙は出てくる。けれど不思議そうな春風には、何度もゴミが入ったと主張して。
それでも、目だけはまっすぐにあんたを見て。
「春風」
「んー?」
「だぁいすきよ」
その言葉に、一度きょとんとしてから。
また、大好きな顔で笑って。
「あたしも!」
そう、抱きしめてくれる。
ぬくもりなんてない。
そう、これは夢だから。
けれど今ではもうできない、あんたとのハグをかみしめるように、背に腕を回す。
抱きしめられる。
夢だから。
「……このままずっと一緒にいれたらいいのにねぇ」
「? あたしたちはずっと一緒だろ?」
そうだねって返せたらよかったのにね。
夢だから痛くならないはずなのに、どうしてか喉が痛い。
ぽろぽろと流れてくる涙を見せないように、強く強く抱きしめて。
「フィノア姉」
「うん、ごめんね」
「フィノア――」
「春風、このまま」
ずっと一緒にいたかったと、伝えようとしていたら。
「――ノア先輩」
「……?」
「フィノア先輩」
ゆすられながら、名前を呼ばれる。
けれどさっきまでと違って声は低くて、呼び方も違った。そっと、暗闇から抜け出すように目を開ければ。
「……あれぇ」
「……おはよ」
あきれたような顔の、後輩。
いつの間にか抱きしめてたクッションにもたれながら。
「……寝てたぁ?」
「そりゃもうぐっすりと」
「えぇ、ごめぇん」
ぽかぽかしてたからつい。そう言うと、蓮は笑った。
そうして、少しだけ困ったような顔をして。
「その割には悲しそうな夢みたいだったけど?」
「……」
言われて、ちょっと微笑んでみる。
それを肯定と受け取った蓮は、肩を竦めて立ち上がった。
「紅茶でいい?」
「あらぁ、やっさしぃ」
「知ってる」
なんておどけて言う蓮に一度お礼を言ってから。ご子息じきじきに淹れてくれる紅茶を待ちつつ、自分の涙をぬぐってその背中に声をかけた。
「さっそく実証しちゃったかしらぁ」
「んー?」
「夢、操れないってさ」
「あぁ」
ふわっといいにおいの紅茶をかいで、少しだけほっとして息を吐く。クッションをまた少しだけ強く抱きしめて。
「幸せで、悲しい夢なの」
「……」
「でもやっぱり幸せでね」
起きたくなくなっちゃうよ。
そう、こぼせば。
かちゃり、目の前にあったかい紅茶が置かれた。それにお礼を言って、両手でカップを持って口をつける。
ほどよくあったかくて甘い紅茶に、またほっと息を吐いてから。
「夢をさ、操れたら」
「うん」
「見なくできるのにねぇ」
こんなに悲しくて、こんなに幸せな夢を。
起きたくなくなるような、そんな、すべてを投げ捨ててあの日に留まっていたくなるような。前に進むことを諦めたくなる、そんな夢。
それを、見なくできたのなら。
「こんなに苦しい気持ちなんてなかったのにねぇ」
まるで恋してるときに言うみたいなセリフに、ちょっと笑って。
また紅茶を飲む。
その、甘さを堪能していたら。
「……夢でしか」
「ん?」
小さくつぶやかれた言葉を、一度聞き返す。
目の前のソファに座った後輩は、あたしと視線を合わせることはない。そうして、また。
ぽつりとこぼしていく。
「夢でしか、逢えないヒトもいるよね」
その言葉に、少しだけ目を見開いた。けれど言葉は発さぬまま、紅茶をまた一口飲んだ。
「夢でしか逢えないとか、夢でしか、向き合って話せないヒトとかさ」
夢でなら名前を呼べるのに。
そう呟かれた言葉に、あぁこの後輩も、そんなヒトがいたのかと納得して。続きを聞く。
「すごく悲しいし、悔しいこととか、いろんな想いが出るけどさ」
「……」
「カリナがね」
「華凜ちゃん?」
「うん。カリナも前に、泣きながら。幸せな夢を見たって話してて。その夢を、しばらく後に話してくれたことがあってさ」
「うん」
「逢えないヒトの夢を見たんだって」
「……」
「それで、カリナ言うんだよ」
幸せそうに笑って。
「あのヒトが逢いに来てくれたんだって」
その言葉に、止まった涙がまた、自然と流れてきた気がした。
「それ聞いてから、俺も。夢の中で聞いてみたんだよね」
「逢いに来たのってぇ?」
