【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

664話

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「ままおはよ」
眠い目を擦りながら起きてきたルス。
それに少し遅れてライと、ライを支えるようにしてルイくんが朝食を食べるのにダイニングに入ってきた。
「おはよう。パパたちにもおはようして?」
チュッと双子に頬にキスをされ、ほらとリルたちへと促す。
父親へのキスを恥ずかしがる様子を見せるようになった双子。
あれ、俺も男なんだけどな……と、思いながら双子を抱き締めた。
「おはようルイくん」
「おはようございます」
頭を下げたルイくんを俺は抱き締める。
「ルカさんとお話できた?」
「はい」
「良かったね……次にお迎えくるまでは俺たちと色々なことしようか」
「お願いします」
ポンポンとルイくんの頭を撫でていると、朝食が運ばれてくる。
「あれ、ままのごはんじゃない」
ルスの呟きに俺は申し訳なくなる。
「ごめんね、今朝は作れなかったんだよ……お昼とか、夜は作るようにするね?」
「まま、むりしちゃだめ」
ライが心配そうにこちらを見てくるが、大丈夫だよと頭を撫でた。
「ほら、三人とも座れ」
レヴィが着席を促すと、三人は並んで座った。
その前に次々とプレートが置かれていく。
カトラリーを並べられて、添えられる飲み物はフルーツジュース。
プレートの上にはオムレツやベーコン、それにトーストにジャム。
たっぷりの野菜のスープ。
朝から豪華なプレートに俺は少し驚きながら、ちらりと伴侶たちを見ると足りなさそうではある。
「大丈夫?リルもレヴィも足りる?」
「んー……リクトのメシじゃねぇからな。こんなもんでいい」
俺たちの前にもプレートと、スープとコーヒー。
だが、俺は食欲がなくてスープを貰った。
昨夜の薬の副作用か、少しの吐き気が込み上げてきているが心配をさせたくないとスープだけでも口にした。
ホロホロと溶けるような玉ねぎや、じゃがいも。
しっかり煮込まれた人参。
とても美味しいスープだった。
「リクト、それだけか」
レヴィが心配そうに聞いてくるのに、俺は目を伏せた。
「うん、何か食欲が無くて……」
三大欲求のひとつが満たされているからか、他のふたつは影を潜めているのかもしれない。
ガタンと、椅子を倒し立ち上がったレヴィ。
「今日は寝ていろ」
「大丈夫だって、ダメな時はちゃんと言うし……」
身体のそこかしこが悲鳴をあげている。
伴侶たちは平気なのが納得いかないが仕方無い。
俺は愛想笑いを浮かべるのだった。
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