【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

649話

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「ルス、ライ、あまり深いところは駄目だからね。ルイごめんね、何かあったらふたりをよろしくね?」
俺は俺より泳ぐのが得意そうなルイにそうお願いをして砂浜にシートを広げた。
良く晴れていて、水遊びには少し冷たいかなというくらいの水温、気温。
俺も何かあったら水に入れる格好ではいたが、腕にはリエラがいるから泳ぐことはないだろう。
それに、伴侶ふたりとネイさんが一緒に来ていた。
「ネイさん、その服……濡れたら困りません?」
ビシッとしたいつものお仕着せ。
「大丈夫ですよ、ラディットさんからこの服での戦闘なども叩き込まれておりますし、見た目よりも延びる素材なんです」
そう言いながらネイさんは肘のあたりの服を摘んで見せてくれた。
いや、それよりもサラッと怖い事言ったよこの子。
「あ、はい……でも、ネイさん暑かったら脱いで着替えてくださいね?」
「ありがとうございます」
「適切な姿で働くのも大切ですよ……それと、ネイさん猫獣人さんですけど、水は大丈夫なんですか?」
俺は後半をこっそり聞いてみる。
「泳ぎは得意ではありませんが、大丈夫です」
ニッコリと綺麗に笑むネイさんは嘘は言っていなさそうだ。
「暑い日には水浴びしたいですよね、そのうちまた暖かい日が来るのかなぁ……」
湿気の多い暑い夏を経験しているため、水に入るのは大好きなのだ。
幸いにも虎族・熊族も水は好きなようで、子供たちも怖がることなく水に突撃していく。
溺れると言うこともしっかりと教えてあるため安心は出来ないが大丈夫そうなことは見守っている。
「暑い寒いを繰り返しますから、リクト様もお身体を大切に」
「ありがとう。ネイさんもね。いつも子供たちを見てくれて感謝しています」
「仕事……と言うのもありますが、とてもやりがいがありますし……こちらのお屋敷ではとても他の方との関係が良くて……ラディットさんの……家令の采配が素晴らしいのかと」
いつになくネイさんは饒舌に喋る。
遠くで子供たちのはしゃぐ声が聞こえている。
「まま、カニ!」
岩場で掴まえたのだろう、ルスの大きな声が聞こえて俺は身体を強ばらせた。
それをリルとレヴィが慌てて止めている。
流石に掴まえていないだろう……いや、掴まえていないと信じたい。
いくら、子供たちが持ってきても俺はそれをにこやかに受け取れないし……そもそもが、いるのならもうこの海には……来たくない。
俺の顔が引き攣るのをネイは申し訳なさそうに見て、少しいってまいりますねと頭を下げてから駆け出した。
俺はリエラを抱きながらパラソルの下で敷いたシートに座りながら日焼けを気にしつつ皆が戻るのを待つのだった。
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