「うん。そしたら、頷いてくれる時もあれば、よくわかんない顔されるときもあって、いろいろだけど。気持ちが楽になったよ」
だから、
「フィノア先輩も、逢いに来たって考えてみたら」
隣にやってきて、その後輩は頭を優しくなでてくれる。
それに、また涙はあふれてきてしまった。
想うのは、もう夢の中でしか会話ができない、ただ見えるだけになってしまった大好きな親友。
話しに来てくれてたの。あの日から、ときどき。
そう考えたら。
そう、考えることが、できたなら。
「……それなら、夢で逢ったらちゃんと笑顔で話せそうだわぁ」
「カリナにお礼言っときなよ」
「あんたにもねぇ」
涙にぬれた顔で笑って言えば、肩を竦めて答えられた。それにはまた笑って、今度は言葉でお礼を言って。
「ま、寝るのは今度は自分の家にしてほしいけど」
「善処するわぁ」
「それしないやつじゃん」
互いに笑って。
止まった涙のあとを拭き。
「さぁ、続き! やるわよぉ!」
次に逢えたら、自分の話もしようと心に決意して。
途中になっていた実験に、また手を付けた。
『夢で逢えたら、あなたに笑顔で話をしよう』/フィノア
後輩の疑問に、そっちに顔を向けた。
オッドアイのその子は、特段興味なさそうに。ゲームに目を落としながらあたしの回答を待ってるようだった。それはもう何度目かもわからないから、慣れてしまっていて。
「そんなことないわよぉ」
あたしも自分の手元のマニキュアに目を落としながら答えた。
あったかくて眠たくなるような春の陽気。
ぽかぽかしてて、まぶたはいつも以上に重くなる。
それでもやり遂げたいマニキュアの実験のために、この後輩にアドバイスを聞きたくてやって来た。いつも通りアポなしには呆れた顔されたけど、それももう慣れっこだから部屋に入れてもらって。
向こうがゲームしてる横で、あたしはたまにアドバイスを聞きながらマニキュアの実験を進めていく。
その合間に、会話も。
「なんで急にぃ?」
「んや、ほんとにふとした疑問」
蓮はカチカチゲームを操作しながら、もっかい言った。
「夢を操れる獏って、自分の夢はどうなんだろうなぁって。操れたりすんのか疑問に思っただけ」
それに、一度「ふうん」と返して。
笑う。
「なに?」
「ん-ん」
向こうも笑ったのが聞こえて、この笑いはあんたの疑問に対してじゃないという意味で首を横に振って。
「操れたらどんだけよかったか」
そう、小さくこぼした。
夢を操ることができる獏の家系は、別に万能じゃない。
相手の意識に干渉して、相手の夢を操れるっていうだけ。それには当然魔術が必要なわけで。
自分の意識になんて魔術は使えないから、獏は自分自身の夢を操れるわけじゃない。
だから。
「……」
夢は、きっと他の人と同じように。ただただ、そこで起きることを体験することになる。
「お、フィノア姉」
「……はぁい」
今日も、大好きな親友が目の前に現れてしまった。
あの頃のように笑ってあたしを呼ぶ春風に、少しだけぎこちなく笑みを返して。
「あのさー」
「んー?」
始まる、他愛のない会話をよく聞けるように、隣へと腰を下ろした。
「そんでね」
「うん」
「この前陽真がさ、プレゼントくれて」
「よかったじゃなぁい」
「なんだったと思う?」
「春風の好きなものとかぁ?」
「並ばなきゃ買えないお菓子!」
にっと笑う春風は、本当にこの場に生きているようで。
あたしの笑う顔に、どうしたって悲しさが混ざるのがわかった。
けれど気づかない春風は、話を続けていく。
それがおいしくてね。
そのあとこんなところに行ったんだ。
フィノア姉も、今度一緒に行こうよ。
あの頃、した会話だった。
夢だから、ほんの少しだけ違う部分もあるけれど。
陽真と付き合い始めた当時の頃の話。
それを、楽しそうに話して、同じ場所に、あたしともまた行きたいって言ってくれて。
そんなこの子を見て、思う。
―――あぁ。
目が覚めたくないなぁ、って。
夢って、結構早く目覚めたい、なんていうのもあるけれど。怖い夢だったならわかる。
でもさ。
「ね、フィノア姉!」
大好きな子に逢える夢だったら、目覚めたくなくない?
このまま起きることなんてなければいいのに。
このまま、この子と思い出話をして。
たくさん笑って。
あの頃のように、たくさんたくさん、いろんなところに行ければいいのに。
それができないと知ってるから。
「フィノア姉?」
「なんでもなぁい」
こんなに、涙があふれてくるよ。
「なんで泣いてんだよ」
「目にゴミが入っちゃってぇ」
「ここそんなに風強いか?」
「風が吹かなくてもたまに目にゴミなんて入るでしょぉ」
「まぁそうだけど」
ゴミが入ったとは思えないほど涙は出てくる。けれど不思議そうな春風には、何度もゴミが入ったと主張して。
それでも、目だけはまっすぐにあんたを見て。
「春風」
「んー?」
「だぁいすきよ」
その言葉に、一度きょとんとしてから。
また、大好きな顔で笑って。
「あたしも!」
そう、抱きしめてくれる。
ぬくもりなんてない。
そう、これは夢だから。
けれど今ではもうできない、あんたとのハグをかみしめるように、背に腕を回す。
抱きしめられる。
夢だから。
「……このままずっと一緒にいれたらいいのにねぇ」
「? あたしたちはずっと一緒だろ?」
そうだねって返せたらよかったのにね。
夢だから痛くならないはずなのに、どうしてか喉が痛い。
ぽろぽろと流れてくる涙を見せないように、強く強く抱きしめて。
「フィノア姉」
「うん、ごめんね」
「フィノア――」
「春風、このまま」
ずっと一緒にいたかったと、伝えようとしていたら。
「――ノア先輩」
「……?」
「フィノア先輩」
ゆすられながら、名前を呼ばれる。
けれどさっきまでと違って声は低くて、呼び方も違った。そっと、暗闇から抜け出すように目を開ければ。
「……あれぇ」
「……おはよ」
あきれたような顔の、後輩。
いつの間にか抱きしめてたクッションにもたれながら。
「……寝てたぁ?」
「そりゃもうぐっすりと」
「えぇ、ごめぇん」
ぽかぽかしてたからつい。そう言うと、蓮は笑った。
そうして、少しだけ困ったような顔をして。
「その割には悲しそうな夢みたいだったけど?」
「……」
言われて、ちょっと微笑んでみる。
それを肯定と受け取った蓮は、肩を竦めて立ち上がった。
「紅茶でいい?」
「あらぁ、やっさしぃ」
「知ってる」
なんておどけて言う蓮に一度お礼を言ってから。ご子息じきじきに淹れてくれる紅茶を待ちつつ、自分の涙をぬぐってその背中に声をかけた。
「さっそく実証しちゃったかしらぁ」
「んー?」
「夢、操れないってさ」
「あぁ」
ふわっといいにおいの紅茶をかいで、少しだけほっとして息を吐く。クッションをまた少しだけ強く抱きしめて。
「幸せで、悲しい夢なの」
「……」
「でもやっぱり幸せでね」
起きたくなくなっちゃうよ。
そう、こぼせば。
かちゃり、目の前にあったかい紅茶が置かれた。それにお礼を言って、両手でカップを持って口をつける。
ほどよくあったかくて甘い紅茶に、またほっと息を吐いてから。
「夢をさ、操れたら」
「うん」
「見なくできるのにねぇ」
こんなに悲しくて、こんなに幸せな夢を。
起きたくなくなるような、そんな、すべてを投げ捨ててあの日に留まっていたくなるような。前に進むことを諦めたくなる、そんな夢。
それを、見なくできたのなら。
「こんなに苦しい気持ちなんてなかったのにねぇ」
まるで恋してるときに言うみたいなセリフに、ちょっと笑って。
また紅茶を飲む。
その、甘さを堪能していたら。
「……夢でしか」
「ん?」
小さくつぶやかれた言葉を、一度聞き返す。
目の前のソファに座った後輩は、あたしと視線を合わせることはない。そうして、また。
ぽつりとこぼしていく。
「夢でしか、逢えないヒトもいるよね」
その言葉に、少しだけ目を見開いた。けれど言葉は発さぬまま、紅茶をまた一口飲んだ。
「夢でしか逢えないとか、夢でしか、向き合って話せないヒトとかさ」
夢でなら名前を呼べるのに。
そう呟かれた言葉に、あぁこの後輩も、そんなヒトがいたのかと納得して。続きを聞く。
「すごく悲しいし、悔しいこととか、いろんな想いが出るけどさ」
「……」
「カリナがね」
「華凜ちゃん?」
「うん。カリナも前に、泣きながら。幸せな夢を見たって話してて。その夢を、しばらく後に話してくれたことがあってさ」
「うん」
「逢えないヒトの夢を見たんだって」
「……」
「それで、カリナ言うんだよ」
幸せそうに笑って。
「あのヒトが逢いに来てくれたんだって」
その言葉に、止まった涙がまた、自然と流れてきた気がした。
「それ聞いてから、俺も。夢の中で聞いてみたんだよね」
「逢いに来たのってぇ?」
「うん。そしたら、頷いてくれる時もあれば、よくわかんない顔されるときもあって、いろいろだけど。気持ちが楽になったよ」
だから、
「フィノア先輩も、逢いに来たって考えてみたら」
隣にやってきて、その後輩は頭を優しくなでてくれる。
それに、また涙はあふれてきてしまった。
想うのは、もう夢の中でしか会話ができない、ただ見えるだけになってしまった大好きな親友。
話しに来てくれてたの。あの日から、ときどき。
そう考えたら。
そう、考えることが、できたなら。
「……それなら、夢で逢ったらちゃんと笑顔で話せそうだわぁ」
「カリナにお礼言っときなよ」
「あんたにもねぇ」
涙にぬれた顔で笑って言えば、肩を竦めて答えられた。それにはまた笑って、今度は言葉でお礼を言って。
「ま、寝るのは今度は自分の家にしてほしいけど」
「善処するわぁ」
「それしないやつじゃん」
互いに笑って。
止まった涙のあとを拭き。
「さぁ、続き! やるわよぉ!」
次に逢えたら、自分の話もしようと心に決意して。
途中になっていた実験に、また手を付けた。
『夢で逢えたら、あなたに笑顔で話をしよう』/フィノア
0
あなたにおすすめの小説
付き合ってもいないのに、幼なじみの佐藤がプロポーズしてきた
ぽぽよ
恋愛
「俺らさ、結婚しない?」
三十二歳、独身同士。
幼なじみの佐藤が、たこ焼きパーティの最中に突然言い出した。
付き合ってもないのに。
夢見てた甘いプロポーズじゃないけれど、佐藤となら居心地いいし、給料もあるし、嫁姑問題もないし、性格も知ってる。
断る理由が、ない。
こうして、交際0日で結婚することが決まった。
「とりあえず同棲すっか」
軽いノリで決まってゆく未来。
ゆるっとだらっと流れていく物語。
※本編は全7話。
※本編完結後、ゆるいSS投稿予定。
※サイドストーリー(切なめ)投稿予定。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
二年後、可愛かった彼の変貌に興ざめ(偽者でしょう?)
岬 空弥
恋愛
二歳年下のユーレットに人目惚れした侯爵家の一人娘エリシア。自分の気持ちを素直に伝えてくる彼女に戸惑いながらも、次第に彼女に好意を持つようになって行くユーレット。しかし大人になりきれない不器用な彼の言動は周りに誤解を与えるようなものばかりだった。ある日、そんなユーレットの態度を誤解した幼馴染のリーシャによって二人の関係は壊されてしまう。
エリシアの卒業式の日、意を決したユーレットは言った。「俺が卒業したら絶対迎えに行く。だから待っていてほしい」
二年の時は、彼らを成長させたはずなのだが・・・。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
その卵焼き俺にも食わせろ!―ワンナイトラブから逃げたはずなのに、契約で縛られてました!?―
鷹槻れん
恋愛
新沼 晴永(にいぬま はるなが/36)は俺様上司として恐れられる鬼課長。
そんな彼に毎日のように振り回されるのが、犬猿の仲(だと彼女が勝手に思っている)部下の小笹 瑠璃香(こざさ るりか/28)だ。
飲み会の夜、酔ってふにゃふにゃになった瑠璃香を晴永がまんまと持ち帰り――翌朝待っていたのはワンナイトの証拠と契約結婚の書類!?
晴永には逃げようとする瑠璃香を逃がすつもりはないらしい!?
笑いと誤解と契約の、ドタバタラブコメディ!
○表紙絵は市瀬雪さんに依頼しました♥(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる